占い師・真木あかりのブログ

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私に影響を与えた、茨木のり子『歳月』

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

 

茨木のり子『歳月』(花神社)を挙げたいと思います。

 

「倚りかからず」も「自分の感受性くらい」も大好きです。言葉をつむぎ、ものを作り出すという職業について、どれだけこの詩が心の支えになったことか。

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

といった言葉に、どれだけ自分を戒めたことか。

 

でも敢えて挙げるなら、静寂という言葉が似合う装丁の『歳月』(花神社)のなかの「歳月」を選びます。早世した夫、三浦安信さんを思っての詩でしょう。つのる想いにも胸を打たれますが、最後の3行に思いをかけた私が、かつていました。 

たった一日っきりの

稲妻のような真実を

抱きしめて生き抜いている人もいますもの

 

一日、ううん、一日もなかった。

それでも、信じていた。疑ってみることすら、思いもしなかった。迷うことなく人生を賭けた。結局、だめだったけれど、私にとっては真実でした。後悔がなかったわけじゃない、悲しい思いもたくさんしたけれど、真実を真実として選び取ったことで、今の私があるのだと思います。届かないと思うけれど、本当にありがとう。感謝しています。

 

ちなみに『歳月』を読んだあとに『茨木のり子の家』を読むとさらに彼女の世界観を味わえると思います。繰り返し繰り返し、眺めていたい本。かつてあった、たいせつな時間をなつかしむように。

 

歳月

歳月

 

 

茨木のり子の家

茨木のり子の家

 

 

 

 

 

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