占い師・真木あかりのブログ

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2023年5月6日、蠍座満月(半影月食)。無意識のうちに避けてきたことと、向き合うとき──ふたたび、生かすために。

石川県で大きな地震がありました。お近くの方、さぞかしびっくりされたことでしょう。震度6強とのこと、余震が気になるなど落ち着かない気持ちでお過ごしの方も多いことと思います。どうぞお怪我に気をつけてお過ごしください。また、申し上げるまでもないことですが、占いより現実です。私は毎日占いを書いておりますが、大変なときは占いなどお気になさらず、目の前のことにお力を注いでくださいね。

 

さて2023年5月6日、さそり座で満月となります。この満月は半影月食で、日付が変わったあとくらいから、夜が白んでくる頃にかけて一部、暗くなって見えるだろうと思います。特別に力の強い満月である、という占い的な意味合いには変わりはありません。

今回の満月につきましては、いつものようにVOGUE様で触れさせていただきました。

www.vogue.co.jp

さそり座で起こる満月(月食)ということで、心の深い深い部分に隠された、向き合うことを避けてきた本心が満月の光に照らし出される人は多いでしょう。対岸の太陽のそばでは水星が逆行しています。過去に経験したこと、出会った人がそのテーマを「そろそろ、ちゃんと向き合う時期がやってきたよ」と教えてくれるのかもしれません。あるいは、同じく太陽のすぐそばにある「自由と改革の星」天王星が、驚くような気付きやブレイクスルーの機会を与えてくれるのかもしれません。

今は忙しくて、時間がないから。まっすぐ見つめるには、つらすぎるから。信じたくないから。どうせ望みは叶わないから──私たちは日々、実にバラエティ豊かな理由をつけて、人生の困難と向き合うことを避けようとします。といっても、それは悪いことばかりではないのでしょう。まともに向き合うにはつらすぎることが、人生には少なくありません。視界に入るのすらしんどくて、クッキーの缶に入れて押入れの天袋にしまっておくしかないような思い出というのは、誰もがひとつやふたつ、あるのではないでしょうか。数年経って、経験や新たな出会い、学びが少しずつ傷を癒やすことで、やっとクッキーの缶のふたを開ける勇気が出るのです。

この月食は、心の天袋にしまいこんでいた思い出が、ふと意識の上に浮かんでくるような星回りです。ときに、びっくりするような出来事を通して、ハッと思い出すようなこともあると思います。心の整理をつけたつもりでいたこと、すっかり忘れていたこと。天袋にしまったクッキーの缶を、引っ越しのときに見つけて思い出すようにして。

反射的に「あ〜、これだけは思い出したくなかった!」と感じる方もいらっしゃるでしょうか。おそらくですが、しまい込んだときの感情よりもずっと優しく、柔らかな気持ちで向き合うことができるはずです。ここで思い出し向き合うという行為は、決して同じ苦しみを味わい直すためではありません。泥水をすすり直すことでも、忘れていた自分を「バカ!私のバカ!」と責め立てるためでもありません。絶望からの、まぎれもない「再生」なのだろうと思います。どんなに傷ついても、しょうもないことをしでかしても、私たちはちゃんと自分を修復して、生き直すことができるのですよね。若さや時間は失われても、別の価値あるものを手にして、人生をやっていけます。

 

どなたにとっても、よい満月(月食)でありますように。満月前後は体調も心も揺れやすい方が多いのですが、月食はパワフルな分、負担も増えます。明るくできない方、もやもやが晴れない方、いまいち調子が出ない方、どうぞご無理なさらず。「そういう時期」と思って、自分を追い込まないようにしましょうね。

 

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(どうでもいい近況)

今月後半、イベントがあり大阪出張が決まりました。5〜6年ぶりの大阪です。前回はライターとして取材で出向いたので、始発で行って企業を取材して周り、夜はア●ホテルに引きこもって原稿を書き、翌日も終日取材をして最終の新幹線に駆け込むという、大阪的な楽しみがゼロの出張だったことを覚えています。そういえば会社員時代の大阪出張も、新幹線始発→客先で軟禁(注:ずっと会議)→新幹線終電でしたね…(›´ω`‹ ) たこ焼きとか串カツを食べてみたいぞ。一番締め切りが山盛りの時期ですが、さてさてどうなることやら(ほぼほぼ結末が見えている前フリ)