2018年11月23日、ふたご座で満月が起こります。満月の対岸にあるのはいて座の太陽。そのすぐそばには、11月上旬にいて座入りした木星がいて、2019年の年間テーマをびしっと刺激しています。これにさらなる刺激を与えているのが、うお座の火星です。
この11月は、私たちの毎日にわりと強い影響を与える近い星々から、ゆったりと刺激を与える遠い星までが、さまざまなかたちでターニングポイントといえる動きを見せていた月でした。状況が目に見えて変わった方もいらっしゃるでしょうし、お気持ちが大きく変化した方も多いことでしょう。そういう時期です、大丈夫です。変わらないと運気ってよどみますからね。
今回のふたご座満月は、とても不思議な印象を受けます。おそらく、頭であれこれ考える「理屈」は普段以上にはたらくと思うのです。ただ、それがあまり役立たないことが多そうです。抵抗せずにたゆたいながら、ぴたりと合う一瞬を見定める、ちょうどいいい加減のところを見極める。バランスをちょいちょい調整しながらきゅっと合わせていく。そんな印象です。
棚をつくるとき、左右のねじを片方だけギュギュギュッと締めてさあ次とやっていてはゆがんでしまいますよね。右をギュ、次に左をギュ、また右をギュ、とちょっとずつ締めていくと両方ともちょうどよく締まります。たゆたいながら、というのはそうしたメージです。
木星のすぐ脇に太陽がいることで、どなたも壮大なイメージを自分のなかに抱くだろうと思います。これからこんなふうにしていきたい。私はこう生きたい。過去はどうあれ、私の人生を生きたい。そう考えるのは素晴らしいことです。ただ、そのとき「右のねじだけをギュギュッと!」という発想でいては、どうしたってひずみが出やすいのだろうと思います。両手を広げて深呼吸したくなるような、ほがらかで明るい展望を抱くときだからこそ、右をギュ、次に左をギュ、また右をギュ、とたゆたいながら「いい加減」を見極めていくことが、この満月には似合うように思います。
そんなのつまらないな、と思えたりもするかもしれませんね。私もそう思うタイプの人間です。たとえねじ山が潰れ棚が割れドライバーが曲がったとしても右だけをギュ(やめろ)的な人間ですけれども、そんなとき「たゆたえども沈まず」という美しい言葉を思い出したりもするのですよね。これはパリ市の標語です。どんなに揺れても決して沈まない。それは己への信頼であり、たゆたう余地を許すことでもあります。すばらしく豊かなことであろうと、この言葉を思い出すたびに感じるのです。
ちなみに棚づくりはものすごく下手ですが、まあそれはまた別のお話ということで。
どなたにとっても、よい満月でありますように。
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