占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2023年という年。ちょっと長めの振り返りをしつつ思うこと。

2023年、こないだ正月が来たと思ったらあれよあれよと大晦日になってしまいました。最近、新月と満月しか更新できなくなってしまった本ブログですが、1年の振り返り的なものを書いてみたいと思います。

フリーライター時代、平成史の本を執筆したことがあります。1年分の出来事を1冊にまとめ、平成が続くほどに本が増えていく…というものだったのですが、私に割り当てられたのが1995年。集めた資料を整理し始めてすぐに「大変な年だった」とさまざまな記憶が蘇りました。下記はご参考まで。

【図解・社会】平成を振り返る、1995年10大ニュース:時事ドットコム

なんということでしょう。他のライターが割り当てられた年と比べ、私が扱う資料や執筆するテキストが明らかに多い・濃い・重いのコンボです。どうして私がこんな目に。……などという小さい話はどうでもいいのです。いや、どの年もそれなりにいろいろあるのです。いいことも、そうでないことも。悲劇も喜劇もあるのです。でもこの年は長期的かつ膨大な人に金銭・健康・仕事とあらゆる面で影響が及び、否が応でも不安を煽られた年でした。

まさかこの時期は占い師一本でやっていく自分の姿など想像もしていなかったのですが、まあこの商売に馴染んでみると星の動きも含めて振り返りたくなるものです。1995年は「破壊と再生の星」と呼ばれる冥王星が、いて座に移動した年でした。いて座が管轄するテーマに「宗教」があることを鑑みると、この年のオウム真理教による地下鉄サリン事件、そこから教団崩壊に至るまでの流れは非常に大きなものがありました。またWindows95発売も、いて座が管轄する「思索」「遠い場所」などのあり方を大きく変えるパラダイム・シフトとなったように思います。

 

2023年も、振り返ってみると大変に濃い年だったなと思います。コロナ禍の、生活や仕事の「アタリマエ」が世界規模で一変するようなインパクトに比べると…かもしれませんが、社会的に強い影響力を持っていた存在が「もう今まで通りではいかなくなる」ということが、驚くほど多い年でした。宗教、芸能、政治……「まさかあの会社が」「あの組織が」的な事象を、いくつも思い出される方は多いのではと思います。

何もかもが星の動きと結びつけようとするのもおかしなことですが、1995年にいて座入りした冥王星は2008年、やぎ座に入りました。やぎ座は「権力」や「社会」を管轄する星座です。2008年にリーマン・ショックが起き、その後も古い社会構造の「破壊と再生」が続きました。そして2023年、冥王星は次の移動を始めています。

 

冥王星は12年〜38年、同じ星座に滞在する星であり、普段の生活ではさほど感じることはありません。ただ、どの星についても同じことですが、星座を移動するときというのは、”らしい”影響を及ぼすことが多いのです。2023年春から初期にかけて、冥王星は次のみずがめ座に移動していました。その後いったんやぎ座に戻り、2024年1月下旬〜9月頭にふたたびみずがめ座へ。その後、最後のやぎ座での旅を経て、11月下旬にみずがめ座に完全に移ります。

 

みずがめ座×冥王星という観点から2023年を振り返ると、みずがめ座が管轄する「平等」「自由」「テクノロジー」といった物事についても、冥王星の「破壊と再生」が及び始めてきたように思われます。トランスを含めたジェンダーについての議論は思想ばかりでなく、「トイレはどうあるべきか」など実に現実的な議論が行われるようになりました。性的同意に関する認識も、広まってきたように感じます。今まで「平等っぽく運用されていたもの」はどんどん「破壊」が進み、現代を生きる私たちの現実として「再生」が行われていくのでしょう。

テクノロジー分野でも、生成AIはあっという間に私たちの生活に浸透しましたね。自動で生み出される美しいグラフィックは私たちを楽しませつつ、SNSには不気味なエロ画像スパムが溢れました。ChatGPTで仕事の効率化をはかれる人がいる一方で、真実ではない情報に振り回される人も増えました。テクノロジーは私たちの非効率や不合理をどんどん「破壊」し、「再生」させていくのでしょう。

…ちなみに我が家の洗濯機はAI搭載で洗剤を自動投入してくれますが、どちらかというとAI氏には請求書作成、郵便物送付などの作業をぜひとも奪って欲しいですw

 

というわけで大変に濃かった2023年。5月、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がおうし座という「豊かさ」を管轄するエリアに入ったわけですが、あらゆるものが値上げラッシュとなりました。一見すると「どこが豊かさなんだ」という感じですけれども、結果的に長らく上がっていない賃金に目が向けられることになったのは、本質的な豊かさへの第一歩となったのではないかと思います。この流れは2024年5月にかけても続いていきますので、引き続き「自分にとっての、本当の豊かさ」にも目を向けてみたいですね。

 

というところでこの30年弱(!)を振り返る年末ですが、私個人としても大変に、大変に濃い1年でありました。毎年9月から年末にかけては繁忙期なのですが、2022年秋にすり減った指紋が復活しないまま2023年末を迎えました。カトラリーはツルツルすべり、マジックカットの袋は開かず、モノはしょっちゅう落としますが健康で過ごせてよかったです(正直なところをいえば、メンタルは多少すり減りました)。たくさんの文章を書きました。それも、いつも読んでくださる皆様のおかげです。以下、書いた本などまとめさせていただきます。

 

2024年上半期の運勢本です。春を待つこの季節、野に咲く花(おうし座的!)をイメージして表紙を作っていただきました。各星座、1万字overのテキストでお読みいただけます。ほか、世の中の流れや「今がつらいあなたへ」なども。

 

『金運星占い』、11月に出版されました。金運だけで1冊、星座ごとにミッチリ書き尽くしています。

思えば金運というのは人間関係や仕事など、生活のあらゆる面に関係してくるわけで、自分も周りの人も豊かに生きるにはどうお金を稼ぎ、使い、貯めていくと良いのかを書かせていただきました。

私は未来予測が好きです。「これから、こういう時期になると予測される」と把握し、「じゃあ、どうするか」を考えてこそ、占いを健康的に使っていけるし能動的に自分の人生を生きられると考えています。その発想にもとづいて『シンプル四柱推命』を書きました。9月に出版されました!

2023年下半期運勢本、6月に出ました!たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。

 

『星占い入門』、3月に出ました。私が西洋占星術の初学者だった頃、「???」と思ったところを洗い出し、あの頃の自分にもわかるように書いた入門本です。つまずきも、長い時間を経て自分の糧となりますね。

 

集英社「SPUR」(紙のほう)では毎月の12星座占い「真木あかりのタリスマン占い」連載と、年2回の占い特集の運勢を書かせていただきました。下記は2024年占いが掲載されている号です。タリスマン占いはモノにこだわって書いているので、ぜひご覧ください。(岡田将生さん好きです)

 

宝島社「SPRiNG」(紙のほう)でも毎月の運勢を書かせていただいています。巻末をご覧ください。

 

「steady.特別編集 運命を変える恋愛占い2024」にて、四柱推命で来年の恋を書かせていただいています。

 

「2024年の占い本。」では自分でもびっくりするような場所に掲載いただいていました。記事を書いたわけではないのですが、見つけてくださったら嬉しいです😊

 

ではでは皆様、2023年もありがとうございました!よいお年をお迎えください!

2023年12月27日、蟹座満月。配られたカードを、どう使うか。1年のシメにふさわしい「満ちるとき」。

2023年12月27日、蟹座で満月が起こります。この満月は土星木星と「クレイドル」という台形のアスペクト(星の配置)をとっています。クレイドルとは「ゆりかご」の意。「調停」という安定のアスペクトが2つ組み合わさって台形を形成するもので、さらなる安定を意味します。蟹座の支配星は月ですから、「物事が一定のレベルにまで達し、振り返りと調整を行うタイミング」という満月の意味合いが、よりビビッドに強調されるときと言えるでしょう。思えば土星は3月に、木星は5月に今の位置に巡ってきました。それらを巻き込んでこの年の瀬に起こる満月は、ものすごくきれいな「締めくくり」感を覚えます。1年、いかがでしたか。私は今年も「こないだ正月が来たと思ったらもう年末」と思ってしまったのですが、それだけ締切に追われ充実していたということなのでしょうねゲフンゲフン

 

このあたりのことは、今月もVOGUE様で書かせていただきました。

よろしければ、ご参考にしていただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

新月と満月は、約半月ごとに交互に巡ってきます。新月という「スタート」のタイミングで立てた方針を、半月後の満月に振り返るというのは、ただただ日々の雑事に流されがちな私たちの毎日に、心地よいリズム感をもたらしてくれます。

この新月と満月のセットは「蟹座の新月で立てた目標を、半年後の蟹座の満月で振り返る」なんて使い方もできます。中長期的な目標、叶えたいことについては、これが現実的でしょう。

木星は、「幸運と拡大の星」と呼ばれます。ひとつの星座に約1年滞在し、その星座のテーマを、「年間目標として取り組む幸運のカギ」としてみるとうまく活かしていけます。

土星は、「試練と制限の星」と呼ばれます。ひとつの星座に2〜3年滞在し、その星座のテーマでみずからを鍛えることになります。

1年の終わりに、そうした短期から中長期にわたる視野をもたらしてくれるこの満月は、とても印象的だなと感じた次第です。

 

私はよく、念仏のように「占いは振り回されるものではなく、使うもの」と言っているのですが、こうしてみると「使う」というのは「時期をおさえて、目指すものをザックリ視野に入れて、そのなかで浮遊する」というのが近いのかなと思います。配られたカードをどう活かすかは、自分しだい。この満月では、そんなことを改めて感じるのですね。

やべーカードを引くときもあります。強いカードを引き当てても、タイミングを見誤ることもあります。何もかも思い通りにいくことなんてありません。だからこそ「次はいけるかもしれない、やってやろう」という希望を持てるような気もします。泣いても笑っても、これからなんだと。凹んで折れて、べそべそ泣きながらパンを食べるような日があったとしても、満月の光はあまねく降り注ぎます。「振り返りと調整」というタイミングは、ひとしく訪れるのです。うまくいったことはOKとする。うまくいかなかったことは「このやり方は違った、ということがわかった。価値のある経験だった」としてみる。そうすることで、来年を健康的にプランニングできるようになるのでは──そんなふうに、感じました。

 

ちょっと理屈っぽくなっちゃいましたね、恐縮です(また言ってしまった…会社員時代、「恐縮です」と言いすぎてクライアントに「梨元」とあだ名をつけられた私です。わからない人はGoogle画像検索で「梨元勝」を検索してみよう)。あなたにとって、得るものの多い満月でありますように。来年もぼちぼちやっていきましょう。

 

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2024年上半期運勢本、出ました!12星座全部入りのほうは、「重要日カレンダー」という特典がつきます。ご自分の星座だけチェックすればOK!という方には、星座ごとの分冊版もご用意しています。

 

なんと向こう12年の金運がわかる本も出ています。

 

四柱推命で一生分の運勢が出せる本も出ました。私が「占いは使うもの」と言うのは、四柱推命が原点だったりします。

 

 

<近況>

年内に書くべき原稿、あと8本です!まだだ!まだ終わらんよ!!(一応順調なのでご安心ください・笑)

 

2023年12月13日、射手座新月のち水星逆行開始。「想定外」にこそチャンスがある。

2023年12月13日、いて座で新月が起こります。いて座には火星も滞在し、海王星とは葛藤を示す「スクエア」の配置、天王星とは共通項はないものの乗り越えることで強みになる「クインカンクス」の配置です。

新月は「スタート」のタイミング。いて座で起こる新月ということで、その矢は素晴らしい楽観とともに遠くへ意欲を向けます。そこには「普通」「ジョーシキ」などに絡め取られない、強いエネルギーがともなっています。おそらくですが、この新月では「想定外のときこそ、配られたカードを最大限に活かす発想ができるチャンス」と考えてみるといいのだろうと思います。あるいは、普段の自分ならまず選ばないような選択をし、次々と起こる「想定外」のなかで自分を鍛え上げていく。成長している実感に変える人も、いるかもしれません。

ただちょっと気になるのが、月と海王星のスクエアという配置。月は無意識を表す星、海王星は境界をなくす星です。理想を夢見て、ただただ現実逃避的になる危険性をはらんでいると言えそうです。また、自他との境目があいまいになって相手の心に踏み込みすぎたり、利用されたりといったことも、起こりやすいときです。「想定外」の向こうに、今よりもっと幸せな未来を夢見るのは素敵なことです。だからこそ、私たちは倒れるときは前のめり

ハッいやスミマセン、ちょっと社畜時代の精神が見え隠れしてしまいましたね(注:隠れてはいない)。ちなみに中年になった最近では、倒れるまでもたな……ウッ目から汗が!

え〜(気を取り直して)だからこそ、私たちは折れたり凹んだりしても、また前を向くことができるのです。

ただ、過度に美しい未来を描いたり、問題から目をそらして「何かがどうかして突然全部うまくいく未来」ばかりを望んだりすると、足をすくわれやすくなるのでしょう。現実も楽観も両方をぎゅっと抱きしめて、配られたカードを活かし切る。そうすることで「想定外」も、味方につけやすいのでしょう。

ただ、新月が8:32に起こった数時間後、やぎ座で水星逆行が始まります。これが「想定外」を後押しし、新たに始めたことも今ひとつ手応えが感じられなかったり、立ち上がりまでに時間がかかったりすることになるのでしょう。しかも、23日以降は逆行中の水星がいて座に戻ってくるので、新月の想定外にブーストがかかります。水星逆行は1月2日まで。そのあたりまえでは「思った通りに物事が動かなくていい」と決め込んでおくと、現状分析にも迷いがなくなるのかなと思います。

どなたにとっても、良い新月になりますように。

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『金運星占い』発売中です!

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<近況>

毎年この季節になると、指紋のありがたみを感じます。というのも原稿を書きすぎて人差し指、中指、薬指の指紋がすり減って、何を持ってもツルッといってしまうんですよね。特に困るのがカトラリー類。フォーク、ナイフの柄がつるつる滑ってものが食べられません。最近、地味に困っているのがワイヤレスイヤホン。シンプルでスマートなデザインのケースゆえに、まるで開かないのです。シンプルでスマートなので、取っ掛かりがないんですよ。とほほ。というわけで今年も無事指紋をすり減らして2024年上半期運勢本、書きました。15日発売です!

 

2023年11月27日、ふたご座満月。積み重ねたことの「次」が見える。

2023年11月27日、ふたご座で満月が起こります。満月は物事が一定の段階まで満ちると同時に「振り返りと調整」を行うポイントです。今回はふたご座で起こる満月ということで、学びや移動、コミュニケーションにおいて「満ちる」ものがあり、必要であれば調整を行うときと言えるでしょう。

たとえば学びであれば、ふたご座の学びに分類されるのは基礎学習。問題があって、正解がある。実生活で役立つ。そうした、実利の学びがふたご座の管轄です。語学や学生時代に勉強したことの学び直しなどは非常にわかりやすいですし、資格取得もここに分類して良いでしょう。ほか、仕事で必須の知識などもここです。取り組んできたことがある人は、現状での学習の進み具合を見て方針を立てるといいでしょう。あるいは、仕事で「そろそろこれ、本気で勉強しないとヤベーな」と気づいたりもするのかもしれません。気づくのは、満ちたから。ヤベーというのもまた、ひとつの満ちた状態なんですね。

ヤベーといえば会社員時代、個人で書いていたヤベーBlogがあったんですよね。マニアックというか、ジャンルとしては一般的によくあるんですが友達が百発百中で「どうかしてる」というレベル。けっこう勉強もして、本も書きました。あるときそのBlogのジャンルであるクライアントの仕事をすることになり、趣味と実益を兼ねられてオイシイなと思っていたのです。ノリノリで企画していましたよね。しかしあるときクライアントと代理店が「ヤベーBlogがある」と話題にしていたのを見てひっくり返りそうになりました。どこからどう見ても既視感しかない。

オレオレ!オレだよ!

でもまあその頃には潮時と思い始めていたので、即消しました。ネットでの情報発信もふたご座の管轄です。

ちょっと趣旨がよくわからなくなってきましたが、ふたご座満月についてはVOGUE様で書かせていただいていますので、こちらも併せてご覧ください。

www.vogue.co.jp

ほか、コミュニケーションでいえば「言葉のキャッチボールができるようになる」「やっと相手が言いたいことがわかった」という状態に至るでしょうし、移動であれば「フットワーク軽く動いていたことが、形になった」という人もいるだろうと思います。どれもが、頑張った証です。

 

この満月、火星&土星が絡んでTスクエアとなっているのが大きな特徴です。困難や試練をはらむTスクエア、今回は柔軟宮です。物事が二転三転して決まりにくいとされる柔軟宮Tスクエアですが、意思と理性を持って立ち向かう限りは「揺らぐものを上手にいなして、自分の味方につける」ということがしやすいのではないかと私は思います。

どなたにとっても、良い満月となりますように。

 

<宣伝&近況>

『金運星占い』発売となりました!

金運だけで1冊書いた12星座本です。私はかねてより、金運は「スピより現実」だと考えておりまして、神頼みでも他人頼みでもなく、自分が持って生まれたものを活かして現実問題としてお金を手にするルートを作る「自分頼みの金運」の本を書きたいと思っていました。金運を良くするアクションから、生まれ持った金運、今の世の中を読む、みなさまと作ったQ&Aなど、こってりめに書き下ろしてあります。

25日にはインスタライブもやりまして、またもや「動いてる」「実在したんだ」というコメントをいただくに至りました。動くよ!

ちなみに編集者さんとものすごく服がかぶっているのですが、これはまったくの偶然です。ボリュームスリーブ×スタンドカラーの白シャツに黒パンツ、偶然でここまでかぶる!? カフェ店員が休憩時間にしゃべっているようにすら見えてきます。ねえちょっと店長の奥さんの話聞いた?(もう何がなんだか)

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毎年この時期は翌年の運勢を書くので大変充実しているのですが、おかげさまで今年も幻冬舎さまより、半期ごとの運勢が出ることになりました。表紙がすごくかわいいです😊トランスサタニアンがゴッソリ移動する3年間のトップバッターが冥王星という、大きな流れをコッテリ読んでいます。またお知らせしますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです!

2023年11月13日、蠍座新月。敢えてのリスクテイキングと、想像力。

2023年11月13日、さそり座で新月が起こります。新月は「スタート」のタイミング。新月のすぐ近くにはさそり座の支配星、「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星があります。お向かいのおうし座では「自由と改革の星」と呼ばれる天王星があります。衝動、刺激、アクシデント。そこで起こる、「スタート」──そんな、少々穏やかならざるものを思わせる星の組み合わせです。不動宮同士ですから、「ファー(☝ ՞ਊ ՞)☝」などと勢いで動くようなことはまずありません。動きたくなかった、変えたくなかったものを根底から突き動かすような強い意思。そんなふうに読んでみると前向きなエネルギーとして活かしていけるのではないかと思います。

もしくは、ここまでなかなか身動きを取れずにきた人が選ぶ「敢えてのリスクテイキング」と思ってみてもいいでしょう。ここから心機一転、やっていくんだ。自分の意思で、人生を切り開いていくんだ。そう思ったとき、計り知れないほどの底力を発揮することができるのでしょう。

おりしも、うお座海王星がちょっと緩めではありますが、この新月&火星ー天王星のにらみ合いに、「調停」という角度を取っています。優しさとは想像力であると、以前どこかで読んだことがあります。勇気や行動は、ときに衝動や刺激、アクシデントといったものと隣り合わせです。「今度こそ」「もう一度だけ」といった、願いにも似た決断がそれらにすり替わってしまうことは、決して珍しいことではありません。私もそれで、二度捜索願を出されていますからね!(説得力があるんだかないんだかわからない主張)ただ、そうした星の配置(捜索願ではなく、勇気とか衝動とかのほう)に、「イマジネーションの星」と呼ばれる海王星が、やわらかく分け入っていることは、大いなる希望ではないかと私は思います。勇気を行動に変えるとき、「私がそうしたら、誰かが傷つくことになりはしないか。自分はそれで、後悔せずにいられるか」などと思う気持ちが、間違えない方向へと視線を向けさせてくれるのではないでしょうか。整えて整えて、バランスをとって。「他人の目など気にするな」というのは確かに真実ですが、人は社会のなかで生きていく動物です。せめて、濃いつながりの人のことだけでも、考えてみられるとこの時期の星回りを上手に使っていけるのでしょう。

想像力を働かせること。あの人の目になってみること。それは、ひいては自分のためなのです。「自分を大切にする」というのは、丁寧にお茶を淹れることでも甘やかすんでもいいんですけれども、どれだけ想像力を働かせられるか、なのかもしれません。

どなたも、良い新月を過ごされますように。

 

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2月から取り組んでいた金運本が、ついに16日、発売となります!奇跡を願うのではなく、自分に合った上げ方を知るというのがコンセプトです。Amazonでご予約いただくと特典をお読みいただけます。

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<近況>

先日Xで、遅刻することはあっても早まることがなかなかない「明日の占い」を夕方、更新しました。その際

こんな発言をしたところ「ベロベロ占い、むしろ見たい」とのお声を多数いただきました。クソッ……調子に乗りやすい私の性格がバレているな!!

お酒が入った状態で占いをしないというのは、占い師であれば当然かなとは思います。ましてや私の場合は百発百中で同じ話をエンドレスでする自信があるんですよね。もう存在が老害ですよ。被害にあった友人たちには「同じ話をするんだけど、そのたびに初めて話すときのテンションでメッチャ楽しそうに話すからツッコミづらい」と絶賛されております。だから以前、阿佐ヶ谷ロフトAで漫画家の松虫あられ先生のイベントに呼んでいただいた際も、占いは関係なかったにせよ口をつけるだけにしておきました。というわけで夫の誕生日、おかげさまで楽しい時間を過ごさせていただきました。きっと同じ話を何度もしていたと思います笑

2023年10月29日、牡牛座月食。ほんとうの豊かさを問い直す、今というタイミングにこそ。

2023年10月29日、おうし座で部分月食となります。日本では29日の4時34分頃から5時53分頃にかけて、月のはじっこが少し暗くなる様子がほぼ全国で見られるとのこと。ちょっぴり早起きして、月食と明けていく空の青を眺めてみるのもいいかもしれません。私の場合はその時間まで原稿を書き続けていたほうが確実ですが(やめなさい)日食と月食が起こるこの10月、とにかくずっと眠いんですよね。私にとって今回の月食は「健康」を司る場所で起こるので、もうこれは「いいから寝ろ」のサインなんだと思います。今まで、日食も月食もさほど影響を感じたことはなかったのですが、星回りがクリーンヒットしている感じもしますね。誰ですか「老化ではないのか」と思った人は。まあ郷ひろみの歌が「アチチアチ 吼えてるんだ 老化」と聞こえるくらいにはこの言葉にデリケートにはなっておりますが、そろそろ本題にもど老化。とにかく月食が起こるのです(強引なまとめ)。

 

月食については例によって例のごとくVogue様で書いておりますが、今回の月食は月全体が赤銅色に暗くなるタイプの皆既月食ではなく、一部だけが陰る部分月食です。

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月食は満月のスペシャル版で、満月が持つ「物事が一定のラインまで到達し、振り返りと調整を行うとき」という意味合いがより強調される形で現れます。満ちきった分、これまでとは異なる自分を受け入れる必要が出てくることもあります。

今回はおうし座で起こるということで、おうし座が持つ「豊かさ」というテーマ、たとえば物質、金銭、所有といったものを振り返り、調整を行う時期と言えるでしょう。すぐ近くにある木星は物事を大きく拡大させる、膨らませる意味合いを持つ星ですが、現在は逆行中。豊かさを巡る価値観を、いつもとは違った角度から再検討する人も多いでしょう。

満月のとき、月の真向かいには太陽が巡ります。今回はおうし座の月に対して、さそり座の太陽です。おうし座は「手に入らないことを恐れる星座」、さそり座は「失うことを恐れる星座」。そして太陽のすぐそばにはコミュニケーションの星・水星と、情熱の星・火星が輝いています。「たくさん持つこと」「失わないこと」ばかりが豊かさだった時代は、すでに終わりました。それは、「ちょうどいい持ち方」「ロスにならない手放し方」といったものに目が向けられている時代の流れにもフィットしているように思います。では現実問題として、自分はどのような「豊かさ」を望んでいるのだろうか。そんなところを、まわりの人とお話してみるのもいいかもしれません。特に、既婚の方は「パートナーと共有する資産のお話」が、あるいは既婚・未婚問わず相続に関するお話が、重要な意味を持つかもしれません。

同じおうし座には改革の星・天王星が滞在しているのですが、こちらも逆行しています。改革とはまた別の、変化球の方向転換があるとも読み取れます。

 

2023年は物価上昇に増税の話題と、日々買い物をするたびに、それこそ売り場の商品に手をのばすたびに生活におけるリアルな「お金」と向き合う毎日です。キレイゴトとしてではない「豊かさ」を考えるには、きっと満月では足りないと思うのは、星に判断を委ねすぎる見方でしょうか。月食だから良かった──今は、きっと。そんなふうに思う、月食前夜です。

どなたにとっても、よい月食となりますように。

 

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<近況>

2ヵ月前、繁忙期がスタートしたときは「10月の終わりになればだいぶ落ち着いているはず」という見通しを立てていたんですよね。で、今28日なんですけど。なんというか……どこを見ても落ち着きらしきものが見えて来ないんですよね。毎日ただ原稿を書くだけの日々だったのに、どこで道を誤ってしまったのでしょうか。俺たちの10月はこれからだ!

 

2023年10月15日、てんびん座新月(金環日食)。その「はじまり」に、きっと希望はあるから。

2023年10月15日、てんびん座で新月が起こります。海外では金環日食となります。

(これはキンカン

日食は、西洋占星術では「特別な新月」ととらえ、新月が持つ「スタート」という意味合いがより強調されます。ただ始めるのではなく、いったんまっさらの状態にしてからリスタートする、リトライするというのが日食がもたらす作用です。今回はてんびん座で起こるということで、人間関係において「リスタートする」「心新たに約束をする」「過去はさておき、向き合い始める」といったようなことがあるのかもしれません。またこの人間関係が、モノやお金と密接に結びついている可能性もあり、複合的にとらえていく必要がある人も多そうです。この影響はこの15日のみならず、半年ほど続くものと考えておいてください。

今回は金環日食ということで、太陽は完全にその姿を隠してしまうわけではありません。人間関係は、過去から連綿と続く時間の流れのなかにあるもので、「さあリスタートしましょう」と言っても簡単に気持ちが切り替わるものでもないのでしょう。過去はやっぱり過去としてあって、でもそれがあってなお、向き合いたいと考える。関係性を作っていきたいんだ、良くしていきたいんだと思ってみる。世界が闇に閉ざされても完全にかき消されることのない太陽の光は、私達の人間関係において確かな「希望」と言えるのではないかと、私は思います。

 

もう少し大きなスケールでいえば財政、税制、国民の所得に関連する場所で起こる日食なので、そうしたテーマにも力強い「始まり」の動きが見られます。インボイス制度に増税といったキーワードが、10月に入ってからより注目を集めているように感じています。さらにいえば、来年5月末頃までは、所得や豊かさ、資産といったものにスポットライトが当たり続けるときでもあります。この時期、お金というものにこれまで以上に真摯に向き合うようになる人は、この時期が第一歩となるのだろうなと思います。

 

どなたにとっても、よい新月でありますように。

 

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<近況>

締め切りがやばいオブザイヤー2023、1位間違いなしの原稿を書いております。今日がやばいやばくないという問題ではなく、もう今月に入ってからずっとやばい。正直を言えば9月頭から「やばいな」の4文字しか頭にありませんでした。朝起きては「やばいな」と思い、机に向かっては「うーんやばいな」と思い、ごはんを食べながら「いよいよやばいな」と思い、床について「本当にやばいな」と思う日々。しかしよくよく考えてみるとこの5年ほどはずっとこの原稿がぶっちぎりのオブザイヤー首位独走でした。そう仏恥義理(意味不明)。

というわけで2024年上半期の運勢本、幻冬舎様より出ます!進捗をここに書くと編集者さんに来世の分まで八つ裂きにされそうなのでナイショですが、進んでおります。今年はアウトプットはいつも通りなのですが、執筆のプロセスをちょっと変えてみました。文章を書くことが好きで好きで、それを仕事にできたときの喜びが思い出されて書くのが楽しいです。いや〜しかしやばいな、これは過去最高のオブザイヤーかもしれんな(もう何がなんだか)