占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

【新刊のお知らせ】2月22日、『タロットであの人の気持ちがわかる本』が発売されます

f:id:makiakari:20210131084935j:plain

2月22日、2並びの日に新刊『タロットであの人の気持ちがわかる本』が発売されます。パートナーから気になる人、上司、同僚、友達まで、「あの人」の気持ちを占える本で、タロットカードを持っていなくても、カードの意味を調べなくても、お相手の生年月日がわからなくても、手にとったその日から占えるビブリオマンシーという手法をとっています。ひっくり返して読むなど、ちょっと変わった仕掛けも。

本書は雑誌「マイカレンダー」2020年秋号でかたちになった構想5年(長いよ)の企画が、かなりの加筆を重ねて完成しました。ずっとずっと、「こういう本があると、悩める方のお力になれるのではないか」と思って心のなかで温めてきた企画です。

 

たとえば真夜中、音信のない恋人の気持ちが心配でたまらなくなったとき。

まだ何も始まっていないけれど、今後が気になる人ができたとき。

生年月日も知らないクライアントが、どんなふうに自分を評価しているのだろうと思ったとき。

 

そんなときに、パッと占って不安を軽くしたり、「じゃあ、こうしよう」という行動指針を立てられたりしたら…それが、企画の発端です。そうすれば、ただ悩むだけの状態から抜け出しやすくなるんじゃないか、振り回されすぎずに済むんじゃないか、と私は思うのです。悩みにとらわれる状態は、誰だって嫌だし避けたいです。でも、意思の力ばかりで抜け出せるものではないから、苦しいのですよね。占いがお役に立てるのは、こういうときではないかと私は思うのです。

…なんて偉そうに書いておりますが、占いを勉強し始める前の、弱くて他人の気持ちばかりを気にしていた頃の私は、まさに「ただ悩むだけ」という状態でした。いじめられたり裏切られたりすることが多い人生だったけれど、でもどうにか幸せになりたかったんです。もうこんなの嫌だよ、抜け出したいよと泣いていた自分が、ずっと心のなかにあったのかもしれません。なんかまた自分語りでしんみりしちゃいましたね、新刊のお知らせというハッピーな記事のはずなのに。恐縮です。

 

お守りのような本にしたいと思って、ひとつひとつ丁寧にメッセージを書き起こしました。「使えるお守り」にできたと思います。

ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら幸いです。

 

 

 

 

【出演情報】1月31日(日)、84.7 FMヨコハマのLucky Me!に出演します。

f:id:makiakari:20210130142504p:plain

1月31日(日)、84.7 FMヨコハマのLucky Me!というラジオ番組に出演します。14:40から、これからの生き方などについてお話する予定です。横浜方面にお住まいの方、radikoをお使いの方、お時間が合いましたらぜひお聴きになってみてください。極度のビビりの私、もちろん既に緊張しております!!

2021年1月31日、水星逆行開始。コミュニケーションの遅延、そして昨年末からひた走ってきたことを振り返るひとときを。

f:id:makiakari:20210130131351j:plain

2021年1月31日、知性とコミュニケーションを司る星・水星が逆行を始めます。皆の者!準備はよいか!!といきなりすぎる謎のノリはともかく、この「準備」というのは「水星逆行におけるマインドセットの準備」と同時に「仲間(とも)たちよ、怯えるでないぞ!」という呼びかけでもあります。(この記事で初めて水星逆行という言葉を目にする方は恐縮です、のちほど詳しくご説明しますが、もし手っ取り早くご覧になりたいときはココロニプロロさんの記事をご参照ください…!)

水星逆行というと、間髪入れずに「やだ」「怖い」「また辛いことが起こるのか」という反応をいただくことは非常に多いです。なぜなら、もっともその影響を実感することが多いのは、コミュニケーションの遅延、行き違いだからなのですね。まあ電車の遅延で「わー!!!」となる人も多いのですが、それは走る・タクる・諦めるのコンボでなんとかできま……まあできないこともありますけどね。しかし大切な人がいて、悩んでいたり不安だったりして、コミュニケーションまで滞ったら……そのしんどさは、私も経験があります。怖い、不安だというお気持ちは共感いたします。

ただ、星は人を苦しめるために逆行するわけではありません。「何もかもうまくいかない凶の時期」ではなく、「コミュニケーションが鈍る時期」というだけなんですね。そこで思いつめて焦って、着信1万件とか残してしまうと結果は「凶」と呼べる状態になってしまうことが多いでしょう。嬉しいな、気分がいいなと思うことばかりではないにしても「そういう時期」と思って今できることをする。占いをする意味のひとつは、こんなふうに「そういう時期なのか、じゃあこうしよう」と考えるところにあると私は思います。知っているから落ち着ける。自分はわけのわからない運命の渦にもみくちゃにされているわけじゃないんだ、こういう時期であり、ここを過ぎたらまた向き合えるときが来ると思えると見通しを立てることが「自分の人生を生きる」ということなのです。

水星逆行が嫌いだ、不安だとおっしゃる方が、どれほど怖い思いをなさったか。ひとりぼっちで辛い思いに耐えていらしたか。自身の体験と重ね合わせて想像すると、あの頃の胸の痛みがありありと蘇ってきます。スマホを見ることが、同時に連絡がないことを突きつけられる意味を持ってしまうことが、耐え難く感じていました。でも、ただ振り回されるだけではなく、「そういう時期なのだ」と意味を持っていると「知る」ことで、人生はいささかしのぎやすくなります。

だから、ご自分が悪いのだろうかとか、お先真っ暗なのだろうかとか、まだ起こっても事実と決まったわけでもないことをあれこれ想像したりしないで「そういう時期ならしょうがない」と思えるようにマインドセットしておくことをお勧めしています。私たちは振り回されるために生きているわけじゃないです、幸せになるために生きているわけです。心を丈夫にしていきましょう。

 

そろそろ「この調子では前置きを読んでいる間に水星逆行期間が終わるのではないか」と不安になってきた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。ここから書きます。

 

今回の逆行は2021年2月21日までです。

水星逆行時は、コミュニケーションの停滞という形で不調を感じる人が多いようです。この停滞というのは、具体的には

  • メールやLINEの返信が来ない
  • メールやLINEの誤爆
  • 誤解・すれ違いが起こる
  • 予定が行き違う、仕切り直しになる
  • 良かれと思ってしたことが裏目に出る
  • スマホ・PCの不具合

といった感じでしょうか。逆行開始日・終了日の前後は影響が強く出がちなので、特に注意が必要です。また、これらは全人類が感じる・やらかすということではなく、まったく感じない人もいます。たとえば水星逆行中に生まれた人などは、水星逆行中のほうがノリノリ、なんてこともあるようです。何も感じないから不安になる必要はまったくありません。

 

さて、今回の水星逆行は、みずがめ座で起こります。個人間のコミュニケーションにおけるインシデントとは別に、こちらの流れでも解説しておきましょう。

みずがめ座では2020年末にグレート・コンジャンクションが起こり、そのまま木星土星が滞在しています。そこで起こる水星逆行ということで、昨年末あたりからあなたのなかに宿り始めた新しい感情や、力を入れ始めたコミュニケーションにおいて遅延、行き違いが発生することは増えるかもしれません。

またみずがめ座ならではの、あらゆる規範を問い直す自由と、差別を憎み平等を目指す心、画期的なテクノロジーといったあたりは、ちょっと前に進む速度が鈍ったり、レスポンスが悪かったり、時計を巻き戻して検討しよう…的なことが起こるかもしれません。

 

ただ、個人的なこと・社会的なこと双方に言えることではありますが、水星逆行というのは「悪いことばかりが起こる凶の時期」ではありません。ここまでガーッと突っ走ってきたなかで見えなくなっていたことに気づけたり、いつもと違うコミュニケーションのなかで改めて付き合い方を振り返る、などということもできるでしょう。「過去」とつながりがある時期なので、過去に残った遺恨を解消できる人、思い残したことをやりきれる人もいます。なつかしい人に再会する、関係性が復活するというのも、水星逆行時に多く起こるイベントです。私も、かつてだめになったと思っていた人と、不思議な巡り合わせで再会し、それまでの違和感を一掃した経験があります。柔らかく、優しい光に満ちた20日あまりの日々は、今でもよく思い出します。

人生がそうであるように、水星逆行時も悪いことばかりではありません。だから「そういう時期」と思いつつ、少し胸のなかを冷静にして目の前のことと向き合っていけるとよろしいかと思います。

どなたも、それぞれに、有意義な水星逆行期間でありますように。

 

あっ、あとスマホ・PCのバックアップはやっておきましょうね😊

 

(特に教訓のない近況)

例の秘宝館(前回の記事を参照のこと)のその後についてご質問をいくつかいただきました。溜めに溜めたおもしろ画像が増えすぎて秘宝館5にまでなったのですが、そもそもなぜファイルサーバ(共有サーバ)に上げていたのか。当時、仕事で悲しいことがあった部下に対し、上長なりに力になりたいと思ったのが始まりでした。元気を出せとファイルを共有したところ、即元気を取り戻した部下。自発的に案件に取り組めという自走式の部署を目指していたことが災いイヤ幸いし、彼女が自分のお気に入りのおもしろ画像をそこに保存し始めたのです。そしていつしか他の部下もそれに倣うように……。当時「ファイルサーバに新規データを格納しました!」「確認します!」というやり取りはすべて秘宝館関連でしたよね。

メンバー全員が一丸となって蒐集を続けた結果、わずか30枚ほどの画像からスタートした秘宝館は秘宝館5にまで成長。しかし終わりの日は突然やってきたのでした。会社側がファイルサーバの容量が足りないと調査に入り、「あそこの部署だけすごい容量をくってる」と……。怒られが発生し泣く泣く個人PCに入れたのですが、退職時にバタバタしすぎて散逸。秘宝館は平成の夢と消えたのでした。どんな物事も、いつまでもあると思っていてはいけない。一瞬一瞬を目に焼き付けておかなければいけないんだ――と、痛感した出来事でした。

当時のお気に入り画像のひとつです。

f:id:makiakari:20210130125737j:plain

(出版のお知らせ)

2月22日、2並びの日に新刊『タロットであの人の気持ちがわかる本』が出ます。パートナーから気になる人、上司、同僚、友達まで、「あの人」の気持ちを占える本で、タロットカードを持っていなくても、カードの意味を調べなくても、お相手の生年月日がわからなくても、手にとったその日から占えます。ひっくり返して読むなど、ちょっと変わった仕掛けも。

本書は雑誌「マイカレンダー」2020年秋号でかたちになった構想5年(長いよ)の企画に、かなりの加筆を重ねて完成しました。ずっとずっと、「こういう本があると、悩める方のお力になれるのではないか」と思って心のなかで温めてきた企画です。ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら幸いです。

 

 

2021年1月29日、しし座満月。自分が自分らしく生きていくための、ターニングポイント。

f:id:makiakari:20210128221728j:plain

2021年1月29日、しし座で満月が起こります。月の対岸には当然ながら太陽があり、その太陽は木星と重なっています。この3つの星をつなぐラインに火星、天王星がちょっとハードな刺激を与えています。

この満月は、自分であること、自分の魅力といったものをバージョンアップしていくことができる星回りにあたっています。自分が自分らしく生きるには、どうしたらいいのか。それについて、ここまで自分が歩んできた道と現在地を振り返ってみるといいでしょう。

 

さて、「自分」とか「自分らしい」といったワードを見て「またかよ自分らしいとかもういいよ」と思われた方はいらっしゃいま オレだよ!オレオレ!母さんオレ! とまさかの自分オチなのですが、「自分らしい」という言葉、けっこうクセモノです。さんざん考えたことがある方ほど「いや自分らしさって、まあ言うけど言われすぎじゃない?」と鼻白むわけです。

まあまあ長いこと生きてきて思うに、自分らしさって一生追い続けていく課題なんですよね。「これが自分です!」というものがたとえ言えたとして、成長したり痛い目見たりすると、今まで受容できなかった自分も受容できたりします。「まあアリっちゃアリ」と思えたりするんですよね。それが死ぬまで続いていきます。もし私がロッキーだったら『ロッキー5』どころか今頃『ロッキー83』くらいはいっちゃってる勢いですよもうね(意味不明)。

 

というわけでこのしし座新月のタイミングでは、自分らしさと言われて迷ったり迷わなかったり、確信が持てたり持てなかったりする自分もまた自分、と思っていただいて大丈夫です。そのうえで「こういう自分はもういいや」と思えるのであれば、それがバージョンアップのポイントとなります。もういいや、と思える自分につながる習慣はできるだけ手放して、思考回路も閉じて、学びは残す。そして新たに、自分を受容して理想を目指していくのですね。

 

幸いにして、この時期は他者が強力な見方となってくれます。他人は自分の鏡のような存在、とよく言われたりしますけれども、目の前で真剣に向き合ってくれる誰かを見つめたとき、自分のなかの軌道修正すべきポイントに、気づけたりすることもあるのかもしれません。

 

大事なのは、早合点して焦って変わろうとしたり、自分ではない誰かになろうとしたり、しないことです。じっくりゆっくり、向き合ってみましょう。この満月の翌々日からは水星逆行がスタートすることになっていて、どのみち物事の進みはゆっくりになるのです。先を急ぐことだけが、大事なことではないはずです。

 

どなたも、良い満月にしていかれますように。

 

(特に教訓のない近況)

1月31日と2月2日、おかげさまでまたラジオに出ることになりました。31日が横浜FM、2日がSBSラジオです。水星逆行中のラジオってもう不安しかないのですが、(バキューン)とか(バキューン)(バキューン)のこととか(バキューン)(バキューン)(バキューン)だとか、ヤンチャなネタは話さないように気をつけようと思います。いやー放っておくとつい、昔「第3世代のケータイで裸を撮ると乳首のところが星マークになる」というエイプリルフールのウソ記事をすっかり信じ込んでクライアントに話しまくったりしたとか、会社のファイルサーバに「秘宝館」と名付けたファイルをこっそり作っていたらバレて「誰の仕業だ」と騒ぎになったとか、そういうことを言ってしまいそうで。理性を働かせるんだ俺。ちなみに秘宝館にはネットで集めたおもしろ画像を大量に溜め込んでいて、仕事で悲しいことがあると見ていたのでした。積極的に蓄積に取り組んだ結果、「秘宝館5」にまで増え、データ量の多さでバレましたw

 

初代秘宝館に入れていた、当時のお気に入り。仕事で悲しいことがあるとこれを見ていた↓

f:id:makiakari:20210128222859p:plain

 

 

(以下宣伝です)

【売上を寄付します】

チャリティコンテンツを書きました。上半期181日のうち、特に気になる80日をガッツリ解説!の有料noteです。こちらについては、売上はnote手数料を除いたすべてを「いのちの電話」に寄付いたします。少しでも多く寄付できたら嬉しいです。1月分はすべて無料でご覧になれます。ぜひ、覗いてみていただけると幸いです。

note.com

上記の「気になる日カレンダー」と同じものを、WORDSさんでもご購入いただけます。noteが使えないという方はこちらからぜひ、と思います。

words.gifts

 

2021年上半期の運勢本、今年もお陰様で出させていただきました。グレート・コンジャンクション後の半年を読み解いております。12星座ごとの分冊版もあります。

 

 

幻冬舎plusにて、けっこうたくさん無料で読めます。

www.gentosha.jp

 

【更新・掲載情報】アテニア様「KIREI Cruise」にて、2021年の占いが更新されました

f:id:makiakari:20210114231556j:plain

アテニア様のサイト「KIREI Cruise」にて、2021年の12星座占いが更新されました。

 

「私らしさ」、ひいては「自分らしさ」。これって考えれば考えるほど迷宮に入り込んでいくようなテーマでして、よくご質問もいただきます。年齢を経て変わる人も多いですし、ふと違う自分らしさを見つけることもありますし、ひとつだけの人もいればいろいろな自分らしさを持つ人もいます。自分で「これが私らしいということ」と思っている姿と、他人から言われる「あなたらしさ」がまるで違うこともあるものです。「肩肘張らず自然体でいられるときの自分」という言葉は妥当に思えますが、いつもちょっぴり肩肘をはっているがんばり屋さんなところが「自分らしいな」と思える人もいるでしょう。

だから、自分らしさというのは「感じ続ける」「考え続ける」ことが大事なのかなと思います。そしてどんな自分らしさも――かっこいいところもかわいいところも、情けないところもズルいところも――「自分なのだ」と肯定していくことが、自分の人生を生きるということではなかろうかと、思う今日このごろです。

そんな考察を踏まえ、今年ならではの「私らしさ」のヒントをぎゅっと詰め込みました。ぜひ、ご参考にしていただけますと幸いです。

kirei.attenir.co.jp

【インタビューにお答えしました】be-topia「はじめての占い」

be-topia様にて「はじめての占い」というテーマでインタビューにお答えしています。まだまだ勉強することばかりの身で恐縮ですが、「占いを受けたい方」「占い師になりたい方」にご参考になるかもしれません。よろしければぜひ、ご覧いただけますと幸いです。

be-topia.finbee.jp

ちなみに使い古された本とノートの写真が出てくるのですが、これは初学者の頃に読んだもの&勉強したノートです。ノートなんて何年前だよ!という感じですが、2度の引っ越しを経てもなんだか捨てきれなくて。当時は会社員で毎日深夜まで仕事をしていたのですが、毎日星読みをしてはノートに書いていて、1ヶ月で1冊を使い切っていました。これだけは絶対やるんだと決めていたのです。

出社前に日盤をとりながら(九星気学ですね)、ぎりぎりまでカフェで勉強することが多かったなあ。懐かしいです。試験はないけれど、受験生みたいでした。試験がない分、きりもなくて勉強だけがずっと続いていく、という日々なので不思議な気分だったことをよく覚えています。とはいえ占いは一生勉強ですから、気を緩めることなく精進して参ります、初心は、常に忘れずに。

 

 

 

2021年1月13日、やぎ座新月。いま世の中のために、自分は何ができるのか?

f:id:makiakari:20210112123931j:plain

2021年1月13日、やぎ座で新月が起こります。やぎ座は現実的かつ実際的なことを重視し、社会のためを思うサインで、現在は金星と冥王星も入っています。さらに隣のみずがめ座――社会のなかでの他者とのネットワークを意味するサイン――には水星、木星土星も入っています。星占いで主に使用する惑星10個のうち7個がこのふたつのサインにぎゅっと集まっているということで、社会を見つめるまなざしが強調される新月となるでしょう。

たとえば今、多くの人を脅かしている新型コロナウイルス。年明け早々に緊急事態宣言が発出される流れになりましたが、春の緊急事態宣言時に比べれば「個人攻撃」のようなものは減少しているように見受けられます。それよりも医療や経済、一時的に困窮状態にある方への支援など、社会全体をどうにかしようという流れが確かにできています。これはひとえに、皆がこのウイルスについて時間をかけて噛み砕いてきたからなのでしょう。これもまたやぎ座的な性質を帯びているなと思うのです…というのはいささか、星を読む人のポジショントークに過ぎると言えるでしょうか。

 

この新月は、個人の都合やエゴといったものよりも「みんなで生きていくにはどうするか」ということについて、今一度決意を固め直す、新しく始めるといった流れが起きるのだろうと私は見ています。おそらくですが、2020年に頑張ったことを糧として「できることを行動に移していく」という人は多いはずです。人によっては2018年頃から、自分をびしびしと鍛えるようにして頑張ってきたことがじわりと効いてくる人もいるのでしょう。会社が、業界が、自分が今生きている地域がなんとかやっていくために、徹底的にやる。このあたりは、新月と重なる冥王星が効いてくるのかもしれません。

ただ、それだけに「ガチでやりすぎる」傾向も出てくるのでご注意を。「過ぎたるは及ばざるが如し」です。「やんのかコラ表へ出ろ」的な頑張り方(どんなだよ)では摩擦を生むばかりですし、あなた自身もオーバーヒートしてしまいます。粛々と、確実に、現実を見ること。そんなところを心がけていかれると、良いのではないかと思います。

 

以上は占星術的な読み方で、ここからはちょっと余談です。

私は社会のために…ひいては「誰かのために」といったことを考えるとき、いつもアランの『幸福論』の一節を思い出します。

人間が他人に分け与えることができるのは、自分の持っている希望だけなのだから。

『幸福論』アラン著 村井章子訳 日経BP

これは人を陰鬱にさせる憐憫の情を持つことの愚を戒める一篇で「喜びこそ人間の真の宝物であり自然の理にかなったことなのだから、それを人に分けてあげるようにしようよ」といった結びがなされています。それを踏まえてのお話ですが、私個人はこの一文、気分によってかなり違う印象で読めてしまうのです。ポジティブなときは「おお、そうだそうだ」と思えるのですが、ネガティブモード一直線のときは「希望を持てない自分は誰の役にも立てないということか…」と思ってしまったりします。

まあこんな読み方をするのは私だけかもしれませんし、明らかに「間違った深読み」です。文章を読むとき、行間から筆者の思いを汲み取ることや、“敢えて書かれていないこと”を推察することは大切ですが、「Aと書いていないということはBと主張しているのか!」と、拡大解釈するのは誤読につながります。認知行動療法でいう「認知のゆがみ」ですね。

ただ、そう「感じる」ことはいけないことでもなんでもありません。感情に善悪はないのです。今、自分がそう思っているというだけです。で、ずっとそのままだとストレスも溜まるので、思考のベクトルを変えていく。それすらできない気分なら、まずは休んで心の体力を溜める。それが大事なんだろうと思います。

「何を見ても自分を否定するマン」というのは人生において、たびたび心の暗いところから顔を出します。それは防ぎようがない、けれど自分で「あっ今『何を見ても自分を否定するマン』が来てるな」「うお〜!俺の認知がまたゆがんでいるぞ〜!」といったふうにフラットに自覚して、うまく付き合っていくのが一番なんですよね。

 

もし今回のブログを読んで「世の中のためにできることなんて思いつかない。自分のことだけでイッパイイッパイだしこれ以上は無理。占いでそう言われるとかうざい」と思われるようであれば、ごめんなさい。申し訳ないと思います。できないのはダメ、できないと不運になるといった占いを書いたことは一度もありませんので、その点はご安心ください。

社会は個人の寄せ集めです。だから、「今日1日、なんとか自分をやっていく」というのも、立派な「世の中のため」だと私は考えています。心に希望がある人はみんなに分け与えればいい。でも希望を持てないならば、希望が溜まるまで自分をやっていく、希望につながらないことからひとつひとつ離れるといったことも、巡り巡って社会のためであるのですよね。すごいことだけがすごいわけじゃないです。日々がスペシャルなことだけでなく地味なことの集積であり、むしろ後者がスペシャルを支えているように、社会もそうした構造を持っているのではないかというのが、2021年はじめての新月における思いです。

 

長々と恐縮です。

新月は心身が揺れやすくなる方もおられます。あったかくして、のんびり過ごされるのもよろしいかと思います。どうぞご無理なさらず。そして健康でいましょう。

 

(特に教訓のない近況です)

大雪のニュースを見ました。温暖な静岡で生まれ育ち、人生で経験した最大積雪量が東京・10cm程度という私からするともう想像もつかないほどの量で、現地の方の「雪かきをしてもしてもきりがない」というお言葉に言葉を失いました。お住まいの皆様、お見舞い申し上げます。どうぞお怪我のないようにと思います。

雪といえば以前も書いたと思うのですが、会社員だった頃に「小雪のお姉さんは大雪」というしょうもない嘘を思いつき、ほんの出来心でクライアントに話したことがありました。するとなんということでしょう。その方がいろんな方にまたお話ししてしまったそうで、次にお目にかかったとき「このバカー!!!」と言われたのでした。その方とはもう10年ちかくお目にかかっていませんが、再会して「習近平の弟は習遠平」なんて話したら絶対信じてくれないんだろうなと思います。あの人元気かなw

 

(以下宣伝です)

【売上を寄付します】

チャリティコンテンツを書きました。上半期181日のうち、特に気になる80日をガッツリ解説!の有料noteです。こちらについては、売上はnote手数料を除いたすべてを「いのちの電話」に寄付いたします。少しでも多く寄付できたら嬉しいです。1月分はすべて無料でご覧になれます。ぜひ、覗いてみていただけると幸いです。

note.com

上記の「気になる日カレンダー」と同じものを、WORDSさんでもご購入いただけます。noteが使えないという方はこちらからぜひ、と思います。

words.gifts

 

2021年上半期の運勢本、今年もお陰様で出させていただきました。グレート・コンジャンクション後の半年を読み解いております。12星座ごとの分冊版もあります。

 

 

幻冬舎plusにて、けっこうたくさん無料で読めます。

www.gentosha.jp