幻冬舎plusで連載させていただいているコラム「ご縁の法則」で、今回は復縁をテーマにした記事を書きました。
別れてしまったけれどもう一度、ふられてしまったけれどやり直したい。そうした思いを抱いてお悩みになる人は少なくありません。別れて初めて相手の魅力がわかることもありますし、成長してあれこれ許せるようになることもあります。ただ、昔のことを知っているだけに、相手の気持ちも複雑だったりします。
本当はいい思い出もたくさんあるはずなのに、いやな思い出だけが残っている人のこと、あなたも一人くらいはいるのではないでしょうか。もちろん、あなたが好きな人がひどい人だ!と言いたいわけではないのですが、それでも「こちらのいやなところは全部覚えている」「何を言われるのか警戒している」くらいの前提でいたほうが、うまくいきます。「わかってくれるはず」「真剣に謝れば……」と期待をかけてしまったら、「ズルい」「自分の思い通りにしようとしている」とあらぬほうに先入観を持たれてしまうこともあります。そうなると、せっかくの思いも伝わりませんから、慎重にいきましょう。
復縁を望む方を拝見していると、頑張りやさんが多いなといつも思います。大切な方を真摯に思い、困難でも望みを捨てずにいらっしゃるご様子は、心から応援したくなります。ただし、自分に厳しくなりすぎちゃダメですよ。「相手ににまた振り向いてもらえるならなんだってする」「どんな悪いところだって直す」というスタンスでいると、本当に大切なものを見失ってしまうこともあります。
相手とケンカをした原因、覚えておられますか。相手を責めてしまったことはありますでしょうか。相手のそうしたところがすべて変わらなくても、そのまま受け止められるかと考えてみることは復縁の重要な過程です。1ミリも変わらなくてもあなたは良いのか。一緒に生きていきたいと思えるか、ということです。
それから、ブロックしたり、逃げたりした人はまた同じことをなさいますよ。それがその人のやり方であり、生き方だからです。コミュニケーションのパターン、それから暴力や暴言のクセはまず直りません。愛があればどうこうとはまた別です。
これらがしんどい、やっぱり直して欲しいと思うのであれば、少しずつ思い出に変えていかれるという選択もありです。そこはガマンすべきところではありません。自分にぴったりのコミュニケーションパターンの人を探したほうが、幸せになれる可能性は高いです。
人生の目的は「復縁すること」ではなく「自分が幸せになること」なんですよね。復縁はゴールではありません。ここの部分、どうしても復縁をと願う頑張りやさんほど、一生懸命すぎて見えなくなってしまうこともあります。
復縁を願ってこの記事をご覧になった方は、もうそんなことは散々悩みつくしているかもしれませんね。そんなことはわかってると、お気に障ったらごめんなさい。ただ、苦しくて苦しくてどうしようもなくなってしまったときは、少しだけ考える時間を持ってみていただけるとよろしいかなと、私は思います。
奇跡と言えるほどの出来事が起きることは、現実にあります。もうダメだと思っていた人が「会いたくなった」と連絡をしてくることだって、あります。私が鑑定させていただいた方の中にも、苦しい日々を頑張り抜いて、復活愛を果たした方もたくさんおられます。ただやっぱり、戻っちゃいけない場合は私はストップをかけさせていただいています。ブログやコメント欄では個別のご相談にお答えしてはおりませんが、もしも願い続けていいのかどうか迷ったときは、上記のことも「自分でできるチェックポイント」として少し考えてみていただけたら嬉しいです。