2月22日、2並びの日に新刊『タロットであの人の気持ちがわかる本』が発売されます。パートナーから気になる人、上司、同僚、友達まで、「あの人」の気持ちを占える本で、タロットカードを持っていなくても、カードの意味を調べなくても、お相手の生年月日がわからなくても、手にとったその日から占えるビブリオマンシーという手法をとっています。ひっくり返して読むなど、ちょっと変わった仕掛けも。
本書は雑誌「マイカレンダー」2020年秋号でかたちになった構想5年(長いよ)の企画が、かなりの加筆を重ねて完成しました。ずっとずっと、「こういう本があると、悩める方のお力になれるのではないか」と思って心のなかで温めてきた企画です。
たとえば真夜中、音信のない恋人の気持ちが心配でたまらなくなったとき。
まだ何も始まっていないけれど、今後が気になる人ができたとき。
生年月日も知らないクライアントが、どんなふうに自分を評価しているのだろうと思ったとき。
そんなときに、パッと占って不安を軽くしたり、「じゃあ、こうしよう」という行動指針を立てられたりしたら…それが、企画の発端です。そうすれば、ただ悩むだけの状態から抜け出しやすくなるんじゃないか、振り回されすぎずに済むんじゃないか、と私は思うのです。悩みにとらわれる状態は、誰だって嫌だし避けたいです。でも、意思の力ばかりで抜け出せるものではないから、苦しいのですよね。占いがお役に立てるのは、こういうときではないかと私は思うのです。
…なんて偉そうに書いておりますが、占いを勉強し始める前の、弱くて他人の気持ちばかりを気にしていた頃の私は、まさに「ただ悩むだけ」という状態でした。いじめられたり裏切られたりすることが多い人生だったけれど、でもどうにか幸せになりたかったんです。もうこんなの嫌だよ、抜け出したいよと泣いていた自分が、ずっと心のなかにあったのかもしれません。なんかまた自分語りでしんみりしちゃいましたね、新刊のお知らせというハッピーな記事のはずなのに。恐縮です。
お守りのような本にしたいと思って、ひとつひとつ丁寧にメッセージを書き起こしました。「使えるお守り」にできたと思います。
ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら幸いです。