
2024年12月31日、やぎ座で新月が起こります。新月は「スタート」のタイミング。いつものようにJUNさまで記事を書かせていただいていますので、ぜひご参考にしていただけたらと思います。
12月は1日にも新月があり、この31日の新月は2回目です。こうした場合、2度目の新月は「ブラックムーン」などと呼ばれるそうです。前回こうした現象が起こったのは2022年5月のこと。月の公転周期が29.5日のため定期的に起こることなのですが、カレンダー上の区切りの最終日に、新しい年を先取りするかのように新月が起こるというのは、なかなかに象徴的だなと感じます。カレンダーの区切りというのは、暦の上の区切りに過ぎないけれど、私たちの気持ちは大きく切り替わります。一方で運の区切りというのは、カレンダーの区切りとは関係のないところで起こります。新月が起こるやぎ座の支配星は土星。ギリシャ神話では、土星はクロノスという時間を司る神様に割り当てられています。どうあがいても時間の量は変わらず、私たちは日々を区切って生きています。でも、運の区切りに着目し、能動的に生きていくこともできて──そんなことを、思わせてくれる新月です。
谷川俊太郎さんの『詩の本』という本に、「終わりと始まり」という詩があります。私はこの詩が好きで……一部、引用させてください。
終わりと始まりを辞書は反意語と呼ぶけれど
終わりが終わるとき 始まりはもう始まっている
季節もそうして移り変わっていくのに
それを正確に名指すすべを 言葉は知らない
古い年の終わりに 穏やかに枯れていくものたち
新しい年の初めに 生き生きと芽吹くものたち
そのどちらも同じひとつのいのち
切り離してしまえるものは何もないのだ
今回の新月のホロスコープを見たとき、私が真っ先に連想したのはこの詩でした。
新月は12月31日の7:27に起こり、その影響は1月1日、19:51まで続きます。15:04からはムーンボイドなので、それより前がもっともピュアに新月ムードがあると思うのですが、1年の終わりと始まりをつなぐのがやぎ座新月なのですね。さらにいえば新月の瞬間、新月は他の星々とアスペクトを作らず、ピュアにその「スタート」の意味合いを投げかけてきます。新しくスタートさせたいことがあるなら、ぜひこの年末年始に。特にキャリアに関することは、いい決断ができそうです。きっと、追い風も吹きやすいだろうなと思います。
どなたにとっても、良い新月でありますように。
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と、さらなる「使える」を意識しました。
占星術用語を使ってカッコよく言いますと「2024年〜2026年までの"時代を統べる”大惑星がすべて移動する、最後の大きなうねりが起こる上半期」となります。まあ占星術師はだいたい毎年「変化の年」と言っているわけですが、3月から5月にかけてはなかなかの激動であるなあと感じています。そのへんのところを読みました。
さらに、12星座全部入り版はいつも「役に立つ(と私が思われる)情報」を特典につけていたのですが、ふと
「”使う”を標榜するなら、役に立つ情報は本文に入れるべきでは!?」
と思い至りまして、今回の特典は役に立たないエッセイにしてみました。編集者さんには何度も「役に立つものを…」と言っていただいたのですが、星座ごとの分冊版のほうにも役に立つ情報を惜しみなく入れています。
このせいで伸び悩んで、本シリーズが打ち切りになったらすみません!でも、本当の意味での”使う”にしてみたかったのです。
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たくさんの方にお読みいただけたら幸いです!
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1月1日朝、ラジオに出ます!スタジオより生出演の予定です。8:25頃かなと思います。静岡の方、ぜひ聞いてくださいませ!静岡以外の方でも、Radikoでお聴きいただけます。まあ以前のように、下半期を下半身と読み間違えるようなことはないと思いますが(上半期だし……)噛まないよう気をつけます!
<近況>
今年も1年間、ブログやXをご覧いただきましてありがとうございました。まあまだ仕事がおさまる気配もないうえに1月1日朝が仕事始めなのですが、こうやって切れ目なく活動させていただけるのも大変ありがたいことだなと思います。これもひとえに読んでくださる皆様のおかげです、改めて感謝申し上げます。
ちなみに「2024年ベストバイ」的なものをXで見て私もやってみたいなと思ったのですが、
- にんじんしりしり器
- 雪の宿になぜかドはまり
- アトリエうかいのフールセック・サレ(お土産用)
- クレ・ド・ポーボーテのリキッドファンデ
- JIL SANDERのカンノーロ
- UN3D.のオールインワン
- ALEXANDRE DE PARISのボールピン
- デ・キリコ展
といったあたりでしょうか。木星が7ハウスに入り、引きこもり生活から一転して社交の機会が増えました。コロナに加え5年間のスランプでもう本気の引きこもり(なんだそれは)だっただけに装うものをあまり持っておらず、服やコスメを買い足しました。インスタライブに出たら「動いた」「存在していた」などと言われた頃のことがもはや懐かしいですね、人と交流することの大切さと心強さ、ポジティブな効用をたくさん感じた1年でした。四半世紀ぶりに会えた友達もいました。
本もたくさん買ったのですが、正直なところ仕事ばかりで駆け足で読んだものばかりでした。でも新書から小説、詩までよく読んだ1年でした。
来年も、よい1年にしましょうね。
