占い師・真木あかりのブログ

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2021年8月8日、しし座新月。ぶっちぎりの変化を、起こしたければ起こしていける。

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2021年8月8日、しし座で新月が起こります。この新月の近くには水星があり、向かい側のみずがめ座には、先日2ヵ月半ぶりに帰還した木星が滞在しています。それぞれの間には、Tスクエアという位置関係で「自由と改革の星」と呼ばれる天王星がいます。

天王星みずがめ座の支配星であり、水星より一オクターブ高い存在です。しし座とみずがめ座は、「自分自身」と「社会のなかでの自分」という、自分というものをそれぞれ別の角度から見たような組み合わせなのです。そこにくだんの星々が入ることで、自分はこうしたいぜという現実と楽観、スタートのときだという空気感が入り交じる。そこに両者と関わりのある天王星が、緊張をもたらす角度でズバッと斬り込んできます。

しし座、みずがめ座、おうし座とどれもが不動宮であり、安定第一で変化は避けたいと考えます。よって、なかなか一筋縄ではいきにくい。変えたくない、変わりたくないとお互いに綱引きをしているのですが、それは決してガンコなだけではなく「守りたいものがある」ということの裏返しだったりもします。変わりたくないよと頑張るのは、失いたくないからです。それだけ大事なものを持っているからです。

ただ、たとえば「もう今の状況はいやだ。変えていきたい」と思ったとき、この新月のタイミングでは張り詰めた糸を手でブチッと切るような勢いで、さまざまな葛藤をぶっちぎっていけるのだろうと思います。スマートでも、エレガントでもないかもしれません。でも「はさみがないならチャッカマンで燃やしちゃえばいいじゃない」的な、勢いのある根本的な変化にしていけるでしょう。天王星ですから「そうせずにはいられない」状況が訪れる人も、いるのかもしれません。

 

念のため申し上げておきますが、私は、変わることばかりがいいことだとは思いません。変えずに貫くのもまた人生であったり、学びの機会であったりもします。皆が皆、この新月のタイミングで変わる心の準備をなさるわけでもありません。だから、変われないのならそれでもOK。ただ、そのときに「自分は変わらないことを選択する」という意思の問題にしておく、というのは心の安寧につながるだろうと思います。決して「自分は変われない、ダメだ」「チャンスを活かせない」と、自分を追い込み弱らせる方向にはしないでおくことが、大事です。変わらないでいることだって、エネルギーがいりますもの。変わらないということは、何もしないことではないのです。不動宮って、そんな強さをも表しているように思います。

 

それと同じように、新月=スタートのときだからといって、何でもかんでも始めたり変わったりする必要があるとは、私は考えていません。そんなの、窮屈ではありませんか。星は、軽やかにシンクロニシティを感じたなら行動に活かしていくのが一番です。振り回されてはいけません。それに「なんかあったらスタートする」と決めるのもまた、それはそれで小さな物語のスタートなのですよね。私が新月について書くときは、そんなスタンスで書いています。とらわれすぎなくても、大丈夫です。

どなたも、よい新月にしていかれますように。

 

 

近況は一番下です

 

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(近況)

もう5億年ほど昔のことになりますが(いつだよ)、車やバイクにステッカーを貼るという文化があったのです。私の実家は自営業でモータースポーツ関連のグッズを販売しており、その流れでそうしたステッカーも扱っていました。AraiやBRIDGESTONESHOEI、BPといったクールなロゴステッカーのなかに「仏恥義理」「夜露死苦」「愛羅武勇」といったヤンキーステッカーもあったんですよね。最近の若いお嬢さんと坊っちゃんたちのために書いておきますと「ぶっちぎり」「よろしく」「アイラブユー」と読みます。「大和魂」とかもあったかな。しかし暴走族ブームも去って大量に売れ残ったまま時は過ぎ、平成後期のことです。あるうららかな春の日、母(当時60代後半)がおもむろに色あせた愛羅武勇の束を手に取り、じゅうたんの掃除を始めたではないか。聞けば不良在庫(暴走族だけに)の消費のために、それら狂ったステッカー達を掃除に使うことにしたのだとか。「愛羅武勇も仏恥義理ももう、アホになって全然ホコリが取れんわ」とのことで、なんというか盛者必衰の理をあらわす的なものを感じたのでした。平家か。ぶっちぎりという言葉に触れるたびに、あの狂ったステッカーと母のぼやきを思い出します。