9月28日より、三越伊勢丹様のサイトで「10の動物で占断 今週のエレメント占い」の更新がスタートしました。毎週月曜更新で、総合運・仕事運・恋愛運ほか、ラッキーカラーやラッキーアイテムを占ってまいります。美しいイラストとともに、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。
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雑誌「マイカレンダー」2020年秋号にて「あの人の気持ちがわかるタロットBOOK」16Pが掲載されています。まさにタイトルの通りなのですが、気になる人のお気持ちを占える、というものです。タロットカードの大アルカナ・小アルカナ、全78枚すべてを正逆ともに「気持ち」「アドバイス」で解説しています。
実はこのテーマ、数年来にわたりずっと「やってみたい」と妄想、いや違う企画を練っていたものです。過去、私が持つ「人を愛する喜び」には常に苦しさや孤独が同居していました。心の傷がまだ癒えないうちに、さらに痛めつけるような関係性を選んだりもしていました。ほんとうにきつかった。そんななか、見えない気持ちをタロットカードで占うことで、なんとか自分を立て直してきた経験があります。今、こうして幸せなパートナーシップを築けているのも、ひとつひとつ乗り越えてきた結果なのですよね。
今回、こうして実現する機会をいただき、本当に嬉しく思っています。
さて、ここからはちょっと説教臭いお話です。でも大事なことなので、ちょっと書かせてください。
占いで誰かの気持ちを知ろうとするとき、私は「わきまえ」が大事だと思っています。人の心は神聖なもの。誰にも見せないものです。だからこそ、いくら占いだからといって不躾に覗き見するような気持ちで占うのは良くありません。相手のためにも、自分自身の心が健康であるためにも。だからこそ、相手への敬意は忘れずにいたいところです。
また、気持ちが伺い知れたからといって、相手をコントロールしようとしないこと。これは不変のルールです。なぜなら、コントロールしようとすれば人間関係というのは面白いようにこじれるからです。一瞬うまくいったりもするんです、でも長続きしません。人間関係というのは「つくっていく」ものであり、そこが恣意的になるとどうしてもバランスが崩れやすいのだろうと私は考えています。また、気持ちは変わるもの。今のものが絶対永遠の決定事項と思ってしまうと、自分を見失います。
そうした、心がけておきたいポイントについても書かせていただきました。
ぎゅっとエッセンスが詰まった16ページです。ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。
MyCalendar (マイカレンダー) 2020年10月号 特別付録「心地よく暮らすための毎日の星占い 全36頁 マイカレ暦10~12月」付 [雑誌] (日本語) 雑誌 – 2020/9/23
冒頭の画像は、発売後に嬉しくて描いたファンアートです(どんだけ嬉しかったのか)。大アルカナの登場人物をもりもりに盛り込んだのですが、「戦車」のスフィンクスさんたちや「審判」の死人さんたちも入れてあげたかったな笑
やたら口を出してくる人間というものがいる。そういう人間に限って、申し合わせたように有益なことを言わないのはなぜなのか。その口縫い合わせてやろうか。と面白がっていられるのは傍から見ている場合で、これが当事者になるとたまったものではない。聞き流していても、心のなかには言われた言葉がヘドロのようにべったりとくっついていく。あんな人、と思っても気持ちは暗くしぼんでいく。言葉がリフレインするたびに、心はすり減っていくのだ。こういったときに唱えるといい3つの言葉をご紹介したい。
「知らんがな」
「あっそう」
「へー、ほー、ふ〜ん」
である。
大事なポイントは下記の2つ。ただスルーして終わりではない、ということを覚えておいていただきたい。
①心のなかで言う
②波立った心を、創造に向ける
まず①については、「なんとなく思う」のではなく、心のなかでしっかり言っていただきたい。人は「気にしないようにしよう」という意思ではなかなか気にしないようになれない。悲しいものは悲しいし、傷ついたら痛い。嫌なことをされた側がなぜ大人にならねばいかんのだ、と怒りの感情すら湧いてくる。でも「知らんがな」の5文字を、「あっそう」の4文字を心のなかではっきり言うと、意外とダメージは少なく済むのだ。
そして大事なのが②である。私は単純に、その場を受け流して終わりとは思っていない。いくら「知らんがな」と思っても、永遠に受け流せるほど心は単純ではない。怒りや悲しみで心がザワッと波立った、そのエネルギーを「また言わせないためには何をするか?」という発想、創造的行動に向けるのだ。仕事であれば、実力を身に着けて「お前の言うことなど痛くもかゆくもないわ」と思えるように頑張る。思い切って転職をして、自分がのびのび働ける場所に移る。ハラスメントの証拠をまとめ、しかるべき場所に提出する。まあなんでも良いのだが、ただ「耐える」だけでない選択肢を、全力で作っていくのだ。
とはいえ、こうした行動にはエネルギーがいる。傷ついたりショックを受けたりした心では、こうした「心の体力」がどうしたって出にくい。だから、「知らんがな」なのである。変な意見を真に受けず、まずは言葉で自分を守る。そして、心の体力がある状態をキープしながら、苛立ちすらも燃料に、今よりいい状況にしていく。「窮鼠猫を噛む」なんて、つまらないではないか。窮する前の元気な鼠のうちに、追い詰めるような猫なんて相手にしないで、力強く街を駆けて幸せを目指すのだよ。
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2020年9月17日、おとめ座で新月が起こります。毎回毎回、出だしからいきなり脱線すると話題の(注:私の中で)当ブログですが、今回はいきなり本題から入りましょう。ってすごいことのように書いていますがこれよく考えたら当たり前ですね。理由としては心を入れ替え真人間になったから
というわけではありませんで、おとめ座の新月だからです。新月という「スタート」の意味合いに、おとめ座ならではの論理性、効率性、分析・整理といった意味合いが加わります。四の五の言わず手を動かす、「明日の自分が頑張る」などと言わず今頑張る、といった実行力が重要なタイミングです。また、そうした気持ちでいたならば、ヒントはしっかりと目の前に浮かんでくるという時期でもあります。
他の星に目を向けてみると、やぎ座で逆行中の土星が、この新月とトライン(調和)の角度にあります。この土星にはおひつじ座の火星がスクエア(摩擦)の角度にあり、心の葛藤を感じさせる状況となっています。自分がやりたいことと、社会がで求められること。個人としての自分と、社会人としての自分。人によっては、ここ2年半ほどずっと感じていた社会への違和感が、夏あたりから急にぐわっと強くなってきたという人もいるかもしれません。そうした葛藤を「ときが経てば落ち着くだろう」とスルーするのではなく、論理的に、現実的に手を打っていく。今回の新月のテーマはここにあります。
火星と新月はインコンジャンクト(葛藤)の配置です。火星は逆行中であり、「熱がこもる」ような状態になりやすいときです。苛立ちをおぼえたり、やる気が不完全燃焼気味になったりしている人は多いのかもしれません。ただ、このインコンジャンクトは「葛藤」という意味を持ちつつも、活かそうと思えば味方にできる配置でもあります。活かそうと思えるかどうか――きわめて現実的な視線で――が、カギとなってくるはずです。
たとえば今感じている葛藤があるとしましょう。おとめ座新月のエネルギーを活かすなら、思考を整理して現実的な手を打っていくことで、うまいやり口を見つけていけるのかもしれません。それだけで十分ですが、もっというなら「苛立ち」「怒り」すらもエネルギーにしていくと、もっとブーストをきかせられるかもしれません。
苛立ちや怒りは、「よくないもの」とされることが多々あります。でも、自分にとってどうでもいいテーマだったなら、そもそも怒りも湧いてこないはずです。大事なものだから、大事なことだから、そうした感情が出てくるんです。苛立ちや怒りというのは、「大きな悲しみ」なんですね。それを、なかったことにしないほうがいい。
とはいえ、苛立ちや怒りをそのままエネルギーにしたらえらいことになります。年末特番・警察24時、こちら池袋駅東口交番上空バババババババババ(ヘリの音)となるとちょっとまずいので、まずは落ち着いておとめ座新月を活かしていきたいところです。怒りを覚えたのはなぜなのか。苛立ちが出てきたのはいつからか。どうしたらなくせるか。自分ができることを、あらゆる面から分析・検討してみるわけですね。そうすることで、このおとめ座新月にジャストフィットするエネルギーにしていけるのです。
もちろん苛立ちや怒りなんてないよ、という方はその調子でOKです。わざわざ燃やす必要はまったくありませんから、平和にやりましょう。
今できることをする。ロジカルに、自分がやるべきことを考えて行動に移す。こうやって書き起こしてみると「おとめ座新月のタイミングだけでなく、いつもそうしたほうがよいのでは」と思えたりします。でも私たちの現実は複雑で、心はいつもロジカルではいられなくって、脳は楽をしたがります。そんななかで、ビシッと現実を見せてくれる新月のタイミングなんですね。分析と行動、これはセットで考えていらしてください。きっと、心のなかに抱えたままになっていた葛藤や閉塞感を、力強く打ち破っていけるだろうと、私は思うのです。
どなたにとっても、良い新月となりますように。
ところで終わったと見せかけてまだ書いちゃうんですけど、ただリアルに現実を見るだけでなく、「ほんとうにうまいやり方」を導き出せる人もいるだろうと思います。たとえば言わずと知れた中国最古の兵法書『孫子』に出てくる、「囲師必闕」。敵の城を攻める際、完全包囲するのではなく逃げ道を作っておくことで、城を手に入れやすくなるという方策です。完全に包囲してしまうと「もう逃げ道はない。徹底抗戦だ」となる城主も、明らかな逃げ道があれば生き延びんとして逃げていく。結果として、効率よく城が手に入るというわけです。この手法は「常法にこだわらず、事変に臨んで臨機応変にとるべき変わった処置」と、岩波文庫版の『孫子』にはあります。おとめ座というと「完全包囲」のイメージのほうが強いのですが、ここまでで触れた土星も火星も逆行中。となると、こうした変則的な方法も、理にかなっているのであればアリなのかなと思います。
という話をしていたところ、妙に兵法に詳しい夫がすごく嬉しそうに「モンゴル兵は戦場でわざと敵を完全包囲せず、逃げ出したところを後ろから一網打尽にする」「元寇のとき、鎌倉武士はウンコを投げて応戦した」という情報をくれました。うん……すごいね……。何かの参考にしていただけますと幸いです。
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WORDSでコラムを書き始めました。noteでもブログでもない、現実的な幸福のヒント的なものを書いていきたいと思っています。意識したわけではないけれどおとめ座新月的なテーマ。ぼちぼちやっていきます。今あがっているものは無料です。
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2020年9月10日、牡羊座で火星が逆行を始めます。火星といえば2020年下半期という舞台においてかなり派手な大立ち回りを演じるキャストで、6月末から2021年頭までという長期にわたりひとつの星座に長期滞在します。
通常、火星がひとつの星座に留まるのは1ヵ月半程度。さらに、滞在するおひつじ座の守護星が火星なのです。要は自分ちにいるようなもので、持ち前のパワーを存分に発揮できる、というわけです。意欲、熱意、闘争心。そういったものを、集中投下しやすい半年間となっています。まあそれが他人に向けられると火花が散るなど物騒なことになったりするわけですが、燃やすところを間違えなければ面白い時期にしていけるはずです。燃やすのは自分の情熱、です。他人を燃やしに行っちゃいけない。それ放火ですから。きらきらと自分らしく燃えているあなたを見た人が、もしかして「よーし自分も」「いいな、応えたいな」と心に情熱の炎を燃やすようになるかもしれない。それは起こるかどうかわからないけれど、起こったらいい運の連鎖といえる。そんなふうに過ごせたら素敵なのだろうなと思います。
さて、またしても前置きがロングになったわけですが(意味のない横文字)、その火星が9月10日から逆行のフェーズに入ります。それについて、ココロニプロロさんでコラムを1本書いておりますのでご参考にしていただければと思います。
本文にも書いたのですが、火星が逆行することで「熱意が内にこもる」「情熱がこじれてうまく出せない」といったことが起こりやすくなるかもしれません。たとえば、こんなこと。
「やりたい気持ちはあるのにやる気が出な」
「好きという気持ちが出せずに、素直ではない態度をとってしまう」
「情熱を注いできた対象が、急にわからなくなった」
その結果、仕事が不完全燃焼気味でモヤモヤしたり、人間関係がこじれたりしやすくなる可能性があります。6月末、火星がおひつじ座に入った頃から熱意を注いでいることがある人は、自分の変化に「あれっ!?」と思ってしまうのかもしれません。
でも、焦らなくても大丈夫。戦ったり、自暴自棄になったりもしなくて大丈夫です。こういう時期だということを踏まえて、ちょっと冷静になる。情熱を暴走させない、闘争心を飼い慣らす、そんな状態に至るためのレッスンなのだと考えてみる。そんなふうに、乗り切っていけると有意義だろうと思います。試練に出会わず大きくなった幸せというのは、脆さを内包することも多いですから。
ただ、ここは覚えておいていただきたいのですが、物事は悪いことばかりではありません。仮に、6月末あたりから頑張りすぎている、ちょっと暴走しすぎているかなと自覚していた、といった人にとっては、程よく羽を休めて無理のない頑張り方を模索する時間にもできるでしょう。どなたもご存知の通り、火は強すぎれば強すぎるほどいい、というわけではありません。うまく燃やせない試行錯誤を通じて、自分にとってベストな火の大きさを探していけるかもしれませんよね。だから、これまで通りじゃないことに、焦らなくても大丈夫。
もうひとつ、コラムには書かなかったのですが、今はやぎ座に木星・土星・冥王星と3星が滞在、それがこの火星とハードな角度をとることになっています。バチバチと火花を散らすようにして社会が変わっていくときで、折しも総裁選を控えていたりもします。もしも「オフィシャルな場でこれまでの常識の必要性が問われ、覆されていく」といったことが身近で起きた場合、この逆行期間においては「その常識があったからこそ、無事に回っていたこと」にも目を向けて変革を志していくのかなといいのかなと思います。世の中にはたまに「どうして今の時代にこんなことを」と思わされるような理不尽さや時代遅れのプロセスが横行していることがありますが、それも「一理ある」時代もあったのでしょう。そこを軽視して抜本的に変えようとすると、思わぬ見落としもありそうです。スピードばかりを、強さばかりを追わないことが、この時期は大事なのだろうと思います。
順行は11月14日です。どなたにとっても、良い逆行期間となりますように。
火といえば若い頃、ある秋の日にアパートの台所で秋刀魚を火だるまにしたことがありました。普段は煮物などごく平和で穏やかな自炊生活を送っていたので、もうハチャメチャに慌てましたよね。でそのシーンを私、妙に鮮明に覚えているのです。まるで写真のようにくっきりと、人生の折々にふと、脳裏に蘇ってくるのですね。
6畳の部屋に3畳のキッチン、あのアパートにいたときは自由で静かで、明日のことすらわからないほど貧乏で、ただたださみしかった。その後の人生で劇的なこと――それこそ情熱とか火花を散らすとか――なんてことは山程あったのに、何気ない瞬間にふと思い出されるのは秋刀魚火だるま。なんということだ。
今の家はIHで炎を見ることもなくなり、もうさみしくはないけれど、あの火だるまの秋刀魚と途方もない孤独は、私のなかで静かな熾火となっているのでしょう。まあいいんですけどね。すべては過ぎたことです。あの頃の悲しみも喜びも、終わったことなのです。
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2020年9月2日、うお座で満月が起こります。心の深いところの癒やし、手当をすること、浄化といったキーワードと関連が深いタイミングです。
ちなみに満月は「満ちる」という字が入っている通り、物事が到達点に至るタイミングです。この到達点というのは、望んだことが叶うような嬉しい状態である場合も多いのですが、決してそれだけではありません。到達は、ある場所に「至る」ということ。選択と行動によっては、自分が望まない方向に「到達」することもあるわけです。さあ満月だとなったら、何かが起こるのを待つのではなく、まずは今の自分を穏やかに見つめてみることが大事です。なかなか調子が良いぞと思えるのであれば「よしよし」と自分を褒める。いや、とてもじゃないけど良いなんてもんじゃないなあ、と思うなら軌道修正をする。具体的には、ここまでの選択と行動をいったんストップして、方向性を再検討する。そんなふうに使っていくといいんですね。新月の「スタート」という意味合いと比較すると、人によってあり方がかなり異なる。それが満月なのです。
わあー出だしからいきなりくどい記事になってしまいましたが(「人間としてもくどいではないか」というのは言わない方向でお願いします)、今回のうお座満月、なかなか精神性の高い満月となりそうです。心の深いところを見つめる、そしてどんな感情を「自分のもの」として今後、持って生きていきたいかを見つめてみるといいときであると、私は解釈しています。
たとえば嬉しい気持ちや愛といったものは、大事にしていきたいところです。一方、記憶に刻まれた怒りや悲しみ、憎しみといった、いわゆるネガティブな感情はどうでしょうか。とっととなくしたい、解放されたいと思う人は多いことでしょう。ただ、こうしたものって「消そう」「逃れたい」と思うとかえってその引力に絡め取られることが多いものです。ここが、今回の満月のポイントとなります。
ネガティブな感情は、一般的に良くないものとされています。ただ、「こんな感情を持っているのは、いけないことだ」と思えば思うほど、辛くなってしまうのは事実です。なぜなら、辛い思いをした自分をさらに「おまえダメだよ!」と否定しているようなものだから。辛い思いをしたのに、その傷はまだ癒えていないのに、どうして「なかったこと」「ダメなこと」みたいに扱われなくちゃいけないんでしょうか。それを自分で自分にやるわけですから、しんどくなって当然です。
この満月では、ネガティブな感情――悲しみとか怒りとか、憎しみとか、惨めさとか――そうしたものを、しっかり見つめてあげられると素敵です。「まだ悲しかったんだね」「実は、すっごく怒ってたんだね」とか、なんでも大丈夫。「惨めに感じるということは、幸せになりたくて一生懸命だったんだよね」と、自分への理解を深められる人もいるのでしょう。そうやって、理性とか社会的規範で押しつぶしてきた本心をちゃんと見てあげる。そしてこれからは、どんな感情を「自分のもの」として持って生きていきたいかを、いろいろ思い巡らせて置き換えていくのです。
たとえば…
悲しませ傷つける人よりも、大事にしてくれる人を選んでいこうとか。
憎む気持ちは消えなくても、そこにかけるエネルギーを仕事にぶつけていこうとか。
惨めだった過去は変えられなくても、幸せでいられる場所に移ろうとか。
そんなふうに「自分のもの」にしたい感情に変換していくことで、ネガティブな感情は自然に手を離れていきます。「浄化」と言い換えてもいいでしょう。それがいつになるかは、人によって異なります。満月でいきなりポーンといったら面白いですが、人はそんな単純ではありませんから。満月できっかけ作りをする、くらいに思っておくのがベストかなと思います。
いわゆる“いい人”になろうとしなくて大丈夫です。誰かを許そうとか、いい勉強になったと思おうとか。そういったことを「しようと頑張る」のは、やっぱり傷ついた自分を置いてきぼりにすることなんですよね。私は思うんですが、許すとか認めるって「そうなる」、つまりいつの間にか「まあいいや」といった気分に「なっている」ことが一番、自然なんです。聖人君子じゃないんだし。
いらない気持ちも、大事な経験です。人間として成熟するためには、簡単に手放したり忘れたり、しなくていいんだと思います。いけないのは、悲しみや憎しみに執着し続けること。自分には手放す能力がある、ということは、いつも忘れないように。そのためにも、どうかやさしく、自分の心の澱を見つめてあげてはどうだろうかと、私は考えています。
どなたにとっても、良い満月となりますように。
(余談1)
私にもネガティブな気持ちはあります。たとえば憎しみならふたつ。現時点で「どうでもいいや」にできている度合いは90%くらいでしょうか。あと1年くらいしたら消えているんじゃないかと思うのですが、でもまだ10%くらいの自分が、そのひとたちを憎んでいると自覚しています。自分がされたことを思うと、許すなんてできなかった。終わったことだからと気持ちを整理しようとしても、考えても1円の得にもならないと理屈で納得しようとしても、苦しい気持ちはそのままで。
消えない気持ちは、どう手放そうとしても「自分のもの」であり続けます。自分が経験したことだから。でも、愛や絆、嬉しさといった「自分のもの」が、今ではずいぶん増えてきました。いつか、旅先で大事な荷物が増えすぎて、ふたが閉まらなくなったスーツケースから「こんなのいらない、捨ててこ」と未練ゼロでつまみ出すみたいに、自然に「自分のものじゃないもの」にしていけたらいいなと思っています。それまではまあ、時折「あいつの家のトイレというトイレが末代まで詰まってしまえばいいのに」と暗い願望を抱きながら、せいぜいやり過ごして生きていくつもりです。
(余談2)
「手放す」という言葉について、最近よく考えています。感情を手放す、記憶を手放す。私もこのブログで、書籍で、何度となく書いてきたように思います。今まで食べたパンの枚数を覚えていないのと同じく、どのくらい使ったかまるで覚えていません。でも、けっこう使ってきました。「捨てる」「断ち切る」と言うと、どうしても力が入ります。仮にも今まで自分の一部だった気持ちで、簡単には忘れられないほど大事だった出来事であるわけです。それを、そんなふうに怖い言葉でどうにかしようとしたら、自分がかわいそうです。一方、手放すというのは、手から離すこと。力を抜くことです。ご負担のないかたちで、次のステップにいけるアクションなんじゃないかなと私は考えています。
ただ、この言葉が浸透するにつれ「手放す」という言葉に抵抗を感じる人も増えているように感じます。「手放すとか言われても」「手放す手放すってうるさいな」といった感じでしょうか。もしも私のブログをご覧になってそんな気持ちになったようであれば(すみません)、「なくす」とか「うっちゃる」とか、お気持ちに合った言葉で受け取っていただけると嬉しいです。しんどいところに、無理して言葉を飲み込まなくても大丈夫です。
(以下宣伝です)
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