占い師・真木あかりのブログ

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そこそこ長くニンゲンをやって見えてきた、金運アップのカギをちょっとゆるめに書いてみる。

私は普段、なんらかの占術に基づいて運気を上げるためのご提案を書いたり話したりしているのですが、そこそこ長くニンゲンをやってきて、占い師としていろいろな方とお付き合いさせていただくうちに「ははあ、金運がいい人というのはこういう傾向があるのだな」という体感的なものが蓄積してきたりします。年末なので、ゆるくブログを書いてみたいと思います。まあ「年末だからどうなんだ」と言われたらアレなわけですが、VOGUE様で金運と、開運につながるお財布ネタを書いたのですよね。この件がなんとなく私のなかで残っており、「もっとお伝えできることがあるのではないか?」と思うに至ったのです。

もしよろしければご覧になってみてください。

www.vogue.co.jp

本記事は占星術を用いた記事なので、カラーやアドバイス占星術によるものです。オススメの行動やお財布はきっといい運を運んでくれるはずなので、ぜひ実践してみていただけたらと思います。個人的には2023年は金運底上げにはかなりいい年だと思うのです。というのも5月中盤以降、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が、おうし座という、「所有」を意味する場所に入ります。加えて6月から10月、愛とお金の星である金星がしし座という「自己表現」を意味する場所に入ります。世の中で多くの人が、個人としての充足感や、自分の力でお金を獲得することに意識が向くはずなんですね。

そういう時期だけに、個人的には「金運アップを願って何かする」という、想像を超えた神様的な存在に力を借りるのもいいと思うのですが、できたら自分の行動も変えてみると、神様ではなく現世でお金をつかむ力がつくと思います。スポット的な金運ではなく、恒常的な金運も形成していきやすいでしょう。このふたつの掛け合わせでこそ、金運は良くなるのではないでしょうか。

 

ここでちょっと金運そのものについて考えてみたいんですが、金運ってつまるところ、生活です。仕事をしてお金を得て、ものを買って行きていく。自分が自由にできるお金のサイズで暮らす。石油王とかBig Techの社長といったレベルになると話が違ってきますが(そりゃそうだ)、だいたいの人は得るお金と生活のバランスを取って暮らしています。そして生活は対人運や仕事運、恋愛運と密接な関係があります。そうなると、「神様に祈願」「お守りを買う」といったピンポイントのアクションだと、幸福感としてはどうしたって、限定的になってしまうのではないでしょうか。

慶応大学大学院の前野隆司先生がおっしゃる幸福学でいえば、幸福に必要な2種類の要素、「ハピネス(お金で変えるもの、数値化できるもの)」と「ウェルビーイング(利他心によって体感できるもの、数値化しにくいもの)」となると、金運アップだけやるのは「ハピネス」のほうです。でも実際、我々が生きている社会は人とつながり相互に思いやり合ってできているもので、金運もそこを目指していくと持続可能性の高いものになるのではないかなというのが、私の考えです。

 

……というわけで、永遠に続くかのような前置き(平常運転)を経てタイトルの「そこそこ長くニンゲンをやって見えてきた、金運アップのカギ」になるわけですが、いくつか挙げてみます。

 

  • 社会をきれいに使う
    たとえば病院でスリッパを使ったらきちんともとの所に返すとか、ゴミは指定の場所に捨てるとか。洗面所を使ったら水しぶきは拭いて落ちた髪の毛は拾っておくとか。お花見やバーベキューのゴミは指定の場所で処分するか持ち帰る、といったことです。
    こうしたものを維持するにも、お金がかかります。自分のちょっとした手間を惜しまないことで、維持は幾分しやすくなるでしょう。そうした部分に想像力が働く人は、生活を運用するコストや周りの人の負担にも気が回り、結果的に金運が良くなるのではないでしょうか。
  • 無料にはお礼をする
    これは「社会をきれいに使う」にも関連してくるのですが、たとえばコンビニのトイレを使わせてもらったら缶コーヒーでも買っていく。お正月に神社で振る舞い酒があったら、お賽銭を多めにする。お店で実物を見たあとネットで買うなら、そのお店のECサイトで買う。無料券を使うなら利用分プラス1回は行く。無料のものにも、必ずコストはかかっています。そこに思いを馳せられる人は、人間関係でも必ずお礼をしています。ギフトをもらったら、お返しをする。おごってもらったら、旅行をしたときにお土産を買ってくる。「もらいっぱなし」の人は、まず対人運をなくし、金運をなくしていきやすいと思います。
    規模の大きなものにフリーライダー的なビジネスがありますが、その組織は最終的にあまり幸運につながらないなと感じています。やりがい搾取的なものも同様です。
  • 地域のためにお金や労力を使う
    ふるさと納税や旅行先でお金を使って経済を回すのも良いと思いますが、自分が住んでいる場所にも意識してお金を使う、これが基本かなと思います。お金を使わなくとも、たとえばゴミを拾ったり、バザーに物を持ち寄ったりするのもいいことだろうと思います。
  • 幸運はふりまく
    なんらかのサービスやお店をネットで予約すると、レビューを書くことを勧められるサイトは多いです。書いて何かトクをするわけではなくとも、よかったなと思う気持ちがあるなら書いたほうが金運は良くなります。そのお店なり個人なりがより認知され儲かったなら、身近な社会がひとつまた豊かになるためです。人に勧めたり、シェアしたりするのもいいですね。嬉しかったこと、幸せな気分になったことは、振りまける分だけ振りまいておくといいです。
  • 正規ルートにお金を使う
    何かを手に入れる場合は、正規ルートにダイレクトにお金が届くようにするといいです。「転売ヤー経由で高値で買ったものでも、運営元には結局同じお金がわたっている」等の見方もできると思うのですが、転売ヤーに追加で払ったお金を正規ルートに使えば、”推し”はさらに活動できますね。これは漫画や音楽の海賊版サイト、ソフトウェアの海賊版のものについても同じです。安いからと海賊版に流され、あまつさえ広めるような行為は、巡り巡って良い結果をもたらしません。一時的には儲かったつもりになっていても、あとで帳尻合わせのようなことが起こります。産業も死にます。
  • ズルをしない
    「おひとり様ひとつまで」の商品に何度も並んだことはあるでしょうか……お恥ずかしながら私はあります。すごく若い頃に貧乏で食うに困って、区による「大根無料配布」の列に3回並びました……ごめんなさい。ありがたく食べ、なんとか生活を立て直したあとにこの区を訪れて募金したりしましたが、20年経ってもだめだったなと思います。このブログを読んでいる方でこんなセコい人はいないと思うのですが、こういうズルは絶対にやめたほうがいいです。無料だからとビニール袋をたくさん持っていくようなのもやめたほうがいいです。ここまで理屈っぽく書いておいていきなりスピっぽいことを書きますが、「あの人、あんなことをして、嫌ねえ」と言われるようなことは、小さな恨みを背負うのと同じことなんですね。金運以前の問題です。大根1本を大事に食べて「よかったねえ」と笑い合えるほうが、よっぽど未来につながります。
  • 「お金がない」と言わない(雑ネタ)
    これはそんなに大したことではないのですが、「金ねーから無理」「あ〜お金がないよー」といった、「お金がない」発言は全般的に、なくしていったほうがいいです。お金がないと言うことは、深層心理に「お前はお金がないんだよ」と呼びかけ続けるようなもの。周りの空気も、良くすることはありません。それはマイナスにしかなりませんから、控えたほうがいいですね(※困窮し、救済を求める場合ははっきり言うべきです。運より前に生きることが大事です)。

 

以上、メチャクチャな感じの貧乏をしたり、男関係で大損したりもしつつ、仕事運にはメチャクチャ恵まれたおかげでなんとか生きているニンゲンとしてちょっと書いて見た次第です。こうやって書いてみると当たり前のことばかりですね。自分のみならず、まわりの大切な人や社会も幸福であるお金の使い方をしていきたいですね。

 

大事なことですけれども、明日の生活もどうしようと思っているような状態なら、まずは運より現実です。生きてこその運です。私も若い頃の一時期メチャクチャな感じの貧乏をしたのですが、社会のためなんて何ひとつできませんでした。今になってようやく、お返しできるように頑張ろうと思えている次第です。いろいろなものが値上がりして、さらなる増税もあるかもという話も出てきて不安な時代です。こうした開運記事を読んで「自分はできないからダメだ」なんて思ったりしなくても大丈夫。開運につながる何かをせずに運が下がるほど、人生というのは意地悪なものではないと、私は信じています。

 

 

ブログをのんびり書いていたら、mi-molletさんでも金運記事が公開になりました。こちらは九星気学です。東洋占いのほうが当たる感じがする…!という方は、こちらもぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

mi-mollet.com

 

※途中で出て来た幸福学の話は、こちらの本で非常にわかりやすく解説されています。前野先生のご本は何冊か拝読しましたが、身近でわかりやすい例を挙げてくださっている本です。もしご興味がありましたら、お手にとってみてください。

 

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