2022年10月25日、さそり座で部分日食が起こります。ヨーロッパや北アフリカでは観測できるようですが、日本からは見られないとのこと。ちなみに占いでは、「見えたほうが運勢に与える影響が強い」と言われたりするのですが、強いからといってイコール良い、とはならないのが人生なんですね。
というわけで部分日食を読み解いていこうというわけなのですが、以下、青字の部分は理屈なので「いらんわ!」という方は飛ばしていただいて大丈夫です。今回の部分日食はさそり座で起こります。さそり座の支配星は現代的には冥王星ですが、伝統的には火星と定義されています。その火星はふたご座に長期滞在しており、サインまたぎではありますが非常に親和性の高い位置関係にあり、この日食に強い影響を与えると考えられます。サインを厳格に守るなら、「知性とコミュニケーションの星」と呼ばれる水星と火星が親和性の高い配置ということで、ガンガン話そ!という雰囲気になりますね。いや〜ややこしくて恐縮です。ちなみにペダンティックといいますか、小難しい文体に惹かれて恋が始まったことがあるのですが、その相手というのが日常会話でやたらフーコーを挟んでくるのがなかなか面白かった(やわらかな表現)ですよね。読みましたよ『監獄の誕生』。いやフーコーより今夜、夕飯いるかどうか聞いてんだけど。野菜炒めと魚とどっちがいいの。まあどうでもいいんですけどね。若かったな俺!そして年上でしたが可愛らしい人でした。ちなみにその次の人もペダンティックな文体に惹かれて付き合い以下略
さて、日食は星占いでは「特別な新月」ととらえます。通常の新月は「はじまり」のタイミングですが、さらに意味合いが強く「まっさらの状態からのリスタート」といった雰囲気でとらえるといいでしょう。人は頑張ったものは、できるだけ活かしたいと考えます。サンクコストが気になってたまらない。でも、それはある意味「過去」にとらわれた発想です。敢えてまっさらにして、リスタートする。それが大事になってくるのが、日食です。
今回は新月と金星がタイトに重なることで、愛に関して「よし」と思う人が多いのかもしれません。ただ、月も金星も、さそり座ではそんな本来の持ち味を発揮できません。特に月、飾らない本心からの言葉などは「聞こえない」状態にあります。意志の力だけでは、なんとも動かしづらいものを感じるかもしれません。動かしがたいならば、とりあえず現状維持でいる──心だけは、リスタートにして。そんなやり方もアリだろうと、私は思います。
あるいは、他の惑星の力を借りてみる。火星と水星が親和性の高い角度にあるということは、話し合いも成立するということです。キレッキレです。そういうのを利用してみるというのも、賢い選択になるのかなと思います。星は使いよう。巡ってくる敬虔な光を得ながらも、なおかつ”私”として使っていく。それが、星占いの面白いところだと私は思います。
どなたも、よい日食にしていかれますように。
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(近況)
ちょっとシリアスな内容です。ごめんなさい。
実は毎日23時前後に更新している(たまに切羽詰まって北斗の拳になる)「明日の占い」ですが、しばらくコメント欄を閉じさせていただこうかと考えています。私は今まで、この占いにフォロワーさんが寄せてくださるコメントが大好きで、やりとりさせていただくときいつも笑顔で、とてもありがたく励みになっていました。何年も続けて来られたのは、見てくださる皆様のおかげです。インタビューでコメントしたことがあるのですが、「続けられた」のではなく「フォロワーさんが続けさせてくれた」のだと思っています。
ただ、昨今はちょっと、リプライの使い方が変わってきたようです。私の占いはスピリチュアル系の方々のように、リプライするとお相手に気持ちが届くとか、願いを叶えるといったすごいことができません。見てくださるフォロワーさんが、明日をちょっと楽しく生きられたらと思って星を読んでいただけなのです。私が我慢すれば良いのかなと思ってしばらく静観していましたが、まずはしばらくコメント欄をお休みさせていただこうと思うに至りました。
ワガママで恐縮ですが、もしも私に何かお声を聞かせてくださるときは、RTで発信していただけると嬉しいです。大喜利も、いいことがあったよ報告も、誕生日だよ!というお知らせも、どれほど嬉しいことか。コミュニケーションを拒否したいのではない、ということはどうか、お含みおきいただけますと幸いです。