占い師・真木あかりのブログ

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2023年という年。ちょっと長めの振り返りをしつつ思うこと。

2023年、こないだ正月が来たと思ったらあれよあれよと大晦日になってしまいました。最近、新月と満月しか更新できなくなってしまった本ブログですが、1年の振り返り的なものを書いてみたいと思います。

フリーライター時代、平成史の本を執筆したことがあります。1年分の出来事を1冊にまとめ、平成が続くほどに本が増えていく…というものだったのですが、私に割り当てられたのが1995年。集めた資料を整理し始めてすぐに「大変な年だった」とさまざまな記憶が蘇りました。下記はご参考まで。

【図解・社会】平成を振り返る、1995年10大ニュース:時事ドットコム

なんということでしょう。他のライターが割り当てられた年と比べ、私が扱う資料や執筆するテキストが明らかに多い・濃い・重いのコンボです。どうして私がこんな目に。……などという小さい話はどうでもいいのです。いや、どの年もそれなりにいろいろあるのです。いいことも、そうでないことも。悲劇も喜劇もあるのです。でもこの年は長期的かつ膨大な人に金銭・健康・仕事とあらゆる面で影響が及び、否が応でも不安を煽られた年でした。

まさかこの時期は占い師一本でやっていく自分の姿など想像もしていなかったのですが、まあこの商売に馴染んでみると星の動きも含めて振り返りたくなるものです。1995年は「破壊と再生の星」と呼ばれる冥王星が、いて座に移動した年でした。いて座が管轄するテーマに「宗教」があることを鑑みると、この年のオウム真理教による地下鉄サリン事件、そこから教団崩壊に至るまでの流れは非常に大きなものがありました。またWindows95発売も、いて座が管轄する「思索」「遠い場所」などのあり方を大きく変えるパラダイム・シフトとなったように思います。

 

2023年も、振り返ってみると大変に濃い年だったなと思います。コロナ禍の、生活や仕事の「アタリマエ」が世界規模で一変するようなインパクトに比べると…かもしれませんが、社会的に強い影響力を持っていた存在が「もう今まで通りではいかなくなる」ということが、驚くほど多い年でした。宗教、芸能、政治……「まさかあの会社が」「あの組織が」的な事象を、いくつも思い出される方は多いのではと思います。

何もかもが星の動きと結びつけようとするのもおかしなことですが、1995年にいて座入りした冥王星は2008年、やぎ座に入りました。やぎ座は「権力」や「社会」を管轄する星座です。2008年にリーマン・ショックが起き、その後も古い社会構造の「破壊と再生」が続きました。そして2023年、冥王星は次の移動を始めています。

 

冥王星は12年〜38年、同じ星座に滞在する星であり、普段の生活ではさほど感じることはありません。ただ、どの星についても同じことですが、星座を移動するときというのは、”らしい”影響を及ぼすことが多いのです。2023年春から初期にかけて、冥王星は次のみずがめ座に移動していました。その後いったんやぎ座に戻り、2024年1月下旬〜9月頭にふたたびみずがめ座へ。その後、最後のやぎ座での旅を経て、11月下旬にみずがめ座に完全に移ります。

 

みずがめ座×冥王星という観点から2023年を振り返ると、みずがめ座が管轄する「平等」「自由」「テクノロジー」といった物事についても、冥王星の「破壊と再生」が及び始めてきたように思われます。トランスを含めたジェンダーについての議論は思想ばかりでなく、「トイレはどうあるべきか」など実に現実的な議論が行われるようになりました。性的同意に関する認識も、広まってきたように感じます。今まで「平等っぽく運用されていたもの」はどんどん「破壊」が進み、現代を生きる私たちの現実として「再生」が行われていくのでしょう。

テクノロジー分野でも、生成AIはあっという間に私たちの生活に浸透しましたね。自動で生み出される美しいグラフィックは私たちを楽しませつつ、SNSには不気味なエロ画像スパムが溢れました。ChatGPTで仕事の効率化をはかれる人がいる一方で、真実ではない情報に振り回される人も増えました。テクノロジーは私たちの非効率や不合理をどんどん「破壊」し、「再生」させていくのでしょう。

…ちなみに我が家の洗濯機はAI搭載で洗剤を自動投入してくれますが、どちらかというとAI氏には請求書作成、郵便物送付などの作業をぜひとも奪って欲しいですw

 

というわけで大変に濃かった2023年。5月、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がおうし座という「豊かさ」を管轄するエリアに入ったわけですが、あらゆるものが値上げラッシュとなりました。一見すると「どこが豊かさなんだ」という感じですけれども、結果的に長らく上がっていない賃金に目が向けられることになったのは、本質的な豊かさへの第一歩となったのではないかと思います。この流れは2024年5月にかけても続いていきますので、引き続き「自分にとっての、本当の豊かさ」にも目を向けてみたいですね。

 

というところでこの30年弱(!)を振り返る年末ですが、私個人としても大変に、大変に濃い1年でありました。毎年9月から年末にかけては繁忙期なのですが、2022年秋にすり減った指紋が復活しないまま2023年末を迎えました。カトラリーはツルツルすべり、マジックカットの袋は開かず、モノはしょっちゅう落としますが健康で過ごせてよかったです(正直なところをいえば、メンタルは多少すり減りました)。たくさんの文章を書きました。それも、いつも読んでくださる皆様のおかげです。以下、書いた本などまとめさせていただきます。

 

2024年上半期の運勢本です。春を待つこの季節、野に咲く花(おうし座的!)をイメージして表紙を作っていただきました。各星座、1万字overのテキストでお読みいただけます。ほか、世の中の流れや「今がつらいあなたへ」なども。

 

『金運星占い』、11月に出版されました。金運だけで1冊、星座ごとにミッチリ書き尽くしています。

思えば金運というのは人間関係や仕事など、生活のあらゆる面に関係してくるわけで、自分も周りの人も豊かに生きるにはどうお金を稼ぎ、使い、貯めていくと良いのかを書かせていただきました。

私は未来予測が好きです。「これから、こういう時期になると予測される」と把握し、「じゃあ、どうするか」を考えてこそ、占いを健康的に使っていけるし能動的に自分の人生を生きられると考えています。その発想にもとづいて『シンプル四柱推命』を書きました。9月に出版されました!

2023年下半期運勢本、6月に出ました!たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。

 

『星占い入門』、3月に出ました。私が西洋占星術の初学者だった頃、「???」と思ったところを洗い出し、あの頃の自分にもわかるように書いた入門本です。つまずきも、長い時間を経て自分の糧となりますね。

 

集英社「SPUR」(紙のほう)では毎月の12星座占い「真木あかりのタリスマン占い」連載と、年2回の占い特集の運勢を書かせていただきました。下記は2024年占いが掲載されている号です。タリスマン占いはモノにこだわって書いているので、ぜひご覧ください。(岡田将生さん好きです)

 

宝島社「SPRiNG」(紙のほう)でも毎月の運勢を書かせていただいています。巻末をご覧ください。

 

「steady.特別編集 運命を変える恋愛占い2024」にて、四柱推命で来年の恋を書かせていただいています。

 

「2024年の占い本。」では自分でもびっくりするような場所に掲載いただいていました。記事を書いたわけではないのですが、見つけてくださったら嬉しいです😊

 

ではでは皆様、2023年もありがとうございました!よいお年をお迎えください!