だいたい毎朝、6時に起きて仕事をしています。物書きになって17年。悲しい朝も嬉しい朝もありましたが、常に100%の力で書けるようにコンディションを整えています。泣いても笑っても、それは私個人のこと。ご相談者さんには関係のないことですからね。でも2〜3年に一度くらいダメな日があります。今日がその日でした。どう頑張ってもなかなか筆が進まない。お恥ずかしいことです。スポーツ選手だったら許されないことと思います。
小休止をしつつ考えてみたところ、どーーーーしても昔の恋人との経験が記憶に蘇ってきて、今の彼とのことまで悲観的に思えてきてしまって、落ち込んでしまっていたのでした。私にとっては、自分自身を強く否定しなければいけないほど大きな傷を負った出来事でした。
例のクールすぎる恋人も随分心配してくれて、それに甘えてちょっと気持ちを吐き出させてもらいました。いやこれ本気でウザいですよね、彼女が元カレとの記憶にとらわれてめそめそしてるとか。元カレと彼は他人です。今の彼を見つめているべきだと思います。「こういう経験をしたから、あなたとの関係もそうなってしまいそうで怖い」なんて、アホくさくてたまらんでしょう。実際私が彼の立場だったら、鼻くそのひとつでもほじくりながら相手しそうなテーマですわ(表現がきたない)。しかし彼は、きちんと向き合ってくれたのでした。
2時間も
なんて根気がある人なんだ……!!(∪ ´ω` )
その間、彼がずっと話していたのは「男心をわかっておらん」ということがメインで、それはそれで胸が痛んでならなかったのですが(笑)。
でも、過去にとらわれてしまうことが全く意味がない、自分って本当にばかだと自分を責める方向に向かっていた私を、彼はちゃんと受け止めてくれたのでした。おかげで、私は自分をいじめ続けるようなことをせずに済みました。
「ごめんね。彼とあなたは別の人なのだから、これからはあなたをちゃんと見ていく」と言ったら、彼は短く「うん」と言ってくれました。しかしまた「男心をわかっておらん」の詳細な分析に入ったのですが……w もうやめて!私のライフはゼロよ!!
過去にとらわれるなんて、本当にばかなことだとわかってる。それは誰でも同じだと思います。でも、こわかったり悲しかったりした思い出に引きずられて、自分で自分をいじめるようなことをしてしまう、それが人間なのでしょう。
そんなとき、今朝彼が私にしてくれたように、向き合ってくれる人がいたら。自分が占い師として目指すべき方向が、またひとつ見えた気がします。
いやまあ占い師のくせに、もうちょっと上手く生きろよという話ですけれどもね……そう言って謝る私に、彼は「心理学の専門家が人間関係全部うまくいってるかというと、そうじゃないよ。そういうもんだよ」と言ってくれたのでした。
がんばろう。これからもまた過去にとらわれてしまうかもしれないけれど、私はまだ大丈夫だ。そしてできれば、出口が見えない真っ暗なトンネルのなかにいる人の助けになりたいと思うのです。一寸先も見えない闇のなか、それでもがんばって進もうとする人がいます。その足元を照らす光に、そっと導くあたたかな手に、また立ち上がるための杖になることができたら。がんばろう。私が彼から受けたぬくもりを、誰かに届けてあげることができたら、私はこんなに嬉しいことはありません。