2016年3月、大きな転機となるのは6日の火星のいて座入り、9日の日食(うお座新月)、23日の月食(てんびん座満月)です。6日から9日は何かと転機を迎える人も多いかもしれません。
現状を変えたい、新しいことを始めたい。そう思うときほど、じっくりと時間をかけて取り組むことが必要になると、この星の配置は語っているように思います。スピーディーに進むことだけが熱意だというわけではない。そうわかってはいるけれど、私たちはときに、一生懸命であればあるほど先を急ごうと、答えを求めようとしがちです。
そして3月中旬にむけて、おとめ座木星、うお座水星&金星、いて座土星&火星という組み合わせでTスクエアが形成されるのも注目です。特に3月14日、15日あたりはグランドクロスになるのですよね。
星占いに使う惑星は日々天体で少しずつ位置を変えていきますが、ある惑星と惑星が特定の意味を持つ角度に位置している状態を「アスペクトを形成している」と言いますが、
・否定、衝突の状態であるスクエア(90度)
・対立状態で緊張感があるオポジション(180度)
が組み合わさったものがTスクエアであり、グランドクロスです。つまりTスクエアはより凶の意味合いを持つハードアスペクトで、星の配置が十字を形成するグランドクロスはさらにそれを上回るインパクトがあるということです。自分の中で乗り越えなければならない葛藤、少なからぬ動揺を伴う出来事を迎える人は、多いかもしれません。確定申告が間に合わないとか……っていやいやそういうことじゃなくて(間に合わせますよ!間に合わせますってば!・笑)。
ただ、ですね。
これは私が、占星術だけでなく四柱推命や九星気学を使うときも申し上げていることですが、大切なのは「凶を凶としてそのままとらえるよりも、自分への試練として受け取ったほうが振り回されずに済む」ということです。ぬるま湯の中にいるのは快適ですが、それだけでは成長も発展もありません。運勢を知り、自分にプラスとなるように活用する。明日が今日よりもっと良い人生であるために。それが、占いというものの良き使い方のひとつであろうと思います。
さて、今回のTスクエアおよびグランドクロスは、柔軟宮(ふたご座、おとめ座、いて座、うお座)で起こります。柔軟宮というのは、何に対しても自分から進んでいく活動宮(おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座)や、何に対しても揺らがぬ自分でいる不動宮(おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座)と違い、相手に対して動きを変える人々です。
ここで起こるTスクエア、グランドクロスの影響を受けた困難、葛藤を乗り越えるには、柔軟宮のようなスタイルが求められるのかもしれません。わかりやすくいえば「本当に大切なものを手に入れるためなら、その間に続く道はどこを通っても構わない」ということ。ただし、決して方位磁石は手放さないように。そして、自分が目指す「本当に大切なもの」から決して目をそらさないことです。恋愛なら、好きな人の手は決して離さずにいましょう。「つないでいていいのかな」なんて思わないことですよ。つなぎたいなら、つないでいるのです。
それさえ意識していれば、この時期は振り回されるだけで終わらずに済むと思います。がんばっていきましょうね。