占い師・真木あかりのブログ

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2022年1月14日夜、水星逆行開始。振り返り考えることに意義が生まれる22日間。

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2022年1月14日夜、みずがめ座で水星が逆行を開始します。今回の水星逆行はみずがめ座で始まり、26日にやぎ座に戻り、2月4日に終了。スタート時は天王星とスクエア、終了が近くなると冥王星とのコンジャンクションとなります。

星占いがお好きな方はだいたいご存知かと思いますが、星占いで使う10個の惑星のうち、太陽と月以外は逆行という動きをします。逆行のときはその惑星の持ち味が出にくいときとされ、たとえば「知性とコミュニケーションの星」と呼ばれる水星の場合は、コミュニケーションが途切れたり、スケジュールを間違えてドタキャンになったり、誤解したりされたりといったことが起こりやすいのです。LINEの返信が来ない、約束が棚上げになるといったことから蛇蝎のごとく嫌われることも多い期間ですが、決して「不幸なだけの低迷期」ではありません。コインに裏表があるように、「逆に進む」からいいことというのもあるのです。たとえば、なつかしい人に再会したり、過去に思い残すところのあったことにリトライしたり、といったことはこの時期、少なくありません。何度か書いておりますが、私自身も経験があります。かつてしばらく音信不通だった恋人と会えるようになったのは、水星逆行の時期でした。

イレギュラーなことというのは、脳は本能的に嫌います。ただでさえ毎日大量の情報を処理しているのに「エッまだ増やすの?無理無理、勘弁してよ」となるわけですね。「怖い!」「嫌だ!」と思うのももっともな話ですし、水星逆行時につらい思い出をされた経験があるなら、なおさら怖いでしょう。LINEの通知を待って待って、浅い眠りのさなかにもスマホを確かめるがやめられなくて。たったひとことでももらえたならば、それだけで幸せなのに──そんな夜は、できたら味わいたくないものです。ただ、そう思ってしまうと不思議と、嫌なことって集まってきやすいのですよね。でも、このブログを読んだあなたならきっと大丈夫。怖くていいんです。でも「怖い」で終わらせないこと。「怖いけど、今だから起こるいいこともある」と、続けて怖い自分に言い聞かせてやりましょう。そのほうが、いいことって起こしやすいんですよ。

 

「なんか水星逆行のたびに、メチャクチャ長い説明を読まされるな」と思われた方はすみません!!! 雑誌やWeb媒体の記事では自制しておりますが、ブログだと好きに書けるので筆がすべっ   ハッいや違う何を言っているんだ俺は。えーとモリモリ書いてしまいました。筆でもないけど。私がこの前提を書くのは、占いに振り回されていただきたくないからです。水星逆行=怖い、という方は実際に多いのです。でも「怖い」というマインドセットで読めば、占いばかりが先に立って、明日からの行動に活かすことができなくなってしまいます。占いは活かしてこそ、自分の幸福につなげていけるもの。だから、低迷期じゃないよというのをまず頭に入れていただきたいんですね。

 

さて今回の水星逆行、まずは天王星という、水星の上位互換みたいな星とスクエアからスタートするということで、1月26日までは滞る・遅れるというよりは直感優位の傾向が強くなるでしょう。過去からずっと考えてきたことが「そういうことか」とひらめく、今に生かされる。コミュニケーションにおいて、現在ではなく過去からヒントを得るといったこそが連想されます。とはいえ論理的思考や集中力は今ひとつでしょう。思考に偏りも生まれやすいです。行動に移すなら逆行が終わる2月4日以降、満を持して確実にやるなら2月後半が確実と思われます。

水星がやぎ座に戻る1月26日から逆行終了の2月4日までは、冥王星と重なります。ここでは洞察力が増し、過去を踏まえた現在を深く洞察していく力が強く出るでしょう。これまでに感じたこと、何か引っかかっていたことが次々にピントが合っていく、そんな感覚を抱く人も多いかもしれません。逆行終了後に再確認は必要と思いますが、どこまでも深く深く内観できるという点では、この時期は”活かしがい”があるかなと思います。特に、同じやぎ座では29日まで、金星も逆行中です。26日〜29日あたりは特に、恋愛において動きや発見の多い時期と考えられます。

 

深く掘り下げたり、過去を振り返ったりすれば、とても理性的でいられなくないことも多いでしょう。自分が損なわれていたこと、すり減ってしまっていることに気付くと同時に、そうされたことへの怒りや悲しみが沸き起こってくる人もいるかもしれません。それでも、水星は私たちを悲しませるためにこうした事象を引き起こしているわけではない、ということはよく覚えておきたいところです。知らなければ、幸せだったでしょうか。深く洞察せず、表層だけ見ていれば楽しかったでしょうか。たぶん、どちらもNoですよね。「わからないけれど、何かありそうだ」と思って暮らすのは、絶え間ない不安と同居するようなもの。そんなの、自分がかわいそうです。泣いてもしんどくても頑張ってきたのは、幸せになるためであるはずです。

大事なのは、気づいて、未来の選択に活かしていくこと。何かと考える、深く見通すということが多くなりそうな今回の水星逆行期は、そうした時間になると私は考えます。

 

この水星逆行期で私がちょっと気になるのは、水星がみずがめ座で逆行する1月14日〜26日です。個人レベルでは、PCやスマホなどデジタル機器の不調にはご注意ください。バックアップはしっかりと取っておきましょう。IT関連のお仕事の方は、いつも以上に確認に念を入れてください。大きなことをなさるときは自分以外の誰かにダブルチェックをお願いするなど、人の力も借りましょうね。

そしてオミクロン株が世界的に猛威を振るうなか、科学技術が変にねじ曲げられて使われないように……というのも、この14日から26日に願いたいところです。どれがとは申しませんが、変なものを信じないように。わからないことを盲信したり、拡散したりしないように。情報のソースをきちんと確認する、ということは意識しておくといいでしょう。

では、どなたもご安全に。

 

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(近況)

先日、夫が肩を脱臼しました。あまりの苦しみに私も気が動転し真っ青になって病院に付き添ったわけですが、脱臼というのはとんでもなく痛い反面、はまりさえすれば突然痛みが消えるのですね……ド理系の夫が病院からの帰り道、人体の仕組みのところからアツく解説してくれました。

脱臼といえばマンガ『静かなるドン』です。ドンこと近藤静也が、元整体師のヤクザから大阪・鬼州組の海腐の娘を守ろうとして脱臼させられるシーンがあるのです。ドンは涼しい顔ではめ直し「おかげで肩こりが治ったぜ」と言って元整体師のヤクザを逆に脱臼させるのですが、そのヤクザがもう大変な痛がりようで。その静ドン情報を交えつつ共感を示そうと思ったのですが、一応やめておきました。皆様もケガなどなさらないよう、穏やかな毎日をお過ごしください。