2017年11月22日、うお座で逆行を続けていた海王星が順行に戻ります。
海王星は6月16日から逆行を続けており、当時の私はこんな記事を書いています。
海王星はトランスサタニアンと呼ばれる遠い遠い天体ですから、たとえば水星逆行のときのように日々インパクトを与えることはまずありません。逆行スタートのとき、順行に戻るときに心境の変化や印象的な出来事があったり、ずっとあとになって自分が歩んできた道を振り返ったときに「ああ、こういうことだったのか」と腑に落ちる、そういう方がほとんどだろうと思います。
6月の逆行開始のとき、私は「現実を見よう」といった内容のことを書きました。そこからすっかり忘れていた方も多いと思うのですが(私もすっかりキレイさっぱりと……笑)、意識を向けた、また自然と意識が向かったことにはちゃんと意味があります。この海王星順行に際して、また新たに自分のなかで「目には見えないけれど大切なもの」を信じていこうと思える人は、とても多いのではないでしょうか。
愛とか、信頼とか、希望とか、目に見えず手につかむこともできない不確かなもの。だからこそ、ときに私たちは迷ったり、失ってしまったように感じたり、「こんな気持ちになるくらいなら最初からいらなかった」と思ったりするのでしょう。厳しい現実に際してそう思った方も多いと思います。それでも、一度我に返ってもなお胸の中にある「目には見えないけれど大切なもの」というのは、迷わずにいたときよりもずっと輝きをたたえているのではないでしょうか。この5ヵ月あまりの日々があってはじめて「わかる」ことも、ここから動き始めることも、あるのではないでしょうか。
金子みすゞさんの詩に「星とたんぽぽ」という作品があります。
「星とたんぽぽ」
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
昼間の星、花々の根。目をこらしても見えないけれど、私たちはそれらが「ある」ということを知っています。見えないけれども、あるもの。2017年11月22日、23時54分に海王星は順行に転じます。信じたくて信じたくてずっと苦しかった方がいらっしゃっるならば、少しでも心おだやかな気持ちになれるよう願っています。
※とはいえ、持って生まれた星回りやお悩みの種類によって感じ方は異なります。この通りにならないからといって、ご自分を責めたり焦ったり、なさらなくても大丈夫です。目には見えないものを大切にしていくといいんだな、と思うだけでも、価値があります。
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