2016年5月22日、いて座で満月が起こります。この満月は逆行中の火星とコンジャンクション、つまり重なります。そして同じ22日、水星が順行に戻ります。
今回の水星逆行、いかがでしたか。私はいて座なのですが、1月にいて座で起きた水星逆行はモロにその影響を受けてしまって(占い師なのに……)毎日、暗澹とした気持ちで過ごしておりました。
今回はおうし座での逆行でした。おとめ座、やぎ座など地の星座の人は影響を受けやすかったでしょうか。ただ金星が同じおうし座にいたり、木星が順行に戻ったりで、少しはしのぎやすかったのではないかと思います。私は、どちらかというと水星逆行の恩恵を受けていました。なくしものを取り戻す、もうだめになったと思っていたものを再び手にするといった感じです。水星逆行も悪いことばかりじゃない、ということを久しぶりに思い出しました。
ちなみに次は8月30日からおとめ座で、その次は12月19日からやぎ座でと地の星座3連発で水星逆行が起こります。地の星座の人は影響を受けやすいかもしれませんが、水星逆行が持つプラスの一面にもしっかり目を向けていけると良いですね。
さて、水星が22日に順行に戻るのと同じ日、いて座で逆行中の火星と重なって満月が起こるという冒頭の話です。心機一転といった感じで、この1ヶ月の総括をするという人も多いでしょう。大分風通しは良くなるはずですが、まだ慎重さを忘れずに。月末にはもっとうまくできるようになります。
満月前後は気分のアップダウンが激しくなる人が多いうえ、水星逆行が順行に戻る切り替わりのタイミングでは運気が不安定になりやすい傾向があります。自分らしくない、本当の自分はこんなんじゃないと思う人もいるでしょう。
ただ、その中にもちゃんと希望があります。その光を、どうか見逃さないようにしてください。私たちの心は、辛いことばかりを探すために備わっているわけではありません。鏡は割れてしまっても、私たちの笑顔を映し出します。起こってしまったことは、そこで終わりではないのです。今あるものに目を向けることができたなら、気づくことができたのならば、どなたにとっても美しい季節になるだろうと思います。
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