久しぶりに会う友人たちと食事をして、お店を出たら通り雨が過ぎたあとでした。お店に向かうときに感じていた、むっとまとわりつくような暑さはすっかり消えて、秋の気配を含むひんやりした空気がノースリーブの肩をなでていきました。1日1日は同じことの繰り返しのようでいて、季節は確実に変わっていきますね。
9月9日の木星移動という、どなたにとっても一台イベントとなるタイミングを前に、天体もグイグイと動きを見せています。なんというか、ターニングポイントの前に力を出し切るとか、やらざるを得ないことが次々に降ってくるとか、そういった「抗いようのない力」を感じるここ最近です。
で、本日8月24日の夜に土星と火星という、大きな2つのマレフィック(凶星)がコンジャンクションとなります。ぴったり重なり合うということで、非常に大きなポイントだなと思います(当日にブログを書くという暴挙……すみません!向こうしばらく続くから許して!!←誰に言っているんだ)。
土星は試練の星。それを乗り越えてこそ人間的成長をするとはいえ、そのプレッシャーや抑圧は相当のものです。
火星が持つ火のパワーは、やる気や情熱の源を意味するのと同時に、それが暴走すれば身を焦がし、人もものも焼きつくす凶の意味あいを持ちあわせています。
さらには、土星が自己を抑圧する方向に向かうのに対し、火星は外へ外へとエネルギーを放出する性質を持ちます。
しばらくのあいだ、ケガや事故、過労、精神的限界、抑圧した感情の暴走によるいざこざには十分注意する必要があるでしょう。精神修行、という言葉を私はときどき使いますが、ずっと本心を押しつぶし、欲求と理性のせめぎ合いを続けてひたすら抑圧してきたような人は、感情が暴発しないようにしたいものです。ここまで築きあげてきたものを、失わないように。爆発してしまったなら、覚悟を決めなければいけないかもしれません。逆に、「もうこんな思いはまっぴらだ」と、戦いを降りるような人もいると思います。
マレフィックのコンジャンクションに加え、海王星がスクエアという位置にありますから、精神的にタフでいることが乗り切るポイントです。冷静と情熱はどちらも必要なものであり、どちらに荷重をかけすぎてもアンバランスになります。
欲望に流されるのでもなく、自分らしい生き方を押し殺すばかりでもなく、バランスを取り合うことで「自分にとっての真実の幸せとは何か」を見いだす。そうすることで、今回のコンジャクションを境に、かなり生きやすくなるのではないだろうかと思います。
個人的には、ここで見出す「幸せ」は、必ずしも「世間一般で言われているような幸せ」「常識的にまっとうなこと」とは一致しないことも多いんじゃないか、と思うのですね。もちろん犯罪など法に触れることは論外ですが、たとえば結婚にまつわる一連のこと、ジェンダーのこと、親子のこと、愛のかたち、仕事での選択。たとえマイノリティでも、こうした道を選ぶのが自分ひとりであっても、私はそれを選びたい。なぜなら私にとっての幸せだからーー
そういうふうに、ちゃんと認識することが、これから生きやすさにつながるのではないだろうかと思うのです。
いて座でのコンジャンクションですし、海王星も絡んでいますし、とても精神性の高い哲学的な思考実験をともなうタイミングです。もっと簡単に答えが出ればいいのに、とつい思ってしまう私です。たとえば恋なら、好きになって好かれてという単純な話であればいいのに。そうも思いますけれども、こうした複雑な心があってこそ、私たちは愛も喜びも深く感じられるのだろうとも思います。どうか、理屈ばかりで選びとる冷静さだけにも、欲望に流されて選びとる情熱だけにも、心を振り切ることのないように。そうすることが、自分の心を守ることにもつながります。自分を大切にできるのは、自分だけですからね。がんばってまいりましょう。
【宣伝】
LINE占い「チベタン・オラクル」好評配信中です。個人鑑定のご相談も随時承っております。LINE占い「悩み相談所」もしくはオフィシャルサイトより、いつでもお声がけください。LINE占いは基本的に月〜土の0時〜8時、オフィシャルサイトではいつでも承っています。
真木あかり8冊目の著書『悪魔の誕生日事典2016』(宝島社)発売中です。コンビニや書店、Amazon等でお求めいただけます。お見かけになりましたら、ぜひご覧になってみてくださいね。