占い師・真木あかりのブログ

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2021年6月10日、ふたご座日食。逆行がオーバーラップする、不思議な時間のなかで。

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2021年6月10日、ふたご座で日食が起こります。星占いでは、日食は新月の特別バージョンととらえます。つまり、新月が持つ「はじまりのとき」という意味合いがさらに強まり、物事をゼロベースからリブートさせるような、リセットされるような、強力なはじまりを指します。影響する期間も、通常の新月よりも長めです。新月のときは新しいことを始める、お願いごとをするという方も多いと思いますが、そこに「今までのものをいったんゼロに返して、まっさらの自分から始める」という意味合いをこめると、日食をうまく活かして行けるのかなと思います。

今回日食が起こるのは、風の星座であるふたご座。知性とコミュニケーションを司ることから、好奇心が刺激され、「知識や情報をできるだけたくさん獲得したい」「面白くてたまらない」とうずうずするような欲求が高まるところです。SNSやLINEなどを使って、ガンガンにコミュニケーションがはずみます。

そこで日食が起こるので「まっさらな気持ちでコミュニケーションを」「マンネリを打ち破る知的好奇心」などと考えることができるのですが、今回の日食が水星とぴたりと重なるところで起こる、という点にも注目しておきたいところです。水星はふたご座の守護星。さらには現在は逆行という流れのなかにあり、コミュニケーションは停滞し、勘違いは増え、過去に目が向かう時期となっています。

さらには、みずがめ座土星と120度の位置にあります。土星は時間と関わりが深い星。「試練と制限の星」と呼ばれるとき、その制限のなかには「時間的制限」も組み込まれています。この土星も逆行中で、私たちは「時間的制限」のある世界で生きつつも、運命論のなかでは解き放たれているような、ふわふわとした時間を生きています。

 

今回の日食は、時間と不思議な関わりがありそうだ、と私は読み取ります。過去から現在、未来へと地続きな時間の流れのなかにあって、日食から1ヵ月くらいのあいだは「時空を超えるようにして過去と現在が交錯し、不思議なかたちで未来に活かされていく」ということが起こりやすいだろうと思うのです。イメージするならば、過去というものが「終わったこと」の制約を離れて漂い、触れればかたちを変えられる。そんな感じでしょうか。

理解できずに繰り返し自分に問い続けたことが、今になってスッとわかるようになった。ずっと受け入れられなかったことが、ここに来て気持ちの整理がついた。心理学で「リフレーミング」と呼ばれるようなことが、起きる人は多いのかもしれません。そして、もはやいらなくなった発想を手放して未来に進む。そのなかには、過ぎ去った過去の世の中で信じられていた「当たり前」を手放すすがすがしさも、含まれているはずです。よく言われる「過去はやり直すことはできないけれど、解釈を変えることはできる」というフレーズのように。

元気な方は、「今までのものをいったんゼロに返して、まっさらの自分から始めるのにいいタイミング」という感じで、気になるテーマや今起こっていることを見返すくらいで問題ないでしょう。

 

ただ、また暗いことを書いちゃって恐縮なのですが、この「過去はやり直すことはできないけれど、解釈を変えることはできる」というフレーズって、私が過去に人生のズンドコ じゃない、何を言ってるんだ俺は。ええと人生のどん底にあるときは、なんて残酷な言葉だろうって思っていました。正論です。言ってることはわかります。なんなら「ははあ」と納得だってしちゃう。過去はやり直すことはできない、ハイそうですね。でも、解釈なんて変えたくないんですよズンドコ時には。ずっと願っていた、吐くほど望んでいた、あの解釈がよかった。それ意外の解釈なんてしたくなかった。それをもっともらしく、変えることができるとか言ってほしくないって思っていました。こんなわからず屋、私だけかもしれませんが(笑)。

今の私が、「解釈は変えることができる」なんて言うのは、すごく傲慢なことのように感じます。時間はかかったけど、できたから言えること。サバイバーの言い分なんです。結局あの頃の解釈が叶わなくてよかった、と今では思います。それでも、ズンドコの頃「この解釈がよかった」と泣いてうずくまっていた自分が、今も胸から離れません。

解釈なんて、変えようと思って変えたら痛みが伴うだけです。なかには「おうおう、変えるぜ」と勢いよくトライしてみることそのものが、心の治癒を後押しすることもあるでしょう。ただ、多くの場合は「変えられるなんて信じられない、でもいつの間にか、受け入れられていた」という感覚であることが、多いんじゃないでしょうか。

もしも今ズンドコな人がいたら、急がなくて大丈夫です。頑張らなくていいです。しんどい思いをしたんです。ケガは1日で治りません。心も一緒ですから。まあ治ってもいいですけど、「ま、ゆっくりやろうか」的な感じで、自分に付き合ってやるといいのかなと思います。

 

どなたにとっても、よい日食にしていかれますように。

 

(注)「ブログに書いてあった内容を全部忘れる」とほうぼうから絶賛される近況は、一番下に移動しました

 

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(近況)

ジョイマンの「感無量〜冴羽獠〜」見て笑っていた前回のブログからさらに状況は切羽詰まったものとなり、なんだかもう毎日朝から夜中の3時まで原稿を書いています。というわけで今回、「満月・新月の前日までにブログをアップする」という、5年ほど自分に課していたルールをやぶってしまいました。今日は日食、いまは午前3時です。というわけで今日はあまり面白いことが書けません。夫がシナモロールを指差しながら「ほら、クリームプリンがいるよ」と言ったことくらいでしょうか。いろいろ混ざりすぎだろう。まあ私もキキララを見て「どっちがルルだっけ」と言ったのでいい勝負なんですが。

 

今はレギュラーで17本ほど連載のお仕事をいただいていて、これとは別にイレギュラーなものが毎月5本くらい入ります。この時期は下半期占いが入ってくるので、それで完全に手一杯になってしまいました。4年ほど前は「締切当日に書くと精神衛生上よくないから、前倒しで書こう」と思っているうちにどんどん早まって、向こう3ヵ月先くらいの原稿まで送りつけては編集部を恐怖に陥れ「お願いですから原稿を止めてください。もう送ってこないでください」と言わしめた私はどこへ行ったのか(ちなみにその連載は、現在では締切当日に送っている)。まあ当時は連載5本程度だったのですが、良いものを書くためにも夜は寝て、コンスタントに書いていかなければと思う日々です。ブログも暗いnoteももっと書きたい。ネタは書き溜めているのに書けない状況がひどく悔しい日々です。本も読みたいし勉強もしたい。トーベ・ヤンソンのクルーヴ・ハル島みたいなところで、ひと夏くらいずっと。