やたら口を出してくる人間というものがいる。そういう人間に限って、申し合わせたように有益なことを言わないのはなぜなのか。その口縫い合わせてやろうか。と面白がっていられるのは傍から見ている場合で、これが当事者になるとたまったものではない。聞き流していても、心のなかには言われた言葉がヘドロのようにべったりとくっついていく。あんな人、と思っても気持ちは暗くしぼんでいく。言葉がリフレインするたびに、心はすり減っていくのだ。こういったときに唱えるといい3つの言葉をご紹介したい。
「知らんがな」
「あっそう」
「へー、ほー、ふ〜ん」
である。
大事なポイントは下記の2つ。ただスルーして終わりではない、ということを覚えておいていただきたい。
①心のなかで言う
②波立った心を、創造に向ける
まず①については、「なんとなく思う」のではなく、心のなかでしっかり言っていただきたい。人は「気にしないようにしよう」という意思ではなかなか気にしないようになれない。悲しいものは悲しいし、傷ついたら痛い。嫌なことをされた側がなぜ大人にならねばいかんのだ、と怒りの感情すら湧いてくる。でも「知らんがな」の5文字を、「あっそう」の4文字を心のなかではっきり言うと、意外とダメージは少なく済むのだ。
そして大事なのが②である。私は単純に、その場を受け流して終わりとは思っていない。いくら「知らんがな」と思っても、永遠に受け流せるほど心は単純ではない。怒りや悲しみで心がザワッと波立った、そのエネルギーを「また言わせないためには何をするか?」という発想、創造的行動に向けるのだ。仕事であれば、実力を身に着けて「お前の言うことなど痛くもかゆくもないわ」と思えるように頑張る。思い切って転職をして、自分がのびのび働ける場所に移る。ハラスメントの証拠をまとめ、しかるべき場所に提出する。まあなんでも良いのだが、ただ「耐える」だけでない選択肢を、全力で作っていくのだ。
とはいえ、こうした行動にはエネルギーがいる。傷ついたりショックを受けたりした心では、こうした「心の体力」がどうしたって出にくい。だから、「知らんがな」なのである。変な意見を真に受けず、まずは言葉で自分を守る。そして、心の体力がある状態をキープしながら、苛立ちすらも燃料に、今よりいい状況にしていく。「窮鼠猫を噛む」なんて、つまらないではないか。窮する前の元気な鼠のうちに、追い詰めるような猫なんて相手にしないで、力強く街を駆けて幸せを目指すのだよ。
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