2023年12月13日、いて座で新月が起こります。いて座には火星も滞在し、海王星とは葛藤を示す「スクエア」の配置、天王星とは共通項はないものの乗り越えることで強みになる「クインカンクス」の配置です。
新月は「スタート」のタイミング。いて座で起こる新月ということで、その矢は素晴らしい楽観とともに遠くへ意欲を向けます。そこには「普通」「ジョーシキ」などに絡め取られない、強いエネルギーがともなっています。おそらくですが、この新月では「想定外のときこそ、配られたカードを最大限に活かす発想ができるチャンス」と考えてみるといいのだろうと思います。あるいは、普段の自分ならまず選ばないような選択をし、次々と起こる「想定外」のなかで自分を鍛え上げていく。成長している実感に変える人も、いるかもしれません。
ただちょっと気になるのが、月と海王星のスクエアという配置。月は無意識を表す星、海王星は境界をなくす星です。理想を夢見て、ただただ現実逃避的になる危険性をはらんでいると言えそうです。また、自他との境目があいまいになって相手の心に踏み込みすぎたり、利用されたりといったことも、起こりやすいときです。「想定外」の向こうに、今よりもっと幸せな未来を夢見るのは素敵なことです。だからこそ、私たちは倒れるときは前のめり
ハッいやスミマセン、ちょっと社畜時代の精神が見え隠れしてしまいましたね(注:隠れてはいない)。ちなみに中年になった最近では、倒れるまでもたな……ウッ目から汗が!
え〜(気を取り直して)だからこそ、私たちは折れたり凹んだりしても、また前を向くことができるのです。
ただ、過度に美しい未来を描いたり、問題から目をそらして「何かがどうかして突然全部うまくいく未来」ばかりを望んだりすると、足をすくわれやすくなるのでしょう。現実も楽観も両方をぎゅっと抱きしめて、配られたカードを活かし切る。そうすることで「想定外」も、味方につけやすいのでしょう。
ただ、新月が8:32に起こった数時間後、やぎ座で水星逆行が始まります。これが「想定外」を後押しし、新たに始めたことも今ひとつ手応えが感じられなかったり、立ち上がりまでに時間がかかったりすることになるのでしょう。しかも、23日以降は逆行中の水星がいて座に戻ってくるので、新月の想定外にブーストがかかります。水星逆行は1月2日まで。そのあたりまえでは「思った通りに物事が動かなくていい」と決め込んでおくと、現状分析にも迷いがなくなるのかなと思います。
どなたにとっても、良い新月になりますように。
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<近況>
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