占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2020年8月19日、しし座新月の解説のおまけ。「自分を信じる」ということについて。

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2020年8月19日の新月に関連して、「自分を信じる」ということもしやすいだろう……という話を、前回の記事の最後に書きました。

 

makiakari.hatenablog.com

この「自分を信じる」という言葉、シンプルなようでいて考えれば考えるほど迷宮にさまよい込んでいく気分にさせられます。私だけかなと思っていたのですが、「自分なんて信じられません!」「根拠もないのに、何を信じろっていうんですか」といった声をいただくことは、少なくないのです。ずっと考えていたのですが、しし座新月といういい機会が巡ってきたのでまとめてみます。

 

たとえば、こんなことってないでしょうか。「試験勉強をしよう!」と自分を信じて机に向かったのに『北斗の拳』を全巻読破してしまった。「このクライアントに訪問するのは3回目だから大丈夫」と自分を信じて駅を出たら即迷子になった。「この愛は本物」と自分の愛を信じたら勢いよく泥沼にダイブしていた(あとからわかった)。などなど。まあ、この話のオチは「全部私の経験談である」という悲劇いや喜劇なわけですが、ひどいな俺の人生。まあこんな感じで「自分が一番信じられないな!!」と思うに至りました。

冷静になって分析しますと、私がまずかったのは「信じていたのが自分ではなかった」という点です。恥をしのんで解説しましょう。

 

①「試験勉強をしよう!」と自分を信じて机に向かったのに『北斗の拳』を全巻読破してしまった
ここで私が信じていたのは「自分」ではなく「自分のやる気」でした。目的は「試験でいい点を取ること」「勉強した内容を身につけること」。そこに至るやる気は、信じることではなく具体的な行為によって出さなければいけません。ちなみに「うぬ(試験)など恐るるに足らず」という気分にはなりました。点は取れなかったけどな!!!(完全にだめな人)

 

②「このクライアントに訪問するのは3回目だから大丈夫」と自分を信じて駅を出たらいきなり迷子になった
ここで私が信じていたのは「自分」ではなく「方向感覚」と「記憶」でした。ちなみに私は「悪い意味で神出鬼没」「伝説の方向音痴」と呼ばれる人間であり、それなのに方向感覚を信じるとは完全な愚行です。信じる対象を間違えたうえに、その対象はあやふや。もう完全にだめであり、クライアントに迎えに来てもらいました。生まれてすみません状態です。

 

③「この愛は本物」と自分の愛を信じたら勢いよく泥沼にダイブしていた(あとからわかった)
ここで私が信じていたのは「自分」ではなく「愛されているはずの自分」や「そこにあるはずの愛」でした。そもそも「本物」という思い、ほか「正しい」といった思いもそうですが、その時点での自分の思い込みにすぎません。間違っているかもしれない。そして本当は、自分はそれに気づいているんです。でも幸せになりたくて、打ち消すように「本物」とか「正しい」とかいった言葉を心にまぶすわけです。そもそも本当に信じていたら、信じようなんて思いません。ナチュラルに、疑うこともなく、そこに「ある」というわけですから。

人生は生きながら学ぶものです。一度「ほんとう」と思ったことが、「ほんとうではない」という発見に至ることはザラです。それは自分が成長や学習をした、ということです。いきなりプロセスをショートカットして真実にたどり着くことなどないわけで、ときに痛みを感じつつニンゲンをやっていくわけですね。

「ほんとう」と信じる気持ちは美しく清らかなイメージがあり、数々の“おはなし”の主題にもなっています。ただ、そういった、いわゆるサバイバーのケースだけを見ると傷つくことばかりです。未熟な自分の「ほんとう」を信じて失敗を繰り返す“おはなし”にならない平凡なケースが、どれほど多いことか。「ほんとう」と思うのは悪いことではありません。でも「今のほんとう」であり、いつだって疑い塗り替えて良いものだと考えておいたほうが健康的であろうと思います。泥沼にダイブするにしても、頭は出しておかなくちゃいけないのです。

 

さて①〜③のケースでだいたいお察しがついたとは思いますが、自分を信じてうまくいかないケースというのは、だいたい「自分を信じる」ではなく「自分の○○を信じる」と、自分から派生した何かがくっついているのです。やる気、強さ、能力、愛、直感、出会い……いろいろあると思います。ただ、これらは「具体的な行動を起こして獲得していくべきテーマ」であり「信じる」だけでうまくいくわけでもありません。「自分」と「自分から派生した何か」は、混同して信じてはいけない。信じるのは「自分」です。

 

自分の強さや、人を愛する気持ちを大事にできるのは、素敵なことです。それがあるから頑張れる、と思えることもあるでしょう。でも、それらは獲得し、維持するために具体的な努力をするテーマです。それでこそ「信じたのに裏切られた」ということを防げますし、仮に思うにまかせない状況になったとしても「やれるだけやった」という自負心につながります。

「自分を信じる」ときに信じるものは、自分だけです。アメリカの思想家・エマソンは「あなた自身をおいて、あなたに平和をもたらすものはない」と述べていますが、平和や幸福をあきらめない、間違ったら何度だってやり直すと思っておくことは、とても大事です。その前提があってこそ、やる気、強さ、能力、愛、直感、出会いといった実に不安定なものたちは、しっかりと輝きを放っていくことになるのだろうと思うのです。

 

今回のしし座新月は、そうした「自分を信じる」というマインドを自分のなかにセットしやすいだろうと思います。シンプルに、ただ信じる。「できない」と思うのであれば「今はやらない」と決めて、機が熟すまで待つ。それもまた、主体的に生きるということですから、しし座的なんですね。

どなたもそれぞれに、この機会を活かしていけますように。

 

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2020年8月19日、しし座新月。自分が志すものに、まっすぐに突き進んでいける熱い夏。

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2020年8月19日、しし座で新月が起こります。新月は新たなスタートのタイミング。こう書くと「占い記事って“新たなスタート”とか”始まり”とか、はたまた”気持ち新たに”とか書きすぎでは?」と思ったり思わなかったりする方がいらっしゃるかもしれません。まあ例によって例のごとくそう思っていたのは私なのですが(笑)、占い師になる前は「こないだ始まりって言ったのにまたかい。そんなコロコロ変わったらまずいだろ」なんて、昔は思っていました。当時は「始まり」を「運気が何もかも変わる」レベル、「気持ち新たに」を「生まれ変わる」レベルにと、やたら大きく捉えていたのかなと、今となっては思ったりします。

新月は約28日ごとに訪れ、星座をわたっていきます。テーマは新月が起こる星座や他の惑星の配置によって変わりますが、毎月1〜2回、月替りの定食みたいな感じで何かのテーマが「始まり」を迎えるということになります。自分をブラッシュアップするタイミングが、12分割で訪れると考えてもいいかもしれません。

お正月になると「よーし今年もやるぞ」とこれから1年にやりたいことを頭に浮かべるように、新しいサイクルに入るタイミングというのは「よーし」と思いやすいものです。運がいいときにビシッと動いて、そうでないときは立ち止まって足元を固める。それが運の基本であり、占いで運の波をうまく把握して「よっしゃこのへんで動いておくか」とアクションを起こす、それが私がおすすめしている「占いを使う」ということです。

ただ、人はそれぞれがいろいろな事情を抱えて生きています。事情を「地獄」と書き換えることもできるだろうと思います。今は変わるのはしんどい、スタートとかダルいと思われるのであれば、無理をして占いを使おうとしなくても大丈夫です。そう感じる自分のことを、まずは尊重してやらないと開運もなにもないんです。ただ、その際に私からひとつだけお願いなのですが「スタートできない」とは、思わずにいらしてください。「今はスタートを選ばない」のです。能力の問題にするのは、自分に呪いをかけるようなもの。意思の問題にしておくと、心の元気が戻った頃に「よし」と、エンジンをかけやすくなります。自分の能力を、わざわざすり減らすことはありませんからね。「選ばない」と思うこともまた、大事にしてみていただけたらと思います。

 

そろそろ「しし座新月の話はいつ始まるのか」と心配になってきた人もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。ここからジャンジャンバリバリ進めてまいります。

今回の新月、非常にパワフルな配置で起こります。ちょっと専門的な話になりますが、しし座というのは占星術で「I create(私は創造する)」「I will(私は志す)」などと表現されます。自分のなかから、突き上げるようなエネルギーが湧いてくる場所なんですね。新月というのは太陽と月が同じ場所に巡ってくるイベントですが、その太陽はしし座の守護星で、持ち前のパワーを存分に発揮しやすい状態にあります。

さらに、月&太陽コンビといい角度にある火星もまた、滞在するおひつじ座の守護星です。「使える力は全部使うぜ。心燃やし尽くすぜ」くらいのノリでいるので、個人の「こうしたい」という力を純粋に、まっすぐ発揮することが非常にしやすくなっているのです。はっきり言う、何がなんでもやる。そうした意欲が単純にポッと出てくるわけではなく、自分を肯定するというかたちで現れやすいのです。やりたいことがある、そろそろ本気を出したいといったお気持ちがある人にとっては、この19日の新月は「点火!」といったノリで、心に情熱の炎を生み出すことができるでしょう。自己表現の意味合いもあるので、クリエイティブ関連のお仕事の人にとっては素晴らしいチャンスです。

他の誰かに「こうあってほしい」と望まれたことではなく、自分が「こうありたい」と望むこと。みんなにウケそうとかじゃなく、自分がやりたいからやること。自分自身を表現すること。そうした、何ものにもとらわれない「ただの自分」が志すテーマがある人は、この新月から8月26日あたりまでに行動を起こしてみてはいかがでしょうか。星々が、自分から動こうという人にとって強い味方となってくれます。火事場の馬鹿力、的なものも出しやすいでしょう(火星が絡んでいるだけに)。

 

情熱だの炎だの火事場だのと、ちょっと記事全体が暑苦しい感じになってきましたね……。ちなみに暑いといえば我が故郷・静岡県が、今年はやけに気温を頑張っておりまして、17日現在で全国歴代一位タイ。もはやお茶もみかんも蒸発しそうな勢いですが大丈夫なのでしょうか。県民の誇り・のっぽパンも乾き果ててポッキーになってしまうのではないか。全国的にまだまだ暑さは続くようですから、どなたも体力的な無理というのはしすぎないようにしましょうね。

 

なお、今があまり元気でないという方は、こういう「強いタイミング」という記事に心折れたりはしなくて大丈夫です。しんどいご状況にあると、こういったことを知るのがもうキツかったりしますよね。いい時期のはずなのにやる気が出ない自分がダメだと思えたり、自分だけがツイていないんじゃないかと感じたり。本当はそうじゃない、みんないろいろあるとわかっているから余計、辛いんです。でも、そんなふうに思う必要は一切ありません。それを申し上げたくって、今回は冒頭から長々と書かせていただいた次第です。人はそれぞれ、自分だけの地獄を抱えて生きています。だから、「今はスタートを選ばない」でも、いいんですね。それもまた「自分を肯定する」ということでもあるのです。立派な「I will」であり、十分、しし座新月を活かしていくことでもあります。

どんな自分であっても、大丈夫です。世界は人をいじめるためにあるわけではありません。たとえそうとしか思えない状況にあったとしても(私には、そういう時期がありました)自分だけは、自分をいじめてはいけないのですよね。

 

さて話を戻します、今回の新月は2020年のポイントである、やぎ座に集まっている星々と「クインカンクス」という角度をとっています。おそらくですが、長期的に自分が鍛えてきたものが「I create(私は創造する)」「I will(私は志す)」というテーマにおいて、これまでの自分には足りなかったものを強力にサポートしてくれるはずです。この2〜3年、ずっと「やだなあ」「気が重いなあ」と思いつつ頑張ってきたことはないでしょうか。あなたのなかで少しコンプレックスめいた気持ちも生まれているかもしれません。それが、あなたが「よし!」と腰を上げるときに、力強い筋肉となって支えてくれるだろうと思います。ときに心をきしませ、逃げたいという気持ちがあったものが、今は自分の力となっている。好きじゃないけど、平気になっている。「克服」呼ばれるようなことが、いつの間にかできていることに気づくのです。これはちょっと意外性をもって感じられるはずなので「自分はこういう人!!」と決めつけすぎずにいきましょう。そしてふとした瞬間に、「なんかできるようになってたわ、ハハハ」と思えるようなことがあったら、誇りとともに受け入れてみてはいかがでしょうか。

 

こういうタイミングですから「自分を信じる」ということも、しやすいのかなと思います。……とはいえ、ずいぶんモリモリと書いてしまいました。半分くらい脱線のせいのような気がしますが(すみません)。続きはまたとしましょう。明日にでも書きますね。

 

どなたにとっても、よい新月となりますように。

 

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2020年8月4日、みずがめ座満月。かばんの中に、本当に必要なものだけを詰めて人生の旅を続けよう

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2020年8月4日、みずがめ座で満月が起こります。この満月はしし座の太陽、おうし座の天王星とT字を描くような配置で起こり、「腰の据わった改革」という言葉が浮かんできます。ここまでの自分をどっしり、がっつり振り返りながら、必要があれば変えていく。そんなタイミングになるのではないだろうかと思います。

満月というのは、物事が満ちる、結実するタイミング。現状がうまくいっていない、不本意なところがあるという人にとっては「現状を分析し、違うやり方にシフトする」というタイミングでもあります。「満ちる」という言葉が与えるイメージよりも、もう少し現実的で、今の自分のフェーズに委ねて読むと良い日なんですね。

 

このみずがめ座の満月、とても印象的です。年末にここで2020年最大のイベントと言っても過言ではないコミケ    ハッいや違う、何を言っているんだ俺は。グレート・コンジャンクション!グレート・コンジャンクションです。木星土星が重なるやつ。ちなみにご存知かとは思いますが「年末ときたらコミケ」、今年は中止ですけれども万葉集にも出てくる係り結びで ハッいや完全に脱線しましたが、グレート・コンジャンクションです。20年に一度、200年に一度という時代の節目がやってきます。前回のグレート・コンジャンクションは2000年に起こりました。金融を中心に日本中が揺れ、就職氷河期という言葉が生まれました。あの閉塞感に満ちた、独特な空気感を思い出す人は多いのかもしれません。

そんなグレート・コンジャンクションを4ヶ月後に控え、ここで満月が起こります。おそらく今年の始め頃、「常識にとらわれず、本当の自分で生きるにはどうしたらいいのだろう」といったことを考えた人は多いのではないでしょうか。そしたらまさかのコロナであっという間に半年間。ごく普通の日常が、がらりと変化することになりました。

この満月は、「腰の据わった改革」と冒頭で書きました。コロナ禍のなか、「みんな」と切り離されて「わたし」だけで過ごした人は、とても多いことでしょう。自分はひとりで立って生きていたように思えていても、ここに至って初めて、「みんなのなかのわたし」であったことに気付かされた人もいるのではないでしょうか。

 

この満月のタイミングで「常識にとらわれず、本当の自分で生きる」ということの意味が、ある程度わかってきます。そして、自分を縛る役割しか持っていなかったものは、思い切って切り離そうという発想に至る人が多いのでしょう。本当に大事なもの、必要なものだけを、かばんの中に入れていこう――そんな感じです。そして、時代の変革期をゆくのですね。自分にとって本当に大事なものがわかっていれば、本当の自分で生きるということを考えたことがある人なら、旅路はけして恐ろしい藪の中ではありません。

 

何かに光が当たれば――せっかく満月ですから、月の優しい光が当たることにしておきましょうか――影もできます。かつて大事だと思っていたものが、いつしか薄暗がりのなかに沈んでいることを、黒いただの影になっていることを見出す人もいるのかもしれません。ただ、それはひどいことでも、薄情なことでもないのです。自分が、精神的な成長を遂げたという証なんですね。だから「全部大事にしなくちゃいけない」などと自分を変に駆り立てなくても、大丈夫です。光を当てたものだけを、静かに見つめていくことが大事だろうと思うのです。それが、この満月です。

 

かばんに入るものには、限りがありますから。重たすぎれば、歩くことはできませんから。

 

自分は、本当はどうしたいのか。この満月では、比較的わかりやすいかたちで浮かび上がってきます。心が、声なき声を上げるから。よくわからないということであれば、「今は熟成してるとこ」と思っていらしてください。人によって、ベストなタイミングは違います。みんながみんな満月の日に「おお!!!」と思えなくたって、いいのですよね。大事なのは「自分がどうしたいのかなんてわからない」と、投げてしまわないことです。それは、自分を見捨てるのと同じこと。自分は自分の一番身近な味方なのに、どうしたって見捨てられないのに、至近距離で突き飛ばすようなものです。そんな、自分をいじめるようなことをしたらかわいそうです。今は熟成してるとこ。朝が来るまで日は登らないように、あなたにとっての”そのとき”まで「わからない自分」を認めてあげるというのも、ひとつの素晴らしい選択であろうと思います。わかるという自分の能力だけは、信じてまいりましょう。いつでも、いつまでも。

 

どなたにとっても、良い満月となりますように。

 

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【更新・掲載情報】クロワッサンONLINEにて、新連載が始まりました

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クロワッサンONLINEにて、新しく九星気学占いの連載がスタートしました。月2回、1日と15日の更新です。日々の吉方位もご紹介しておりますので、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。

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このエントリを書いているのは2020年8月1日で、不安が世界中を覆っているさなかです。こうしたとき、占いというものができることは何だろうと考え込んでしまいます。自分にできることなどないのだと、思い知らされたりもします。ただ、変にポジティブ思考を喚起するでもなく、変に悲観的になることもなく、ままならないときも含めた今日という日を、より良く生きるためにお役立ていただければと願って書いております。心がくさくさとしたり、もにょもにょとしたり、ぐるぐると堂々巡りをしてしまうようなときも、それはそれで大切な時間なのです。そのうえで、建設的な思考のお手伝いをさせていただけたら嬉しいなと、願ってやみません。

とはいえ文章というものは、世に放ってしまえば、受け取ってくださる方のものです。私の気持ちは別にして、お楽しみいただけますと幸いです。

 

(特に何の教訓もない近況)

人と会うことが減ったからでしょうか、最近は手紙を書くことが多くなりました。最近はめっきり便箋に思いをしたためる機会も減っていたのですが、これはこれで良いものですね。それにしても定番といえば定番すぎる誤記ですが、「恋」を「変」と書き間違える始末……このままでは「尼」と書こうとして「尻」、「尻」と書こうとして「屁」と書いてしまう日もそう遠くない気がします。「妻」と書こうとして「毒」とかね…(どんな内容の手紙なんだ)

2020年7月21日、かに座新月。押さえつけてきた自分を解き放つ、ふたつの「はじまり」の物語。

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「ちょうど一年前に……」と誰かが口にすると、必ず誰かが「この道を通った夜〜」とムーディーに歌い出す――

会議中にせよ雑談中にせよ、この流れに至るのはもう日本人のDNAに深く深く刻まれた性(さが)であるわけで……というのは皆様もご存知の事実であろうと思うのですが、ちょうど一ヵ月前に6月21日にかに座で日食(新月)がありました。そして2020年7月21日、ふたたびかに座で日食が起こります。この一ヵ月、空においてもいろいろな動きがありました。日食からほどなくして金星逆行が終わり、水星逆行が始まって終わる。心がぐらぐらと揺さぶられるようなこともあったかもしれませんが、それもこのかに座日食からかに座新月への、1ヵ月のあいだに「起こる意味があったこと」なのかもしれません。

というのも、かに座日食のテーマは「原点回帰」。軸足を置く場所、“ホーム”と呼べる場所を作っていくために、自分自身に帰っていくというものでした。詳しくは、よろしければ下記もご参照ください。

makiakari.hatenablog.com

自分の原点に帰るという営みは、シンプルなようで難しいものです。私たちは毎日を生きながら、薄い紙をていねいに貼り重ねるようにして、経験や思考を厚くしていきます。学びながら、考えながら変わっていきます。後ろを振り向くよりも前を見ないと日々のタスクはこなせないし、ときには選択を間違ってしまうこともある。原点に帰ろうとしたとき「ほんとうは、大事なものは、違うのかもしれない」という揺さぶりが生まれるのは、当然のことなのですね。自分が今、離さないようにぎゅっと握りしめているものを、大事にしていればいるほど。でも、揺さぶられながらしっかりと「ほんとうに大事なもの」を探していけるのが、この1ヵ月だったのですね。

 

今回の新月は、制限と試練の星・土星と、オポジションという配置で起こります。自分のほんとうの気持ちを抑え、暗いところにずっと閉じ込めてきた人は、そうする自分を「もういいよ」と、解放してあげられるのではないかと思います。もう我慢しなくていいよ。まっさらの自分に戻って、またやっていこうよと。

 

これはただのリスタートではありません。自分を制限する、押し込めるような時期を経たからこそできる、力強い「軸足の置き直し」なんですね。暗く冷たい場所まで、とことん深く潜らないと見えてこないものがあります。孤独を舐め尽くしたからこそ、わかることもあります。打ちひしがれても、「また傷つくくらいならもう何もいらない」と思ったとしても、それでもやっぱり自分の人生を生きたい。同座する水星が、そうした思考をクリアに磨き上げてくれます。そして置かれる軸足こそが、今後の自分のための、純度の高い「はじまり」となるのだろうと思います。そんな、かに座新月です。

 

どなたにとっても、よい新月となりますように。

 

それはそうと、ロードは第何章まであったのでしょうか。

 

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【2020年下半期のポイント③】星々が逆行する夏は、プラスアルファだけを「頑張る」と思わなくて大丈夫

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火星が移動し、土星が戻り、月食が起き……と賑やかだった6月末から7月頭を過ぎて、下半期のセッティングがいい感じに整いました。もうフロアを沸かせる準備はできたぜという感じですね(意味不明)。ひとつ前の月食の記事でも書かせていただいたのですが、上半期以上に2020年の年間テーマに光が当たり、ここ2年間ほど培ってきた力も活かしながら日々を運用していくことになります。2020年年間テーマ、もう前回の記事で書いておりますが、もう一度同じものを載せておきますね。

 

★おひつじ座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
★おうし座…高度な勉強、精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
★ふたご座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
★かに座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
★しし座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
おとめ座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
★てんびん座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)
★さそり座…コミュニケーション、基礎的な学び、移動
★いて座…才能、お金、収入アップのための努力
★やぎ座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること
みずがめ座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去
うお座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をするか

 

これらの年間テーマはやぎ座で7月5日に月食が起こり、木星土星冥王星という星々がバリッと滞在するかたちでスポットライトが当たるのですが、どうしても乗り切れない、なんとなくスッキリしないという方は無理をしなくて構いません。なぜなら木星は9月半ばまで、土星は9月末まで、冥王星は10月頭まで逆行しているのです。たとえば木星土星の意味を合わせて考えると

  • 視野を広げるばかりでなく、広げすぎたもののなかから自分にとって大事なものを選び取っていくといいよ
  • 制限や試練は和らぐので、肩の力を抜いて頑張っていけるよ

ということになるんですね。冥王星は個人の動きにはあまり関係ないだろうと思いますが、もし活かすならば「世の中的に、これまで当たり前だったことがちょっとずつ変わっていくかも。でも、すぐには変わらない。焦らずじっくり見つめて、意識をアップデートしていこうね」という感じです。

年間テーマに降りかかる光というのは確かに強くなっているのです。でも、この夏のあいだは「今の努力にプラスして頑張る」ことだけを、「頑張る」にしなくても大丈夫です。「広げすぎた目標を絞る」のは、敗北でも甘えでもありません。「肩の力を抜いて頑張る」は、サボることではありません。どちらも、星がまっすぐに進んで見える「順行」のときにはできないことであり、今の自分に必要なことなんでよね。プラスアルファだけが頑張るということじゃない。マイナスすることも、ゆっくり歩くこともまた頑張るという好意のうちなのだと覚えておくと、人生はいささかしのぎやすくなるように思います。

こういったことは、私が申し上げるまでもなく、誰もがご存知なのだろうと思います。思うにまかせない状況にあるとき、挫折という言葉が頭に浮かんだとき、考えたことがあるはずです。今以上に何かを積み上げることだけが「頑張る」じゃないのだと。でも、一生懸命に走っているときほど、ちょっと忘れちゃったりしがちです。自分に厳しい頑張り屋さんほど、かつて誰かに言われた「もっと頑張らなくちゃダメだよ」という声が亡霊のように、脳裏に蘇ってしまったりするのです。

でも、そうじゃないんですよね。人生において失敗が学びという一面も持つように、決してマイナスなことではないように、プラスアルファだけがいいことだなんて思わなくて大丈夫です。機械だって使いすぎれば壊れるんですから、人間ならなおさらです。頑張るなかで「これはちょっと辛いな!もしかするともしかしちゃうかもしれないな!!」と思ったら、目標を上げすぎていないか振り返る。肩の力を抜いてみる。そうすることで、この時期に合った頑張り方ができるんですね。それが一番なんじゃないでしょうか。

 

まあ私もガリ勉根性がまだ抜けないというか、毎朝「さ〜今日も1日28時間くらいモリモリ原稿を書くぞ!!」と思っては午後には「もうダメぽ」と思うに至るわけですが、そんなときは五木寛之さんの『百寺巡礼』という本に出てきた言葉を思い出したりします。

胸を張って元気に元気に、ということだけでは、どこかに無理がかかってくる。ため息をつきながら生きていくというのもまた、大事なことなのだと思う。

百寺巡礼 第二巻 北陸 (講談社文庫)

このため息という言葉から「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉を連想する人もいるかなあと思います。これについても私は好きな言葉がありまして、益田ミリさんの『すーちゃん』というマンガに出てくるものです。

ため息ひとつで幸せもひとつ逃げるって誰かが言ってたけど

ため息までガマンしたら窒息するよ

すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)

それからこちら。西炯子さんの『姉の結婚』1巻より。

ため息をつくと幸せがひとつ逃げていくという

別にもういいか

食べ息くらいで逃げる幸せなら逃がしてかまわんわ

姉の結婚(1) (フラワーコミックスα)

誰かが放ったわかったふうな言葉に、さらにため息を増やしてしまわなくてもいい。ため息に飽きたら、きっとそれをどうにかしたくなるから。ため息をつき続けることから、抜け出す力を自分は持っているし、それができるのだと思っていることこそが、大事なのだろうと私は考えています。

 

ああ、またなんだかしんみりしてしまった。下半期の夏はこんな感じです。もちろん「俺はやるぜ俺はやるぜ」という気分の方は、無理やり減速する必要なんてないですよ。そのままアクセル全開ブレーキ禁止で爆走して大丈夫です。でもちょっと折れそうになったときは、「プラスできるアルファはもう全部したんだな」と思ってみると、自分らしい目でこの先を見つめていけるはずです。速いだけが人生じゃないです。どこまで行けるかが、大事なことなのですよね。自分が好きでいられる自分で。

何はともあれ、夏も下半期も始まったばかりです。火星が応援してくれるテーマはエンジンがかかってきたりもしますから、まずはそちらに力を入れてみるというのもアリです。バランスをとりつつ、良い日々にしてまいりましょう。

 

 

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2020年7月5日、やぎ座月食。自信をもって歩いていこう。過去の努力は、すべて力に変わるから。

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2020年7月5日、午後イチにやぎ座で月食が起こります。2日にやぎ座に戻ってきた土星、もともとやぎ座に滞在している木星冥王星と合わせて4星とやぎ座がワイワイしていて、なおかつおひつじ座火星、かに座水星・太陽と活動宮が実に賑やか。世の中的に「俺はやるぜ俺はやるぜ」的なムードが少し強めになるのかもしれません。

 

月食は影響力の強い満月で、その光が及ぶ範囲も大きめです。今回の特徴といえば、どなたにとっても「今年の年間テーマ」にスポットライトが当たり、なおかつそれが2年半ほど「ぐぬぬ……」という感じで向き合ってきた課題である、という点ではないでしょうか。

ざっくり申し上げますと、下記のテーマです。

 

★おひつじ座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
★おうし座…高度な勉強、精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
★ふたご座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
★かに座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
★しし座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
おとめ座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
★てんびん座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)
★さそり座…コミュニケーション、基礎的な学び、移動
★いて座…才能、お金、収入アップのための努力
★やぎ座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること
みずがめ座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去
うお座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をするか

 

「これだけでわかるか〜!」という方は 2020年下半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+) などもジャンジャンバリバリ参考にしていただきたいのですが、ここでは月食にフォーカスして書いて参りましょう。

2019年12月あたりから木星はやぎ座に巡り、どなたも上記のテーマに照準が合わせられていました。そもそもこのやぎ座、土星が2017年末からずっとここで粘っていたので、主に上記のテーマは「試練」「制限」として感じられていた人が多いでしょう。2020年3月後半、土星が一旦抜けたことでちょっと肩の荷が下りた方も多かっただろうと思うのですが、7月2日に土星がまた戻ってきました。ちょっと精神が不安定な男みたいな感じですが、これは「逆行」という動きなので心配いりません。

ここから12月17日まで土星はやぎ座に滞在し、2017年末から現在までをほうふつとさせるような圧迫、我慢といったものも感じられるかもしれません。「ああ、またか」と思わせられるような感じです。ただ、月食は「満ちる」とき。ここまで頑張ってきたことが、きちんと実力として発揮できるときでもあるのです。

「ああ、またか」と思う自分は、決して以前の自分と同じではありません。日々は同じところをぐるぐるしているだけのようでいて、人というのは必ず成長しているのです。自分に厳しい人ほど「成長なんてできていない、自分はまだまだだ」とおっしゃるのですが、そうそう自分をナメるものではありません。毎日頑張ってあれこれ考えて、やるべきことをやって、起きたことに対処して生きているわけで、どうやったって成長するのです。まったく変わっていないとしたら、そのほうがすごい。私などは最近どうもいい感じに照明を落としたムーディーな部屋で本を読むのが辛くなってきまして、もしやこれは

…いや!いや違う!そうじゃないから!何を言っているんだ俺は!話が横道にそれたうえにそれ成長でもないから!ゲフンゲフン!えーと(気を取り直して)、まったく変わらないということはないのです。考え方、物事の受け止め方、柔軟性、変わってきていますよね。それは、過去の自分が頑張ったからこそ自分に与えられた、貴重なギフトであろうと思います。

ここから半年、月食は私たちに、その強い光を投げかけ続けてくれます。過去2年半ほど私たちに試練や制限を投げかけ続けてきたテーマを、ただやられたり我慢し続けたりするのではなく、自分の力で“今の自分のベスト”に昇華していくことができるのですね。そうすることで、過去の涙や報われない辛さといったものさえも、「よし」と力強く肯定されていくのかもしれません。

私は最近思うんですけれども、ってさっきの老眼の話じゃないですよ、ええと自己肯定感ってあるじゃないですか。あれって「よし自分を肯定するぞ!」と決意してもなかなかできなくて、でもこうして「頑張ったな、よしよし」と思えるときに少しずつ、森に落ち葉が積もっていくように堆積していくものじゃないだろうかと思うのです。静かに、少しずつ、やむことなく降り積もっていく。そしていつか渾然一体となり、豊かな土として地表を覆っていく。そして植物を守り育て、花や木々が芽吹いていくのです。ここから半年は、「頑張ったな、よしよし」と思いつつ自分のなかに堆積していくものが、たくさんあるのだろうと思います。今がどんなにひよわで頼りない自分のように思えても、頑張った自分は決してなくなることはありません。それがどんなギフトとなって現れるのか、今を懸命に生きながら見ていこうではありませんか。

とはいえ今は、水星が絶賛逆行中です。まるでピンとこないなという方は、12日以降にもう一度、ご自身を振り返る時間を持ってみると「ほうほう」と思えるかもしれません。

 

ちなみに新月・満月というタイミングはお気持ちが揺れやすくなる方が多いのですが、月食のタイミングはさらにそれが顕著です。加えて今は、ちょっと情報に過敏になったり、「何を見ても悲しくなる」などと、アンコントローラブルな受け止め方をしがちになったり、ということも多いのかもしれません。そういうのは頭で考えてどうこうできる問題ではありませんから、ちょっとネットやテレビ、スマホから離れてみるというのも手です。手帳をひらいて今後半年に思いを巡らせたり、おいしい桃でも食べたり、なんて時間を持つと、ちゃんと自分に戻ってこられると思います。無理をすればあとでガタが来るくらいで、いいことなんてありません。穏やかに、ゆるやかに、自分を運用していきましょうね。

どなたにとっても、よい月食の日となりますように。

 

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