占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2022年3月18日、おとめ座満月。変えるならば、徹底的に変えていく。

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2022年3月18日、おとめ座で満月が起こります。おとめ座の満月はだいたい2月下旬から春分の日あたりまでに起こるのですが、日本では年度が切り替わる3月末というタイミングを前に「個人の成長サイクル」のラストであるおとめ座での満月──振り返りと調整のタイミング──が来るというのは、たまたまタイミングが合ったということであれ面白いことだなと感じます。4月の満月はてんびん座。おひつじ座からスタートしておとめ座に至る、その「満ちる」タイミングがここに置かれているのです。やるべきことをやる、自分を管理する。そうした努力が満ちた、報われたと感じる人はとても多いことでしょう。特に今回は、おとめ座の終わり頃に起こる満月ということで、”シメ”の意味合いは強いでしょう。そのあたりを、VOGUEで書かせていただきました。よろしければぜひ、ご覧いただければと思います。

www.vogue.co.jp

上記でも書きましたが、今回の満月にはやぎ座の冥王星が「調停」という形で絡んできます。満月、つまり月と太陽が向き合う緊張状態を、冥王星が仲立ちする形で和らげてくれるのですね。冥王星は「破壊と再生の星」などと呼ばれ不穏でしかないわけですが、変化の早い月に絡むお話です。「徹底的に変える」くらいの受け止め方が妥当でしょう。

仮にこの満月のタイミングで「ここまでの努力が今ひとつ実っていない」と感じる方は、「徹底的にやり方を変えてみる」という形で、冥王星の力を借りてみると良いのではないでしょうか。

なかには自分自身で変わろうとしなくても「変わらされる」ようなタイミングが訪れている方もいらっしゃるかもしれません。人は本能的に変化を恐れる生き物です。無条件で「怖い」と思ってしまうのもおかしなことではないのですが、理屈で考えれば成功する確率だってあるわけですよね。ここでは、少なくとも現状を打開する「よいもの」と思ってみても、いいのではないかと思います。

 

「変わる」ということがポイントとなる星回りの場合、「自分が変わるしかないんだ……」と、少々シビアに考える方もいらっしゃるでしょうか。他人や環境に「変わって欲しい」という期待をいったんは止め、「変わろう」と思えるのも今なのかもしれません。ただ、間違っても「自分を徹底的に変えよう」と思わないでいただきたいのです。

自分ってそうそう変わらないですよ。ものすごいアクシデントが起きたというならまだしも、「変えよう!!」と思って変わるほど簡単な自我だったら、それはそれでちょっとまずい気がします。意思によって変えられるのは、せいぜい行動ではないでしょうか。まずは、やってみる。そして、続けてみる。その結果「ははあ、これのほうが自分に合っているのだな」というポイントを少しずつ見つけて、最終的に自分がちょっとだけ成長する。そういうものではないでしょうか。自分を変えようと決意するのは根源的な変化のようで、実はそうでもない。大事なのは、行動を変えることです。

 

ちなみに「自分を変える」という言葉を見るといつも思いだすのが、雑誌のことです。私は若い頃(そういう時期もあった)、ベンチャー企業勤務でかなりキレッキレの「意識高い系」だったのですが、あるとき手持ちの意識高い系のビジネス誌を整理していたのですよ。意識が高いから。言えば言うほど恥ずかしいなこれ。すると「自分を変える!」という文言が表紙に躍る雑誌が大量に出てきたではないか。ある女性向け意識高い系ビジネス誌なんて年に2回はやっている。そんなに変わって大丈夫なのか。第一目の前に6冊も「自分を変える!」という雑誌があったのに、それを読んだことすら忘れているではないか自分。これをきっかけに私は意識高い系をやめ

 

ということはなかったのですが(ズコー)、雑誌の内容を見ると事細かに行動変容のテクを解説しているのですね。でも「自分を変えたい!!!」というアタマになっていると、ありのままの自分を否定したりダメ出ししたりすることになる。具体的にどうこう、ではなく「新しい自分になる」的な結果にばかり目がいってしまう。それが、特集としてのニーズの高さにつながっているのではないかと思ったのでした。私自身も、何度も買ってしまうほどにw。そして私の意識が低くなるまでに、XX年かかりました(どうでもいい情報)。

 

個人的に、「変える」のなかでも運を変容させることが多いのは、お引越しだと考えています。次が卒業・入学や、キャリアチェンジといったもの。いつも目にする風景が変われば、マインドも変わるからです。この春にお引越しをする人は、変化をいい波に乗せていけるかもしれませんね。

 

現状がいい感じだという人は、ほんとうによく頑張っていらっしゃいました。今のまま、頑張っていけたら素敵です。変化させたい人、変化を目の前にした人はきっと、今の運を前向きに使っていけるはず。どなたも素敵な満月にしていかれますよう、願っています。

 

 

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(近況)

夫が繁忙期に入り、友人への連絡をことごとく怠っていたようで、共通の友人から私に「○○(夫)は元気か」とLINEが来るようになりました。やんわり返信を促すも、それでも連絡しない夫。すると友人から「俺たちもう寂しくて、心がゴビ砂漠みたいだよ……」と悲痛なLINEがwww 夫が連絡するまではさらに1ヵ月を要するわけですが、「心がゴビ砂漠だったのか……」と思うとなんだかおかしくなるのでした。何かの折に使ってみたいぞ。

2022年3月3日、うお座新月。優しさと共感、救済を、私たちはきっと持ち合えるはずだ

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2022年3月3日、うお座新月が起こります。ウクライナが大変な状況にあり、命を脅かされるような状況が一刻も早く解消してほしいと願うばかりのなか、共感や救済、癒やしを象徴するうお座での新月。なんとか良い流れに向かってほしいと、そればかりを祈っています。

今回の新月は、なかなか印象的な配置で起こります。うお座にはうお座の支配星である海王星、旧支配星である木星が滞在、4星が集まります。

ひとつ前のみずがめ座では水星と土星がぴったり重なります。

もひとつ前のやぎ座では、金星と火星、冥王星がこれまたぴったり重なっています。

ひとつだけ離れた場所にあるおうし座の天王星は、新月を応援する角度です。

非常にビビッドで、皆の目が社会や、集団としての人に注目が集まり、癒やしと救済を願う──そんな光景が浮かんできます。むざむざとやられてなるものかという強い「個」が寄り集まって集団をつくる。力で圧倒しようとする者もいる──それはもう古いのだという、過去の栄光の残滓を見せつけながら。もちろんこうしたことは、星の配置に私が勝手に意味を見出そうとしているだけで、そう「見えている」だけのことかもしれません。

そんななか、個人の営みとしてはどうでしょうか。世情しかり、目の前の日常しかり、とても無邪気な楽観を抱くように思います。優しさを信じていいはずだ。共感や癒やしを、互いに持ち合えていいのだ。そこにはなんの理由もなくて、「そのほうがいい」という理想だけがあるのかもしれません。私たちはきっと、分かり合えるはずだ。そう信じることから、初めて生まれるものもあるのでしょう。

だた、こうした「陶酔」にも似た感覚はある意味、危険でもあります。警告ではありません、そういう傾向があるよというだけの話です。無邪気で無防備な楽観は、傷つけられ搾取されるリスクと常に隣り合わせです。同情心が増すあまり、問題の本質から目を逸らすことにもなりかねません。それでも「大丈夫だよ」と言えてしまいそうなほどの豊穣なゆるさのある星回りなのですが、一方で悲観的になりやすい状況下にある人、思うにまかせない愛の激流に抗おうとしている人は、運命の鮮烈さを少し、強めに感じるのかもしれないと私は読んでいます。星回りがディープインパクトなのです(意味不明)。愛は激情と変容を突きつけ、理屈で考えようにもネガティブなほうにばかり向かってしまう。そこは、注意を払うべきところです。

 

何が癒やしだ。何が共感だ。いいことなんかひとつもない。

そんな気持ちになってしまったときは、「少し待ってみよう」と思うのもいいかもしれません。こんな、星がハードな位置関係にあるときに悩んだって、しんどいだけです。極端な発想しか浮かびません。自分をあまやかして、ゆるくやれることはゆるくやって、星々の角度がちょっとほどけるのを待つ。6日にはほどけるんです。それからゆっくりと、この新月のときに感じたことをはみ返してみると良いのかなと思います。愛が変えた自分のことを。愛が変えた相手のことを。とことんネガティブに考えていた、その理由を。

 

もちろんすべての人がウワーとなるわけではないのですが、なかなか激烈な配置ではあります。もし、今がつらいと感じている人がいるのなら、そんなふうにしてしのげるよと、お伝えしたくて書きました。

 

どなたも良い新月にしていかれますように。そして平和を、切に願っています。

 

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(近況)

打ち合わせ週間でした。新しい連載が決まったり、次の特集についてお話したり、いろいろな企業様とオンラインでたくさんお話をしました。そのうち3社様ほどでしょうか、話の流れで「ほら、私って人間性も文体も暗いじゃないですか……」というようなことを言ったら、誰もが「ああ……」とうめき声にも似た声を出しながら全肯定したのが面白かったです。私の暗さもだいぶ市民権を得てきたな(壮大な勘違い)。noteで安野モヨコ先生が「ともしび日記」というのを書いておられて愛読しているのですが、私も「暗い日記」を書いてみたいのだよな(誰が読むというのか)。そんなこんなで日々なんとかやっております。まるで宇宙のようなおでん種を見つけたのですがまたどこかで書きます。

2022年2月17日、しし座満月。自分が自分である、いつもそこに帰ってこよう

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2022年2月17日、しし座で満月が起こります。月と天王星以外の8星がやぎ座からうお座に集中している今、ぽつんと対岸で起こる満月。しし座が持つ自己肯定感や自己表現、自尊心といった意味合いがことさら強調される満月になると思います。対するやぎ座からうお座は、自己を超えた社会や他者を司るエリア。自己は自己でも、世の中全体が社会に目を向けるなかで自己をどう扱っていくのか、といったことで満月の意味合い──振り返りと調整──を、行っていくといいのかなと思います。そのあたりのことを、VOGUE様で書きました。ご参考にしていただけたらと思います。

www.vogue.co.jp

自己肯定感を「高める」という言葉がよく使われますけれども(私もこれまで、どこかで書いているんじゃないかと思います、すみません)、個人的にはそう考えるとちょっとしんどいなと最近、思うようになりました。自分を肯定するのにそこまでカロリーを使うと疲れるんですよ。自己肯定感は「ある」くらいでいいんじゃないでしょうか。記事のなかでも書いたように、「自分は自分でOKだし、自分だからいいんだ」と思えたならそれで100点満点。「じゃあ、自分が自分でいるためにはどう生きていこうか」といった気持ちにもなれるというものです。

しんどくならないように、たやすく折れてしまわないように、心のカロリーを使いすぎないように自分であれたらいい。それでこそ、日々の活動も頑張れるんじゃないかと思います。自分と違う他者とも、やっていけるエネルギーが出るんじゃないでしょうか。

ちなみに私は太陽星座:いて座、月星座:しし座というゴリゴリの火の星座なのですが、中年になってやっとそんな柔らかな自己肯定感を得るに至りました。若い頃は自分をやたら否定していましたね。揉まれて折れて、踏みつけられて起き上がって。自分なりに自己を肯定できるようになったきっかけは今でもはっきり覚えているのですが、「私なんて」と言うのをやめてみた、ということでした。「私なんてダメ人間だから」とか「私のことなんて気にしなくていい」といったことを、一切やめたのです。当時は人に損なわれることがいくつか重なり、それなら自分だけは自分を損なうのはやめようと思ったのでした。「自己肯定感を高めよう」などと大仰に取り組んでいたら、きっと私はバカらしくなって変わらずにいたと思います。諦めるようにして「もうやめよう」と思うことも転機になりうるのだと、この満月で思い出しました。ゴリッゴリの火の星座の人間のくせに、文章はどうも湿っぽいですね笑

 

どなたにとっても、よい満月でありますように。

 

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WORDSにて個人鑑定を再開することにしました。少しだけですが…初回は17日22時に枠を販売します。

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2022年2月1日、みずがめ座新月。「よくやってきたよね、自分」と心から思える、スロースタート。

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2022年2月1日、みずがめ座新月が起こります。1月にみずがめ座で逆行をスタートした水星はひとつ前のやぎ座に居場所を移して現在も逆行中、さらには「制限と試練の星」と呼ばれる土星と重なることで、いわゆる新月っぽさ、フレッシュなはじまりのイメージというものは少ないのかもしれません。ただ、何事も新しく始まる・フレッシュになるということだけに価値があるわけではないのですよね。土星は「時間をかけてやる」という意味合いも持つ星です。水星逆行は、過去を振り返る時期でもあります。そうしたなかでの、新月。ゆっくりと粘り強く、過去から学びを得ながら2月を始めていく。そんなふうにとらえたならば、この新月もよきタイミングにしていけるのではないでしょうか。

みずがめ座は2020年末、木星土星が重なる「グレート・コンジャンクション」という現象が起きました。そこから「風の時代」という言葉バズワードとなり、なんだなんだと思われた方も多いと思うのです。ただ、そのみずがめ座には昨年末を境に土星だけが残り、少し重苦しい空気が漂っています。第六波のさなか、個々の過程で療養せよということになり、みずがめ座が象徴する「個」がおのおの試練に向き合わされているわけです。

ただ、我々は大分慣れてきました。手洗いとマスクを適切にして予防する。自宅にこもる。電話で経過観察を受ける。必要ならば自治体から食べ物の支援を受ける。国は電話回線を増やす。この「慣れ」というのは、土星の試練に私たちがちゃんと応えてきた証でもあります。そう、土星の試練ってずーっとキビしいわけではなく、応え続けるとちゃんと学習するんです。そして自分を成長させていく、土星が本来うながすのはこの部分です。何も苦しめるだけの星ではないのですよね。星は、私たちを、ただ苦しめるということはしません。

この新月のタイミングでは、2021年に向き合った――「向き合わされた」かもしれませんが――さまざまなことについて、私たちは自身の成長を感じられるのではないかと思います。前より、ちょっとは平気になった。前より、ちょっとはうまくやれるようになった。日々の生活では何ひとつ頑張ったようには思えなくても、ただ今日もダメなニンゲンをやってしまったようにしか思えないとしても、1年も経ってみれば「あの日々のなかで、私は確かに成長していたのだ」と思えることはよくあります。あるんですよ。自分に厳しい頑張り屋さんほど「私は何も成長できていない」っておっしゃったりしますけれど、そんなに厳しく人生やんなくても大丈夫なんじゃないでしょうか。体重は増えるし髪の毛は伸びる。いや体重が増えたのは俺のわがままボディだけか。例えが悪いな今のなし!ええと経験は増えるし髪の毛は伸びる。それって成長なわけです。いいレシピを見つけたり、「ははあ勉強になるなあ」と思ったり、サッシのうまい掃除法を見つけたり、そうしたのと同じくらい、自分って成長しているわけですね。まあ例によって例のごとく説明が長いわけですが、成長を感じられると思うのです。いろいろあったけど、頑張ってきたよねと。よくやってきたじゃんねと。

今回の新月は、そんな感覚があるんじゃないかなあと思う次第です。でもまあ、水星逆行中です。「まったくわからんな!」でも大丈夫。そんなときは私の愛読書『大阪人の格言』(小杉なんぎん、徳間書店)の名言にして私がこのブログで1万回くらい引用した格言を唱えましょう。

 

わからんことは

ロマンやということにしとけ

 

小杉なんぎん『大阪人の格言』(徳間書店

 

 

 

まあ1万回というのは言いすぎであり多分5回くらいなのですが(それでも多いわ)、「ロマンか……」と思ってみると、なんとなく半笑いになれることってあるものです。まあ現実はロマンとはかけ離れていることがほとんどなわけですが、水星逆行が明けたらはっきりしてくるものもあるかもしれません。水星逆行が明けるのは4日、みずがめ座に水星が入るのは15日です。このタイミングで「そうかロマン言うたらあのことか」と腑に落ちる方も、多いのではないかと思う次第です。そうやって理解ができるということも、あなたが成長できた証なんですよね。ひとつひとつやっていきましょう。ゆっくりでも、スピーディーでも、日々は続いていきます。

 

どなたにとっても、良い新月でありますように。

 

 

※今日は余裕が壊滅しているので近況はなしです!!

 

 

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2022年1月18日、かに座満月。絵空事ではない、リアルな幸福のための「振り返りと見直し」

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2022年1月18日、かに座で満月が起こります。こちらの満月について、実はVOGUEさまで力いっぱい書いてしまいまして、ブログに書くことがなくなってしまいました。よろしければぜひ、こちらご覧になってみてください。

www.vogue.co.jp

とはいえご紹介ばかりではアレなので、VOGUEで書かなかったことをひとつ触れておきます。かに座満月とのことで「家庭、家族」について、満月の「振り返りと見直しのタイミング」であると書きました。水星逆行中なので、過去を振り返るということはいつも以上に強調されると予想されます。忘れていたことがふと蘇ったり、全然気にしてこなかったことが「そういえば」と、忘れ物に気付くようにして思い出されることもあるでしょう。

 

逆行といえば現在、月の真正面であるやぎ座に滞在する金星も逆行中です。愛や、人生の喜びについて再確認したり、振り返ったりするときです。金星は2021年11月から2022年3月頭までやぎ座にイレギュラーな長期滞在をし、愛についての集中レッスンといった様相を呈しています。

で、今回、VOGUEの記事でも触れたのが月の真正面に位置する冥王星なのですが、金星と同じやぎ座ですね。この金星と冥王星、過去1年ほど、要所要所で冥王星と気になる角度をとっているのです。春分のときはセクスタイル夏至のときはオポジション秋分のときはぴったりではないのですがさそり座の金星−やぎ座の冥王星セクスタイルと言えないこともない。で、冬至のときはぴったり重なります。そして今回、かに座満月という「家族、家庭における振り返りと見直し」のタイミングで冥王星とともに対岸に来ている。

 

金星は「愛と美の星」、冥王星は「破壊と再生の星」です。2021年、恋愛観というものはかなり「変容」してきました。マイノリティに対する考え方は、大きく変容しました。今、こうした角度をとっているということは、家庭をめぐる愛のありかたも今、変容するときに来ているのかもしれません。家庭というあり方がもっと自由に、とらわれないものになっていく。たとえば事実婚やパートナーシップ制度を選ぶ人が増えてきているように、愛と従来の婚姻制度が直結するものではなくなっていく。そうしたふうにも、読み取れるのかなと考えています。

ちょっとややこしいのですが、そんなことを思いました。

 

どなたも、良い満月のタイミングとしていかれますように。

 

 

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(近況)

お正月に寒かったのでアラン模様のキャスケットを編んでいたのですが、いざ仕上がってみると「もっと複雑な模様にしたい」という願望がむくむくと出てきて、ほどいて編み図を起こすところから始めてしまいました。しかしすっかり日常(と書いてしめきりと読む)が戻りまして、まるで進みません。もう春の足音が聞こえてきそうなのに。次の冬を目指して編むかな…

2022年1月14日夜、水星逆行開始。振り返り考えることに意義が生まれる22日間。

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2022年1月14日夜、みずがめ座で水星が逆行を開始します。今回の水星逆行はみずがめ座で始まり、26日にやぎ座に戻り、2月4日に終了。スタート時は天王星とスクエア、終了が近くなると冥王星とのコンジャンクションとなります。

星占いがお好きな方はだいたいご存知かと思いますが、星占いで使う10個の惑星のうち、太陽と月以外は逆行という動きをします。逆行のときはその惑星の持ち味が出にくいときとされ、たとえば「知性とコミュニケーションの星」と呼ばれる水星の場合は、コミュニケーションが途切れたり、スケジュールを間違えてドタキャンになったり、誤解したりされたりといったことが起こりやすいのです。LINEの返信が来ない、約束が棚上げになるといったことから蛇蝎のごとく嫌われることも多い期間ですが、決して「不幸なだけの低迷期」ではありません。コインに裏表があるように、「逆に進む」からいいことというのもあるのです。たとえば、なつかしい人に再会したり、過去に思い残すところのあったことにリトライしたり、といったことはこの時期、少なくありません。何度か書いておりますが、私自身も経験があります。かつてしばらく音信不通だった恋人と会えるようになったのは、水星逆行の時期でした。

イレギュラーなことというのは、脳は本能的に嫌います。ただでさえ毎日大量の情報を処理しているのに「エッまだ増やすの?無理無理、勘弁してよ」となるわけですね。「怖い!」「嫌だ!」と思うのももっともな話ですし、水星逆行時につらい思い出をされた経験があるなら、なおさら怖いでしょう。LINEの通知を待って待って、浅い眠りのさなかにもスマホを確かめるがやめられなくて。たったひとことでももらえたならば、それだけで幸せなのに──そんな夜は、できたら味わいたくないものです。ただ、そう思ってしまうと不思議と、嫌なことって集まってきやすいのですよね。でも、このブログを読んだあなたならきっと大丈夫。怖くていいんです。でも「怖い」で終わらせないこと。「怖いけど、今だから起こるいいこともある」と、続けて怖い自分に言い聞かせてやりましょう。そのほうが、いいことって起こしやすいんですよ。

 

「なんか水星逆行のたびに、メチャクチャ長い説明を読まされるな」と思われた方はすみません!!! 雑誌やWeb媒体の記事では自制しておりますが、ブログだと好きに書けるので筆がすべっ   ハッいや違う何を言っているんだ俺は。えーとモリモリ書いてしまいました。筆でもないけど。私がこの前提を書くのは、占いに振り回されていただきたくないからです。水星逆行=怖い、という方は実際に多いのです。でも「怖い」というマインドセットで読めば、占いばかりが先に立って、明日からの行動に活かすことができなくなってしまいます。占いは活かしてこそ、自分の幸福につなげていけるもの。だから、低迷期じゃないよというのをまず頭に入れていただきたいんですね。

 

さて今回の水星逆行、まずは天王星という、水星の上位互換みたいな星とスクエアからスタートするということで、1月26日までは滞る・遅れるというよりは直感優位の傾向が強くなるでしょう。過去からずっと考えてきたことが「そういうことか」とひらめく、今に生かされる。コミュニケーションにおいて、現在ではなく過去からヒントを得るといったこそが連想されます。とはいえ論理的思考や集中力は今ひとつでしょう。思考に偏りも生まれやすいです。行動に移すなら逆行が終わる2月4日以降、満を持して確実にやるなら2月後半が確実と思われます。

水星がやぎ座に戻る1月26日から逆行終了の2月4日までは、冥王星と重なります。ここでは洞察力が増し、過去を踏まえた現在を深く洞察していく力が強く出るでしょう。これまでに感じたこと、何か引っかかっていたことが次々にピントが合っていく、そんな感覚を抱く人も多いかもしれません。逆行終了後に再確認は必要と思いますが、どこまでも深く深く内観できるという点では、この時期は”活かしがい”があるかなと思います。特に、同じやぎ座では29日まで、金星も逆行中です。26日〜29日あたりは特に、恋愛において動きや発見の多い時期と考えられます。

 

深く掘り下げたり、過去を振り返ったりすれば、とても理性的でいられなくないことも多いでしょう。自分が損なわれていたこと、すり減ってしまっていることに気付くと同時に、そうされたことへの怒りや悲しみが沸き起こってくる人もいるかもしれません。それでも、水星は私たちを悲しませるためにこうした事象を引き起こしているわけではない、ということはよく覚えておきたいところです。知らなければ、幸せだったでしょうか。深く洞察せず、表層だけ見ていれば楽しかったでしょうか。たぶん、どちらもNoですよね。「わからないけれど、何かありそうだ」と思って暮らすのは、絶え間ない不安と同居するようなもの。そんなの、自分がかわいそうです。泣いてもしんどくても頑張ってきたのは、幸せになるためであるはずです。

大事なのは、気づいて、未来の選択に活かしていくこと。何かと考える、深く見通すということが多くなりそうな今回の水星逆行期は、そうした時間になると私は考えます。

 

この水星逆行期で私がちょっと気になるのは、水星がみずがめ座で逆行する1月14日〜26日です。個人レベルでは、PCやスマホなどデジタル機器の不調にはご注意ください。バックアップはしっかりと取っておきましょう。IT関連のお仕事の方は、いつも以上に確認に念を入れてください。大きなことをなさるときは自分以外の誰かにダブルチェックをお願いするなど、人の力も借りましょうね。

そしてオミクロン株が世界的に猛威を振るうなか、科学技術が変にねじ曲げられて使われないように……というのも、この14日から26日に願いたいところです。どれがとは申しませんが、変なものを信じないように。わからないことを盲信したり、拡散したりしないように。情報のソースをきちんと確認する、ということは意識しておくといいでしょう。

では、どなたもご安全に。

 

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(近況)

先日、夫が肩を脱臼しました。あまりの苦しみに私も気が動転し真っ青になって病院に付き添ったわけですが、脱臼というのはとんでもなく痛い反面、はまりさえすれば突然痛みが消えるのですね……ド理系の夫が病院からの帰り道、人体の仕組みのところからアツく解説してくれました。

脱臼といえばマンガ『静かなるドン』です。ドンこと近藤静也が、元整体師のヤクザから大阪・鬼州組の海腐の娘を守ろうとして脱臼させられるシーンがあるのです。ドンは涼しい顔ではめ直し「おかげで肩こりが治ったぜ」と言って元整体師のヤクザを逆に脱臼させるのですが、そのヤクザがもう大変な痛がりようで。その静ドン情報を交えつつ共感を示そうと思ったのですが、一応やめておきました。皆様もケガなどなさらないよう、穏やかな毎日をお過ごしください。

2022年1月3日、やぎ座新月。静かで奥深い「はじまり」のタイミング。

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2022年1月3日、3:33に新月が起こります。新月は「はじまり」のタイミング。年明け早々の新月ということで、気持ちもフレッシュにスタートしたい、という方は多いかもしれません。水星は次の星座、みずがめ座に抜けたばかりで、今同じやぎ座にいるのは金星と冥王星。また新月は、おうし座の天王星と調和しています。仕事やお金、所有に関するテーマでは、既存の枠組みのいいところと新しい変化をバランスよく取り入れて2022年をやっていこう、という前向きな気持ちが湧いてくるでしょう。おそらくですが、意識高く人にアピールするものよりは、自分の心の深いところで熱く静かに湧き上がってくるもの、のところにこの新月の「らしさ」が出るように思います。収入アップを視野に入れたキャリア形成、あるいは収入よりもスキルを得て飛躍につなげていくための転職、習慣の変化。そういったものに追い風が吹くでしょう。

一方、同じやぎ座の金星は1月29日まで逆行中です。愛情や美に関するテーマはあまりフレッシュな感覚はないだろうと思います。ただ、逆行=良くない、ダメということではありません。過去を思い出して幸せを再確認したり、恋が始まった頃の自分を思い出して心を改めたり、どこか「過去を見つめて、今日からを生きる」といったことが起こりやすいだろうと思います。かつてともに働いた人など、元同期・元同僚などといった人との再会は、面白い展開につながっていきそうな予感もあります。

 

お正月といえばさくらももこさんの『コジコジ』という作品を思い出します。なぜなら「正月君」というお正月の精が登場するから(ちなみにバレンタインの精やひなまつりの精もいる)。正月君は空を飛んで楽しい正月を皆に運ぶわけですが、あるとき急に飛べなくなってしまうのですね。原因はストレス。市場の変化により、自分が必要とされていないのではというストレスが彼を追い詰めていました。でも、もし正月君が飛ばなかったら暗いお正月になってしまいます。どうしたものかと大騒ぎすることになるのですが、そのときの主人公・コジコジのせりふがふるっているのですよ。

 

飛べない時はゆっくり休めばいいじゃん

仕方ないよ 飛べないんだからさ

どうせ飛べないんなら心配するより休んだほうがいいよ

COJI-COJI 2 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 

キャリア形成……などと書きましたが、今がそういった気持ちになれない方もいらっしゃるかもしれません。もしも飛べないなら、ゆっくり休むというのもいい新月です。なぜなら「休むのも仕事のうち」だから。何もイノベーションだとか突き抜けたアイデアとか、そういうものだけがキャリア形成ではありません。今の自分は休むことが必要だと判断したならば、それも立派なキャリア形成の一部でしょう。大事なのは、自分は飛べるのだということを忘れないことです。変に「必要とされていないかもしれない」なんて、自分を追い詰めないことです。今は、飛ばないでいるときであって、飛べる能力はあるのだ。飛ぶときがきたら、ちゃんと飛ぶのだと。

今年もよい1年にしてまいりましょう!

 

(近況は短いですが宣伝の下に)

 

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SPURでも2022年の運勢を書かせていただきました!

 

おなじみマイカレンダーでは、四柱推命による仕事運を。向こう5年分の見通しをぜひ!

 

(近況)

2022年の目標は、大晦日の23時台にこんなツイートをしないよう、計画的に仕事をすることです。せめて夕方には…そのね…(›´ω`‹ )