2024年12月15日、ふたご座で満月が起こります。満月は物事が一定のレベルまで到達し、振り返りと調整を行うタイミング。ふたご座の支配星である水星が対岸のいて座で逆行中の満月ということで、ふたご座が管轄する「情報」や「コミュニケーション」は満ちているようで、混乱のなかにあったりするのだろうと思います。わかり合えた、と思っているけれども、そこには誤解も多い。「完全に理解した」がたいていは思い込みにすぎないように、ひとさじの慎重さが求められるのだろうなと思います。
……といったことを、今月もVOGUEさまにて書かせていただきました。
月のそばでは「拡大」の意味合いを持つ木星が逆行しており、やや野放図に物事が拡大していく様子がイメージされます。誤解も多い、勘違いだってある、でもちゃんと満ちていく。逆行は「過去」とも、つながりが深いので、来た道を振り返り振り返りするかのように、満ちて行く人も多いのでしょう。「ああ、あれはそういうことだったのだ」「自分は、こんな扱いを受けていたのだ」と、今だからこそ再確認できることがあるのですね。
これは私がぼんやり生きているせいなのかもしれませんが、人生の多くのことは過ぎ去って長い月日が過ぎてから、ようやくわかったりするように思います。愛されていたことも、ほんとうは愛されてなんかいなかったことも、どんな学びを得られたのかも、学ぶ価値なんてなかったことも。でも、ただ時間を浪費しただけの無為な日々ではなかったと私は信じています。「わかる」ためには、それだけの時間が必要だったということなんですね。
なんだかしんみりしちゃいましたね。恐縮です。ここで一発渾身のジョークでも申し上げたいところですが、先日X社のAI「Grok」に「私の過去の投稿からイメージ画像を生成してください」とお願いしてみたところ、おじさん(しかもいい具合に中年)の画像が出てきたショックからいまだ立ち直れず、一発がなかなか出てまいりません。「おじさん以外でお願いします」と書いたところ、なんということでしょう。別のおじさん(初老)が出てきたではないか。俺のどこがおじさんなんだ、やんのかコラ表へ出ろ←そういうとこやぞ
まあそんなことはどうでもいいのですが(本当にどうでもいい)、理想やイマジネーションを司る海王星が、今回は月ー太陽ラインに90度の角度となり、Tスクエアという強い葛藤を生み出す配置となっています。11月16日のおうし座満月では、海王星は「調停」という、調和の角度をとっていました。豊かなイマジネーションのなか満ちていく前回の満月の”続き”のようにして、自他の区別、アリ・ナシの区別をはっきりつけることの必要性を思い知ることにもなるのかもしれません。VOGUEさまの記事で、私は「ラインオーバーをしない、させない」と書きました。心という見えないものに区切りをつけるのはとても難しいことですが、今だからわかる「過去のこと」が、どこで区切りをつけたらいいのか、教えてくれるのかもしれません。「これでよかった」も「あれはダメだった」も、どんな経験も血肉にしていけます。きっと。
どなたにとっても、良い満月でありますように。
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