占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2024年3月10日、魚座新月。どんな気持ちにも、行き場があるよ

2024年3月10日、うお座新月が起こります。うお座はおひつじ座からスタートする12星座のサイクルのアンカーであり、すべてが溶け合うような優しさと共感の星座です。新月は「スタート」のタイミングであり、混ざり合わなかったものがひとつになる、わかり合えなかったことがわかるようになる、そんなイメージが浮かびます。もしくは、「自分の思いを、飾ったり偽ったりすることなくそのままに、素直に出せる手段を見つける」ということも。それが、傷ついたり疲れたりした心を修復し始めることにつながっていきます。

 

この新月のことは、Life&Beauty by JUN ONLINEさまにて書かせていただいていますので、よろしければご参考にしていただけたらと思います。

landb.junonline.jp

今、ホロスコープ全体を眺めてみると、10個の天体がすべてみずがめ座からおうし座までの4星座にぎゅっと固まっているんですね。いわゆる「バンドル」と呼ばれる配置で、世の中的にいろいろと極端な方向に傾きやすいとき、と言えるでしょう。たとえばひとつのニュースに注目が集まると皆がそちらにざーっと集まってその話題に興じるとか、白か黒かといった単純な話に持っていかれたりとか、そうした部分はありそうです。うお座新月についても、新たなスタートをするにあたって自他の境界線がつけづらくなったり、ずぶずぶと複雑なにとらわれて抜け出しにくくなったり……ということはあるかもしれませんね。

折しもこの新月は、おうし座の天王星と調和の角度にあります。突発的な出来事を伴いやすく、その場合は動揺も起こり得るでしょう。新月と同じうお座にある土星が、天王星と同じ場所にいる木星と調和の角度をとってもいます。木星はおうし座の副支配星ですから、落ち着きさえすれば共感もただの同情や思い込みではなく、出過ぎた部分は留め、悲観に過ぎる部分は修正される、いい「スタート」になるのではないかと思います。

共感というのは、ときに厄介なのです。自分が見たい世界をそこに見出してしまったり、都合の良い勘違いをしたり。だからこそ決して混ざり合わない「個」と「個」が「そうだよね」と思い合える世界というものが存在するのでしょう。誰かのために、自分のことを差し置いてでも優しくなれたりもするのでしょう。それでも、仮に極端により過ぎる部分があったとしたら、この新月ではまず、深呼吸をひとつでもしてみることです。自分の胸をとんとんと軽く叩いて、自分に戻ってくることです。頭だけでなく感覚も使ってみることで、軌道修正はききやすいのだろうと思います。

 

コミュニケーションとフットワークの星・水星は同じ10日、おひつじ座に移動して「語り始める」暗示も出ています。2月上旬頃から、どうにも「言葉にならない」感覚を抱いていた人は、もどかしい思いもたくさんなさったことでしょう。頑張って来られましたね。ここからは、声にならない声を無理に出そうとしなくても、語り得ぬ言葉を求め彷徨わなくとも、あなたの心を表す言葉が見つかるでしょう。4月に入ると、水星は同じおひつじ座で逆行というイレギュラーな動きを始めます。語りたいことは、この新月から3月いっぱいくらいで、語ってみるといいのかもしれません。

どなたも、よい新月にできますように。

 

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<近況>

ホワイトデー目前ですね。私はバレインタイン2週間前、チョコをあげたらその日にホワイトデーのギフトをもらったのでもう完了していますw ちなみに夫、ホワイトデーのチョコ2箱(和と洋)、なんとバレンタイン1週間前に完食していました。いろいろ仕事が早い。

2024年2月24日、乙女座満月。今日も、ニンゲンをやっていく。今の自分に、できる分だけ。

2024年2月24日、乙女座で満月が起こります。満月というのは「振り返りと調整」のタイミング。VOGUE様で今回も記事を書かせていただいていますので、ぜひご参考にしていただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

今回の満月が起こる乙女座は、非常に実務的かつリアリストな星座です。さらに月の対岸にある太陽を囲むようにして、ビジネスの星・水星と制限や試練をもたらす星・土星が並んでいます。ごくごく合理的に、かつ推進力を持って仕事や生活の「振り返り」を行い、「調節」をする。そうした心境・状況に至る方は、とても多いのではないかと思います。ともすれば「お辞儀は直角!」「不合理は死!」「責任感!」などと細かくなりすぎるきらいもある星の配置ではありますが、ここを柔らかく整えてくれるのがおうし座に滞在する希望の星・木星です。厳しくあるのは、何のためか──そもそもを振り返れば、それは健康かつ滞りのない毎日を維持するためであったはずです。そのことに立ち返り、「しっかりやろう」という緊張感をほどよくほぐし、前向きかつ健康的な発想ができる人はきっと多いはずです。木星はゆるくなろうとすればどこまでもゆるくなることもあるのですが、この時期はそれがもたらすリスク的なものにもしっかりと目配りすることができる星回りですから、心地よい緊張感を維持できるのだろうと思います。

 

一方でおとめ座は、「健康」を管理する星座でもあります。心は対岸のうお座の管轄ですが、すでによく知られているように、心と体は密接な関係があります。体調がふるわないせいで気持ちまでも落ち込む……というケースは、枚挙にいとまがありません。ですので、心身にスポットライトが当たると拡大解釈するのもいいでしょう。

 

もともと、満月や新月の時期というのは体調が揺らぐ方も多いのですが、このおとめ座満月ではいつも以上にそうした傾向が強そうです。頑張ろう、と思う気持ちはあるのものの。なかなか頑張りきれない。心身ともにグラグラで、自分らしくない態度を取ってしまいそうになる──そうした自分に気づいたら、「一休み」のサインだと思っておきましょう。頑張れないのは、弱いからじゃないです。グラグラなのは、ダメだからじゃないです。「そういう時期」です。自分を責めたり卑下したりすることにエネルギーを空費したら、自分がかわいそうです。

「そういう時期」なら、ゆっくりいこうじゃないか。そんなふうに占いを使ってみると、ままならないことの多い人生も、いささかしのぎやすくなります。期間としては、24日の満月当日から26日いっぱいくらいまで。もちろん「元気で元気で困っちゃう」という人はそのテンションで世の中を明るく照らしていただきたいのですが、元気になれない人は、ここまで頑張った自分をしっかりねぎらって、動き出せるときを待ちましょう。きっと、よくしていけます。

 

どなたにとっても、よい満月でありますように。

 

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<さしたる教訓のない近況>

テレビに出ました。日テレさんの「ブラックボックス」という番組で「ラッキーアイテムはどうやって選ぶのか?」というテーマ。事前打ち合わせは数え切れないほど、収録は1時間半。どんだけ出ちゃうのかしらと思ったら、実際使われたのは数分……というオチは、テレビとして「あるある」なのでしょうね。もしよろしければ、私のモゴモゴトークをご笑覧ください。友人たちは口を揃えて「ケバブ屋のことしか記憶に残っていない」と言うのですよ。なんでや。それにつけてもおのれのキャラの弱さよ。肉に負けるとは…肉付きはムダにいいのに…(そういう話ではない)

tver.jp

それはそうとラッキーアイテムです。「適当に想像で出してるんじゃないか」とおっしゃる方が少なくないのですが(よく考えたら失礼ですよねw)適当に考えてあれだけのバリエーションをつけるってけっこう大変です。人って根拠がないと、大して考えられません。そもそも、人が願いをこめて手にするかもしれないものを適当に選ぶというのは罰当たりそのもの、言語道断というのが私の考えです。そういうのは、だめです。人も占いも冒涜しています。

私の場合は、西洋占星術なら西洋占星術九星気学なら九星気学と、占術に基づいて出しています。その根拠はというと、西洋占星術でいえば15世紀のフィチーノあたりにさかのぼるのではないかと私は考えます。収録にあたっていろいろ調べたのですが、1970年にananが創刊された当時、すでに占いコーナーはあってラッキーカラーやアイテムが記されていたので、高度成長期の終わり頃にはすでに、こうしたものは一般に広まっていたのだろうなと思います……という歴史のお話はさておき、アイテムにパーソン、スポット、アクション、カラー等と「ラッキー◯◯」はたくさんお出ししているのですが、媒体様から条件を提示されることも多々あります。「1年以内のカブリはNG」とか「◯◯業界なので✗✗の話題は禁止」「◯◯歳以上をターゲットとしたメディアなのでそのつもりで」などは定番ですね。…といっても、私もそのあたりは媒体様ごとに意識はしています。ほか、個人的に違和感があるもの、アルコールなど年齢制限があるもの、ダークなイメージがつきまとうもの、過度に高価なもの、一般的でないものは選ばないなどの配慮もしています。

そして一番は、「幸せになってね」という気持ちで、選んでいます。決してテキトーにやっているわけではないですよ!

……というのを、1時間半ほどアツく語ったのでした。なのにケバブ屋におされてすっかり影が薄く……などという恨み節はさておき、「ちゃんと選んでいるぞ」という言い訳みたいになってしまって恐縮です。きっと占い師さんならみなさん、そういうお気持ちで選んでいるんじゃないかなと思うのですよね。

ラッキーアイテムの効かせ方、向き合い方などはまた、日を改めて。

 

 

2024年2月10日、水瓶座新月。人としての尊厳を守り抜く「はじまり」のとき。

2024年2月10日、みずがめ座新月が起こります。2月はみずがめ座に星がぎゅっと集中する季節なんですね。このことを「ステリウム」などと言いますが、なかでも1月21日に冥王星みずがめ座入りしたことは大きなインパクトを世の中にもたらしているように感じます。今回の新月冥王星を通り過ぎた位置で起こるものですが、同じみずがめ座のなかにあるということで「みずがめ座冥王星時代の始まり」のようなことが起こる、と読んでもいいのではないかと思います。

今回の新月については、JUNさまの新月占いで書かせていただいていますので、よろしければご覧になってみてください。

www.junonline.jp

みずがめ座は平等と博愛の星座です。未来を見据え、人道主義を貫くという意味合いがあります。ひとつ前のやぎ座が「タテ社会」を表す星座だとしたら、みずがめ座が表すのは「ヨコ社会」。多様性や対等さ、個人の権利に注目が集まります。人権や、人としての尊厳を守るために、決して折れないのがみずがめ座の基本姿勢です。

折しも、派閥や大企業の論理といったものが「もう、そういうのが通用する時代ではない」というニュースが連日のように流れ、多くの人が声を上げています。悲しい、あまりに悲しすぎる事件もありました。私はまだ、言葉にできません。どうすれば良かったんだろう、どうすれば二度としいたげられる人々を出さずに済むのだろうと、誰もがそれぞれの生活のなかで、自分ごととして考える時間があったのではないでしょうか。

自分の権利や尊厳も、人の権利や尊厳も守れるように。どんな場面でも、フェアに渡り合えるように。そうしたみずがめ座的な「はじまり」がこの時期は確かに起こるのでしょうし、悔やむしかない過去から学び未来のために活かしていくことだけが、私たちにできる道なのだろうと思います。なぜなら、冥王星は「破壊と再生の星」だから。世の中の価値観が否定され、壊されるだけではありません。必ず「再生」までがセットなのです。再生できないものもあります。命は戻ってきません。それでも、残された私たちはより良い未来のために「再生」をやっていくのです。枯れ果てたように見える原野にも、また緑が萌え花が咲くように。

 

この新月は、おうし座にある「自由と改革の星」、天王星と90度──葛藤を生む角度を取っています。天王星みずがめ座の支配星ですから、影響はかなりビビッドに出るでしょう。特に、人権や人としての尊厳、平等と差別、「そういうもの」とその存在を特に不思議に思わずにきた”不都合な真実”などにおいてハッとするような気づきがあったときは、大事な大事な学びのときです。

自分が今、しいたげられる環境にあるなら「こんなのはおかしい」と声を上げること。「そういうものじゃないの!?」と驚いたり、「どうして今まで、これを当たり前としてきたんだろう」と気づいたなら、学んで考えをアップデートしていくこと。日々、賢明な自分になるべく努力できたら素敵ですが、人それぞれ触れることができる情報は異なります。悪意などまったくなくとも、知らないことはできません。誰もが個として学び続け、より明るい未来を目指して行動していくしかなくて──こういうのも、みずがめ座的ですね。

なお、これからの時代は「個」として闘うとき、ひとりで闘うには不向きです。できるだけ味方を作っておく、賛同者を集めておくのがカギとなります。「お前のためならなんだってやるぞ」という人を、ひとりでも多く作っておくのです。それが、勝つコツです。大きな企業や士業の先生についていただくのもいいかもしれませんが、それよりもまず、味方です。もしも闘うときは、そのことをまず思い出していただけたらと思います。そしてなおさら、日々の生き方も重要になってきますね。

 

人間はときに愚かで、無知で、傍若無人です。でも、学んでいけるのもまた人間の特性です。それを希望と呼ばずしてなんと言いましょう。できることから、やっていきましょう。そんなことを、この新月のタイミングで考えたりしたのでした。

どなたにとっても、良い新月でありますように。

 

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東洋占術にとっての「お正月」である立春を迎えてはや数日。四柱推命で1年単位、10年単位の人生をプランニングしてみませんか。空亡をおさえておくだけでも、ずいぶん生きやすくなると思います!

12星座占いの入門本はこちらです。私が初学者だった頃、知りたかったことをみっちり書き下ろしました!

 

<特に教訓のない近況>

夫は結婚当初、まるでバレンタインに関心を示さない男でした。しかしある年、詰め合わせをあげたら……目覚めてしまったのですよ高級チョコに!!以来毎年、あからさまに楽しみにしている様子を見せるようになりました。人生に喜びが増えてよかったね。

さて、一緒に買いたいというので売り場に行くとですね…私が「まあ6粒あたりでええやろ」と適当に選ぼうとしてふと隣を見ると、瞳をらんらんと輝かせて30粒セットのほうを見ている夫がいるんです。その場で一番デカい箱を。そりゃもう美しくきらびやかで派手なやつを。昨年などはその売場でもっとも高価なチョコのところに一発でたどり着きました。クソッそこはうまいこと避けて回ろうとしていたのに。なぜそういうところだけ嗅覚が働くのか(買いました)。

さて今年はGODIVA鏡リュウジ先生監修のものが欲しかったので、一緒に売り場に出向いて買い求めました。お店を出てハイと渡すと「ええ!?俺の!?!?!?」と驚愕しているではありませんか。その後ずっとこの世の終わりのような顔をして「俺のだった……6粒しかないのに……俺のだった……別の人のだと思ってた……」とぶつぶつ言うので、別の(12個入り)をもう一箱買ったしだいです。バレインタイン前1週間ですが、すでに食べ終わったばかりかホワイトデーのお返しもいただきました。いろいろ展開が早い。

2024年1月26日、しし座満月。変えられずに来たことを、力強く変えていく──未来のために。

2024年1月26日、しし座で満月が起こります。これを書いているのは25日でしたが、澄んだ夜空に浮かぶ月はすでにまん丸で、思わず見とれてしまうほどでした。寒空の下、見上げる満月って素敵です。……でも、春も夏も秋も素敵って言ってそうな気もするので「なんか見たことあるなこの流れ」と思われた方は心静かにスルーしてください笑

 

今回もVOGUE様にて記事を書いておりますので、よろしければぜひご覧になってみてください。

www.vogue.co.jp

今回はしし座での満月で、対岸の太陽はみずがめ座に入ったばかりの冥王星のとても近くにあります。正確にオポジションとまでは言えない位置関係ですが、近くにあるということで「変容」という冥王星の影響は少なからず受けるようになるでしょう。この月と太陽オポジションにはおうし座の木星がTスクエアとなっており、摩擦や葛藤は強いものの、現状を打開しようという力もまた強い配置となっています。現状打開のキーとなるのが木星ですから、どこか希望が感じられます。今までなかなか変わらずに来たものを、力強く変えていく。そんな時代の変化のエネルギーを感じる人も、多いかもしれません。

 

もしかすると、その変化は自分が自分のために起こすという人も、少なくないのではと思います。しし座は自己表現の星です。そこで起こる満月は、どこまでも純粋な「振り返りと調整のタイミング」と言えます。何が自分らしく、何が自分らしくない選択なのか。来た道を悔やむ必要はまったくありません。悔やんでどうにかなるわけでもありません。「じゃあ、自分はどうしたいか」と問い続けることが大事なんだと思います。全部思い通りになんかなりはしない、どうしようもないことだってある。でもその泥沼に伏したままでいるのではなく、「じゃあ、どうしたいか」と問い続ける。それだけが、明日を良くするのですね。そんな、自分の等身大の気持ちに目を向けてみるといい満月です。

どなたも、よい満月にしてまいりましょう。

 

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My Calendar様にて、2024年の「小説」を書かせていただきました。星座別の小説は角田光代さんの12星座の恋物語 (新潮文庫)が有名ですね。私はモノローグで、それぞれの星座の心のうちを書いてみました。創作の才はないという自覚はありますが、小説はいつか書いてみたいなと思っていました。さまざまなサイトで年運が出尽くしたこの時期、ぜひバリエーションのひとつとしてお楽しみいただけたら嬉しいです。

mycale366.jp

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<さしたる教訓もない近況>

9月〜12月は年運をたくさん書かせていただけてとても嬉しいのですが、1月は完全に燃え尽きモードになるここ数年です。今年は通常運転でいけるかと思ったのですが、う〜んやっぱり今ひとつ、無理がききませんね。Xへのお返事がなかなかできなくて申し訳ないです。そんななか、友人が「3時間睡眠でいける技を開拓した。君もやらないか」と悪魔の誘いをしてくるわけですね。やめて!そっちに呼ばないで!!でもその友人が仕事している姿をちょいちょい見ていたんですが、けっこうな頻度でデスクに向かったまま即身仏になっているんですよね。どこが3時間睡眠でいけているのか。まあいいんですけど、10年ほど前に「45分書いて15分寝れば永遠に書ける」という技を試したときのことを思い出しました。一瞬いけた気がしたんですが、普通に6時間寝たほうがよかったです(そらそうかw)

2024年1月11日、山羊座新月。変化もきっと、アリなのだ。

2024年1月11日、やぎ座で新月が起こります。この時期、やぎ座には月と太陽新月なのでこれは当然ですが)、火星に冥王星と、なかなかに「面構えが違う」感じがいたします。火星は「情熱と闘いの星」であり、その上位互換が「破壊と再生の星」「変容の星」と呼ばれる冥王星です。やぎ座が社会的な出来事、たとえば組織や権力といったものを管轄するエリアですから、「衝突を恐れることなく、ガチで現状を変えてスタートを切る」なんて読み方もできそうです。折しも政治の世界では、派閥という旧態依然としたやり方のひずみが浮き彫りになりつつありますね。安易に星々と結びつけて語るのも上品なことではありませんが、ここまで来て「伝統なんで、穏便にいきましょうや」などといったことはまず、考えられないのがこの星回りです。

個人においても慎重さや責任、現実を見据えた動きが求められるときです。なんて申し上げたらちょっと怖い感じになってしまいますが、向こう半年くらいの仕事の見通しを立てて新たな行動を起こすなら、とてもいい機会になるんじゃないでしょうか。

 

ちなみにこの新月は、「自由と改革の星」と呼ばれる天王星と調和の角度を取っており、「突然の転換」めいたものが伴う方も少なくなさそうです。びっくりするような出来事があったとしても、それは凶事ではないはずなのでどうぞご安心を。人はときどき、恋や仕事や、目の前の安定のために、みずからの可能性を制限するような選択をすることがあります。それが幸せだと思って、選ぶんです。決して、なにひとつ間違いなんかじゃない。ただ、このタイミングで現状を大きく変えるような出来事が起こった場合は、「自由への扉が開いた」と思ってみるといいだろうと思います。

 

どなたもそれぞれに、良い新月にしていかれますように。

 

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新月に更新される新連載が始まりました。星座ごとのアドバイス、キーワードもご紹介しています。スタイリストさんに占いのロジックをお渡ししてLUCKY CHARMを選んでいただいているのですが、私はこのセレクションがけっこうツボなんです。「こんなにステキなものがあったのか」と思わされることがホントに多い。自分でセレクトショップを巡っていても、興味があるところばかり見ちゃうのでなかなか気づいていないんだと思う。「あの人に贈ろう」なんて、ギフトのことばっかり考えてます笑

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2024年上半期運勢本、今年も出ています。春を待つこの季節、野に割く花をイメージして表紙を作っていただきました。

 

<特に教訓のない近況>

夫の実家である北海道に帰省してきました。人生で最も多い雪が東京の雪という静岡生まれのワイ、「本物の冬を見せてやる」という夫の宣言に怯えきっていたのですが、今年の札幌はだいぶ雪が少なかったようです。雪上を歩くのが下手すぎて「壊れかけのASIMO」などと言われはしましたが、北大の雪はさくさくで歩くの楽しかった……。

故郷の静岡は、10年に1度くらいしか雪が降らないのです。小さい頃に一度降って、大喜びで作った雪だるまは茶色でした。1cmくらいしか積もらないから、どうしても土がついてしまうのね。高校時代に風花が舞ったときは、みんなで校庭に出て大はしゃぎしたなあ。制服についても、あっという間に水滴に変わる。でも嬉しくって、みんなで空を見上げてた。

女子高生だったときを思い出すなんて、漫画によくあるおばあちゃんの思い出話みたい。女学生の頃はね…みたいな。でも気づけばびっくりするくらい年月が経っていて、驚いてしまう今日この頃です。春には、泉下の客となった友人を見送ってから1年が経ちます。

2023年という年。ちょっと長めの振り返りをしつつ思うこと。

2023年、こないだ正月が来たと思ったらあれよあれよと大晦日になってしまいました。最近、新月と満月しか更新できなくなってしまった本ブログですが、1年の振り返り的なものを書いてみたいと思います。

フリーライター時代、平成史の本を執筆したことがあります。1年分の出来事を1冊にまとめ、平成が続くほどに本が増えていく…というものだったのですが、私に割り当てられたのが1995年。集めた資料を整理し始めてすぐに「大変な年だった」とさまざまな記憶が蘇りました。下記はご参考まで。

【図解・社会】平成を振り返る、1995年10大ニュース:時事ドットコム

なんということでしょう。他のライターが割り当てられた年と比べ、私が扱う資料や執筆するテキストが明らかに多い・濃い・重いのコンボです。どうして私がこんな目に。……などという小さい話はどうでもいいのです。いや、どの年もそれなりにいろいろあるのです。いいことも、そうでないことも。悲劇も喜劇もあるのです。でもこの年は長期的かつ膨大な人に金銭・健康・仕事とあらゆる面で影響が及び、否が応でも不安を煽られた年でした。

まさかこの時期は占い師一本でやっていく自分の姿など想像もしていなかったのですが、まあこの商売に馴染んでみると星の動きも含めて振り返りたくなるものです。1995年は「破壊と再生の星」と呼ばれる冥王星が、いて座に移動した年でした。いて座が管轄するテーマに「宗教」があることを鑑みると、この年のオウム真理教による地下鉄サリン事件、そこから教団崩壊に至るまでの流れは非常に大きなものがありました。またWindows95発売も、いて座が管轄する「思索」「遠い場所」などのあり方を大きく変えるパラダイム・シフトとなったように思います。

 

2023年も、振り返ってみると大変に濃い年だったなと思います。コロナ禍の、生活や仕事の「アタリマエ」が世界規模で一変するようなインパクトに比べると…かもしれませんが、社会的に強い影響力を持っていた存在が「もう今まで通りではいかなくなる」ということが、驚くほど多い年でした。宗教、芸能、政治……「まさかあの会社が」「あの組織が」的な事象を、いくつも思い出される方は多いのではと思います。

何もかもが星の動きと結びつけようとするのもおかしなことですが、1995年にいて座入りした冥王星は2008年、やぎ座に入りました。やぎ座は「権力」や「社会」を管轄する星座です。2008年にリーマン・ショックが起き、その後も古い社会構造の「破壊と再生」が続きました。そして2023年、冥王星は次の移動を始めています。

 

冥王星は12年〜38年、同じ星座に滞在する星であり、普段の生活ではさほど感じることはありません。ただ、どの星についても同じことですが、星座を移動するときというのは、”らしい”影響を及ぼすことが多いのです。2023年春から初期にかけて、冥王星は次のみずがめ座に移動していました。その後いったんやぎ座に戻り、2024年1月下旬〜9月頭にふたたびみずがめ座へ。その後、最後のやぎ座での旅を経て、11月下旬にみずがめ座に完全に移ります。

 

みずがめ座×冥王星という観点から2023年を振り返ると、みずがめ座が管轄する「平等」「自由」「テクノロジー」といった物事についても、冥王星の「破壊と再生」が及び始めてきたように思われます。トランスを含めたジェンダーについての議論は思想ばかりでなく、「トイレはどうあるべきか」など実に現実的な議論が行われるようになりました。性的同意に関する認識も、広まってきたように感じます。今まで「平等っぽく運用されていたもの」はどんどん「破壊」が進み、現代を生きる私たちの現実として「再生」が行われていくのでしょう。

テクノロジー分野でも、生成AIはあっという間に私たちの生活に浸透しましたね。自動で生み出される美しいグラフィックは私たちを楽しませつつ、SNSには不気味なエロ画像スパムが溢れました。ChatGPTで仕事の効率化をはかれる人がいる一方で、真実ではない情報に振り回される人も増えました。テクノロジーは私たちの非効率や不合理をどんどん「破壊」し、「再生」させていくのでしょう。

…ちなみに我が家の洗濯機はAI搭載で洗剤を自動投入してくれますが、どちらかというとAI氏には請求書作成、郵便物送付などの作業をぜひとも奪って欲しいですw

 

というわけで大変に濃かった2023年。5月、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がおうし座という「豊かさ」を管轄するエリアに入ったわけですが、あらゆるものが値上げラッシュとなりました。一見すると「どこが豊かさなんだ」という感じですけれども、結果的に長らく上がっていない賃金に目が向けられることになったのは、本質的な豊かさへの第一歩となったのではないかと思います。この流れは2024年5月にかけても続いていきますので、引き続き「自分にとっての、本当の豊かさ」にも目を向けてみたいですね。

 

というところでこの30年弱(!)を振り返る年末ですが、私個人としても大変に、大変に濃い1年でありました。毎年9月から年末にかけては繁忙期なのですが、2022年秋にすり減った指紋が復活しないまま2023年末を迎えました。カトラリーはツルツルすべり、マジックカットの袋は開かず、モノはしょっちゅう落としますが健康で過ごせてよかったです(正直なところをいえば、メンタルは多少すり減りました)。たくさんの文章を書きました。それも、いつも読んでくださる皆様のおかげです。以下、書いた本などまとめさせていただきます。

 

2024年上半期の運勢本です。春を待つこの季節、野に咲く花(おうし座的!)をイメージして表紙を作っていただきました。各星座、1万字overのテキストでお読みいただけます。ほか、世の中の流れや「今がつらいあなたへ」なども。

 

『金運星占い』、11月に出版されました。金運だけで1冊、星座ごとにミッチリ書き尽くしています。

思えば金運というのは人間関係や仕事など、生活のあらゆる面に関係してくるわけで、自分も周りの人も豊かに生きるにはどうお金を稼ぎ、使い、貯めていくと良いのかを書かせていただきました。

私は未来予測が好きです。「これから、こういう時期になると予測される」と把握し、「じゃあ、どうするか」を考えてこそ、占いを健康的に使っていけるし能動的に自分の人生を生きられると考えています。その発想にもとづいて『シンプル四柱推命』を書きました。9月に出版されました!

2023年下半期運勢本、6月に出ました!たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。

 

『星占い入門』、3月に出ました。私が西洋占星術の初学者だった頃、「???」と思ったところを洗い出し、あの頃の自分にもわかるように書いた入門本です。つまずきも、長い時間を経て自分の糧となりますね。

 

集英社「SPUR」(紙のほう)では毎月の12星座占い「真木あかりのタリスマン占い」連載と、年2回の占い特集の運勢を書かせていただきました。下記は2024年占いが掲載されている号です。タリスマン占いはモノにこだわって書いているので、ぜひご覧ください。(岡田将生さん好きです)

 

宝島社「SPRiNG」(紙のほう)でも毎月の運勢を書かせていただいています。巻末をご覧ください。

 

「steady.特別編集 運命を変える恋愛占い2024」にて、四柱推命で来年の恋を書かせていただいています。

 

「2024年の占い本。」では自分でもびっくりするような場所に掲載いただいていました。記事を書いたわけではないのですが、見つけてくださったら嬉しいです😊

 

ではでは皆様、2023年もありがとうございました!よいお年をお迎えください!

2023年12月27日、蟹座満月。配られたカードを、どう使うか。1年のシメにふさわしい「満ちるとき」。

2023年12月27日、蟹座で満月が起こります。この満月は土星木星と「クレイドル」という台形のアスペクト(星の配置)をとっています。クレイドルとは「ゆりかご」の意。「調停」という安定のアスペクトが2つ組み合わさって台形を形成するもので、さらなる安定を意味します。蟹座の支配星は月ですから、「物事が一定のレベルにまで達し、振り返りと調整を行うタイミング」という満月の意味合いが、よりビビッドに強調されるときと言えるでしょう。思えば土星は3月に、木星は5月に今の位置に巡ってきました。それらを巻き込んでこの年の瀬に起こる満月は、ものすごくきれいな「締めくくり」感を覚えます。1年、いかがでしたか。私は今年も「こないだ正月が来たと思ったらもう年末」と思ってしまったのですが、それだけ締切に追われ充実していたということなのでしょうねゲフンゲフン

 

このあたりのことは、今月もVOGUE様で書かせていただきました。

よろしければ、ご参考にしていただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

新月と満月は、約半月ごとに交互に巡ってきます。新月という「スタート」のタイミングで立てた方針を、半月後の満月に振り返るというのは、ただただ日々の雑事に流されがちな私たちの毎日に、心地よいリズム感をもたらしてくれます。

この新月と満月のセットは「蟹座の新月で立てた目標を、半年後の蟹座の満月で振り返る」なんて使い方もできます。中長期的な目標、叶えたいことについては、これが現実的でしょう。

木星は、「幸運と拡大の星」と呼ばれます。ひとつの星座に約1年滞在し、その星座のテーマを、「年間目標として取り組む幸運のカギ」としてみるとうまく活かしていけます。

土星は、「試練と制限の星」と呼ばれます。ひとつの星座に2〜3年滞在し、その星座のテーマでみずからを鍛えることになります。

1年の終わりに、そうした短期から中長期にわたる視野をもたらしてくれるこの満月は、とても印象的だなと感じた次第です。

 

私はよく、念仏のように「占いは振り回されるものではなく、使うもの」と言っているのですが、こうしてみると「使う」というのは「時期をおさえて、目指すものをザックリ視野に入れて、そのなかで浮遊する」というのが近いのかなと思います。配られたカードをどう活かすかは、自分しだい。この満月では、そんなことを改めて感じるのですね。

やべーカードを引くときもあります。強いカードを引き当てても、タイミングを見誤ることもあります。何もかも思い通りにいくことなんてありません。だからこそ「次はいけるかもしれない、やってやろう」という希望を持てるような気もします。泣いても笑っても、これからなんだと。凹んで折れて、べそべそ泣きながらパンを食べるような日があったとしても、満月の光はあまねく降り注ぎます。「振り返りと調整」というタイミングは、ひとしく訪れるのです。うまくいったことはOKとする。うまくいかなかったことは「このやり方は違った、ということがわかった。価値のある経験だった」としてみる。そうすることで、来年を健康的にプランニングできるようになるのでは──そんなふうに、感じました。

 

ちょっと理屈っぽくなっちゃいましたね、恐縮です(また言ってしまった…会社員時代、「恐縮です」と言いすぎてクライアントに「梨元」とあだ名をつけられた私です。わからない人はGoogle画像検索で「梨元勝」を検索してみよう)。あなたにとって、得るものの多い満月でありますように。来年もぼちぼちやっていきましょう。

 

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2024年上半期運勢本、出ました!12星座全部入りのほうは、「重要日カレンダー」という特典がつきます。ご自分の星座だけチェックすればOK!という方には、星座ごとの分冊版もご用意しています。

 

なんと向こう12年の金運がわかる本も出ています。

 

四柱推命で一生分の運勢が出せる本も出ました。私が「占いは使うもの」と言うのは、四柱推命が原点だったりします。

 

 

<近況>

年内に書くべき原稿、あと8本です!まだだ!まだ終わらんよ!!(一応順調なのでご安心ください・笑)