占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

【更新・掲載情報】楽天占い「2021年あなたに訪れる幸せの転機」が公開されました

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楽天占い様にて、12星座別に描き下ろした「2021年あなたに訪れる幸せの転機」が公開されました。グレート・コンジャンクション後の、風の時代のはじまりの1年。幸せをつかむための転機はどんなときなのか、また幸せを得るために望ましいマインドや行動といったものについて、書かせていただいています。2021年の運勢をサクッとおさえることができるかと思いますので、ぜひご覧になってみてください。

 

uranai.rakuten.co.jp

 

さて今年もあと1週間で終わるという悪質なデマが飛び回っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私の試算によると、積み残した原稿を書き上げるには12月35日くらいまであってもらわないと大変まずいのですが、まあ今年もこのセリフを書いておきましょう。俺たちの2020年はこれからだ!

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2021年上半期の運勢本、今年もお陰様で出させていただきました。グレート・コンジャンクション後の半年を読み解いております。12星座ごとの分冊版もあります。

 

 

幻冬舎plusにて、けっこうたくさん無料で読めます。

www.gentosha.jp

「風の時代」はじまりました。フラットにしなやかに、風の変化を感じ取ろう。

いよいよ風の時代、はじまりました…ということで先日、VOGUE JAPAN様で書かせていただいた記事をご紹介します。多くの方にお読みいただき、感謝いたします!

www.vogue.co.jp

風の時代については、上記でだいたいみっちり書いてしまったように思うので、ぜひご覧ください。ここでは追記を少しだけ。

基本と生き方の心得…というと何やら大仰ですが、こういったシフトのときは「絶対こう変わって!こうなって!!」と前のめりになっても、「怖い!嫌!絶対無理!」と過度におびえても、変に目の前の現象と占いを結びつけすぎることにつながるのかなと思います。期待するのも、おびえるのも、悪いことなんかじゃない。それでも、「あ、これのことかな」と”感じる”ことを、まず大切にするのが一番なのかなと思います。たとえば「もうそういう時代じゃない」「この考え方、新しい!すごくいい!」という感じでしょうか。それが、風の時代らしい気づきのあり方のように私には思えます。

 

風は思考を司るエレメントです。これまでの土の時代のようにたくさん所有したり、権威に依ったりするのではなく、何がベストかを考え続けることが大事なのかと思います。まあそれはこれまでも大事だったわけですが、丁寧にひとつひとつ考える姿勢が、これからはより力を持つようになるんじゃないでしょうか。考えるのって、疲れます。不安になったりもします。ただ、考える筋肉のようなものを鍛えると、我々は自由という翼を得ます。知性を獲得することで進化したのが人間ですから、まだまだもっと生きやすくなれたりするんじゃないかと、思ったりしています。

 

さてこれからラジオに出ます。緊張で…というかラジオとは関係がない原稿の締め切りを引き伸ばしすぎて「13時までに送ってこないとおまえを必ず八つ裂きにする」的なメールを編集者さんにいただいてしまったので(※)4時に起きました。すでに眠いです笑

※もちろん嘘です。1000%私が悪い(オメガトライブか)のでそう言われても仕方がないところ…いやむしろ八つ裂きなど生ぬるい、「市中引き回しのうえ磔獄門」くらいは言われても当然であり、編集者さんの文面は大変穏やかでした。今からターボで書きます。

 

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【更新・掲載情報】12/31までセール実施中!JUNグループ様のショッピングフェスティバルサイトにご協力しました

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ADAM ET ROPÉ、ViS、NERGYなどを展開するJUNグループ様のショッピングフェスティバルサイトにて、をお手伝いさせていただきました。2021年の12星座別・ラッキーカラーを中心にしたコーデがトータルで(しかもかなりのお買い得価格で!!)買えるステキ企画です。1星座に複数ブランド&コーデが提案されているので、着こなしイメージも広がってとにかく楽しい。私はいて座なのにうっかりうお座のコーデが欲しくなってしまいました。ほとんど外に出なかったこの1年、着こなしを考えなくていいのは楽ではあったけれど、やっぱりおしゃれをするとテンションが上がるし、「これ着て運を良くするぞ!」なんて思うときの高揚感って、やっぱりいいなと思ったのでした。

12月18日〜31日までとのこと、でもサイズやカラーには限りがあると思うので、どうぞお早めに覗いてみてくださいね。あっ、2021年の運勢もあるので、ぜひついでにお読みください。

www.junonline.jp

思い切りおしゃれをして、胸を高鳴らせて人に会いに行く。「その服、かわいいね!」「そっちも似合ってる」なんて、褒め合う。そんな日常が、待ち遠しいですね。今はどなたも、できるだけ健康でいましょう。できることをしながら、必要なことをしながら。

 

 

【出演情報】12/22、ラジオに出演します

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12/22(火)、朝8:25~8:35、SBSラジオ静岡放送)の情報番組「IPPO」に出演いたします。IPPOセレクションというコーナーにて、この日起こる占星術イベントについて(占星術クラスタのみなさんならおわかりのはず…そう!グレートなアレです笑)お話します。故郷である静岡の番組に出演するなんて感無量です、緊張しますが頑張ってまいります。お時間のある方、ぜひ聴いていただけますと幸いです。

 

IPPO

www.at-s.com

ラジコでも聴けるようです。(「IPPO」と「全国」で検索すると出てきます)

radiko.jp

 

私はもともと人前でお話することにとても強い苦手意識を持っています。かつてのいじめにより軽い醜形恐怖があるのと、滑舌の悪さによるものと自分では考えていますが、とにかくあがり症なんですよね(笑)そのため「書く」ことに主眼を置き、テレビやインスタライブ、イベント参加等はすべてお断りしてきたのですが、風の時代もスタートすることですし、「よし、やらせていただくか」という気持ちになりました。が、インスタライブや動画はまだ勇気が出ませんので、ご勘弁ください笑

そんな気持ちになったのは、yujiさんの『風の時代に自分を最適化する方法』(講談社)という本を読んだためです。風の時代については私もコラムなどあちこちに書かせていただいていますが、この本が今、一番くわしい本だと思います。たくさん勉強させていただきました。そしていて座は

射手座のミッション自体は、”発信や発言の楽しさ、配信の面白さ”といったものを伝え、伝播していくことにフォーカスされています

とありました。「書く」仕事もまだまだ極めたい部分はあるのですが、まずはできそうなことから変えていこう、良い機会だし頑張らせていただこうと思った次第です。私は「占いは振り回されるものではなく、使うもの」とよく申し上げていますが、自分ではこんなふうに使うことをしています。

もちろんすべての方が使えるようにならなければならない、などとは申しません。変わらなければいけないということもありません。木星みずがめ座に入る1年、個人が納得して生きているならば、それもまた幸福なことであろうと思います。それでももし「なんか、うまくいかない」と思うようなことがあるならば、こんなふうに占いを使ってみると何らかのヒントが見つかるかもしれません。

 

というわけで、ラジオ出演のお知らせでした😊

 

(お知らせ)2021年の運勢本、発売中です!

 

yujiさんのご本はこちらです。

 

 

 

 

 

2020年12月19日、木星みずがめ座入り。制限と拡大が拮抗するなか、何を選択するか。

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2020年12月19日、木星みずがめ座に入ります。17日に土星がみずがめ座入りしたばかりですが、あとを追うように木星も入り、22日に土星木星コンジャンクション、つまり「グレート・コンジャンクション」が起こります。グレート・コンジャンクションが起こるのは20年に一度。さらに今回はミューテーション(エレメントの移動)が起こる200年ぶりの節目でもあります。うん、もうなんというか、こんな派手なタイミングを生きて目の当たりにすることができるなんて、すごい時代に生きたものだなと思います。

さて木星、ご存知の方も多いのでサラッと流してまいりましょう。木星は「幸運と拡大の星」と呼ばれる惑星で、ひとつの星座に約1年滞在します。年間の星占いの記事で「今年のテーマは〜」と書いてあるのは、たいてい木星がその年に巡る位置から割り出されたものになります。今回であればカレンダーの年の切り替わりよりちょっと前に、2021年のテーマがスタートすることになります。お正月を待たず、どんどん次のテーマを始めてみる。意識のなかで何が変わったか、観察してみる。こういうのは、鏡リュウジ先生がおっしゃるところの「カイロスを味わう」という経験で、占星術を楽しむ醍醐味だなあと考える次第です。

 

木星は「幸運と拡大」の星座です。古くから吉星とされており、木星が自分の星座に巡ってくる年は「12年に一度の幸運期」と呼ばれたりします。ただ、木星の本質は選択肢や可能性を拡大すること、増やすことなので、選択や可能性に挑むといったことをしない限りは、あまり幸運期としては認識されないことが多いでしょう。頑張ったら頑張った分だけ、得られるものがある。そんな力を持っています。

 

巡るテーマは、下記の通りです。基本的に土星と同じテーマですが、みずがめ座さんだけ少し追記しました。

  • おひつじ座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をする
  • おうし座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
  • ふたご座…高度な勉強、精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
  • かに座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
  • しし座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
  • おとめ座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
  • てんびん座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
  • さそり座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)
  • いて座…コミュニケーション、すぐに役立つ学び、移動、情報発信
  • やぎ座…才能、お金、収入アップのための努力
  • みずがめ座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること。結婚・離婚など大きめのライフイベント
  • うお座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去

 

さて2020年から木星土星は同じ星座に巡り、年間テーマは土星の「制限」と木星の「拡大」が、両方の影響を受けていました。いってみればアクセルとブレーキを同時に踏むような状態であり、拮抗しますが「取捨選択することで手に入れられる、現実的なパワーバランス」、とも読めるでしょう。

たとえば、新型コロナウイルスを巡る一連の騒動においては、経済なのか感染予防なのか、が繰り返し語られました。個人に当てはめるならば、何を選択して何を手放すか。お年玉なら散財か貯金か。そういえば以前読んだネットの記事でアインシュタインが「アイン・シュタイン」と書いてあったのですが、何がアインで何がシュタインなんだよと思いましたよね。まあ最後のひとつはどうでもいいのですが、2021年も引き続き、木星土星は同じ星座に巡ります。しがらみやら時間やら、体力やら金銭やらの関係で「ぜんぶ!!」「両方!!」と無邪気に言い放てない私たちだからこそ、上記の年間テーマにおいて「何を選択して何を手放すか」、このバランス感覚は大事にしていきたいところです。

例として、私個人のお話を書いておきます。私は「才能、お金、収入アップのための努力」のところに木星土星が巡った2020年、20年続けた仕事をやめ、占いに全リソースを集中するという選択をしました。子どもの頃から夢だった仕事で、大好きで、占いと平行してずっとやっていきたいと思ってここまで来ました。が、半年くらいガッツリ悩んで、決断した次第です。今では、良い選択だったと思っています。

 

私はときどき思うのですが、魅力的な選択肢を「ぜんぶ!」と思っているあいだはまだ、自分の願望や欲望を詰めきれていないのですよね。そして、「ぜんぶ!」という状態におかれると、人生は意外と自由度をなくしてしまうんじゃないでしょうか。自分に合うもの、今やりたいことを丁寧に分析して、ひとつひとつ選択していく。それでこそ本当の自由であり、自分らしい生き方につながっていくのだろうと思います。その過程において発生する「手放す」という行為は決して、損や負けといったネガティブなものではないのですよね。だから、ことさら惜しむことなく、ふわりと手の力を抜いて良いんじゃないでしょうか。

 

なお、木星は5月中旬から一度うお座に進み、途中でくるっと踵を返して7月末にふたたびみずがめ座に戻ってきます。つまり、みずがめ座木星にはシーズン1とシーズン2があるんですね。

シーズン1は2021年のテーマにガンガン挑む。うお座に移動した初夏から夏は、しばし”2022年からの未来”に触れ、夏の後半からスタートするシーズン2はふたたび2021年のテーマを調整しながらやりきる。夏のあいだちょっと触れた未来は、2022年からガッツリと手にしていく――こんな流れを頭に入れておくと、今後の見通しを立てるときに役立つのかもしれません。

どなたも、よい1年にしていかれますように。

 

 

ちなみにどうでもいい話ですが、アインシュタインは英語でいえばOne stone、日本語にすると一石さんなんですね。まあそれでも「アイン・シュタイン」の表記は言葉に尽くしがたいものを感じましたw なぜ一・石にするのか。まあいいんですけどね。大昔に『VOW』で見た誤植でJUN SKY WALKER(S)が「ジュン&スカ」となっていたのがふと思い出したりもします。誰がジュンで誰がスカなのか。ジュンスカはかなり誤植されやすいバンドで「ジャンスカイウォーカーズ」とか「ジョンスカイウォーカーズ」というのも見たことがあります。まあ我が愛するX JAPANも「X(バツ)」とか「X(ペケ)」とか「メ」とか誤植食らってましたがw メだったらここまで愛せたかな俺……。ちなみに私は「真木ゆかり」「真木かおり」「真木ひかり」と書かれた実績があります。全部校正段階で止めましたが、「真木いかり(怒り)」の爆誕が待たれるところです……というのは冗談で、なんでこう書いたのか自分で自分がわからなくなるようなミスってありますよね、ときどきw 思わずフフッとしたのでした。

 

 

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2020年12月17日、土星みずがめ座入り。「試練と制限の星」をどう受け止めるか、についてつらつらと。

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2020年12月17日、土星みずがめ座に移動します。このことについて、教科書的な本やサイトはすでに優れたものがたくさんありますから、私は自身の経験も振り返りつつ、つらつらとまとめてみたいと思います。こんなケースもあるんだな、くらいに思っていただけたら嬉しいです。

 

土星は「制限と試練の星」と呼ばれる惑星で、厳しい先生に例えられたりします。厳しい先生といえばまた私の華麗なる黒歴史が火を吹くぜ、ってハッ冒頭から何を言っているんだ俺は。太字にするところがおかしいだろ。珍しく我に返ったところで真面目にいきますすみません。土星が現在のやぎ座に入ったのは2017年末のこと。途中、2020年3月にみずがめ座に移動しましたが、7月頭からふたたびやぎ座に戻っていました。今度の移動により、土星は完全にみずがめ座に居場所を移し、以降2023年3月初旬までみずがめ座の旅を続けていくことになります。

 

土星は凶星(マレフィック)と定義されることもありますが、何も私たちをいじめるために巡るわけではありません。このことを説明する一文を、サターン 土星の心理占星学 新装版から引いてみたいと思います。ちなみに本書、ご存知の方も多いと思いますが、めちゃめちゃ面白いです。

土星は苦痛や試練のみを象徴すると考えられがちだが、心的過程も象徴している。心的過程とは、苦痛や試練などの経験を、より優れた意識を達成する手段として活用する足がかりである。

リズ・グリーン『サターン 土星の心理占星学』青土社

 

リズ・グリーンは続けます。土星には抗しがたい魅力はなく、マゾヒストが感じるような苦痛を愉悦として感じるような感性でもない。ただ、土星の力によって心理的な解放の喜びを知ることができる、と。

松村潔先生の『土星占星術講座 ~あなたの人生の設計図が見える~』では、「秩序のある人生コースは主に土星が関わっています」とあります。

 

これは私自身も経験があることです。過去10年くらいを振り返ってみると、甘ったれて向き合わずにきた部分について、見事に土星が巡るテーマによって修正されてきました。今までの人生で何度か問題として直面したものの、だましだまし逃げ続けてきたこと。成長せずにきたこと。それらが、より大きな問題としておのれの身に降り掛かってきたという感じでした。これに関しては私個人の感じ方であり、土星の影響をキツいなと思った人が皆、私のように自堕落な生き方をしてきたわけではないはずです。そのあたりは、ご承知くださいね。

ただ、私は今となって思うのです。向き合いなんとか消化してきた土星のテーマはどれもが、「しっかり向き合ってよかった。キツかったけど、かつてのままの自分でいたら、ずっとわけのわからない生きづらさを抱えたままだっただろう」と思えるものでした。同じ失敗を繰り返したり、懲りもせず依存を繰り返したりして、あんな自分のままでは、いたくなかった。その状態でいても、決して楽でも楽しくもなかったから。

キツくなかったと言ったら大嘘になります。私の場合は、この土星関連のテーマについて、とにかく味方がいませんでした。「この人なら助けてくれるだろう」「プロだから、お金はかかるけど力を貸してくれるだろう」と思っていたら、見事に全部アテが外れました。当時の恋人ですらも(笑)。お前も助けてくれんのかいコラ状態ですよ。ナメてかかっちゃいけなかったし、自分で自分のケツを拭かなくちゃ、いけなかった。そのことに気付いてからはひとつ、乗り越えた気持ちになりました。

悪いことではなかったのです。ひとりで決断して、ひとりで解決して、思いました。ああ、これでやっと自立できたんだと。誰かに頼るということは、その人に自分の一部を受け渡してしまうことでもあります。でも、私にはそういう生き方は合わないんですよね。自由でいたいなら、これでよかった。ずっと孤独感にさいなまれてきましたが、個ではあるけれど、孤独ではなかったのです。そんなふうに精神的な折り合いをつけていきました。

そう考えると、土星がひとつのテーマに与える約2年半という期間は、ちょうどいいのかもしれません。リズ・グリーンの言う、「心理的な解放の喜び」に、はたと納得した瞬間でした。

 

だから向こう2年3ヵ月の土星の旅も、問題も解決法もきっと「自分が向き合わずにきたこと」のなかにあるんじゃないだろうかと思っています。今度はじたばたせずに、ガチで刺し違える覚悟で命(タマ)を取りに……ってなんか途中からヤクザ漫画が混ざってきたな。いかんいかん(ドスをしまいながら)。えーと、粛々と向き合いたいと考える次第です。ん〜、でもまあ、やっぱりじたばたするのかな。やだなあ、と思ったりするんだろうな。なかなかスマートにはいきませんけれども、それもまた私の人生なのだろうと思います。

 

土星が巡ってくる場所が司るテーマが、愛や仕事、自分自身なんかだと、気持ちがくさくさしてくる人も少なくないでしょう。でも、起こることは決して災厄とかアンラッキーとかいった、チンケなものではありません。「心理的な解放の喜び」を獲得する、挑戦しがいのあるチャンスです。面倒くさかったり気分じゃなかったりして、向き合わずに逃げることも可能かもしれません。ただ、そのテーマはこの後の人生のどこかでまた、かたちを変えて巡ってくる。「だったらまあ、今やりますか」、そんなふうに思えたらきっと活かしやすいだろうと思います。

 

土星がもたらすテーマは、ざっくり申し上げると下記における「試練と制限」になります。試練というのは試されるような出来事、制限は頭をぐっと押さえつけられるような窮屈さや重たさ。いずれも気が進むようなものではありませんが、向き合って改善・解消をはかることで、心理的に成長しやすいでしょう。下記のテーマにおいてそういった感覚を伴うことがあれば「だったらまあ、今やりますか」モードでいく、というのはアリだろうと思います。

2021年上半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+) のなかでは、他の星も含めた総合的な見立てをしておりますが、シンプルに抜き出してまいりましょう。

  • おひつじ座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をする
  • おうし座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
  • ふたご座…高度な勉強、精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
  • かに座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
  • しし座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
  • おとめ座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
  • てんびん座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
  • さそり座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)
  • いて座…コミュニケーション、すぐに役立つ学び、移動、情報発信
  • やぎ座…才能、お金、収入アップのための努力
  • みずがめ座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること
  • うお座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去

という感じです。

ご参考にしていただけたらと思います。

 

私の、ちょっとかっこ悪いところ丸出しの土星ネタは以上です……が、今回、ブログで土星について書こうと思った理由について、お恥ずかしいのですが述べておきます。

ブログで取り上げたのは、土星が巡ってくることが、「こわい」と思ってしまう方がいるのではないか、と考えたからです。これは私自身の、プロとして大変お恥ずかしい経験によります。今でも思い出すたびにただただ申し訳ない気持ちでいっぱいになるのですが、土星が自分の星座を抜けたときに、私は大喜びしてしまったのです。やっと終わる、自分は本当によく頑張った、これから明るくなっていくに違いないと。すると次に土星が進む星座の方が「そんなに辛かったのか……これから自分もそうかと思うと、不安でたまらない」とおっしゃいました。一般の方が素直な感情表出をなさるのは、何ひとつ悪いことではありません。でも、占い師がこんなふうに振る舞うべきではなかった。土星の良い面も語らずに、ただの凶星のように表現するとは、なんてことをしてしまったのだろう。心から反省しました。だから、メリットも含めてできるだけ正直に書いてみた次第です。

もちろん喜ぶ同業の方がいらっしゃっても、咎めだてするつもりはありません。私の、個人的な戒めですから。

これはどの惑星も同じことですが、星座をわたることで前の星座のテーマを終え、次の星座のテーマに取り掛かります。土星でいえば、試練のあとには、別の試練が来る。もちろん影響が強く出る星座もあれば、それほどでもない星座もあります。ただ、「ハイ、終わり!」というものではないのですね。だから土星のこともただ怖がるのではなく、「ここまでよく頑張ったなあ。次に自分が成長し、開放されるべきテーマはこれか」とフラットに見ていけたなら、見通しは立ちやすくなるのかなと思います。

どなたも、土星を自分にとって有意義なように、活用していけますように。

 

 

 

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2020年2020年12月15日、いて座日食。答えのない問いを抱えて生きるための「リブート」

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2020年12月15日、いて座で日食が起こります。日食というのは新月の強力なもので、新月が「スタート」としたら日食は「リブート」、つまり再起動と言っていいくらいの強い意味合いを持ちます。この日食が起こるいて座のキーワードは「I explore」。未知の世界へ勢いよく飛び込んでいくような、自由で開放的な冒険心に満ちたリブートに導かれることになるのです。

 

で、今回の日食のポイントは、ただ強いだけではないという点です。この日食を起点にして、向こう1週間は星がガンガンに星座から星座へと渡っていきます。16日には金星がいて座に入り、17日は土星が、19日に木星みずがめ座に入ります。21日は太陽と水星が同時にやぎ座に入り、22日は木星土星が重なるグレート・コンジャンクションが起こります。激動の1週間と言って過言ではないでしょう。その”最初の一歩”、スイッチを入れるような役割をするのが、今回のいて座日食です。

 

22日のグレート・コンジャンクションを経て、星占い的には「土の時代」から「風の時代」に移ります。風の時代については、下記にて詳しく書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。

www.vogue.co.jp

「土の時代」は、物質や所有、権威が重視される時代でした。生まれ育った環境など絶対的な差はあるものの、頑張って手に入れていくことが豊かさだとされてきました。ある意味、わかりやすいのです。ブランド品を持ち、大手企業で働き、家を買うといった明確な「すごい」がありました。これが「風の時代」に変わると、今度は知性とコミュニケーション、個人が重視されます。

たとえばお金に関していえば、「所有」が目立って重視される風潮は、次第に薄れていくでしょう。代わって台頭するのが、ただ所有するのみならず、自分や周囲を幸せにするための消費です。「あの店を応援したいから通うし、友達もつれていく」「好きな作家さんを応援したいから本は定価で買うし、人にどんどん勧める」といった価値観は、今以上に強まっていくでしょう。また、「お金では買えないものがある」といった言質も、今まではどこか“無理”があったのです。ただこれからは、本当に「お金では買えないもの」が増えていくのだろうと思います。美徳ではなく、現実になっていく。

恋愛やパートナーシップ観も変わっていくでしょう。昭和の頃に言われていた「結婚して一人前」なんて発想はなくなって、パートナーシップはどんどん自由になります。結婚したければすればいいし、事実婚でもポリアモリーでも、単なる独身同士でもいい。自分と大切な人の間で「これがベスト」と意見が一致するところを、丁寧に探っていくことこそが大事になります。

これまで生きづらさを感じていた人も、きっと安心できる居場所を見つけることが、できるだろうと思います。探したい、見つけたいという気持ちがある限りは。誰かが儲けた枠に、自分をはめにいかなくても大丈夫。

 

時代が変わっていく、そういうふうに言われると怖さばかりが募る人もいらっしゃるかもしれません。自分はどうなってしまうんだろう、今より悪くなってしまうなんて耐えられない。今のままでいいのに、もうくたくたなのに、また頑張らなければいけないんだろうか。星が、時代が、全部が自分ばかりをいじめに来ているような、そんなふうに思えてしまう時期も、人生にはたびたび訪れるものです。私も幾度も経験しました。いなくなりたいと思うこともありました。声もなく泣いた夜が、幾晩あったでしょうか。

安易に変われと押し付けるつもりはありません。ただ、占いという視点で考えると、変わったほうがラクではあります。風を想像していただければと思うのですが、追い風も逆を向けば向かい風になります。動くべきときに動いたほうが、いい風を受けてすいすい前にすすめる。でも、運と逆のことをすれば逆風ばかりで、歩みはどうしたって遅くなります。それを敢えて試練として受けて、乗り越えていくなかで並々ならぬ力をつける剛の者もいますが(ビジネスで覇者と呼ばれるような人とかですね・笑)、皆が皆、そんなタフマンな人生を送る必要もないでしょう。折れてまうわ。

ただ、変わる、変われるタイミングというのは本当に人それぞれです。このタイミングで全員ぱきっと変わるわけではありません。土の時代から風の時代への移行は、22日に全部行なわれるわけではないのです。制服の衣替えじゃないんだから。変わる人はもう変わっていますし、まだであっても変わりたいときに変わればいい。

大事なのは「『変わる』を考えること」です。SPURでも書いたのですが、今は変わりたくないなら「なぜ変わらないことを選択するのか」と考えてみる。「この変化のタイミングにおいて、何を変えていけると自分は自分の人生を生きられるか」も考えてみる。ひとつひとつを自分の裁量において、考えて動く。愛だの人生だの、答えのない問いを「わからない」と放り出してしまうのではなく、「わかろう」とし続ける。それが、「これを持っていれば豊か」と決まっているわけではない風の時代の、生き方になります。わかろうとし続ける限り、自分という個は希望を失うことはありません。だって、自分という一番の自分が、常に自分に関心を向け続けているわけですから。

spur.hpplus.jp

さて、いて座といえば哲学的な星座としても知られています。「I explore」、私は冒険するというキーワードは、世界へ飛び出していくような冒険と同時に、頭のなかの地図をどこまでも広げていくような知的冒険をも指しています。愛とは何か。人生とは何か。生きるとはどういうことなのか――風の時代という、答えのない問いを抱いて自分を模索し続ける「知性とネットワーク、個が重視される時代」への変節点において、こんなにぴったりのスイッチが用意されていることに、私はちょっと感動しています。

 

地の時代を、立派に駆け抜けた私たち。風の時代に向けて、このいて座日食がリブートになる――そんなふうに、私はこの怒涛の日々の「はじまり」を見ています。

大きな星が動くときは、心理的にも世の中的にもインパクトの強い出来事が起こりやすくもなります。疲れたな、無理だなと思うときは、過渡期にある証拠でしょう。変に頑張りすぎたり、自己否定に走ったりせず、ご自分のペースを大切になさってください。自分以外に、人生を生きてくれる人はいませんから。

 

どなたにとっても、良い日食のタイミングとなりますように。

 

(どうでもいい情報)

ちなみに「I explore」のいて座である私は、人生で2度、捜索願を出されています(すみません……)

 

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