占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

『真木あかりの金運星占い』、ご予約スタートしました

なんだか最近、新月&満月ネタ(と、「新月&満月ネタが全部すっ飛んだ」と高い評価をいただいている近況)でしか記事を書いていないのですが、久々に紙の本が出ますのでお知らせいたします。

KADOKAWAから出る『真木あかりの金運星占い』、ご予約受付が始まりました。最初から最後まで、金運オンリーの本です。よくネタが持ったな、って私がこのテーマで書きたいと提案したからこの本ができたわけですが、書き始めたら思った以上にもりもりとネタが出てきて、最終的に文字数があふれました(アカン)。

  • この本を今、書かせていただいたのは、時期的なものもあります。木星がおうし座に滞在する今、自分が本当に幸せになれる「豊かさ」について考える時期が来ていると考えています。そこで、KADOKAWAさんに「本気で一生使える金運を身につける本」を書きたいとご相談しました。正確に申しますと「そろそろガチで金運上げたくないですか?」というなんかヤバい人みたいな言い方をしたのですが…。そんなこんなで、自分を知り生活に活かすことで金運の底上げを目指すノウハウを詰め込めるだけ詰め込んだ本ができました。
  • 金運とは何か、金運の上げ方、私の黒歴史
  • 占星術の観点から、今はどんな時代なのか・これからどうなるのか
  • 今後12年の金運
  • 金運に縁があるモノ・場所・行動
  • 金運の基本性格(貯め方、稼ぎ方、使い方)
  • 仕事運と傾向
  • くじ・ギャンブル運
  • 相続運
  • 老後の金運の傾向
  • 注意点
  • みなさまと作った金運Q&A

を書いています。Q&Aの「みなさまと〜」というのは、X(ツイッター)でご協力いただいたアンケートです。ご覧ください、「おカネを貸してくださいに見えた」とたくさんのリプライが届きました。どこをどうすればおカネに見え……完全に見えるな!?

 

という与太話はどうでもいいのですが、今の世の中の「現実」を映した、リアルなものになっているかと思います。

イラストは東海オンエア公式グッズや各種書籍などでご活躍のみぞぐちともやさん。12星座をめちゃめちゃ可愛らしく描いてくださいました。全星座アクスタにしたいくらい可愛いので、ぜひご覧ください。

(ここからちょっと小さな声でお伝えいたしますが、ご予約数が多いと本をたくさん刷っていただけるそうで、リアル店舗でも多く扱っていただけると思います…)

 

長くなりましたが、あと少し余談を…
「悩みの9割は人間関係」なんて言われたりしますが、お金の問題もなかなか、いろいろな悩みを横断するものだと思うのです。夫婦もカップルも、お金がないとケンカが増えます。つまらん理由で言い争うわけです。仕事では正当な対価が欲しい、好きなものを飲み食いしたい、好きな人と会いたいときに会いたい、安心・安全な暮らしをしたい。みんな、お金が必要です。そんなときに「これをやれば臨時収入」「この神社に行けば金運アップ」的なものって、ちょっと弱いなと思っていました。確かに効果があるものもあるんですよ。私も財布に1億円札(折りたたんで1億円に見せた1万円札…笑っちゃうビジュアルですがなかなか良いです)を入れています。でも、そうじゃない。運任せばかりじゃなくて、私たちはもっと、自分に合った稼ぎ方や貯め方をして、自分らしく生きたいんじゃないでしょうか。借金をしてでも億り人を目指すとかじゃなくて、自分も大切な人も快適で、正当な対価が皆に支払われる社会にしたいんじゃないでしょうか。
富豪を目指すのも素敵だと思います。でも、そればかりでは社会は成り立ちません。インボイス制度や昨今の物価高は、社会のなかで誰もが誰かのお金とつながっていることを再確認させてくれました。私たちが生活をそれぞれに楽しんで、社会を豊かにするにはどうしたらいいんだろう? そんな気持ちで、この本を書きました。
お手にとっていただけたら嬉しいです。

 

 

ちなみにに四柱推命本も出ます!こちらは金運を含めた「人生を戦略的にプランニングする本」です。

 

2023年9月15日、ととのう新月。誰にも足をすくわせない。

2023年9月15日10時40分、おとめ座新月が起こります。新月のすぐそばには逆行中の水星があり、その水星は翌16日に順行となる関係で、現在はほぼ動きを止めています。加えて、新月が起こるおとめ座の支配星は水星なんですね。おとめ座は「調整」が主な役割です。現実をよく見て整えていく星座であり、日々のルーティンワークや健康を管轄します。新月なので「スタート」の意味合いが強いのですが、「動きながらいろいろと整えていく」のではなく、「いったん歩みを止めて、自分をよく見て整える」というスタンスでいると、この星回りを有意義に使えるのではないかと思います。

 

たとえば、モーニングルーティンやナイトルーティンのリフレッシュを検討するのはいい選択となるでしょう。私?ええそうですね、ささやかなものですが「アーバンでエレガントな大人のファビュラス・モーニングルーティン」を毎朝実行していま……やめて!!ぶたないで!! えーと今書いたことは真っ赤な嘘で、「明け方まで原稿を書いていたのが裏目に出て、ヨボヨボのたぬきのような顔でベッドから這い出し、顔を洗って机に向かう」というのがモーニングルーティンであります。「であります」と偉そうに言っておりますが、こういうのは即、前世から悔い改めたほうがいいですね!!マジで!!おとめ座は「健康」を司る星座なので…ヨボ…

とまあ私のしょうもない話はどうでもいいのですが、新たに始めたいものを検討したり、憧れの人の真似をしてみたりして、ちょっと自分の生活を良くしよう、体にいいことをしようと画策するのはこの新月にぴったりです。猛暑が長く続いた夏でしたから、そろそろ無理が効かなくなってきた方も多いでしょう。ここで切り替えて、無理のない「モーニングルーティン2023秋」版を作ってみてもいいんじゃないでしょうか。

仕事や家事といったものも、調整をしていけます。無理をしなくても頑張れるペースややり方を見つけていけるので、8月下旬からあれこれイッパイイッパイになっていた方も、心機一転立て直しをはかってみるといいでしょう。「もうメチャクチャだ。どうにもできない。きっとずっとこうなんだ」などと、思い込まなくて大丈夫です。現実的な観点から、突破口を見つけられます。

 

今回の新月は、おうし座の天王星、やぎ座の冥王星とグランドトラインとなっています。いわば、「いったん変えると決めたら根本からとことんガチでいく」という星回りです。そのグランドトラインに対し、今回の新月の真向かいには海王星があり、「カイト」という複合アスペクトを組んでいます。ともすれば感情的な混乱を引き起こしがちな星回りですが、現実をしっかりと見据えるのがおとめ座新月です。どんな大きな変化の流れでも、誰にも足をすくわせずにいるぞ、決して邪魔させないぞと気持ちを固めることで、たやすくグラつくようなことはないでしょう。むしろ、不安がときに「背水の陣」として私たちをふんばらせてくれるように、混乱が新たな力に転化するのかもしれません。私たちは弱く、未来はいつも見えなくて、変化は突然です。それでも、不安は決して私たちをだめにするばかりではありません。「不安だから、やる」という力に、変わることもあります。

おそらくはこの新月のタイミングというよりも、水星が順行に戻ったあとに、大きく「流れが変わる」ようなことが起こるでしょう。新しいアクションを考えている人は、新月のタイミングではじっくりと調整や自己メンテナンスに励み、来週あたりから動き出してみるといいのかなと思います。

 

どなたにとっても、よい新月となりますように。

 

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9月下旬発売予定の『シンプル四柱推命』、ご予約開始となりました!難解と呼ばれる四柱推命をもっともシンプルなかたちにして、毎年の流れや10年単位の運勢までをも見通し、プランニングできます。私は「占いを使う」という言い方をよくしているのですが、そのためのツールとして企画しました。来年のスケジュール帳やカレンダーが出回り始めるこの時期、ぜひご参考にしていただけたら嬉しいです!

 

(さして教訓のない近況)

事務作業をドチャクソに溜め込んでおり、アシスタント(さそり座)にめちゃんこ叱られた私(いて座)です。これは言い訳ですが、さすがに毎月やらなければいけない作業はキッチリやり仰せていましたよ? でも溜めてもいける作業が……引き出し2杯分くらい……その……。

彼女は会社員時代の部下で、かれこれ15年来の付き合いになります。聡明で気配り上手で、細かいところまで気がつき……えー非常に痛いところをネチネチと突いてくるわけですね。「あの頃と全ッ然変わってないじゃないですか!!いや、あの頃よりひどい!!あのときも✗✗で、そういえば△△のときも書類を溜めて」と、高速で手を動かしながらまるで昨日のことのように私すら忘れていたような過去の汚点を掘り起こし続けるのでした。生まれてすみません。ていうか、よく覚えてるな君。さそり座の執念深さと、「ひとつ前の星座には勝てない」という話を思い出しました。「今回のも一生ネタにされそうだなー」とぼやくと「一生?せいぜい5年ですよ!!!」とのこと。ヒィ思ったより長いな。

それにしても、10歳も年下なのに頼もしいのなんのって。私も「ハイ!ここにのり塗って!」「ハイ次!」と事務作業を進行してもらう中年になるとは思いませんでした。私のなかの國母が目覚めかけましたが、言ったらバチクソに叱られそうなので黙ってうなだれておきました。

 

2023年8月31日、うお座満月。癒しと救済──思い出は、優しい光のなかに。

2023年8月31日、うお座で満月が起こります。うお座では8月2日にも満月がありました。スタージョンムーンにしてブルームーンスーパームーンという情報が忙しい満月なのですが、夏の終わりに大きく輝く満月です。満月については、例によって例のごとくVOGUE様で書いておりますので、よろしければご覧になってみてください。

www.vogue.co.jp

 

おおまかなことはVOGUE様で書いてしまったので、ちょっと個人的な見解を…

 

うお座満月、「癒し」や「救済」という意味合いが強調されます。水星逆行という「過去」が強調される時期だけに、終わったことや失ったことを大切に大切に思い返し、痛みを味わい直している方もいらっしゃるでしょうか。でも、ここで思い出すのは自分を傷つけ直すことではありません。「もういいよ」「立ち直っていいよ」と、自分を許すために思い出しているのですね。

忘れるって、ときに自分に対する裏切りのように感じられることもあります。心の全部がもぎ取られるような思いをして、全身がしわしわになるんじゃないかと思うくらい泣いて、こんなつらい思いをするなんて金輪際ないだろうと確信する。二度と忘れない、忘れられるはずがない──そんなふうに思ったとき、記憶が鮮やかに残っているというのは、自分がそこまで誰かや何かに人生や想いや、大切にしていたものを注いだという証明になるんです。鮮やかであり続けるほど、自分の想いが「ほんもの」であったと思わせてくれます

そうなると、「立ち直りたいという気持ちはあるのに、立ち直ることが自分で許せない」というダブルバインドな心理になります。つらいことからは逃れたい。でも、記憶が薄れるはずなんてない。あんなにつらい思いをするほど、大事なことだったんだから。

人は、つらい思い出から忘れていくと言われます。今も脳裏に浮かぶ情景がふわっとソフトフォーカスになって、一緒にいた人の顔も印象になって、きらめきだけが残って。だからこそ、楔のように残る痛みは”特別”なんですね。

 

でも、吐くような苦しみの記憶をずっと持ち続けても、いいことってあまりないいです。その記憶に住む人がどんなに大切であっても、現実を生きていかなければいけません。そんなことは百も承知で、でも苦しくて……覚えていたくて。でも、理屈じゃないんです。

私はずっと、そんな人生でした。ほんとうだった。ほんものだった。あの時間に起こったことは、嘘なんかじゃなかった。繰り返し生々しく傷つき直すことを、自分で選んできました。ばかな人生でしたが、それしかできなかったんだと思います。大事だったから。それだけが、自分の証明だと思っていたから。生きるのが下手です。

 

でも、そんなに無理をしなくても、よかったんですよね。「終わったこと」があるというのは「あったこと」の証拠です。糸井重里さんが『思えば、孤独は美しい。』という本のなかで書いていた「別れることは、いっしょにいたということ。」という言葉を思い出します。思い出がソフトフォーカスになっても、痛みが優しく和らいでいっても、事実は変わらない。いっしょにいたことが、なくなったりは、しない。だから、それはそれとして、幸せになっていい。

うお座の満月は、癒しと救済の月です。そして今回は、逆行中の土星がすぐそばにいます。今の自分に、余計なことを強いなくてもいいよ。立ち直って大丈夫だよ。そんなに、厳しくしなくてもいいんだよ──そんなことを、この満月は呼びかけているように思います。

 

どなたにとっても、よい満月でありますように。

 

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<およそ教訓のない近況>

こんな夏の終わりの日は、20代の終わりの夏の日々を思い出します。渋谷のネットベンチャーで会社員をやっていた頃、毎日朝3時頃まで仕事をし、道玄坂上のバーで1杯引っ掛けて帰るという日々でした。土日もずっと執筆で、まあ今からしたら「バーで飲む暇があるなら原稿を書け」と思うわけですが、まあ暇でしたよね。帰りしなにバーに寄る時間は唯一の──とまでは申しませんが、大きな楽しみであり慰めでした。その時間まで飲んでいる客なんてろくなんもんじゃありません……めっちゃ楽しいです。某大使館の坊っちゃんとか、すぐ裸になるトランペッターとか、某高級スーパーのバイヤーとか。で、バーの窓からは渋谷の有名なデリヘルマンションが見えて、赤い照明のなかで男女が踊り狂っている部屋とかが見えるわけです。あれは何だったんだ。まあそんなことはどうでもいいのですが、普段はまるで接点がない人たちと話す時間が楽しみでもありました。夏は夜明けが早いから、空がすっかり白んでから帰ることもありました。土曜日とかね。

さてそんなある日、珍しく常識的な時間に恋人とそのバーを訪問したのですが、扉を開いて驚愕しました。店内にいる客が元彼と元彼なんですよ。君たち普段こんな時間に来ないだろ。ややこしいので元彼①と元彼②としましょう。まあきれいに別れているので別にいいのですが、元彼①が泰二(仮名)、元彼②が二郎(仮名)、そして私が連れて行った恋人が泰二郎(仮名)という構成になっていたのでした。なんなんだ、ってお前が一番なんなんだと読者様は思われたでしょうが、この偶然の一致に気づいてメチャメチャ面白いのに、その場にいる人に誰にも言えないという。今だったら「3人揃って泰二郎(仮名)wwwwwww」とかオチをつけることですが……ってwwwどころじゃないか。

いやー狭い範囲で恋をするのはやめようと思ってから15年以上が経ちました。まあ実際はその後も狭い範囲でいろいろとバキューンバキューン(善意からの伏字)だったりバキューンバキューンだったりしましたが、泰二郎たちとは全員いろいろあったものの、全員良いところもあり、全員一生懸命生きていて、全員それぞれに大好きでした。全員幸せでいてくれ。

2023年8月16日、しし座新月。自分の人生を生きる、シンプルにそこに立ち返る。

2023年8月16日、しし座で新月です。この新月は逆行中の金星と近い位置で起こり、おうし座の木星天王星とスクエアという配置になっています。木星天王星はやぎ座の冥王星おとめ座の水星・火星とグランドトラインともなっており、不動宮と地の星座が効いたどっしり系新月という印象を受けました。自分の人生を謳歌する、生ききるという揺るぎない信念に、ゆっくりでも確実に物事を進めていく、拡大路線を取る行動力が伴います。希望をはらんだ「始まりのとき」ですが、現状維持にしがみつこうとすればちょっとインパクトのある形で「始めるしかない状態になる」ということもあるのかもしれません。

新月のすぐそばには、逆行中の金星があります。愛においては、迷いや振り返りのなかから生まれるもの、始まるものがあるのかもしれません。今は相手を見ることよりも、まなざしを自分に戻すことも大事です。相手を笑顔にしようとするより、まずは自分が笑える状態になることです。相手がどんなに大切で愛おしくても、まずは自分、なんですね。

 

しし座は、世界の中心にどっしりと自分を据える星座です。起こったことを誰かのせいにすることもありませんし、誰かに自分を預けてしまうこともしません。誰かの言いなりになることもありません。自分が中心となって、自分の人生を生きているからです。それはすごく強いことのようですけれど、そもそも、自分の人生を生きられるのは自分しかいないんですよね。たとえ自分を見失っても、自分で自分がわからなくても、いつだって自分の人生を生きています。その意識を持ってこそ、誰かの力を借りたり頼ったりしても、健康的な関係を作っていけます。支配したり依存させたりする人からも、自分を守ることができます。

自分の人生を生きる。この新月は、シンプルにそこに立ち返る人も多いでしょう。そして自分が望む未来に焦点が定まったとき、世界はゆっくりと動き始めるのだろうと思います。

どなたにとっても、よい新月となりますように。

 

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幻冬舎プラスで暗いエッセイが更新されています!

www.gentosha.jp

 

<近況>

10年ぶりくらいに会社員時代の元部下たちと会いました。美味しいものでも食べつつ思い出話をと思ったのです。しかし彼女たちから出てくる話が、私がいかにキレッキレだったかというネタばかり。キレッキレというのは頭脳ではありません、ブチギレのほうです。これはまずいと「最近はどんな仕事してんの」と話を変えるのですが、「若手を教えているんですが…そういえば新卒のときに××してキレられましたねwwwww」と話が戻ってきます。犬の話に逸らしても、住んでいる場所に逸らしても、どういうわけか「本当にキレッキレでしたねwwwww」という話に。何そのブーメラン芸。もう食事の味も何もあったものではありません。ごめんしか言えない。

確かに15年くらい前は何を見てもキレていました。「飢えたナイフ」と呼ばれ……というのは冗談ですが、野良猫みたいなキャリアで小さなベンチャー企業にいて、ナメられないよう必死だったんですね。大きな企業からひどい扱いを受けることも多く、何度泣いたことか。会社から逃亡したこともあります笑 そんななか、せっかく入ってくれた若手たちがなんとか一人前になって食っていけるようにと、頑張ったつもりになっていました。そんで意識高い系の思想に染まったのが今思い出しても人生の汚点ですわ。ただ、我々にしかできない仕事をやっていたと思います。ちなみに我が部署は社内で「無法地帯」「治外法権」などと言われていました。どうなのそれ。

「丸くなりましたねー」「ほんとに!」と、彼女たちが笑います。そうだよ、今はもう「飢えたナイフ」どころか「錆びたナイフ」だよ。特に抑えているわけではないのですが、怒るくらいなら「じゃあ、現状を改善するにはどうしたらいいか」を考えられるようになりました。当時、そうしてあげられるほど大人だったらよかった。未熟すぎて、何も行き届いていなくて、反省点ばかり。それでもちゃんと成長して、今が充実していると笑っている彼女たちは本当にすごいなと思います。感謝しかないです。だから忘れて…マジで…

2023年8月2日、みずがめ座満月。葛藤を越えていけ──「自由と平等」のために。

2023年8月2日の午前3時半頃、みずがめ座で満月が起こります。8月は2回、満月があるんですね。この満月については、VOGUE様で書かせていただいているので、ぜひご覧いただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

例によって例のごとく書きたいものはすべて書いてしまったのですが、満月が起こるみずがめ座は「自由と平等」「ネットワーク」を意味する星座です。ここでは2020年末に木星土星が重なるという20年に一度のイベント、「グレート・コンジャンクション」が起こり、「風の時代」がスタートしました。ちなみにこのとき、風邪を引いて「私は風邪の時代です」としょうもないダジャレを言った人がけっこういたのは言わない約束ということで。誰ですか今、私が言ったと思った人は!!(←被害妄想が激しい中年)

 

木星が抜けたあとも、みずがめ座では今年の3月上旬までは土星が「自由と平等」を鍛え上げ、3月下旬から6月上旬までは冥王星が「自由と平等」について変容を促していました。性自認のこと、それによって起こりうる私たちの生活の変化、何がアリで何がアリではないのか。「ネットワーク」を通じて、盛んに議論が行われたのはどなたも、記憶に新しいところではないかと思います。

差別というものについても、多くの指摘がなされ是正の動きがありました。男女とキャリア、マイクロアグレッション、アンコンシャス・バイアスといったもの。そうしたものを、誰もが日常的に学び、自分のなかで問い直す機会があったのではないかと想像しています。

この満月では、世の中的にそうした個々の努力が、「満ちる」部分があるように思います。あまり暗い表現をするのも品がないことですが、誰もがそれぞれの地獄を抱えて生きています。幸せそうに見えるあの人も、なんの悩みもなさそうなあの人も。「そうだろう」と決めつけるのはバイアスです。勝手に想像するのも、やべーことです。そこまで踏み込むのではなく「わたしもあなたも、ひとしく地獄を持っている」と思うこともまた尊重であり、平等への道なのだろうと思うのです。

 

この満月は、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が、Tスクエアという「葛藤」の角度を作っています。誰もが違う地獄を抱えており、それは他人からは見えません。想像しろというのも違うし、勝手に想像されるのも困ったものです。葛藤は拡大するばかり。それでも、乗り越えていくんだ──誰もが自分の人生を自分らしく生きられるよう、変えていくんだと思えたなら、乗り越えた先にすばらしい未来が待っているのだと、私は思います。Tスクエアがもたらすのは、葛藤です。でも、それは乗り越えられる葛藤だからです。決して簡単なことではなくても、思いがそこにある限り。

 

どなたにとっても、よい満月となりますように。

 

 

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SPUR様で相性占い、公開されました。

spur.hpplus.jp

 

<どうでもいい近況>

のたうち回らんばかりに四方八方に伸びる剛毛をなだめすかして制御する──もといカットやカラー、セット等をお願いしている美容師さんがいるのですが、異世界転生ものの漫画がお好きとのことで、いつも最近読んで面白かった作品の話をしてくださいます。個人的にはそちら方面の作品はさっぱりわからないのですが、なかなかストーリーにもバリエーションがあっておもしろそうですね。それで先日、その彼が教えてくれたのです。

 

美容師さん「最近読んだ異世界ものなんですけど」

私「はあ」

美「四柱推命で世界が覚醒するっていうのがあって」

私「!?」

美「四柱推命から導き出された異能で、魔物と闘うんですよ」

私「!?!?」

美「僕、占いってまったくわからないんですけど、四柱推命ってそんな感じなんですか?」

私「一応聞きますけど、私が魔物と闘っているように見えます!?!?!?!?」

 

一応探して少し読んだのですが、四柱推命って本場・中国では「子平推命」なんですよね。「四柱推命」という名が使われているのは日本だけで、となると日本で発展した流派だろうと思うのですが、私が師から習ったものとはちょっと毛色が異なる四柱推命なようで、まだロジックを読み解ききれておりません。まあそんなのは野暮なお話でして、きっとファンタジーといて素直に読めばいいのです。しかしどうしても「四柱推命で覚醒!?!?!?」と頭が止まってしまって笑 読み進めればその謎は解けるのかもしれません(ので、敢えてリンクはしないでおきます)。

いやはや人生、おもしろいことが多いです。四柱推命を習い始めたのは15年ほど前の夏でした。あの頃はまさかここに行き着くとは思いませんでしたね。いや魔物と闘うほうではなく、占い師としての人生のほうです。ぼちぼちやっていくかと思う満月でした。

2023年7月18日、かに座新月。パワフルな「はじまり」の日。意志の埒外のことを、目指したっていい。

2023年7月18日、かに座で新月が起こり……ました。ここ数年、毎回新月の前日までの更新を目指しているのですが、今回は新月が終わり果ててからの更新となってしまいました、反省です。連休の3日間書き続けていた原稿が、まったく終わらなかったためです。新月だって終わっているというのに俺ときたら(意味不明の結びつけ)

さて今回の新月ですが、月を支配星とするかに座で起こるということで、いつもよりもビビッドな「スタート」のタイミングと考えていいだろうと思います。加えて、冥王星オポジション天王星と調停・海王星と調停というトランスサタニアン祭りでもあり、なかなかに濃厚なものを感じさせます。天下一品とか、スープストックの「オマール海老のビスク」を思わせるような……おなかすいたな……

私の空腹はどうでもいいのですが、トランスサタニアンは「時代」や「世代」を司る星々です。個人の運勢を見るときは「思いもよらないこと」などを示します。意志でどうにかできるのは土星までで、そこから外の星は埒外。アンコントローラブルですし、どうにもできないけれど、それでも「想像以上のミラクルだってあっていい」と考えることが可能だと思います。

かに座の新月という「まずは目の前のことから初めてこ」的な新月に、こうしたトランスサタニアンが総出で絡んでいくのは、なんだかとてもおもしろい気がします。私たちアタマで物事を考えることができる動物ですが、夢見ることとか自由とか、抜本的な変化とか、そういうミラクル──意志の埒外のことを目指したっていいんですよね。もちろん、私はバリバリの現実主義というか都合のいいプラグマティストなわけですが、「そういうの(ミラクル)もアリとしてみる」ことでできる行動というものも、あるのだろうと思います。そうすることで、自分の力ではどうにもならないことを目の前にしても、自分らしくサバイブできたりするんじゃないのかねと思う新月です。

今週23日には太陽はしし座に移動し、そのしし座に長期滞在中の金星は逆行をスタートします。こうした、何もかも目まぐるしく過ぎていく夏の日々を前にするとつい太宰治の「ただ、いっさいは過ぎていきます」という言葉を思い出して胸が締め付けられるような気分になるのですが、過ぎ去っていく日々もできるだけ、味わっていけたらいいですよね。今年の夏も、7月の新月も、目の前の時間も、今だけのものですから。

どなたにとってもよい新月でありますように(終わっていますが)。

 

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2023年下半期運勢本、発売中です!

例の暗いエッセイも更新されています。

www.gentosha.jp

 

(どうでもいい近況)

例の暗いエッセイで論破マン(注:やたら論破に持ち込む男)たちのことを書いたのですが、小池(仮名)の本名がどうしても思い出せず、結局今でも思い出せていません。「お前は一生、葛西の愛人宅でラーメン食ってろ」としか思わないので、思い出せないままでいいか。他にもいろいろと強豪揃いで、山下真司の鼻から下を貧相にした感じの論破マンはライターでした。忙しかったし不快だったので誘いを断ったら「俺の焼肉が食えないのか」というメッセージが来て、ちょうどそのとき食べていた昼食のおにぎりを噴きましたよね。「噴飯もの」という言葉を見るたびに「なんて大げさな表現なんだろう」と思っていたのですが、そのとき「これが噴飯か」と思い知ったものです。どんなことでも経験ですね。

 

 

2023年7月3日、山羊座満月。誰だって、そのときどきで、頑張ってきたはずだ。

2023年7月3日、やぎ座で満月が起こります。下半期に入って──こないだ正月が来たと思ったらもう下半期ですわ、という恒例の発言はさておき──最初の満月、VOGUE様で記事を書かせていただいております。

www.vogue.co.jp

今回はやぎ座の満月です。社会のなかで果たすべき役割について頑張ってきたことがある人は、それが報われるタイミングです。仕事である方が多いと思うのですが、学生さんなら勉強でしょうし、育児や介護という人もいるでしょう。頑張った自分をうんと褒めてあげたいときです。何も頑張ってこなかったなあ。。。と、ついうつむき加減になってしまう方は「ストイックになりすぎる自分を調整するとき」でもあることを思い出してください。ちょうど、やぎ座の支配星である土星は「逆行」という動きに入っています。土星はプレッシャー込みで我々を鍛えてくれる星ですが、逆行期は無駄に気負っていた部分を軌道修正する時期。今回の満月と、リンクしてくるんですね。

過去を振り返ってイマイチだったなと思っても、すべてが何も頑張ってこなかった人などいないはずです。華やかな活躍ばかりが、努力でもないはずです。そのときどきで、私たちはそのときなりのベストをちゃんと尽くしてきました。まずは、それを認めてやりたいところです。そのうえで、自分らしくなかったこと、さすがにサボりすぎたな!と思えることは、調整していくといいですね。

 

冥王星がやぎ座に滞在する時期、同じ場所で起こる満月も、今回を含めてあと2回。来年11月には冥王星みずがめ座に移動します。そうなると、私たちの生きているうちにはもう、やぎ座で冥王星と観月の共演が見られることはありません。まあ寿命が300歳くらいになったら別ですが、古い体制、権威、所有といったものの役割が「満ち切る」一歩手前まで来ているのかなという感じもします。木星がおうし座に滞在するなかで、物質や確かさ、お金といったものにスポットライトが当たっているのですが、生き方を少し変えていくような人も、いらっしゃるのかもしれません。

 

どなたにとっても、よい満月となりますように。

 

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2023年下半期本、6月30日というギリギリのタイミングで発売となりました!12星座全部入りのものには特典もついています。自分の星座だけチェックすればOK!という人には、星座ごとの分冊版もご用意しています。ぜひ、ご参考にしていただけたらと思います。

 

(近況)

スーパーでいつも気になるこのだしパック…大阪弁のイントネーションで脳内再生されるのでした。昔大阪出身の人と付き合ってそりゃもうメチャクチャに……ウッ持病の癪が!!というのはどうでもいい話ですが、シマヤさんは山口県の企業とのこと。真相はいかに。