占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2020年2月17日、水星逆行スタート。過去と心をふり返るタイミング。振り回されないためにできることは

f:id:makiakari:20200216174652j:plain

2020年2月17日から、今年初の水星逆行がスタートします。時期は2020年3月10日まで。うお座からスタートし、月をまたいで3月4日にみずがめ座に戻り、10日にみずがめ座で巡行に戻るというスケジュールです。スタートと終了のタイミングでは影響が強めに出る可能性が高いので、17日は心の隅で「水星逆行だァーーーーー!」と思っておかれるといいかもしれません。

 

今回の水星逆行については、ココロニプロロの記事でくわしく書かせていただきました。

cocoloni.jp

……ので、ブログでは補足をちょっと書いてみようと思います。

 

水星が司るコミュニケーションや通信、交通、デジタル関連の出来事において、停滞が生じたり物事が仕切り直しになったり、ハプニングで「わあー」となったりするのが水星逆行です。PCやスマホのバックアップはしっかりと。PCや携帯がないと仕事にならない人は、突然相棒がうんともすんとも言わなくなったときの代替機の目星をつけておくと安心です。また、予定が狂いやすくなるので早め早めの行動を心がけておきましょう。打てる対策は打っておく。これが、占いを「使う」ということですね。

連絡まわりが滞りやすくなるので、人によってはつらい時期です。とはいえ全員がしんどいわけではなく、たとえば水星逆行中のお生まれの方は、逆行中のほうがすいすいと物事がうまくいったりもします。

 

過去、水星逆行時にいやな経験をした人は、恐れが先に立ってしまうでしょうか。傷ついたり悲しい思いをしながらも、ここまで頑張っていらっしゃいましたね。でもまた……と思うと、つい警戒心も強まってしまうのは生物としてごく自然なことです。


とはいえ、いつも申し上げていることですけれども、苦しむことに一生懸命エネルギーを注ぎ続けても、いっそう苦しくなるばかりです。これは、エネルギーを注ぐという行為が「頑張ること」だからですね。たとえば仕事ですごい目標を達成しようとして、寝ても覚めてもそのことばかり考えているような状況です。だからこそ、その目標が叶いやすくなる。苦しい、辛いと思い続けると、そうなるように頑張っていることになっちゃう。そこから逃れたい、幸せになりたいという切なる願いが「ほんとう」なのに、そんなのイヤですよね。逃れることにこそ、エネルギーを注がなくてはいけないのです。

 

悩むことは、悪いことではありません。そのことが大切だから悩んでいるわけであって、本気だからずっと頭から離れないわけであって。それなのに悩む自分を責めてしまったりしたら、自分がかわいそうです。良くないのは悩むことではなく「悩むことにエネルギーを注ぎ続けること」。エネルギーは「考える」こと、「解決する」ことに向けていくのが大切です。占いは、そのために「使う」ものだと私は考えています。振り回されるためのものでは、ないのです。

 

そのことを踏まえたうえで今回の水星逆行のお話ですが(例によって例のごとく長い前置き)、2月中のうお座滞在中は水星の、情報を整理するという機能がスリープモードに入ります。お気持ちが揺れやすい方が多くなる見通しです。特にうお座の人、生まれたときのホロスコープで水星がうお座にある人は影響が強めに感じられるかもしれません。
ココロニプロロの記事では、乗り切っていくための具体的方法、また水星逆行だからこそのメリットにも触れていますので、ぜひご一読ください。これはなんべんでも書きますが、悪いことばかりではないです。学びも成長もあります。また、思うにまかせない出来事にも、ちゃんと対策はできます。

現実をしっかり見てまいりましょう。山登りをするとき、うっかり足をすべらせたり野生動物にエンカウントしたりしないように、よく注意して歩きますよね。それと同じです。いつもと違ういレギュラなー道を歩くときだからこそ「こわい!」と萎縮せず、ち目をあけてよく見て、大きく深呼吸をしてしっかり向き合うことが大事なのですね。


ここから先は全員にあてはまることではないと思うのですが、
人によっては「情を取り戻す」といった意味合いも出てくるのかもしれません。たとえば復縁、わだかまりの解消、ほどけかけた絆の結び直し、といったことにおいて、チャンスが得やすくなるでしょう。

ここからは、そのチャンスが起こった人に向けて書いてみます。望めばどなたにも100%訪れるもの、というわけではありません。それは願い方が弱いからとか運が悪いからとか、そういうことでもありません。人の願いだけではどうにもならない、アンコントローラブルなことですから、その点についてはどうかご了承ください。

 

水星逆行時にはときどき、不思議なことが起こります。どう考えても終わったように見えた関係の人からひらりと舞い込むように連絡があったり、びっくりするような場所で再会したり、はたまた“あの頃”のように楽しく会話ができたり、といったことが起こることがあるのです。会いたい人と必ず会えるとは申しません。むしろ、変にいじくろうとすればするほどこじれたりもします。それもまるで奇跡のように、どこまでいっても平行線だったり、遠く離れてしまったりした人生の軌道が、交わる瞬間が生まれやすいのです。私も、経験があります。いやもうあのときは驚いたのなんのって、口から心臓が3つくらい飛び出しそうになりました(笑)。

 

ただ、そうした出来事は、たとえば復縁なら「復縁チャンスだよ!ほら!」というかたちで起こるというよりは、「再会を経験して改めて、自分自身の過去と向き合う」という意味合いを私たちに示してくれることが多いです。

例を挙げるなら、本当にほんとうに復縁したいと願っていた人から連絡がきて、飛び上がるくらいに嬉しくて、でも会話をしているうちに「ああ、前は別れるべくして別れたんだな」ということにも思い至る。自分の成熟していなかった部分や、相手の身勝手さにも気付かされるかもしれない。でも、すべてを慈しみの目で見つめて、自分の進退を決めるーーそうした、とても現実的な、現在を生きながら後ろを何度も何度もふり返るような思考プロセスを経てこそ、水星逆行中の奇跡というものはうまく活かせるだろうと思います。やり直すにせよ、またふたたび別の道を歩き出すにせよ。

最初から「自分にはあの人との復縁しかない」と思って再会以降の出来事に挑んでしまうと、奇跡と思った再会も少し、ほろ苦いものになってしまいやすいです。さまざまなケースを拝見していて、そう考えています。

 

水星逆行中は、過去を振り返るタイミングが多く訪れます。あの頃に戻れたら、あの頃こうしていればと足を止めそうになるときほど、私たちは「“あの頃”よりも成長した自分」を思ってみると良いかもしれません。過去はすべて、頑張った自分の集積です。それは絶対、なくならないーーあなたが「なかったこと」にしない限りは。そして「“あの頃”よりも成長した自分」をきちんと生きることでこそ、悲しみの意味も喜びの意味も、深まっていくように私は考えています。

 

いいことだけの時期がないように、悪いことだけの時期というものもまた、ないものです。ただ、物事の受け止め方しだいで良くしていくこともできます。そのことを、いつも忘れずにいましょうね。

 

それでは水星逆行、どうにかこうにかやってまいりましょう。自分のペースで、良い部分に目をむけて。それさえ忘れなければ、きっと大丈夫。

 

 

(以下宣伝です)

 

東急百貨店様の「ザ・スクランブル」にて12星座占いの連載がスタートしました。

shibuya-scramble.tokyo

寝る前に読む占い「おやすみ占い」も、毎週日曜の夜に更新です。

wotopi.jp

九星気学版の毎週占いは講談社「mi-mollet」様にて更新されています。

mi-mollet.com

2020年上半期の運勢、お手頃価格になっております。

2020年上半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+)

2020年上半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+)