2021年5月26日、いて座で月食が起こります。月に地球の影が映ることで欠けて見える、特別な満月です。今回は皆既月食で、日本からも観測できるとのこと。このブログを書いている25日時点では、東京は晴れの予報です。このままお天気がもってくれたら見えるかな。あなたがお住まいのところでは、いかがでしょうか。梅雨入りしているところもありますし、急な天候の変化も多い季節ですが、見えたら楽しいですね。
さて、星占いの世界のお話にまいりましょう。月食は満月のスペシャル版、エネルギーの強い満月ととらえます。年に2回程度起こるもので、今年は11月にもう1回起こることになっています。ちなみに日食は、特別な新月。今年は6月、12月に起こることになっています。これらの「食」は、半年から1年といった長いサイクルのテーマを扱います。
ちょっと前のお話になるのですが、半年ほど前の2020年12月15日、同じく射手座で日食が起こりました。日食というのは新月のスペシャルバージョン、とてもエネルギーの強い新月です。ここからだいたい2021年1月半ばくらいまでの間に「よし」と思ってスタートしたことってないでしょうか。そのことがヒントになるかもしれません。
射手座は、「今ここ」に縛られることなく、遠い理想を求めて旅をするような意味合いを持つ星座です。道なき道をガンガンに行き、地に新しい轍を刻みます。誰かが通った埃っぽい轍のあとをそのまま行くなんて、つまらないわけです。旅は現実のみならず、物理的にも時間的にも成約のない、自由自在な「脳内の旅」をも含んでいます。自由に、そして果てなき旅路をまっすぐに。そこには絶対、何かわくわくするものがあるはずだから――そんなふうに、途方もない楽観性をもってちょっと長い旅を始めるのがいて座の日食です。
ただ、人は人生のある瞬間で目指したものが、本当に自分の生き方や思いにそぐうものかどうかとうのは、意外とわかっていなかったりします。私なんて「この人しかいない」と思った男はだいたい%$&#蠡●!でしたからね、ってあれ文字化けしてますねなぜでしょう。まあ当時は(バキューン)(バキューン)と思ったり(バキューン)(バキューン)したろかコラーとか思ったりしたものですが、あれ今度は効果音で消えてますね。という私の猿芝居はどうでもいいのですが、東海道を進んでいるつもりが中山道だったりするようなことは往々にしてあります。昔のカーナビのごとく、普通に道路を走っているのに画面上では湖の上を爆走しているということだってよくあるのです。
旅をすることに夢中で、果たすべき責任を少し、放り出してもきたかもしれません。
そうした必死さも、ちょっとおかしなところも、自分の甘さも勇敢さも含めた半年間の物語が一旦、到達という終わりを迎えるのがこの月食です。自分の幸せとは重ならないものを軌道修正し、今までとは違う装備でまた長い旅を始めることになります。そこには「ここを進めば絶対正解」という道があるわけではありません。今回はうお座の木星が絡む形で、広く広く模索していくという意味合いが、より強まっているようにも見受けられます。自分の心の奥深くまで分け入って、自分だけの星を見つけるような。
頑張りましたよね、私たち。
ここからまた、新しい旅をやっていきましょう。自分だけの星を探して。
「人は自分だけの星をつかむべきなんだ。たとえそれがどのような星であっても」
(『銀河英雄伝説』)
満月前後はお気持ちが揺れやすい方も多くなるのですが、今回は月食に加え、スーパームーンでもあります。緊張感が高まったり、感情が出やすくなったりとアンバランスな状態に陥る方も多くなりかもしれませんね。
ただ、私はこのことを、あなたを怖がらせるために書いているわけではありません。「知っている」ことが精神をアンコントローラブルな状態から救い出してくれると考えているので、書いています。たとえ感情が鋭敏になる瞬間でも、「わけのわからない感情でもう胸がいっぱい」なんて思えてしまうときついだけですが、「月食なんだ、ひとつの到達点であり新しい旅の始まりなんだ。だから不安になったって当然なんだ」と思ってみるとちょっぴり落ち着きやすくはないでしょうか。身近な人が「わあー」となっていても、ちょっと優しい目で見られたりもするのかなと思います。
そんなふうに自分にも他人にも優しく、この半年くらいのあなたの「旅」を、振り返ってみてはどうだろうかと思います。欠けていく月が、ふたたび光を取り戻すさまとともに。
どなたにとっても、よい月食となりますように。
(注)「ブログに書いてあった内容を全部忘れる」とほうぼうから絶賛される近況は、一番下に移動しました
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Oggi2021年6月号、「風の時代の働き方」特集にてインタビューが掲載されています。
(近況)
いろいろ同時進行で執筆を進め、もうまるで笑う余裕のなかった5月でした。というわけで書くべきことがひとつもありません。笑い方すら忘れてしまった私……歌い方を忘れたカナリア……なんとかせねばといろいろと元気が出てモチベーションも上がる方法を模索した結果、ジョイマンが好きだったことをふと思い出しました。検索して彼らの動画を見ると、なんということでしょう。体の奥から沸き上がる半笑い……Youtubeありがとうオリゴ糖。というわけで最近のルーティン(修羅場モード)はこうなっています。
- 朝
X JAPANを聴いて気合を入れる。俺はやるぜ俺はやるぜ
- 昼〜夜
執筆に疲れジョイマンを見る。感無量〜冴羽遼〜
- 空が白みすずめ達がチュンチュン鳴き始める頃
007のダニエル・クレイグを10分ほど見て寝る。銃撃戦と筋肉最高
……「我が1日に死角なし」と思って書いてみたのですが、こうやって並べてみるとその、意味不明のセンスというか完全に人格が破綻してる感じのチョイスですね。なんかもっとこう、マインドフルネスとかクリスタルキング、じゃないクリスタルボウルを鳴らすとか、神秘的なアクションをしていないと占い師として格好がつかないのでは俺。まあいいんですけどね。というわけで今日も朝方まで書いて、ダニエル・クレイグを見て寝ることにします。今日はスペクターの銃撃戦のとこ見よっと。