占い師・真木あかりのブログ

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2023年8月2日、みずがめ座満月。葛藤を越えていけ──「自由と平等」のために。

2023年8月2日の午前3時半頃、みずがめ座で満月が起こります。8月は2回、満月があるんですね。この満月については、VOGUE様で書かせていただいているので、ぜひご覧いただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

例によって例のごとく書きたいものはすべて書いてしまったのですが、満月が起こるみずがめ座は「自由と平等」「ネットワーク」を意味する星座です。ここでは2020年末に木星土星が重なるという20年に一度のイベント、「グレート・コンジャンクション」が起こり、「風の時代」がスタートしました。ちなみにこのとき、風邪を引いて「私は風邪の時代です」としょうもないダジャレを言った人がけっこういたのは言わない約束ということで。誰ですか今、私が言ったと思った人は!!(←被害妄想が激しい中年)

 

木星が抜けたあとも、みずがめ座では今年の3月上旬までは土星が「自由と平等」を鍛え上げ、3月下旬から6月上旬までは冥王星が「自由と平等」について変容を促していました。性自認のこと、それによって起こりうる私たちの生活の変化、何がアリで何がアリではないのか。「ネットワーク」を通じて、盛んに議論が行われたのはどなたも、記憶に新しいところではないかと思います。

差別というものについても、多くの指摘がなされ是正の動きがありました。男女とキャリア、マイクロアグレッション、アンコンシャス・バイアスといったもの。そうしたものを、誰もが日常的に学び、自分のなかで問い直す機会があったのではないかと想像しています。

この満月では、世の中的にそうした個々の努力が、「満ちる」部分があるように思います。あまり暗い表現をするのも品がないことですが、誰もがそれぞれの地獄を抱えて生きています。幸せそうに見えるあの人も、なんの悩みもなさそうなあの人も。「そうだろう」と決めつけるのはバイアスです。勝手に想像するのも、やべーことです。そこまで踏み込むのではなく「わたしもあなたも、ひとしく地獄を持っている」と思うこともまた尊重であり、平等への道なのだろうと思うのです。

 

この満月は、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が、Tスクエアという「葛藤」の角度を作っています。誰もが違う地獄を抱えており、それは他人からは見えません。想像しろというのも違うし、勝手に想像されるのも困ったものです。葛藤は拡大するばかり。それでも、乗り越えていくんだ──誰もが自分の人生を自分らしく生きられるよう、変えていくんだと思えたなら、乗り越えた先にすばらしい未来が待っているのだと、私は思います。Tスクエアがもたらすのは、葛藤です。でも、それは乗り越えられる葛藤だからです。決して簡単なことではなくても、思いがそこにある限り。

 

どなたにとっても、よい満月となりますように。

 

 

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<どうでもいい近況>

のたうち回らんばかりに四方八方に伸びる剛毛をなだめすかして制御する──もといカットやカラー、セット等をお願いしている美容師さんがいるのですが、異世界転生ものの漫画がお好きとのことで、いつも最近読んで面白かった作品の話をしてくださいます。個人的にはそちら方面の作品はさっぱりわからないのですが、なかなかストーリーにもバリエーションがあっておもしろそうですね。それで先日、その彼が教えてくれたのです。

 

美容師さん「最近読んだ異世界ものなんですけど」

私「はあ」

美「四柱推命で世界が覚醒するっていうのがあって」

私「!?」

美「四柱推命から導き出された異能で、魔物と闘うんですよ」

私「!?!?」

美「僕、占いってまったくわからないんですけど、四柱推命ってそんな感じなんですか?」

私「一応聞きますけど、私が魔物と闘っているように見えます!?!?!?!?」

 

一応探して少し読んだのですが、四柱推命って本場・中国では「子平推命」なんですよね。「四柱推命」という名が使われているのは日本だけで、となると日本で発展した流派だろうと思うのですが、私が師から習ったものとはちょっと毛色が異なる四柱推命なようで、まだロジックを読み解ききれておりません。まあそんなのは野暮なお話でして、きっとファンタジーといて素直に読めばいいのです。しかしどうしても「四柱推命で覚醒!?!?!?」と頭が止まってしまって笑 読み進めればその謎は解けるのかもしれません(ので、敢えてリンクはしないでおきます)。

いやはや人生、おもしろいことが多いです。四柱推命を習い始めたのは15年ほど前の夏でした。あの頃はまさかここに行き着くとは思いませんでしたね。いや魔物と闘うほうではなく、占い師としての人生のほうです。ぼちぼちやっていくかと思う満月でした。