占い師・真木あかりのブログ

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望むものを「選択し直す」とはどういうことか?(おまけ:X JAPANおすすめリスト)

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昨日の記事で「うまくいっていないかな」と思ったら「気づけた自分は偉いぞ!!」と思ってこれからを選択し直すほうがいいと書きました。
この「選択し直す」ということですが、言葉尻だけを見ると「AをやめてBにする」というイメージに受け取られることが多いものの、やり方はいろいろあります。たとえとして「バナナが欲しいと思って探しているが、うまくいっていない」という状態にしましょうウホ🍌。まあゴリラが混ざるのはどうでもいいんですが、ざっとこんな感じのことが挙げられるかなと思います。

  1. 違うやり方を選択する
  2. ずれた目標を元に戻す
  3. 本当に欲しいものに定め直す
  4. ハードルを選択し直す
  5. 解釈を広げる
  6. 「バナナを探し続ける」以外の道を選択する

といったあたりでしょうか。ひとつひとつ詳述します。

 

1.違うやり方を選択する
探している場所が違ったり、探し方が違うのかもしれません。今の自分を冷静に見つめて「バナナが欲しくてタワレコに行った」「バナナが欲しくてしまむらに行った」という状態になっていないか、といったことを検証します。「八百屋に行ってみよう」「スーパーに行ってみよう」という別のやり方を選択すればOKです。今までタワレコしまむらしかない町に住んでいたのなら「町の外に出ていろいろな店を覗いてみる」というのもアリかもしれません。バナナはスタバやコンビニ、喫茶店のパフェの上にもありますからね。

 

2.ずれた目標を元に戻す
「バナナが欲しいからバナナを探す」と選択し直すことです。しっかり望むんんです。なんのこっちゃという感じですが、バナナが欲しいのに「自分には分不相応だから」「手に入らなくて傷つくことを考えると怖いから」と、グレードの低いものを求めてしまう人はとても多いのです。「(バナナが欲しいけど…………)なんでもいいからセールの果物買うぞ〜!!!」といった妥協案を無意識に選択してしまうんですね。自分に厳しかったりネガティブ思考が強まっていたりするとき、強く抑圧される期間が長くあった人などは特に、しっかり望むことが大事です。
本当は欲しいと思っているけれど、自分の気持ちにフタをして目は別のものを探している。それではバナナは見つかりませんよね。「全然なんでもよくない!私はバナナが欲しい!」と思ってバナナを目指せばいいのです。

 

3.本当に欲しいものに定め直す
「バナナ探してたけどちゃうわ!りんごや!」というパターンです。人はときどき、本当の望みではなくとも望みとして抱くことがあります。ほんとうはりんごが欲しいのに、みんなが「バナナ最高!」「バナナこそクール!」と言っているのを聞くと「バナナを選んどいたほうがいいだろう」とバナナを選んでしまう。そのときは自分の意思で選んだようでも、人は環境から大きな影響を受けます。未成熟ゆえに、判断基準がフンワリしていることもあるでしょう。でも、本当に欲しいと思っていないものは、見つけるチャンスにも頑張り続けるモチベーションにもつながりにくいのですよね。違和感がぬぐえないのなら再度、定め直すのは大事です。それまでのプロセスだって決して間違いではありません。それがあったからこそ、本当の望みにたどり着くわけで、無駄ではないのです。
「誰がなんと言おうと、欲しいのはりんごだ!」と、いさましく定め直すことが大事です。

 

4.ハードルを選択し直す
「今まで見たどんなバナナよりも大きく甘く、素晴らしくセクシーで美しいかたちをしていて、見た瞬間にハッピーになれるような黄色のバナナ。房は7本が至高」などとハードルを上げすぎて「見つからない」と感じてしまうことも多いです。より上を目指して頑張るのは悪いことではありませんが、それで失望したり無力感を高めてしまうのであれば意味がありません。モチベーションが維持できるバランスで高めること、自分が充足できることが大事なのです。「おいしいバナナ」というだけでよかったなら、それを選び直せばきっとたくさんのバナナが見つかります。

 

5.解釈を広げる
黄色い皮に包まれたバナナのみがバナナではありません。スライスされてパフェに乗っているバナナもあれば、お祭りで売られているバナナチョコだってあります。揚げられてバナナチップになったバナナもいます。バナナ味のチョコもありますね。まあどれよりも手に入りやすいのが普通のバナナなわけですが、人生の目標においては「まずはとっかかりをつかんで、本物を目指す」というのも有効なことがあります。

 

6.「バナナを探し続ける」以外の道を選ぶ
「やめる」こともひとつの選択です。もう本当はバナナが欲しいと思っていないのに、意地で探し続けてしまうこともあるほどには人間は不合理な生き物です。でも、何かを頑張ることだけが選択ではありません。やめることだって、選択なのですよね。


選択し直すときに重要なのは、「これまでの自分がダメだったから選択し直す」ではなく「これまでの自分も良かったけど、これからの自分をもっと良くしたいから選択する」ということです。「うまくいかない」と思いながらも頑張ってきたのに、ダメだなんて思ったら自分がかわいそうです。これまでもよくやってきたけど、これからのために。そんなふうにして、自分の道をひとつひとつ、選んでいけるといいですよね。

 

 

(以下は占いと関係のない内容です)

 

さて昨日の記事で「We are Xということではしょります」と雑なまとめをしたところ「明日の記事はX JAPANについて書くんだな!?」という圧をほうぼうから受けましたので、本日の私のBGMについて書きました。もうこれであなたもWe are Xなのでひとつよろしくお願いいたします。



最初に何を持ってこようか迷ったが紅白で歌われ球場でも流され、もはや君が代レベルで愛される「みんなで盛り上がれる曲」と言っても過言ではないだろう。静かなギターの音色で始まり、ToshIのボーカルが重なり、一瞬の静寂が張り詰めたような緊張感をもたらしたのち、一転してYOSHIKIの怒涛のドラミングが嵐のように襲ってくる。総毛立つほどのエクスタシーが一気に、否応なしに、嵐吹くこの街に抱かれることになるわけである。ライブでは「紅だァーーーーーーー!!!」という煽りの言葉も全身の血が沸騰するような興奮を与えてくれる。

DAHLIA
世界デビューのために作られた曲であり、初っ端から唸りをあげるギターサウンドに陶酔できる1曲。X JAPANドキュメンタリー映画「WE ARE X」で印象的に使われた。鑑賞後から全身がたぎるような思いにとりつかれ、この曲を聴くたびに奮い立たせられる。自分は死ぬ間際に「やれることはやった」と言えるように生きているのか。生まれた意味は何か。そうしたことをガンガンに問い直し、また立ち上がるのである。どんなに冷たい雨に打たれようとも、追い求めたものをつかみたい気持ちにさせてくれる。X JAPANの曲はその瞬間、刹那を感じさせてくれるものが多いと思っているのだが、これはある程度のロングスパンでの視野を与えてくれたと感じている。

Rusty Nail
J-POP寄りで長く好きになれなかったが、発売から20年以上経って突然好きになった1曲。BLUE BLOOD、Jealousyのアルバム2作のときと比較し、ToshIの声が鋭利な薄氷のような緊張感をはらんでいるのは気のせいだろうか。この曲の最も好きなところはラスト、5:00あたりに一瞬訪れる静寂である。言葉の途中で訪れるこの間が、切々と歌い上げられる空虚さを何よりも物語っているようで、聴くたびにはっとさせられるのだ。人生にはときおりこうした「無」が訪れる。何も聴こえない、何も見えない、生きている感覚すら感じられない無の空間。それを散々思い知った今だからこそ、この曲が好きになれたのかもしれない。

Desperate Angel
作詞ToshI、作曲TAIJIによるノリのいい1曲。仕事で単純作業をしているときなどに聴くとサクサク終わることは確実であろう。歌詞の一部が「ハゲたらツルピカ」と聴こえるのでぜひ聴いてみていただきたい。

Es Durのピアノ線
2分にも満たない短い曲ながら鮮烈な印象を残すインストゥルメンタル曲。Es Durとはドイツ語で変ホ長調のこと。わずかに緊張感を含む美しい序盤から豊かな春の泉のように流れる穏やかなメロディにたゆたっていると突然、奈落の底に突き落とされる。大口玲子の短歌「房総へ花摘みにゆきそののちにつきとばさるるように別れき」という歌を連想する。偶然ではあるがX JAPANYOSHIKI、ToshIも房総出身である。人生の折に触れ思い出す旋律である。

Silent Jealousy
Es Durのピアノ線につながるようにして始まる1曲。メロディアスに響くピアノと怒涛のごとく降り注ぐドラム、絡み合うように魂をほとばしらせるツインギター、ToshIのハイトーンボイス、YOSHIKIの生そのものを結晶化した詞、すべてが完璧である。人生で最も多く聴いた曲にして今後も聴き続けるであろう永遠の名曲。4:35あたりからのツインギターの競演、特に5:07、5:22、6:23あたりは思わず正座して聴きたくなるほどの緊張をたたえている。ちなみにドラムについては6:04あたり、もう鼓動も同じビートを刻んでいるのかと錯覚するほど。

Say Anything
YOSHIKIが身を捩るようにして演奏するピアノの美しさ、ToshIが切なく歌い上げる声色もさることながらツインギターの競演はSilent Jealousyと同じく魂を響かせてくれるものがある。特に3:40以降、なかでも4:11からのツインギターの共演は必聴。もうこのギターは聴けない。HIDEとTAIJIに生きていて欲しかった。HEATHとSUGIZOには心から感謝している。6:40あたり、ToshIの悲鳴にも似た絶唱に圧倒されたままYOSHIKIのモノローグに移行する。アルバム「Jealousy」の最終曲だが、最後の言葉はアルバム「BLUE BLOOD」のUnfinishedを思わせるようで実に切ない。
ジャケットはずぶ濡れで水に浸かるYOSHIKI。この世のものとは思えない凄絶なまでの艶めかしさなのでぜひ見ていただきたい。ちなみにこの撮影で風邪を引き、翌日の横浜アリーナ講演が延期になったという逸話もある。中学生だった私は「そんなになるまで表現の究極を追い求めるとはさすがプロだ」と思った。完全にどうかしている。しかし倒れるまでドラムを叩く姿に心酔して自分もそうしたプロ根性を貫きたいと思い、20代では過労で入院するハメになった。今でもどうかと思うがやっぱり彼らの仕事への姿勢に多くを学んだのは事実であり、「倒れるほどにやらねば」と思ってしまう。

Endless rain
しとしとと降る雨がこの世のすべてを静かに濡らしていくように、悲しみと無力感が胸に募る。大切な人を失った、幸せはただの幻にすぎなかったのだと一度でも感じたことがある人なら、共感せずにはいられないだろうと思う。

Joker
ただひたすらHIDEをしのんで聴く。この頃のHIDEはビジュアルも衣装もギターも最高だった。ROCKET DIVEも続けて聴きたくなるよね。

オルガスム
このへんからスピードを上げていきたい。人の息遣いという斬新な序盤、それをドラムが追い上げ咆哮を上げるという血湧き肉躍り命ほとばしる1曲である。BPM197(1分間に4分音符が197回鳴るスピード)とも言われ、発売当時は「このスピードに着いて来れるか!?」というキャッチコピーがつけられていた。ついて行く以外に選択肢があろうはずがない。

Stab Me In The Back
オルガスムのBPM197を超える、BPM200というX最速の曲。怒涛のドラミングにToshIのボーカルが煽りを入れ、ギターは野太く唸りを上げながらも透徹した美学がある。男たちの咆哮も含め、生き急いでいる感じがたまらない。これを聞きながらジョギングをするとハイペースで走りすぎ必ずバテる。このテンポでタイピングをしたい。
Sadistic desire
HIDEが横須賀サーベルタイガー時代に演奏していた曲をYOSHIKIがアレンジしXの曲となった初期の名曲。なかなかの刺激的な歌詞ゆえに、ブルートゥースが外れたイヤホンで聴くとなかなかのワーオなことになるが、初期の荒ぶるエネルギーとYOSHIKIの華麗なドラミングがもっと本能に従って生きろ、すべて脱ぎ捨てろ、魂を燃やし尽くせと煽ってきているような気がして思わず身が引き締まる思いがする。

Voiceless screaming
TAIJIの穏やかなギターの調べにのせてToshIが切々と歌い上げるバラード。暗闇のなかにいるとき、何度この曲を聴いたことか。優しく切なく響く弦の調べ。HIDEにもPATAにも出せないこの音色を奏でたTAIJIもすでに泉下の人となった。1992年に行われた東京ドーム3DAYS 〜破滅に向かって〜は、TAIJIが参加した最後のライブである。このときの映像で、TAIJIが真っ白なドレスを着たYOSHIKIにじゃれつくようにして抱きついていた様子があった。当時は彼らの問題点がすでに顕在化していた頃だったのに、映像のなかではこの5人のストーリーが永遠に続くかのようにスポットライトが、笑顔が、流れる汗が輝いていたのだった。彼らが何を思っていたのだろう。未来をどう見ていたのだろう。繰り返し映像を見ながら、人前で最高の「X」を演じきる5人のプロ意識に学ばされた。
この数年後、ToshIは洗脳事件に巻き込まれ、X JAPANにも大きなヒビが入る。この歌を歌い上げてもなお満たされない何かがあったのだろうかと、胸が締め付けられる思いがする。考えても詮無きことながら、人の心を考えるきっかけをくれた歌でもある。

Unfinished
真っ暗なステージの上、小さなスポットライトを浴びてすうっと息を吸い込むToshIの姿が脳裏に浮かぶような独唱から始まる静かなバラード。津田直士はアルバムのライナーノーツにて「疑いを知らない美少女のようなメロディー」と評した。最後の一音まで悲哀がギリギリの表面張力を保ち続けるような、張り詰めた印象がある。これをアルバム「BLUE BLOOD」のラストに持ってくるところがいかにも、Xらしいと思わされるのである。

X
1985年という初期の作品にして、ライブのラストナンバーとしておなじみの曲。コーラスには弟分のレディースルームらが参加するなど初期ビジュアル系のアツさがムンムンに漂う名曲。仕事を始める前に聞くとレッドブルより翼が授けられる。
この曲でXジャンプをするのがライブの定番だったが、東京ドームで5万人がジャンプして震度3を記録し、文京区役所からお咎めがきたという逸話がある。演奏ダメって言われたけどやっちゃったんだよねw

 

というわけで以上よろしくお願いいたします。

Jealousy

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BLUE BLOOD

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