占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2023年2月6日、しし座満月。自分のなかからあふれ出るものと、ブレイクスルーを起こすこと。

2023年2月6日、しし座で満月が起こります。この満月についてはまたVOGUE様で書かせていただいておりまして、う〜ん書くべきことはだいたいここで書いてしまいました。どうしてブログ用にネタを取っておけず、全投入してしまうのかと悔やむ満月直前を毎月繰り返しております(訳:学ぶことを知らない人間)。

www.vogue.co.jp

まあでもサービス精神に富むところが私の美徳であります、ということでこの満月、重なるところも多いですが、ブログということで少しのんびり書いていきます。

今回の満月が起こるしし座は自己表現、自己主張と関連の深い星座です。自己表現というと何かあったかな!? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえば創作や楽器演奏といった趣味をお持ちの方、クリエイティブな仕事の方などはここまでの努力が実り、納得のいく表現ができるのではないでしょうか。もうちょっとさり気ないことでいえば、料理がうまくできたとか、インスタに載せたい写真が撮れたなんて人もいるだろうと思います。また、自己表現のひとつに「愛」があります。「私はあなたが好きです」というのは、自分のなかから創造されるエネルギー。自己表現なんですね。

満月はこうした物事について、「満ちる」とき。物事が一定のレベルまで到達したことを踏まえ、振り返りと調整を行うタイミングです。自分自身、そして内側からあふれる創造のエネルギーについて。愛について。

自分に合った、プラスの物事を積み重ねている人はさらなる目標が見えてくるかもしれません。ただ、当たり馬券だけを買い続けることはできないように、人生は常に最適な選択ができるとは限りませんね。たまには自分らしくない選択をする──いえ、「に、なってしまう」というほうが近いでしょうか、そんなこともあります。しょうがないです、それもまた人生です。満月はそんなとき、自分らしくないことが満ちることで、振り返りと調整を促してくれます。もう嫌だ、もうダメだといった感情はこの場合、決してネガティブなものばかりではありません。

私が好きなサン・テグジュペリの『夜間飛行』に、こんな一文があります。

敗北は、おそらく来るべき真の勝利に結びついていくための約束なのだ。物事が進みつづけることこそが重要なのだ

夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)

進もうと意識しなくても人生は続いていきます。ただ、意識しない人生というのは往々にして、人に振り回されます。それであれば、できる範囲だけでも意識していけるといいですよね。自分らしい、創造的な人生を生きるためにはどうしたらいいのか。満月はそれを振り返るきっかけをくれるでしょう。

 

今回、満月に対して「自由と改革の星」と呼ばれる天王星が「Tスクエア」という角度を取っています。Tスクエアはハードな意味合いのアスペクトで、現実問題としての葛藤が表面に出ます。ただ、突破口となるのもこのブレイクスルーをくれる天王星であり、変化の波には乗ってみることが現状を打開するエネルギーとなるでしょう。この満月にはもうひとつ、「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星が「調停」という、調和をもたらす角度を取っています。変化というのはときに怖く、ストレスをもたらすもの。それでも情熱を持てることであれば、「振り返りと調整」の満月において敢えて「自分から変えていく」ことを選択するのも、いい未来につながっていくのではないかと思います。

 

どなたにとっても、よい満月となりますように。

 

(宣伝)

SPURにて、金星うお座期のアイテムを書きました!

spur.hpplus.jp

九星気学占いを連載させていただいているクロワッサンオンラインにて、2月から7月の「2023年上半期の運勢」が公開されています。九星気学立春が1年のスタートなので、この日からの半年にしました😊

croissant-online.j

上半期はまだあと5ヵ月あります!!よろしければ!!(セコい感じの宣伝)

 

(近況)

渋谷のMARUZEN&ジュンク堂書店東急百貨店本店の営業終了にともない閉店とのことで、しょんぼりしています。渋谷は会社員として10年通った街で、MARUZEN&ジュンク堂書店にも何度となく足を運びました。ちょうど心理学をやったり占いを始めたりの時期で……というのもあるのですが、用もないのに寄っては何かしら買い求め、VIRONやドゥマゴパリで読み耽る日々でした。自分の本が並んでいるのを見たときはとんでもなく嬉しかったし、いろいろな先生のご本も買いました。本を両手いっぱいに抱えているときに元カレから電話がかかってきて話したときのことは、妙によく覚えています。甘やかな声を持つ人でした。その後ほどなくして彼は泉下の客となり、最後に聞いた声はいつも書棚が連なるあの光景、たくさんの本を抱えたまま隅に寄った腕の重たさを瞬時に呼び起こします。

渋谷、いろいろありました。お客様から「俺の送別会に来い」と言われ、カラオケ店に出向いたらその人がテーブルに乗り、完璧な振り付けでWinkの「淋しい熱帯魚」を歌っていたこともあった。代理店に「この案件が取れなかったら責任を取れ」と言われて逃亡したこともあった(その後受注した)。会社の近所では発砲事件が何度もあった。終電後まで残業した後によく行ったバーからは有名なデリヘルビルが見えたが、あるときふと見たらその一室で踊り狂う人々の影が見えた。仕事中、ふと窓から外を見たら向かいのマンションのベランダに裸のおじさんがいて度肝を抜かれたこともある。ラブホに行ったらなぜかSM部屋に当たり仰天したこともあった。そんな思い出の渋谷はここ数年で、ぽろぽろとこぼれ落ちるようになくなりつつある。猥雑で汚くて、いつもどこかで誰かがハメを外していて、そんな街が特別好きだったわけではないけれど、美しい街に生まれ変わる最後の日々をちょっと垣間見たのだなと思うと、人生悪いもんじゃないなと思うのでありました。いやーSM部屋、本格的ですごかったのよ笑