2018年3月31日、てんびん座で満月が起こります。時間は21:37。時節柄、夜桜の向こうにまんまるの月を見上げる方も多いでしょうか。個人的には、夜桜は散りかけの頃が一番好きです。ただただ、時間を忘れて見つめてしまいます。
さて今回の満月ですが、月の対岸にある太陽は逆行中の水星とコンジャンクションとなっています。さらにやぎ座では火星と土星がコンジャンクションで、それがおひつじ座−てんびん座ラインの太陽と月にTスクエアというかたちで干渉してきます。おひつじ座−てんびん座ラインということで対人関係にスポットライトが当たる満月ですが、人にも自分にもとても厳しい視線を持つ、といった心情になる人は多いのかもしれません。こういう関係なのだからこうして欲しい、こうあって当然だろう、こうあるべきだ。こうしたきびしさをどう運用していくかが、この満月のカギとなるのかなというのが私の見立てです。
この「きびしさ」は自他ともに、です。自分にそうしたストイックな視線を持つならば、ストレスと上手く折り合いをつけてバランスをとっていきさえすれば成長につながることもあるでしょう。ただ、ひとたび「他」にその視線を向けてしまうと大変です。当たり前の話ではありますが、他人をコントロールすることはできません。もしも自分以外の誰かが強く願ったことで、自分の行動が左右されたらどうでしょうか。そりゃもうワーオですよね(頭が悪そうな表現)。ただ、誰もがそれをわかっていつつ、好きな人には「私を好きになってほしい」といったことを、子どもには「こうあってほしい」といったことを願うことがよくあります。それは相手のことが、自分のことと同じくらい大切だからこそなのだろうと思うのです。
この満月については、自他ともにきびしい心持ちになる人は多いかもしれません。コミュニケーションのずれによって、本当はきびしくなんてなりたくないのにそうなってしまう人も多いでしょう。ただ、本質的に他人はコントロールできないということは変えられません。「すべき」「あるべき」と思えば思うほど、相手の心は遠のいていきます。「すべき」「あるべき」と思えば思うほど、自分は苦しくなっていきます。この星回りを健やかに役立てていくには、「きびしくなるのは、大切だから」ということを認識しておかれると良いのではないでしょうか。大切な人のことも、自分のことも、大切だからきびしくなるのです。どうでもよくないから、願うのです。でも、それが大切な人を遠ざけたり、居づらくさせる原因になっているのならーー抑えられますね。
もしも自分や他人にきびしい視線を向けていることに気づいたら、どうか「大切に思う心」に立ち返ってみませんか。折しもこの31日、金星は13:55にホームであるおうし座に移動します。愛することの価値、人生の豊かさ、といったものを活かしやすい星回りなのですね。大切だからこそきびしく思ってしまう、それさえわかっていれば、金星が愛の力を後押ししてくれるでしょう。「北風と太陽」という寓話のごとく、あたたかな春風が旅人の服を脱がせてくれるかもしれません。
春です。春が来たんです。だから自分に手向けるものも、「すべき」「あるべき」という冷たく硬いなにかではなく、きれいな花にしても良いのではないかと思います。無理にきびしくしなくても、あなたの心は本当に大切なものが何であるか、ちゃんとわかっているのですよね。それであれば、ひばりのように春のうたを歌って、みずみずしい春の花を手にしていたほうが、運というものは明るい方向に開けやすいです。
あたたかな場所に、人は集まってきます。さあ、どんな春のうたを歌いましょうか。何色の花を手にしましょうか。桜を見上げながら、自分のために何ができるかを考えてみてもいいかもしれませんね。
どなたにとっても、良い満月でありますように。
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