占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2022年8月20日、火星長期滞在開始。ほんとうの意味で、強くなるために。

2022年8月20日、火星がふたご座に入ります。火星は通常、1ヵ月半ほどひとつの星座に滞在するのですが、1年半に一度くらいの割合でひとつの星座に長居します。今回はふたご座で、期間は2023年3月25日までの約7ヵ月間。これは10月末から翌1月半ばまでの間、火星が逆行と呼ばれる、見た目上逆に進む動きをすることによります。行きつ戻りつしながら、ひとつのテーマにスポットライトを当て続けるのですね。世の中的には、ネットを介したコミュニケーションのあり方に注目が集まるかもしれません。また、学びたいテーマがある人は、普段以上にガツンと熱意を燃やすことができるだろうと思います。星座ごとのテーマは後述します。

 

火星が示すものは、燃えるような意欲。闘ってでも手に入れたい、チャレンジすべきテーマと出会えるかもしれません。なかには「怒り」という感情を通して、自分が大切にしたいテーマと直面する人もいそうです。大事だから、怒るのです。どうでもいいものならスルーして構わないのです。でも大事だからカッとして、闇の組織から「飢えたナイフ」などと呼ばれるわけですね(呼ばれません)。

 

通常であれば1ヵ月半ほどで移ろうそのテーマが、この8月20日から7ヵ月間は、ずっと集中して取り組むことになります。来年の春──夏さえ終わっていない今から想像すると、遠すぎる日のようにも思えますが──あなたは、今よりもずっと強くなっていることでしょう。

 

さて、意欲なら良しとしても、闘争心や怒りとなると、できれば避けて通りたいという人もいらっしゃると思います。もちろん、感じないならばそれでもいいでしょう。星回りや環境、人生のフェーズによっては、別にそうした熱の必要性をまるで感じない人もおられるはずです。それでも、自分のなかに沸き起こってくるものがあったなら、それはここからの7ヵ月間、押さえつけないほうが得策です。確かに「ある」からです。強いエネルギーを持ったものを、「怒るのは良くないことだ」「大人なのだから我慢も大切だ」と、理屈で押さえつけてしまえばどうなるでしょうか。余計にアンコントローラブルなものとなって、どこかで爆発します。

 

怒るのは、良くないことでしょうか。私はそうは思いません。怒りはただの感情であり、感情に善悪はないのですよね。暑ければ汗が出る、寒ければ鳥肌が立つ。そんな体の反応と同じようなものでしょう。いけないのは、怒りを人に対して、暴力的にぶつけることです。傷つけてしまうことです。そこを飛び越して、ただ「良くないことだ」と押さえつけてしまったら、怒りたいほどの現実に直面した自分はどうすればいいのでしょうか。怒りの始点は、多くの場合は悲しみです。悲しみが大きくなったものが、怒りなんです。一番近くにいる味方である自分に理屈だけで抑え込まれて、傷ついた自分はどこに行けばいいのでしょうか。

 

まあ、一つの星座に1ヵ月半滞在する通常モードのときも、そのときどきの怒りはちゃんと向き合う必要があります。でも7ヵ月という長期間にわたってひとつのテーマに向き合うならば、その場しのぎでごまかさないで、それを優しさだなんて思い込まないで、ちゃんと向き合ったほうがいいんですね。私は思うのですが、この夏の終わりから来年春に至るまで、私たちが感じる怒りは心の叫びなのだと思います。自分の心を守るための、損なわずにいるための。今、望んだわけではなくとも満身創痍で生きている人は、自分を大事にするレッスンにできるかもしれません。そこまでデリケートに受け止めず、「やる気」「勝負に勝つ」という、ポジティブな思いで向き合える人もたくさんいるはずです。

できる分だけで大丈夫ですから、「怒り」という言葉だけで、脊椎反射的に「やだなあ」と思わずにいたいですね。それが、この時期の星回りをちゃんと、自分のために活かしていくことにつながるだろうと思います。怖がらずにいましょう。きっと、自分のために役立てていけます。

 

火星が影響するテーマを、12星座別に書いておきます。

★おひつじ座…コミュニケーション、基礎的な学び、移動
★おうし座…才能、お金、収入アップのための努力
★ふたご座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること
★かに座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去
★しし座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をするか
おとめ座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
★てんびん座…高度な学問、理想に向かう精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
★さそり座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
★いて座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
★やぎ座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
みずがめ座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
うお座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)

 

今はとても前向きにはなれない、怖くて嫌でたまらない、勝負なんて疲れたという人もいらっしゃるでしょうか。想像ですが、きっと、ここまで頑張っていらっしゃったんですね。そんなテンションでアツくなろうとしても、しんどいだけでいいことはありません。まずはごはんを食べて、たっぷり寝ましょうか。ごはんは口から運を取り込むこと、睡眠は寝ている間に運を補充することです。運の両輪であり、どちらが欠けてもバランスを失ってしまうんですね。頑張ろうと思うとき、私たちはついついこれらを後回しにしてしまったりするものです。でも、それではガソリンを入れずに元気に高速道路に乗ろうとするようなもの。頑張った自分を、まずはちゃんとメンテしてやりましょう。偉かったね、頑張ったね。そんなふうにいたわってあげられるのも、自分だけなんですよね。意外と忘れがちですけれども。

 

どなたにとっても、良い7ヵ月間となりますように。

 

 

蛇足だと思いますが、先日読んだ本に印象的なフレーズがあったので、ご紹介させてください。

「堪え忍ぶことを闘うなんて勘違いしなくてよかった」

角田光代ツリーハウス』文春文庫)

 

私は過去、堪え忍ぶことを闘うことだと思っていたことがあります。弱い自分と、直面している逆境と、闘わなくちゃいけないと思っていました。まあ例によって例のごとく男関係だったわけですが、今ならわかります。本当に闘わなければいけなかったのは、自分を粗末に扱って平気でいる相手です。そして、その環境を許している自分です。決して、傷つきまくって既にぼろぼろになっている自分となんて、闘おうとしちゃいけなかった。弱い自分と闘うなんて、締切前や飲みすぎてベロベロになっているときだけで十分だったのに。でも、渦中にいた私はわかりませんでした。お前は弱いからだめなんだって、生傷を無視していました。

堪え忍んだ結末は、今でも鮮明に覚えています。4年付き合ったあと「普通の付き合いじゃなかったじゃない」と言われて、ああもう本当に、本当にだめなんだと思いました。「普通」という概念なんて、蛇蝎のごとく忌み嫌う人だったのです。そして私は、普通のために堪えていたのでした。涙が目頭からも目尻からも滴って、それは相手の体温よりずっと冷たかった。今と同じ8月の終わりで、燃えるような夕焼けに光る宵の明星が今でも目に焼き付いています。その後の暗闇については、実はこれから発売される某占い専門誌(バレバレだ!)に書いたのですが、あまり後味のよくない話なのでここでは伏せておきましょう。

もう終わった話です。それでも今、こうした本に巡り合うのは、このフレーズが印象に残るのは、私が「怒り」という感情を大切にしきれなかったからだと思うのです。尊重されないことを、存在する人間として扱われないことを、私はもっと怒ってよかった。自分のために。生きていくために。百歩譲って、相手のために。それができなかった自分を自覚することもまた、学びのうちなのでしょう。苦い怒りの思い出のなか、私は今回の火星長期滞在を「パートナーシップ」というテーマで迎えようとしています。大切な夫に対して、怒りたい部分は何ひとつありません。ただ、パートナーシップを築けなかった頃の苦い記憶が蘇ることで、私は闘い方をひとつ、学んでいくような気がします。誰にも損なわれないように。自分も大切な人も、ひとしく大事にしていけるように。

 

 

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『ツリーハウス』はこちらです。読みはじめはメチャクチャだな!と思ったけれど、最後はずっと泣いてました。そういえば『八日目の蝉』でも最後にメチャクチャ泣いたな……角田光代さんは稀代のストーリーテラーだと思います。大好き。

 

 

(近況)

「怒り」つながりで思い出すのが私の父親です。彼は植木屋で、80代の今ではさすがに引退気味なのですが、もう娘よりも植木が好きな人なのです。仕事で植物に触れるだけでは足りず、自宅の庭にこだわりまくるのでも足りず、突然山を借りて植木パラダイスを作りました。好きな植物を植えて植えて植えまくっていたのですね。しかしあるとき大事にしていた希少なユリがイノシシにやられ(百合根おいしいから……)、怒髪天を衝いた父親は落とし穴を掘ったのでした。ジャイアン風に言うと「メッタメタのギッタギタにしてやる」です。その落とし穴の成果ですが、結果から言うと「獲物:人間」でした。なぜ自分が掘った落とし穴に自分で落ちるのだ父よ。ちなみに父は花が好きすぎて花しか見ていないので、遊歩道からわりとよく落ちます。骨一本折ったことがないのはすごいと思いますが、振り返ったらいないとびっくりするのでやめていただきたいです。

2022年8月12日、みずがめ座満月。自分のための「お守り」を、作っているのかもしれない。

2022年8月12日、みずがめ座で満月が起こります。

例によって例のごとく、満月についてはVOGUE様で書いてしまったのでこちらをご覧いただくのがよろしいかと思います。

www.vogue.co.jp

私はなぜブログのためにネタを取っておかないのでしょうか。というぼやきはともかくとして、土星と重なるようにして起こる満月です。土星は2020年末からこのみずがめ座に滞在し、ときに私たちに「試練」と呼べるような出来事を投げかけては、この時期に鍛えるべきテーマに向かわせてくれていました。その頃から努力し続けてきたことがあれば、この満月において「一定のラインまで到達できた」と思えるようになるのかもしれません。

といっても、過ぎ去った日々はいとも簡単に忘却の彼方へと消えていくのが世の常です。私などは先日、ヨン様の名前をど忘れし、あの笑顔と「様」だけは鮮明に思い浮かぶのに「モン様……なんか違うな……ドン様は……静かなるドンだ龍宝かっこいい!ってそうじゃなくて……レオ様……って様しか合ってない気がするなハリウッドだし……」と延々と考えていました。冬ソナのテーマソングまで脳内に響いているのに。もうだめかもしれない。まあそんなことはどうでもいいのですが、星座ごとにテーマを列挙してみましょう。

 

★おひつじ座…友人・仲間、自由、未来に関すること、“みんな”のなかで何をするか
★おうし座…仕事や所属している組織における役割、責任、キャリア
★ふたご座…高度な学問、理想に向かう精神的な鍛錬、遠方に赴くこと
★かに座…相続、パートナーの収入・資産、ローン、責任ある立場を受け継ぐこと、教わること
★しし座…対人関係、結婚、パートナーシップ、共同でやっていることの責任
おとめ座…健康、生活習慣、仕事、自分の役割を果たすこと
★てんびん座…恋愛、子ども、投資、クリエイティブワーク
★さそり座…家族、不動産、拠って立つ場所、居場所(自宅が多いが、会社という人も)
★いて座…コミュニケーション、基礎的な学び、移動
★やぎ座…才能、お金、収入アップのための努力
みずがめ座…自分自身のこと、アイデンティティに関すること
うお座…秘密、目に見えないもの、見ないふりをしてきたもの、過去

 

この満月では、おうし座に滞在する火星&天王星が90度の角度をとっています。太陽は対岸のしし座にあるため、「Tスクエア」というハードな図ができていることになります。これによって、2020年末頃からコツコツと取り組んできたテーマにおいて大胆かつ衝動的にハードルを乗り越えたい、「敢えてのリスクテイク」もためらわない姿勢が出る人もいるでしょう。あと一歩、というところまで来ている人は、ここでブレイクスルーを起こしていくことも考えられます。「やるんだ」という気持ちが、困難を押しのけていくのです。これまでどうしても勇気が出なかった人も、ここでは星が味方してくれるかもしれません。

土星はたしかに私たちに、頭をぐっと抑え込むようなストレスを与えたり、試練と呼べる出来事をもたらしたりもします。ただ、もしこの満月前後で乗り越えるためのアクションができたなら、その経験は今後の人生に必ずや、役立つものとなるでしょう。

もちろん、役立つことばかりが優れたことではありません。いくら役立つとはいえ、「苦労してまで、そんなモノいらんわい」と思うこともあるはずです。今回はパス、と思うのもまた人生です。ただ、ここで頑張ったことというのは、腹巻に縫い付けておく五千円札のようなものです。そう、出先で何かがどうかして何もかもなくしたときにふと思い出す、ガチで役立つお守り。これがあれば、家に帰れる。交番までタクシーに乗れる。電話ができる。途方にくれるばかりでなくいろいろな解決策が思い浮かぶ、魔法のアイテムです。「腹巻きしないけど」というのは言わない約束でお願いしたいのですが(私もしない)、手に入れるのは大変でもいつか必ず生きていく役に立つ、そんな力を私たちは今、やしなっているのだと思います。どうぞご無理なさらず、でも無理したいならばためらわず。そんなスタンスでいるとよろしいかと思います。

 

どなたにとっても、良い満月となりますように。

 

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(近況)

幻冬舎で毎月暗いエッセイを書いているのですが、ふと気づきました。こんなに毎度毎度暗いことを書いていると、陰気な性格がバレてしまうのではないか。というわけで8月15日に更新される回は夏ということで、ちょっと涼しくなる話を書こうと考えました。

まず浮かんだのが小学校の頃、本気で怖かった「学校の七不思議」です。私が通っていた小学校でまことしやかに囁かれていたのは「夜中に踊り場の鏡を覗くと死ぬ」とか「音楽室のベートーベンの絵は夜中に見ると目が光る」といったものでした。「二宮金次郎像は夜見ると回転している」というのもあったでしょうか。「在学中に7つ全部知ると死ぬ」というオチまであり、6つ知ってリーチがかかっていた渡辺君は本気で怯えていましたよね。あれは兄姉がいる人があぶないのです、うっかり知ってしまうから笑

ちなみにベートーベンの目が光る、というのは本当でした。なんなら昼間にギラリと鋭い光を放った瞬間を、皆で目撃したのです。赤いストールを巻き、挑みかかるような表情をした彼の……眼球のところに画びょうが刺さっているのを。誰だよ刺した奴。それが判明してから七不思議ブームは急速に下火となり、渡辺君も明るさを取り戻しました。

そういえば中学のときは「正門のマリア様像は夜になると回転する」という噂もありました。二宮金次郎といい、マリア様といい、正門横にいる人はどうして回転することになっているのでしょうか。まあいいんですけど、こういうのを書いて全部ボツにしました。私が本気でゾッとした暗くないエピソード、15日更新です。よろしければぜひ、ご覧いただけますと幸いです。

2022年7月29日、しし座新月。どんな幸せも自分で肯定する「はじまり」のとき

2022年7月29日、しし座で新月が起こります。新月は「スタート」のタイミング。自分が自分であることに、自分らしさを表現していくことについて、新たな動きを起こしたり決意を固めたりする人はとても多いでしょう。今回注目すべき部分は、同じ日におひつじ座に滞在している「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が逆行を始め、この新月と調和の角度となること。これにより、「どんな幸せも自分がそう思うのであれば幸せなのだ」という肯定感とともに、自分にとっての幸福を見つめていく日々がスタートするでしょう。木星逆行は11月下旬まで続きます。なかでも影響が強いのは、おひつじ座内で逆行をする10月末までの期間。夏から秋にかけての、幸福と向き合うシーズンです。

 

木星の逆行は、私は「幸福というものの価値観を見直すタイミング」ととらえています。幸福というものは人類に普遍的なもののようでいて、必ずしもそうではありません。トルストイは『アンナ・カレーニナ』で「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」と書きましたが、現代に至っては特に(※『アンナ・カレーニナ』は1877年刊行)幸福のかたちは生き方がバリエーション豊かになったのと同じ分だけ、寿命が伸びた分だけ、さまざまな様相を見せているでしょう。成長するにつれ、しみじみと理解できる幸福のかたちもあります。たとえ世の中の人が口を揃えて「それは幸福ではないよ」と言ったとしても「私はこれがいいのだ」と守り抜きたい幸福もあるでしょう。たとえこの先、愚かだったと後悔する未来が予測できたとしてもなお「今この瞬間、私はこれが幸福なのだ」と言いたいことだってあるはずです。そんな時代において幸福の価値観というものは一定であろうはずがなく、変わることも往々にしてあるでしょう。それは成長であり、学びの結果でもあるはずです。仮に、こうした変化に気づかなければ、心と現実のミスマッチにもつながりかねません。

ここから11月下旬まで、多くの人が「自分にとって、幸福ってなんだろう」と、一歩立ち止まって考える時間が増えるでしょう。そのとき、今回の新月が意味する「自分が自分であること」「自分らしさを表現していくこと」におけるスタート、という意味が効いてきます。

肯定というのは「あっていい」と思うことです。それを幸福と思う自分が好きかとか、あるのが正しいのかどうかとか、そういったことはまったく関係ありません。自分はこれが幸福で、これから追い求めていきたい。そのことを丸ごとOKと考える力が、静かに胸のなかに宿るのだろうと思います。

自分が思う幸福に、本当の意味でOKを出してあげられるのは自分だけです。「いいね」とか「応援するよ」といったことを言ってくれる人もきっといるでしょう。でも、最終的に決断するのは自分なんですね。自分しか、いないんです。そうした意味で、非常に希望に満ちた前向きな新月にしていかれる人が多いだろうと思います。幸福における価値観を巡る旅、一緒に踏み出してまいりましょう。

 

どなたにとっても、よい新月でありますように。

 

 

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<近況>

稲川淳二が夏の季語になったとのことでいろいろ思いを巡らせておりました。俳句で人名が入ったものってあったでしょうか。手元の歳時記や所有している俳人の本を見るに「西鶴忌障子を貼って独り者」(鈴木真砂女)とか「芭蕉忌やはなればなれにしぐれをり」(加藤楸邨)など、忌日を詠んだものはあっても、フルネームってあまりないような気がするのですよね。

ひとつだけ思い出すのは、私の往年の愛読書『VOW』という大変お下劣な本に載っていた新聞への投稿「気がつけば野際陽子のいない秋」なのですが、肝心の野際陽子でよかったのかどうか思い出せないのです。手持ちのVOWをざっと探したものの、布袋寅泰のふりがなが誤植で「ぬのぶくろとらやす」になっているのとか、ジュンスカのが「ジュン&スカ」となっているのを見て笑っていたら夜中になってしまいました。俺はいったい何をやっているんだこんな夜中に。真面目に季語を知りたかっただけなのに。そうこうするうち、占いコーナーの誤植「気の合う仲間とに出てみては」というのを見つけてゲラゲラ笑ったり(だよ!)新聞のお詫びコーナーの誤植「お詫びしす」というのを見つけてフフッとしたりで(そこ間違ったらいかんだろうw)、夜はあっという間にふけていくのでした。こういうので一番有名なのは「インド人を右に」ですよね。詳しく知りたい方はぜひ検索をw

 

ちなみに鈴木真砂女は「夏帯や運切りひらき切りひらき」という夏の句が好きです。夏帯をきりりと締めて、自分で自分の運を切り開いていくのだよね。

 

 

2022年7月14日、やぎ座満月。社会のなかで「わたし」を生きていく。

2022年7月14日、やぎ座で満月が起こります。やぎ座の満月は、「社会的成功」において物事が満ち、「振り返りと調整」を行うタイミングです。詳しくは、VOGUE様で書かせていただきましたので、よろしければぜひご覧ください。

www.vogue.co.jp

さて、例によって例のごとく「記事におおかた書いてしまい、ブログのネタがなくなる」という状態でもう近況でも書いてしまいそうな気分になっているのですが(早まるな俺)、この「社会的成功」、タイトルにある「キャリア形成」についてもう少し深堀りしてまいりましょう。こういったキーワードを使うと「別に成功したいわけでは……」「キャリアを追い求めたいわけでは……」という方もいらっしゃるだろうと思います。今は仕事から離れている方は、当てはまらないとがっかりしてしまうかもしれません。でも、その必要はありません。誰も、仲間はずれなんかじゃないです。

 

この部分、もう少し大きくとらえて「『社会人として』と言われるできごと」について、ここまで頑張ってきたことが満ちる、そして「振り返りと調整を行うタイミングと言ってみたいと思います。満ちて欲しいと願いながら頑張ってきたこと──それが、社会的成功という人もいるでしょう。理想とするキャリアである人もいるでしょう。そして「社会人として」という意味から広げてみると、「組織の一員として」「子どもを育てる親として」「地域の担い手として」、それぞれ頑張ってきたことが満ちるという人もいるでしょう。そして、無理をしている部分があれば調整をする。社会のなかでは「すべてを自分らしく」というのは無理としても、あまりにも自分らしくないぞ、おかしいぞと思った部分も調整をする。そういう日です。頑張ったことはちゃんと認めて、うんと自分を褒めて、よりよい未来のために調整をする。これがワンセットです。

 

「満ちるどころか、こうなりたいと思っていた未来に1ミリも近づけていないぞ」という人もいるでしょうか。「満ちるはずではないのか、自分だけがツイていないのか」「努力が足りなかったということか」などと、がっかりする必要はまったくありません。その場合は、ちょっぴり自分を丁寧に見つめてみると良いだろうと思います。考えてみたいのは、

  1. なりたい姿が、本心からなりたい姿なのか?
  2. 違うアプローチはないか?

ということです。

1については「いや本心だよ!」と思われると思うのですが、人って不思議なもので「本当はなりたくないけど、社会的にそうあるべきだ」と思っていることがあるのです。わかりやすい例として、ちょっと仕事から離れてしまって恐縮ですが、この例を挙げましょう。「本当は結婚や子どもを持つことには抵抗しかないけれど、この年齢になるとみんな結婚するから」と婚活をしているといったケースです。「本当はのんびり自分のペースで働きたいけど、親が出世を望むから」とかもあるでしょうか。

2は、望みは本心に従っていても、アプローチが違うケースです。満月は頑張ってきたことが「満ちる」のですが、それは良いことばかりが満ちるわけではありません。コップがどんな液体もひとしく満たしていくように、自分に合わないアプローチをしていれば、それはそれで満ちて「なんかちょっと違うな」という実感につながります。要は、この満月のタイミングは「違うアプローチを試してみるといいよ!」というサインなんですよね。1の課題が、2によって解決する人もいるでしょう。

 

キャリアということばは、「轍」が語源なのだそうです。自分が通った後につくものです、なんなら、繰り返し繰り返し刻むことで、より深くなります。そう考えると、この満月の「振り返り」という意味合いがとても味わい深いもののように思えてきます。自分はどんな轍を刻んできたのか。そしてこれから、どんな大地に轍を刻みたいのか。もしも叶うなら、それが希望に満ちたものであって欲しいものです。あなたも、私も。ぜひ、そうしていこうではありませんか。

 

どなたにとっても、良い満月にしていかれますように。

 

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(近況)

私の夫はなんでも洗濯機に入れてしまうワイルドな人で、鍵・財布・ベルトと、およそズボンまわりのものはだいたいINした実績があります。しかしあるとき乾燥が終わったタオルとともにホカホカのキッチンタイマーが出てきたときは仰天しました。数字のパネルが取れ、変わり果てた姿に。洗濯槽を覗くと1と4と7が……。最期はもとの姿で見送ってやろうとパネルをはめ直してみたら、ピッと言うので腰を抜かしました。タイマー生きとったんかワレェ!

水攻め・熱波を乗り越えてから2年。さすがの彼(彼なのか)も、少し弱ってきました。タイムアップ時に鳴るイッツ・ア・スモールワールドがいつしか「ピピピ…!」というただの電子音に。入力音も徐々に弱々しくなりついに消え、反応も鈍く、液晶はモヤがかかったように薄くなってきました。そしてある日のこと、ついに無言でタイムアップをするという事件が起こったのです。歯という歯が割れそうな……と言ったら言い過ぎですが、ものすごい固茹で卵を前に「もはやこれまで」としんみりしておりました。しかし、ふと思いついて電池交換をしてみたらなんということでしょう。今まで聞いたこともないようなやる気に満ちた「ピッ!」の入力音。冴え冴えとした液晶。そしてキレのあるイッツ・ア・スモールワールド。タイマー生きとったんかワレェ(2年ぶり2回目)

【新刊】『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』が発売されました

今期も出させていただくことができました!『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』、発売です。前回と同じく、12星座全部入りのほうには「注目日カレンダー」という電子版の特典がついております。引き続き、お得な星座ごとの分冊版もありますので、併せてご検討いただければと思います。

 

ちらっと中身を見てみたい!という方は、下記にて総合運が無料公開されています。ぜひご覧になってみてくださいね。

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今回も私の遅筆が極まりまして、編集者さんに3回くらい八つ裂きにされそうなレベルの進行をしてしまいました……というわけで発売日が6月30日という、ギリ上半期滑り込みというかたちになってしまいました。「もしかして下半期は……出ない!?」とご心配のお声をいただいたみなさまには、心よりお詫び申し上げます。

こうして年に2回、出させていただけるのもひとえに、ご購入くださるみなさまのおかげです。ありがとうございます。

だいたいにおいて陰気な性分でして、「もし下半期本のお声がけがなくなったらどうしよう……」と1日3回くらい考えては落ち込んでいるのですが、そうなってもひとりで書いているような気はしますね。現実的にはnoteで公開、といったかたちになると思いますが、「一度は出してみたい、夢の同人誌……」などと妄想も広がる、いにしえの腐女子だったりします笑

まあ腐女子の話を書き始めるとこのまま3000行くらい書いてしまいそうなので、ひとまずは2022年下半期運勢本のお知らせということでよろしくお願いいたします。ぜひお楽しみください!

 

 

 

 

【新連載】25ans様で、「真木あかりの12星座別・今週の恋占い」がスタートしました

colorful set of zodiac signs on pink background

 

新しい連載が始まりました。25ans様の「真木あかりの12星座別・今週の恋占い」です。月間の恋占いは幻冬舎plus様で長く書かせていただいておりますが、こちらはさくっと週間の運勢をご覧いただけます。よろしければぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

www.25ans.jp

2022年6月29日、かに座新月。少しずつ、少しずつ自分を整えたその先に。

2022年6月29日、かに座で新月が起こります。月はかに座で最もその力をストレートに発揮できることになっていますから、新月の「スタート」の意味合いもビビッドに感じられることでしょう。心の底からホッとする場を、「身内」と呼べる人とのつながりを、ベースキャンプを整えるように作っていけたら素敵です。

もう少しくわしく見ていきましょう。今回の新月は、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星と、ちょっとハードな位置関係となっています。食欲を始めとした欲求がアンコントローラブルな状態になりやすかったり、些細なことをものすごく敏感に受け止めてしまったり、といったことが起きやすいのかもしれません。家族やパートナーを心の頼りにする、その度合いが高まりすぎてしまうこともあるでしょう。自分でも「よせばいいのに」「こんなつもりじゃないのに」と思いながらも、止まらない。そうなってしまうと、ひとりでいてもしんどい、相手がいればいたで自分を責めてしまってしんどいと、なかなか歯止めがかかりません。

ただ、ここでの精神的な緊張というのは、決して乗り越えられない宿命のようなものではありません。欲求が止められなくなるのを和らげる手段はありますし、たとえわずかでも「ちょっとましにできた」と思えることは、自信につながります。私は思うのですが、こうした「アンコントローラブルな自分を、コントローラブルにしていく」というのは、意思だけではどうにもなりません。どんなに小さなことでもいい、「今日はちょっとましだ」と思える夜をいくつもいくつも重ねて、「ましにしていく」ということの先にあるのではないでしょうか。この新月では、またひとつ、「まし」を重ねるチャンスでもあると思います。ハードな位置関係も、使いようなんですよね。

 

もちろん、こうした葛藤もなく穏やかに、自分らしい日を過ごされる方も多いと思います。ほんとうに素敵なことです。自分がホッとリラックスできる場所で、目の前の人を大切に過ごす。そんな新月の時間を過ごすことで、いい波に乗っていけるのではないかと思います。

 

どなたにとっても、良い新月となりますように。

 

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(近況)

Twitterで私をフォローしてくださっている方は、締切がやばすぎて「今夜は23:59まで粘るぞ」というとき、私が北斗の拳の画像をツイートするのをご存知であろうと思います。月末を中心につい連発してしまっていたせいでしょうか、最近どの編集者さんも口裏を合わせたように

「お忙しそうですね。昨夜も北斗が……」

北斗の拳をアップされているところすみませんが……」

「昨夜の北斗はうちのせいでしょうか……」

などとのたまうようになってしまったではないか。しまいには10年来の友人にまで「いっそ『北斗の拳』占いを書いたらいいのでは」と言われる始末。原哲夫先生申し訳ありません(土下座)。まあ私が常識的な時間に書き上げないのが悪いので完全に自業自得なのですが、私のイメージが修羅の国のようになっていないか不安な今日この頃です。我が生涯に一片の悔い無し(←まるで反省していなさそうな発言)