占い師・真木あかりのブログ

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2021年3月29日、てんびん座満月。その視線の先には、何があるのか。

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2021年3月29日、てんびん座で満月が起こります。この満月はおひつじ座の金星と太陽が重なるかたちで起こり、さらに月と土星、火星がゆるいグランドトラインを描くことで、「カイト」と呼ばれるかたちとなっています。自分をコントロールしながら努力を続けていく粘り強さ、絶対に自分を貫くのだ、今すぐやるのだという爆発的なエネルギー、そうしたものがただ「頑張ることを頑張る」で終わらないように、これまでを振り返り自分をチューニングしていく。よしここまではやったぞ、これからどうしていこうかと展望する。そこに、好きなことや楽しさ、愛ある人間関係といったものが突き抜けるエネルギーをくれる星回りであろうと思います。

「頑張ることを頑張る」、うまくニュアンスをお伝えできていますでしょうか。目的と手段を取り違える、という言い方もできそうです。たとえばギターが上手くなりたいなと思ってギター教室に通い始めたのに、いつの間にか出席することだけを頑張るようになってしまう。もっと綺麗になりたいと思ってダイエットを始めたのに、いつの間にか100gの増減を気にして一喜一憂し振り回されるようになってしまう。一生懸命な気持ちはあるんです、やめずに行動し続けていることもえらい。でも、努力の向かう先というのはどうしたってズレやすくて、私たちは常に、おのれの目線の先をくもりなき目で見つめていなければ、いとも簡単に迷ってしまうのでしょう。努力だけはきっとなくて、信念や集中力といったものも、きっと。私の集中力なんて3年前くらいから家出したままなんですがね。いったいどうしたらいいんだ俺は。

 

限りある人生の時間のなかで、熱意を注げるものがあるというのは素敵なことです。満月は物事が一定の段階に至り、振り返りと調整を行うタイミング。頑張り続けることも素敵ですが、ここで一旦、自分の努力の先を見つめてみるのはいいかもしれません。その努力は、目標のほうを向いているか。頑張る、ということだけに向けられていないか。もしそうであっても、悔いる必要は一切ありません。気づくことができたのは素晴らしいことです。気づかないことは、変えようがないからです。気づけたことはすでに、成長であり改善の入り口なんですね。

自分を本来目指していた何かに向けるとき、愛や好きなこと、嬉しいこと、楽しいことを軸に「よしっ!」と自分を奮い立たせるのは良いことであろうと思います。愛する人の言葉や優しさにハッとして、自分を立て直す人もいるでしょう。今は愛を感じられないという人は「そういう状態である」と気づけたことに価値があります。これから、少しずつ愛ある方向へ、自分を向けてあげましょう。どこからか飛び込んでくるものだけが愛ではないです。そんな偶然性だけに頼るほど、人生は非情なものではないと思いますよ。自分をその方向に、向けてあげましょうね。

どなたにとっても、良い満月にしていかれますように。

 

ちなみに私の人生などはもう愚かさのデパートなのですが(デパートに謝れ)、「頑張ることを頑張る」だらけでした。徹夜で仕事をすることだけを頑張ったり、恋人の機嫌を損ねないことだけを頑張ったりすることが実に多かったなあと思います。もちろん、瞬間瞬間で見ればそういったこと、あってOKなんです。徹夜してでも頑張りたい仕事はあります。機嫌が今ひとつな恋人を受け止めてあげたい夜もあります。ただ、それが「いつも」になってしまうと良くないです。今となれば、ほんとうは「いい成果を出す」「愛する人と幸せに暮らす」ことを目指して頑張る、のが大事なことだったと思うのですよね。よく寝て集中力をアップする、恋人の胸ぐらをつかみ「なんだこの野郎、やんのかコラ表へ出ろ」と言……いや違うなそうじゃない、どうしたらお互いが心地よく過ごせるのかを話し合う、とか。当時の私は、「頑張ることを頑張る」に夢中になっていて、頑張った気分になっていただけだったのでした。今となればわかることばかりで、愚かさのお花畑や〜!!とウケを狙うどころかしょんぼりしてしまう日々です。でも、これもきっと、これから自分が生きたいほうへ、光あるほうへ向かうための失意なのだろうと思ったりもするのでした。とことんまで落ち込み尽くしたら、落ち込むことに飽きる。そんな自分を知っているからです。

 

(近況)

原稿の締切が立て込むと「修羅場」という表現をよく使っています。先日、修羅場につき連絡できずにごめんとメールを送った古い友人(まじめ)から返信があり「大丈夫?いつまでもモテるのはすごいけど、刺されたりしないようにね」と書いてありました。違う、浮気相手と本命がエンカウントして別れる別れないの争いになるとか、そういうのじゃない。

 

(以下宣伝です)

2月22日、新刊『タロットであの人の気持ちがわかる本』が説話社より発売されました。

この本はタロット×ビブリオマンシーの本で、正位置で「あの人の気持ち」を、逆位置で「アドバイス」を占うことができる、というちょっと変わった仕掛けがあります。お相手は片思いのお相手でも、パートナーでも、上司や友達でも、誰でも大丈夫。くるくる回して、ぜひ使い倒してください。占いを「使う」というのは、私がずっと重視しているテーマであり、こうしてかたちにできたことをとても嬉しく思います。ぜひ、ご活用ください。