2024年2月10日、みずがめ座で新月が起こります。2月はみずがめ座に星がぎゅっと集中する季節なんですね。このことを「ステリウム」などと言いますが、なかでも1月21日に冥王星がみずがめ座入りしたことは大きなインパクトを世の中にもたらしているように感じます。今回の新月は冥王星を通り過ぎた位置で起こるものですが、同じみずがめ座のなかにあるということで「みずがめ座冥王星時代の始まり」のようなことが起こる、と読んでもいいのではないかと思います。
今回の新月については、JUNさまの新月占いで書かせていただいていますので、よろしければご覧になってみてください。
みずがめ座は平等と博愛の星座です。未来を見据え、人道主義を貫くという意味合いがあります。ひとつ前のやぎ座が「タテ社会」を表す星座だとしたら、みずがめ座が表すのは「ヨコ社会」。多様性や対等さ、個人の権利に注目が集まります。人権や、人としての尊厳を守るために、決して折れないのがみずがめ座の基本姿勢です。
折しも、派閥や大企業の論理といったものが「もう、そういうのが通用する時代ではない」というニュースが連日のように流れ、多くの人が声を上げています。悲しい、あまりに悲しすぎる事件もありました。私はまだ、言葉にできません。どうすれば良かったんだろう、どうすれば二度としいたげられる人々を出さずに済むのだろうと、誰もがそれぞれの生活のなかで、自分ごととして考える時間があったのではないでしょうか。
自分の権利や尊厳も、人の権利や尊厳も守れるように。どんな場面でも、フェアに渡り合えるように。そうしたみずがめ座的な「はじまり」がこの時期は確かに起こるのでしょうし、悔やむしかない過去から学び未来のために活かしていくことだけが、私たちにできる道なのだろうと思います。なぜなら、冥王星は「破壊と再生の星」だから。世の中の価値観が否定され、壊されるだけではありません。必ず「再生」までがセットなのです。再生できないものもあります。命は戻ってきません。それでも、残された私たちはより良い未来のために「再生」をやっていくのです。枯れ果てたように見える原野にも、また緑が萌え花が咲くように。
この新月は、おうし座にある「自由と改革の星」、天王星と90度──葛藤を生む角度を取っています。天王星はみずがめ座の支配星ですから、影響はかなりビビッドに出るでしょう。特に、人権や人としての尊厳、平等と差別、「そういうもの」とその存在を特に不思議に思わずにきた”不都合な真実”などにおいてハッとするような気づきがあったときは、大事な大事な学びのときです。
自分が今、しいたげられる環境にあるなら「こんなのはおかしい」と声を上げること。「そういうものじゃないの!?」と驚いたり、「どうして今まで、これを当たり前としてきたんだろう」と気づいたなら、学んで考えをアップデートしていくこと。日々、賢明な自分になるべく努力できたら素敵ですが、人それぞれ触れることができる情報は異なります。悪意などまったくなくとも、知らないことはできません。誰もが個として学び続け、より明るい未来を目指して行動していくしかなくて──こういうのも、みずがめ座的ですね。
なお、これからの時代は「個」として闘うとき、ひとりで闘うには不向きです。できるだけ味方を作っておく、賛同者を集めておくのがカギとなります。「お前のためならなんだってやるぞ」という人を、ひとりでも多く作っておくのです。それが、勝つコツです。大きな企業や士業の先生についていただくのもいいかもしれませんが、それよりもまず、味方です。もしも闘うときは、そのことをまず思い出していただけたらと思います。そしてなおさら、日々の生き方も重要になってきますね。
人間はときに愚かで、無知で、傍若無人です。でも、学んでいけるのもまた人間の特性です。それを希望と呼ばずしてなんと言いましょう。できることから、やっていきましょう。そんなことを、この新月のタイミングで考えたりしたのでした。
どなたにとっても、良い新月でありますように。
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<特に教訓のない近況>
夫は結婚当初、まるでバレンタインに関心を示さない男でした。しかしある年、詰め合わせをあげたら……目覚めてしまったのですよ高級チョコに!!以来毎年、あからさまに楽しみにしている様子を見せるようになりました。人生に喜びが増えてよかったね。
さて、一緒に買いたいというので売り場に行くとですね…私が「まあ6粒あたりでええやろ」と適当に選ぼうとしてふと隣を見ると、瞳をらんらんと輝かせて30粒セットのほうを見ている夫がいるんです。その場で一番デカい箱を。そりゃもう美しくきらびやかで派手なやつを。昨年などはその売場でもっとも高価なチョコのところに一発でたどり着きました。クソッそこはうまいこと避けて回ろうとしていたのに。なぜそういうところだけ嗅覚が働くのか(買いました)。
さて今年はGODIVAの鏡リュウジ先生監修のものが欲しかったので、一緒に売り場に出向いて買い求めました。お店を出てハイと渡すと「ええ!?俺の!?!?!?」と驚愕しているではありませんか。その後ずっとこの世の終わりのような顔をして「俺のだった……6粒しかないのに……俺のだった……別の人のだと思ってた……」とぶつぶつ言うので、別の(12個入り)をもう一箱買ったしだいです。バレインタイン前1週間ですが、すでに食べ終わったばかりかホワイトデーのお返しもいただきました。いろいろ展開が早い。