私は占いを師匠に師事して習ったのですが、師匠の口癖は「一生幸運ばかりの人もいないし、一生不幸な人もいない」でした。たとえば、人生の早い段階で多くの名声を手にした人は、早世したり老年期が恵まれなかったりしがちです。一方、若いころ苦労した人は、壮年期からその苦労が生きていきます。
占い師の修行をするときは、主に著名人の生き方から鑑定技術を磨くことが多いのですが、なるほどなと思わされる部分がかなりあります。幸運かどうかは、本人の主観的な判断によるものであって、第三者がどうこう言えるものではありません。ただ、ライフイベントとしてみています。たとえ、第三者が口をそろえて不幸と言うできごとでも、幸福と言うできごとでも、運のつかみ方しだいで実感は変わってきます。
で、運のお話です。
もちろん、一生ツイてばかりの人も、一生ツイていない人もいないのです。ただ、たとえ低迷期であっても、どん底に陥ることなく、それなりに幸せ感をもって生きる人は多いのですね。
このときポイントとなるのが、運についての考え方です。
よく、良いことがあったときに「今年1年の運をここで使い果たしたかも……!」と言う人がいます。できれば、この考え方は捨ててください。運は氷山の一角。使い果たす類のものではありません。あなたが、“今は”気づいていない運はたくさんあるのです。氷の巨大な塊が沈んでいる、海面の下にね。
それなのに「運を使い果たした」と思い込むのは、運を前に目を閉じているのと同じこと。最高にツイてると思っても、もっとすばらしい運が、一歩先にあるかもしれません。自分で自分の可能性に蓋をしたらもったいないですよ。どうせなら「もっと良い運があるかも……」くらいの気持ちでいましょう。幸運期も、不運期も、ね。
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