占い師・真木あかりのブログ

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【2020年下半期のポイント②】7月2日、逆行中の土星がやぎ座に回帰。頑張ってきた自分ならきっとできる、地の時代の”卒業課題”。

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2020年下半期の運勢本が出るので、本よりさらに掘り下げてブログで語るシリーズ2本目です。ちなみに1本目はこちらです。

makiakari.hatenablog.com

土星は「制限と試練の星」と呼ばれ、苦手なことを克服したり、やりたくないことに立ち向かって限界を突破したりする機会と力を与えてくれます。人生、できたらラクをして楽しく生きたいものですが、そればかりでは成長もなく、人生はいささか淡い味わいのものとなってしまうでしょう。厳しい教師に例えられることもよくありますが、なるほどなと思います。私は中学・高校とカトリックの学校に通っていたのですが、シスターたちの厳しさといったらもうね。ちなみに美術のS木先生(男性)はあだ名がゲロでした。由来は生徒が授業中にあまりに騒々しかったため、怒り心頭に発し「おまえら〜!!!今すぐ静かにしないとゲロ吐いちゃうぞ!!!」と怒鳴ったから。変だけどとても優しく美術とは何たるかを実践で教えてくれる先生で、私たちはみんなゲロが大好きでした(いろいろ語弊が生まれそうな発言)。

まあいにしえの女子高生ネタはどうでもいいのですが、土星がスマッシュヒットする配置にくるとやっぱりしんどいのです。頭をグッと押さえつけられるようなことが起きたり、八方塞がりだと感じたり、暗くふさぎこむことも多いです。だから嫌われることも多いのですが、上手く活かせば自分がひとつ賢く、ひとつ深くなるのです。ゲーテの言葉に「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない(※)」というものがありますが、まさにそんな感じかもしれません。

土星は3月22日に約2年半滞在したやぎ座を抜け、みずがめ座に移動していました。5月11日に逆行となり、この7月2日にやぎ座に戻ったあと9月29日に順行に戻り、12月17日にみずがめ座に移動、もう戻りません。そして12月22日、グレート・コンジャンクションが起こります。

いってみれば、7月から12月の土星は、「地の時代」最後のダメ押しというかひと押しに、戻ってきているのですね。根気強く時間をかけて努力し、自分の手で欲しかったものを掴み取ることの大切さを、今一度教えてくれるようなことがあのではないかと思います。人によって、表れ方はさまざまでしょう。頑張ってきた自分の“卒業課題”のような感じで、受け止めてみるといいだろうと思います。

ラクをしてその場しのぎばかりを繰り返していたり、今が楽しければいいといった刹那的な生き方には、「まじめにやれ」的な喝を入れてくる、もとい出来事として巡ってくるかもしれません。

 

「やまない雨はない」と言われますが、今降っているこの雨が、やまないように感じてしまうことが辛いんだよ、と思ってしまうことがあります。「夜は必ず明ける」とはわかっていても、その暗闇が耐え難いほどの孤独に思えることもあります。だから、乗り越えることで得られるもののことなんて、しんどい最中に考えなくていいと私は思います。ただ、逃げた試練というのはたいてい、また形を変えて目の前に現れます。より困難な試練をなって現れることもあります。こうしたことは私が申し上げなくても、多くの方は、もう経験しておられるでしょう。どこかで同じことを、引き受けることになるのですよね。

そして今、私たちは大きな時代の節目の前にいます。ここまでの課題をクリアして次に行くことで、次の時代でも自分らしく自分の人生を生きることが、できる。であれば、今の自分なりに悪戦苦闘してみるのも、悪くないのかもしれません。

正解なんてないのです。でも、自分の人生だものとあがいてみると、わかるかもしれません。この試練は初めてじゃない、この2年半くらいのあいだ、何度も向き合ってきたじゃないかと。ただただ一生懸命生きることを頑張ってきたようで、あの日々が乗り越える過程だったじゃないかと。そう、多くの方が過去に何度も、何度も涙をぬぐいながらパンを食べてきたんじゃないでしょうか。悲しいけれど生きるんだって。人生の味は、苦いも酸っぱいも、甘いも、知っている。ちゃんとわかってる。だからきっと、この卒業課題だって決して超えられない壁なんかでは、ないだろうと私は考えています。

どなたにとっても、よい人生のひとときでありますように。

 

(以下宣伝です)

2020年下半期運勢本が出ました。今回記事にした土星のことを含む下半期全体の運勢です。よろしければぜひ、参考にしていただければと思います。

 

内容は以下の通りです。

  • 2020年下半期のまとめ
  • 2020年下半期の総合運
  • 2020年下半期の恋愛運
  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 2020年下半期の仕事運
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

一部は幻冬舎plusでも無料公開されておりますので、よろしければご覧いただけますと幸いです。

www.gentosha.jp

 

(※)ご紹介したゲーテのことばについて

もともとは『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代(上)』に出てくる「涙ながらにパンを食べ、悲しみに満てる夜を、寝もやらで、泣き明かしたこともなき者は、天なるみ力よ、おんみらを知らず」という言葉です。よく名言集にのっているこの意訳はいささか意訳にすぎる気もしますが、いいなと思うのでご紹介させていただきました。