占い師・真木あかりのブログ

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【2020年下半期のポイント①】火星のおひつじ座長期滞在は「心の筋肉をつける」意味がある。

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筒井康隆の「急流」という短編小説があります。ある時期から、時間の流れが徐々に早くなってきたと人々が感じ始める。いやいや、まさかそんなばかなことがあっていいものか。加齢のせいではないのか。しかしそれは紛れもない現実で、1杯のビールを飲むのに2時間、風呂に入れば1週間といった具合に時間はどんどん早くなり――というもので、ラストの描写が実にふるっているのです。

二十世紀の最後の数年は、わずか数秒のうちに過ぎた。人びとはただ、あれよあれよというだけであった。

1993   「あれよ」

1994   「あれよ」

1995   「あれよ」

1996   「あれよ」

1997   「あれよ」

1998   「あれよ」

1999   「あれよ」

2000   「あれよ」

そして二〇〇一年がやってきた。

(「急流」『宇宙衛生博覽會』筒井康隆 新潮社)

これを読んだ私(当時中1)は衝撃を受けました。作文でこの小説技法を取り入れたら一気に行数を稼げるのではないか。しめしめと丸パクリし「夏休みの最後の数日があれよあれよという間に過ぎた」的なことを書いたところ、先生が激おこ。筒井康隆リスペクトと言っても聞いてくれない。どうして私がこんな目に。それからあれよあれよという間にXX年が過ぎ、2020年上半期もあれよあれよという間に過ぎ、下半期運勢本『2020年下半期 12星座別あなたの運勢』、6月19日に予約開始、25日に発売となりました。いやー今年は本当にあっという間だったな(定型文)。

 本書ではくだんの小説技法は採用していないのでご安心いただきたいのですが、下半期のポイントを本日からいくつか書いてまいりたいと思います。

 

2020年下半期といってまず挙げられるのが、おひつじ座に長期滞在する火星のこと。通常、ひとつの星座に1ヵ月半ほど滞在する火星ですが、なんと今年は6月28日〜2021年1月7日と、半年以上にわたりおひつじ座に滞在します。しかも、火星というのはおひつじ座の守護星であり、ここで一番バリバリ伝説、もとい力を発揮するということになるわけです。

火星は「情熱と戦いの星」。「情熱はいいけど戦いはちょっと」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは自分次第のお話でもあります。エネルギーがみなぎっている状態をどう使うか。使い方によっては湘南爆走族、もとい暴走しがちにもなりますが、エネルギーの活かし方次第ではやる気や熱意に変え、自分の人生を生きるための栄養にしていけるのです。そして「できた」「やった」という自信は、今後の自分の伸びしろを何倍にも伸ばしてくれます。いってみれば、火星をうまく使うことで、心にしなやかな筋肉をつけることができるんですね。

心はただ「ある」ものではありません。鍛えれば育つし、伸ばしていくことだって、できるのですよね。

 

おひつじ座という場所は、チャレンジ精神や「考えるよりまずはやってみる」という瞬発力、スタートダッシュといった活動的な性質を持ちます。そして何よりも、「自分」の場所。つまり、チャンスが来ないかしらとずっと待つばかりだったり、自分以外の誰かを主軸に自分の考えを決めたり、といったことではその持ち味が活かしにくくなってしまいます。

自分に何ができるのか。自分が何をしたいのか。それをとことん考え、実行していくことがこの下半期、自分の人生を生きるひとつのキーとなるはずです。まあ、ここまでご覧になってお気づきかもしれませんが、これっていつだって大事なことです。それでも、このポイントを覚えておくだけで、この下半期はいい波に乗りやすくなるだろうと、私は考えています。

星座別にざっくりまとめると、焦点が当たりやすいテーマは下記となります。太陽星座で書いておりますが、月星座等、他のほうがしっくりくる方はそれで見ていただいても構いません。また、下記について考えなかったからといって災いが起こるというわけでもないので、ご興味がなければ考えなくても大丈夫です。

  • おひつじ座…自分自身、アイデンティティ、年間目標、方向性

  • おうし座…秘密、過去、ひとりで過ごす時間、自分の本当の気持ち

  • ふたご座…未来、次にすること、友人や同僚など身近な人間関係

  • かに座…仕事、チャンス、社会的な役割、キャリア

  • しし座…留学や旅行など遠くへ行くこと、研究、探求、正解のない哲学的な問い

  • おとめ座…人から何かを受け取ること・引き継ぐこと、お金や性など奥深いテーマ

  • てんびん座…人間関係、対話、パートナーシップ、交渉、結婚

  • さそり座…健康、日々の仕事、やるべきタスク、責任

  • いて座…恋愛、子どものこと、趣味、自己表現、楽しくてやること

  • やぎ座…自分の原点、家庭、「ホーム」と呼べる場所、居場所

  • みずがめ座…勉強、コミュニケーション、移動、言葉

  • うお座…得意分野、能力、実力、価値観、お金

     

下半期運勢本では、この火星の長期滞在も踏まえて書いております。よろしければぜひ、参考にしていただければと思います。

内容は以下の通りです。

  • 2020年下半期のまとめ
  • 2020年下半期の総合運
  • 2020年下半期の恋愛運
  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 2020年下半期の仕事運
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

一部は幻冬舎plusでも無料公開されておりますので、よろしければご覧いただけますと幸いです。

www.gentosha.jp

 

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