占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

【2020年下半期のポイント②】7月2日、逆行中の土星がやぎ座に回帰。頑張ってきた自分ならきっとできる、地の時代の”卒業課題”。

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2020年下半期の運勢本が出るので、本よりさらに掘り下げてブログで語るシリーズ2本目です。ちなみに1本目はこちらです。

makiakari.hatenablog.com

土星は「制限と試練の星」と呼ばれ、苦手なことを克服したり、やりたくないことに立ち向かって限界を突破したりする機会と力を与えてくれます。人生、できたらラクをして楽しく生きたいものですが、そればかりでは成長もなく、人生はいささか淡い味わいのものとなってしまうでしょう。厳しい教師に例えられることもよくありますが、なるほどなと思います。私は中学・高校とカトリックの学校に通っていたのですが、シスターたちの厳しさといったらもうね。ちなみに美術のS木先生(男性)はあだ名がゲロでした。由来は生徒が授業中にあまりに騒々しかったため、怒り心頭に発し「おまえら〜!!!今すぐ静かにしないとゲロ吐いちゃうぞ!!!」と怒鳴ったから。変だけどとても優しく美術とは何たるかを実践で教えてくれる先生で、私たちはみんなゲロが大好きでした(いろいろ語弊が生まれそうな発言)。

まあいにしえの女子高生ネタはどうでもいいのですが、土星がスマッシュヒットする配置にくるとやっぱりしんどいのです。頭をグッと押さえつけられるようなことが起きたり、八方塞がりだと感じたり、暗くふさぎこむことも多いです。だから嫌われることも多いのですが、上手く活かせば自分がひとつ賢く、ひとつ深くなるのです。ゲーテの言葉に「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない(※)」というものがありますが、まさにそんな感じかもしれません。

土星は3月22日に約2年半滞在したやぎ座を抜け、みずがめ座に移動していました。5月11日に逆行となり、この7月2日にやぎ座に戻ったあと9月29日に順行に戻り、12月17日にみずがめ座に移動、もう戻りません。そして12月22日、グレート・コンジャンクションが起こります。

いってみれば、7月から12月の土星は、「地の時代」最後のダメ押しというかひと押しに、戻ってきているのですね。根気強く時間をかけて努力し、自分の手で欲しかったものを掴み取ることの大切さを、今一度教えてくれるようなことがあのではないかと思います。人によって、表れ方はさまざまでしょう。頑張ってきた自分の“卒業課題”のような感じで、受け止めてみるといいだろうと思います。

ラクをしてその場しのぎばかりを繰り返していたり、今が楽しければいいといった刹那的な生き方には、「まじめにやれ」的な喝を入れてくる、もとい出来事として巡ってくるかもしれません。

 

「やまない雨はない」と言われますが、今降っているこの雨が、やまないように感じてしまうことが辛いんだよ、と思ってしまうことがあります。「夜は必ず明ける」とはわかっていても、その暗闇が耐え難いほどの孤独に思えることもあります。だから、乗り越えることで得られるもののことなんて、しんどい最中に考えなくていいと私は思います。ただ、逃げた試練というのはたいてい、また形を変えて目の前に現れます。より困難な試練をなって現れることもあります。こうしたことは私が申し上げなくても、多くの方は、もう経験しておられるでしょう。どこかで同じことを、引き受けることになるのですよね。

そして今、私たちは大きな時代の節目の前にいます。ここまでの課題をクリアして次に行くことで、次の時代でも自分らしく自分の人生を生きることが、できる。であれば、今の自分なりに悪戦苦闘してみるのも、悪くないのかもしれません。

正解なんてないのです。でも、自分の人生だものとあがいてみると、わかるかもしれません。この試練は初めてじゃない、この2年半くらいのあいだ、何度も向き合ってきたじゃないかと。ただただ一生懸命生きることを頑張ってきたようで、あの日々が乗り越える過程だったじゃないかと。そう、多くの方が過去に何度も、何度も涙をぬぐいながらパンを食べてきたんじゃないでしょうか。悲しいけれど生きるんだって。人生の味は、苦いも酸っぱいも、甘いも、知っている。ちゃんとわかってる。だからきっと、この卒業課題だって決して超えられない壁なんかでは、ないだろうと私は考えています。

どなたにとっても、よい人生のひとときでありますように。

 

(以下宣伝です)

2020年下半期運勢本が出ました。今回記事にした土星のことを含む下半期全体の運勢です。よろしければぜひ、参考にしていただければと思います。

 

内容は以下の通りです。

  • 2020年下半期のまとめ
  • 2020年下半期の総合運
  • 2020年下半期の恋愛運
  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 2020年下半期の仕事運
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

一部は幻冬舎plusでも無料公開されておりますので、よろしければご覧いただけますと幸いです。

www.gentosha.jp

 

(※)ご紹介したゲーテのことばについて

もともとは『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代(上)』に出てくる「涙ながらにパンを食べ、悲しみに満てる夜を、寝もやらで、泣き明かしたこともなき者は、天なるみ力よ、おんみらを知らず」という言葉です。よく名言集にのっているこの意訳はいささか意訳にすぎる気もしますが、いいなと思うのでご紹介させていただきました。

 

【更新・掲載情報】SPUR8月号 下半期運勢が掲載されています

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現在発売中のSPUR8月号にて、真木あかりの12星座別・下半期運勢が掲載されています。総合運に加え、クォーターごとの運勢と開運アクションをガッツリ書き下ろさせていただきました。私のもおすすめしたいのですが、水晶玉子先生×石井ゆかりさんの冒頭の対談が実に凄みのある内容で……ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら幸いです。ふろくはトムとジェリーのクーラーバッグ。ちょっぴりクラシカルな色合いがいい感じです😊

下半期のみちしるべに、お役立ていただけますと幸いです。

 

SPUR(シュプール) 2020年 08 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/06/23
  • メディア: 雑誌
 

 

2020年6月23日、海王星逆行開始。下半期の「やりきる」を、現実的に促してくれる。

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2020年6月23日、インスピレーションの星・海王星が逆行を開始します。といってもこれは珍しい動き!というわけでもなく、いってみれば毎年の恒例行事。海王星は毎年5ヶ月程度逆行するのが常であり、さらにいえばトランスサタニアンと呼ばれる遠い惑星なので、「おお〜!今日は海王星ビンビン来てるな〜フゥ〜!!」と思うことはまずないだろうと思います(どうしたよこのノリ)。だいたいの方は、あとになって「ああ、こういうこと考えていたなあ」となつかしみながら今後の学びにしたり、まるで気づかずにスルーしてしまったりすることが多いでしょう。ただ、もし日常のなかでハッと思い当たることがあるならば、活かしてみて損はないはずです。

2020年の海王星逆行で注目したいのは、やぎ座の木星。さらに、7月2日に再度やぎ座に戻ってくる土星です。海王星がこれらの星と良い角度をとるのがポイントです。日常の何気ない瞬間で「気が進まないけれども、頑張りたいと思うこと」「もっと良くしていきたいと思うこと」が思い浮かんだときは、海王星を活かすチャンス!と思ってください。活かし方は、「じゃあ、現実的に考えて、何をする?」というフレーズを心に問いかけてあげること。何をするの?今だったら、何ができるの?と。

夢みるのは素敵なことです。人は自分が想像できる範囲でしかものを考えられませんから、イメージできる範囲を広げるのは大事なことです。ただ、そればかりで何かが変わったり、叶ったりすることって少ないのですよね。そりゃあ、ミラクルが起こって叶った!ということだって、現実にはあります。ただその低い可能性を、ずっとずっと待っていられるほど人生は長くはありません。某閣下みたいに10万歳くらいまで生きられたらいいんですけれども(笑)

どういったテーマで海王星がはたらきやすいのか、そもそも海王星はどういう星なのか、といったことはココロニプロロさんの記事で書かせていただきました。よろしければ、こちらご覧になってみてください。

cocoloni.jp

(以下宣伝です)

2020年下半期運勢本が出ました。海王星逆行期を含む下半期全体の運勢です。よろしければぜひ、参考にしていただければと思います。

内容は以下の通りです。

  • 2020年下半期のまとめ
  • 2020年下半期の総合運
  • 2020年下半期の恋愛運
  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 2020年下半期の仕事運
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

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【更新・掲載情報】VOGUEにて、この時期ならではの開運記事が公開されました+開運アクションの効かせ方

VOGUEのサイトにて、「夏越の祓」の記事が公開されました。神社の鳥居のところに大きな茅の輪が設けられ、くぐって半年間のあいだに身についた邪気を祓うというものですね。今年は新型コロナウイルスの影響で、神職のみの神事に切り替える神社も少なくないようです。そうでなくとも、個人レベルでも人が集まる場は少し控えたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。というわけで、おうちでもトライできる開運方法をまとめましたので、ご参考にしていただけますと幸いです。古来の邪気払いに加えて、今年ならではの開運アクションを加え、運を強くして邪気を祓うということを狙っています。

www.vogue.co.jp

何度か書いておりますが、こうした邪気払いや開運のあれこれというのは、

  • 「これならやってみたいな!」と思えるものだけを
  • 運をよくするぞ、と前向きな気持ちを持って心に入れ込む

というのがコツです。少なくとも、私が書くものに関しては「これをやらないと災いが起きる!」というものではありませんし、たくさんやったらやった分だけ運が上がるといったものではありません。また、なんとか現状を変えたいと必死になっているときは「これさえやれば幸せになれる」とすがるように試したくなるものですが、これもおすすめしていません。「〜さえやれば」という発想・スタンスになっているときって、気持ちのなかでその開運アクションがゴールになってしまっているんです。本当は、叶えたい願いのほうを向くべきところ、それについては「叶わない、どうしよう…」と叶わないことに執着してしまって、開運アクションがゴールになる。一生懸命頑張っているのに、自分にとって大事だから叶えたいと思っているのに、これでは自分がかわいそうですよね。

って説教臭くなってしまってすみません!「これならやってみたい」と思えることを、「運を良くしちゃうもんね、それで自分にとってベストな結果に自然と向かっていくんだもんね」なんてフフッとしながらやってみるのが一番です。

試験に合格するためにはやりたいことを我慢して勉強を頑張るというステップが必要です。でも、やりたいことを我慢する=試験に合格する、というわけではないのですよね。幸せや、願いが叶うことについても同じです。そのための我慢もあるかもしれないけれど「我慢すれば幸せになれる」「我慢すれば叶う」というわけではありません。その思考に開運アクションを乗せるのではなく、フフッとなれる開運アクションで良い流れを作って、そこに頑張りたい気持ちを乗せてこそ、自分にとってベストな結果につながりやすくなります。

ハッまた説教臭くなっとるではないか!ということで偉そうにあれこれ言ってしまってすみません。一生懸命頑張るあなたにも、今がいい感じというあなたにも、ちょっとお疲れ気味のあなたにも、当該記事がお役に立てましたら幸いです。さて、水無月を買ってこようかな。

 

どなたにとっても、暑さにも疫病にも負けない健康な毎日でありますように。

www.vogue.co.jp

【2020年下半期のポイント①】火星のおひつじ座長期滞在は「心の筋肉をつける」意味がある。

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筒井康隆の「急流」という短編小説があります。ある時期から、時間の流れが徐々に早くなってきたと人々が感じ始める。いやいや、まさかそんなばかなことがあっていいものか。加齢のせいではないのか。しかしそれは紛れもない現実で、1杯のビールを飲むのに2時間、風呂に入れば1週間といった具合に時間はどんどん早くなり――というもので、ラストの描写が実にふるっているのです。

二十世紀の最後の数年は、わずか数秒のうちに過ぎた。人びとはただ、あれよあれよというだけであった。

1993   「あれよ」

1994   「あれよ」

1995   「あれよ」

1996   「あれよ」

1997   「あれよ」

1998   「あれよ」

1999   「あれよ」

2000   「あれよ」

そして二〇〇一年がやってきた。

(「急流」『宇宙衛生博覽會』筒井康隆 新潮社)

これを読んだ私(当時中1)は衝撃を受けました。作文でこの小説技法を取り入れたら一気に行数を稼げるのではないか。しめしめと丸パクリし「夏休みの最後の数日があれよあれよという間に過ぎた」的なことを書いたところ、先生が激おこ。筒井康隆リスペクトと言っても聞いてくれない。どうして私がこんな目に。それからあれよあれよという間にXX年が過ぎ、2020年上半期もあれよあれよという間に過ぎ、下半期運勢本『2020年下半期 12星座別あなたの運勢』、6月19日に予約開始、25日に発売となりました。いやー今年は本当にあっという間だったな(定型文)。

 本書ではくだんの小説技法は採用していないのでご安心いただきたいのですが、下半期のポイントを本日からいくつか書いてまいりたいと思います。

 

2020年下半期といってまず挙げられるのが、おひつじ座に長期滞在する火星のこと。通常、ひとつの星座に1ヵ月半ほど滞在する火星ですが、なんと今年は6月28日〜2021年1月7日と、半年以上にわたりおひつじ座に滞在します。しかも、火星というのはおひつじ座の守護星であり、ここで一番バリバリ伝説、もとい力を発揮するということになるわけです。

火星は「情熱と戦いの星」。「情熱はいいけど戦いはちょっと」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは自分次第のお話でもあります。エネルギーがみなぎっている状態をどう使うか。使い方によっては湘南爆走族、もとい暴走しがちにもなりますが、エネルギーの活かし方次第ではやる気や熱意に変え、自分の人生を生きるための栄養にしていけるのです。そして「できた」「やった」という自信は、今後の自分の伸びしろを何倍にも伸ばしてくれます。いってみれば、火星をうまく使うことで、心にしなやかな筋肉をつけることができるんですね。

心はただ「ある」ものではありません。鍛えれば育つし、伸ばしていくことだって、できるのですよね。

 

おひつじ座という場所は、チャレンジ精神や「考えるよりまずはやってみる」という瞬発力、スタートダッシュといった活動的な性質を持ちます。そして何よりも、「自分」の場所。つまり、チャンスが来ないかしらとずっと待つばかりだったり、自分以外の誰かを主軸に自分の考えを決めたり、といったことではその持ち味が活かしにくくなってしまいます。

自分に何ができるのか。自分が何をしたいのか。それをとことん考え、実行していくことがこの下半期、自分の人生を生きるひとつのキーとなるはずです。まあ、ここまでご覧になってお気づきかもしれませんが、これっていつだって大事なことです。それでも、このポイントを覚えておくだけで、この下半期はいい波に乗りやすくなるだろうと、私は考えています。

星座別にざっくりまとめると、焦点が当たりやすいテーマは下記となります。太陽星座で書いておりますが、月星座等、他のほうがしっくりくる方はそれで見ていただいても構いません。また、下記について考えなかったからといって災いが起こるというわけでもないので、ご興味がなければ考えなくても大丈夫です。

  • おひつじ座…自分自身、アイデンティティ、年間目標、方向性

  • おうし座…秘密、過去、ひとりで過ごす時間、自分の本当の気持ち

  • ふたご座…未来、次にすること、友人や同僚など身近な人間関係

  • かに座…仕事、チャンス、社会的な役割、キャリア

  • しし座…留学や旅行など遠くへ行くこと、研究、探求、正解のない哲学的な問い

  • おとめ座…人から何かを受け取ること・引き継ぐこと、お金や性など奥深いテーマ

  • てんびん座…人間関係、対話、パートナーシップ、交渉、結婚

  • さそり座…健康、日々の仕事、やるべきタスク、責任

  • いて座…恋愛、子どものこと、趣味、自己表現、楽しくてやること

  • やぎ座…自分の原点、家庭、「ホーム」と呼べる場所、居場所

  • みずがめ座…勉強、コミュニケーション、移動、言葉

  • うお座…得意分野、能力、実力、価値観、お金

     

下半期運勢本では、この火星の長期滞在も踏まえて書いております。よろしければぜひ、参考にしていただければと思います。

内容は以下の通りです。

  • 2020年下半期のまとめ
  • 2020年下半期の総合運
  • 2020年下半期の恋愛運
  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 2020年下半期の仕事運
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

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宇宙衞生博覽會(新潮文庫)

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2020年6月21日、かに座日食+夏至。原点回帰から始まる、あたらしい日々。

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2020年6月21日、かに座で日食が起こります。この日は夏至でもありますね、時間でいえば太陽が6:44にかに座に入り、夏至となります。夏至は1年のうち最も昼が長いタイミングであり、太陽はとても力強い状態です。その後、15:41に日食。日食はパワフルな新月で、「はじまり」の意味合いが強く表れます。もうこれは完全に「力こそパワー」ではないでしょうか。ブラックゼウス降臨、って最近の若いお嬢さんはビックリマンってあまりご存知ないでしょうか。すみません。おじさんが子供の頃はね(以下30行略)。

折しもかに座では6月18日から水星が逆行しており、「はじまり」でありつつも過去を振り返るような、過去と地続きの未来というものを感じさせるようなタイミングとなっています。どうしても忘れられない、心のなかでぎゅっと握りしめてきたことに、気持ちの折り合いをつけるところが「はじまり」となる人もいるのでしょう。

そうした意味合いで、この日食から私が読み解いたことをいくつか申し上げます。

 

1.原点回帰が「はじまり」

基本に立ち返る、という人は多いのではないかと思います。私たちは生きていくなかでいろいろと経験し、学び、世界を広げていきます。それは素敵な試みですが、ふと我に返ったとき、自分の足元が揺らぐような気持ちになることはままあります。絶対いけると思ったことが、立ち行かなくなったとき。誰かに強く否定されたとき。そうした困難に際し、「なんでこんなことをしているんだろう」と、呆然としてしまう。

こうしたことは、きっと悪いことじゃないんです。拡大や前進は良いことのようですが、そればかりでは空虚になってしまいます。さらに、人は必ず間違えますから、夢や願望を間違えることもあります。子どもの頃から憧れていた仕事にいざ就いてみたら全然合わなかったとか、大好きだったのにいつの間にか嫌悪感のほうが高まっていた、とか。でも、それはいけないことじゃないんです。経験しないとわからないことがありますし、その経験そのものも次に活かせます。いけないのは、自分の気持ちに気づかないふりをして、軌道修正をせずに進むこと。自分を無視していいことなんて、ひとつもないです。

この日食前後で、ふと考え込んでしまうようなことがあったなら「そもそも、私はどう思っていたんだろう」と、振り返ってみるといいです。どんな気持ちで生きていたいのか。どんな愛し方、愛され方を望んでいたのか、何をやりがいと感じるのか。「部長がいなくなりさえすれば」とか「あの人が変わってくれさえすれば」といったことは一切考えず、自分の原点に戻ってみると、これから進むべき方向も見えてくるかもしれません。

 

2.自分の軸足をどこに置くのか?

この日食においては「“ホーム”と呼べる場所」「自らが拠って立つ場所」に強いスポットライトが当たります。折しも、春分から夏至までの第1四半期は……ってなんか会社みたいな言い方をしておりますが、「STAY HOME」の大号令がかかり、多くの方がおうちで過ごされました。これまでにないくらい家にいた、という方も多いことでしょう。実は「“ホーム”と呼べる場所」「自らが拠って立つ場所」には、職場も含まれます。リモートワークで頑張った方もたくさんいらっしゃいましたね。

幸いにして緊急事態宣言は解除され、出勤日が増えた方も多いようです。19日にはすべての制限が解かれたわけですが、だんだん自由を取り戻すなかで「自分にとって本当に安心できる場所とは?」「自分はどこに軸足を置いていきたいのか?」といったことを真剣に考える人は多いでしょう。今の生活に満足しているという人も、ちょっと考えてみるとより、その満足感を維持しやすいかもしれません。

ホームと呼べる場所というのは、大きな安心感につながります。ひとりじゃないと思いたい人はそのように、安心できる人間関係のなかで働きたいという人はそのように、それぞれの「拠って立つ場所」を構築していく。この日食は、そうした「はじまり」にしていく良いきっかけになります。

 

3.「ルーツとなる考え方」をアップデートする

私たちは、子ども時代に多くの価値観を吸収しながら成長します。親がこう言っていた、家庭ではこういうルールだった。「あたりまえ」と思っていたことが、社会に出るとそうではなくて驚くことというのはよくあります。「シチューにごはんをかける/かけない」というのは「きのこ/たけのこ」と同じくらい論争の種になりますね。(うちはかけましたw)

ただ、そうした価値観のために自縄自縛の状態に陥ってしまっているのなら、そうした自分を認めて「これからは、こうしよう」と思っていくことで、自由になれるときであろうと思います。たとえば「男の子(女の子)はこういうもの」という思い込みだったり「勉強とは」「仕事とは」という価値観だったり。こうした、幼少期からインプットされた価値観というのは、すぐにパキッと変わることはありません。そもそも自分で意識もせず「当たり前」に思ってきたことですから、それが息をするように自然なことなのです。

最初は難しいかもしれない。いつもの思考のループにはまってしまうかもしれない。それでも、「もう、とらわれなくていいよ」と自分をやさしくトントンしてあげる。ちょっとずつアップデートしていく。そんなきっかけを得やすいでしょう。ちなみに私はたけのこ派です。きのこは(以下物騒な話題になるので削除)

 

長々と書きましたが、たとえばパジャマを新しいものにする、おうちでほっと一息いれるのに最高なマグカップを買う、思いっきり掃除をしてフレッシュな気分になるということも、この日食向きかなと思います。ちなみにお片付けをする方は、「昔の写真を見返したら懐かしくて1日が終了」「本を整理しようと思ったらうっかり読み始めてしまい、徹夜で読破」などといったことになりやすいかもしれません。まあ、それはそれで楽しいことですね。自分のまわりにあるものは、すべて過去の自分が集めたもの。自分のかけらなんですよね。そう思ってみると、残したいかけら・もう手放してもいいかけらも、見えてこようというものです。

さて私も魔窟と呼ばれる書斎を片付け(伝説の政治家×ヤクザマンガ『サンクチュアリ』を手にとりながら)

 

どなたにとっても、良い日食となりますように。

 

(以下宣伝です)

2020年下半期運勢本、出ました!19日予約スタート、25日発売です。12星座全部入りのものと、星座ごとの分冊版があります。太陽星座で書いておりますが、月星座や太陽星座×月星座でお楽しみいただく方も多いと伺っています。

 一部を読んでみたい、という方は幻冬舎plusからどうぞ。なお、書籍版(フルバージョン)では幻冬舎plusのもの以外に、

  • 月ごとの運勢(恋愛)
  • 月ごとの運勢(仕事)
  • 2020年下半期、幸せになるために手放したいもの
  • 2020年下半期、幸せになるために手に入れたいもの
  • 2020年下半期、チャンスにつなげやすいタイミング
  • 2020年下半期、敢えて無理をしてみたい一歩
  • グレート・コンジャンクションで変わること
  • 辛い思いをしているあなたへ

といった項目があります。

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あなたの2020年下半期に役立てていただければ、こんなにうれしいことはありません。

 

2020年6月18日、水星逆行スタート。心を平らかに、できるぶんだけで大丈夫だから。

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2020年6月18日、かに座に滞在中の水星が逆行を開始します。水星はコミュニケーションや言語能力、移動などを司る星。コミュニケーションは他人とするものですから、恋愛を含む対人関係やお仕事にも関わってきそうです。

ちょうどこの逆行あたりから月末まで、天体はとてもワチャワチャします。ちょっとまとめてみましょう。

 

6月18日 水星逆行スタート@かに座

6月21日 日食、夏至

6月23日 海王星逆行開始(ここから25日の金星順行まで6星逆行)

6月25日 金星順行

6月28日 火星おひつじ座入り

 

そういえばワチャワチャで思い出したのですが、随分前に別れた元彼は「お茶にしようか」というと必ず「オチャ〜!ワチャ〜!」と雄叫びを上げながらカンフーらしき迫真のモノマネをする人でした。それ以外はわりと知的で思慮深い人だったので、最初は「度肝を抜かれるとはこれのことか」と思いましたよね。ちなみにチャーハンを作るときも豹変。「私の名前はホウ・チョウ!」と宣言してはトトトトと野菜を切り、またもや「ワチャ〜!」とカンフー風の動きで鍋を振るのです。私も最初の3回くらいは笑いましたが、冷静に考えたら包丁ならどの料理でもホウ・チョウだろ。あれから随分経つのにいまだに思い出しては半笑いになります。水星逆行といえば過去とつながりがある時期で、昔に思いを馳せたりするのですよね。その影響で思い出したのかもしれません。いや違うか。まあいいんですけどね。

ほか、水星逆行時は過去に縁があった人と再会したり、思い残したことをリベンジできたりもします。今回は23日まで5星、23〜25日まで6星逆行となりますので、若干イレギュラーな時間の流れ方が起こったり、とにかく「もたつく」感じがあるかもしれません。

 

ほか、またのちほど書きますが、日食に夏至海王星逆行開始と、しばらく大きなイベントが続きます。こういう時期はいつも以上に想定外のことが起こりやすく、さらにかに座の水星逆行ということもあって、お気持ちのアップダウンを感じる傾向が普段以上に高まることもありそうです。

ただ、人は「そういう時期」とわかっていればある程度落ち着いて対処ができるものです。降水確率が高いとわかっていれば傘を持って出るように、焼き肉食べ放題に行くとわかっていればランチを抜いて臨むように、心の準備ということができるのです。そうしたことが、私たちの人生をいささかしのぎやすいものとしてくれるのですよね。占いに振り回されるのではなく「そういう時期なのか。ならばこうしよう」と、占いを「使う」のが、大事なのかと考える所以です。そういう時期と思って、できることはやって、心平らかにまいりましょう。できる分だけで構いませんから。

 

6月18日に始まった水星逆行は、7月12日まで続きます。折しも下半期スタートという節目にかぶるかたちで逆行なんですね。「下半期から本気出す」と決めたのになかなかやる気が出ないという人も、ゆるっといきましょう。現在は過去と地続きですもの。振り返りながらゆっくりと前に進むのもまた、意義のあるスタートなのですよね。

 

水星逆行については、こちらの記事でも詳しく書かせていただきました。過去を振り返ることにも意味がありますし、ままならない自分との折り合いのつけ方といったことも触れております。よろしければぜひ、ご覧になってみてくださいね。

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幻冬舎plusでコラムと占いを書いています。2020年下半期の運勢も、19日公開です!

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Yahoo!占いでも真木あかりの占いをお試しいただけます。

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CanCam7月号にて、下半期の運勢が出ています。愛と人生、10ページ書き下ろしです。

CanCam (キャンキャン) 2020年 7月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/05/23
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