占い師・真木あかりのブログ

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2020年1月11日、かに座月食。初心にかえって「これから」を見つめるとき。

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2020年1月11日、かに座で月食が起こります。月食というのは1年あまりの長い期間における努力が実を結ぶ、目処が見えてくる時期であり、もしうまくいってないならば再度やり方を変えてリトライを誓ってみるのにも向いているタイミングです。

「うまくいっていない」というのはしんどいです、もう人生でいいことなんてひとつもないんじゃないかと思えたりするものですけれども、視点を変えれば「うまくいく方法を見つけて、選択するチャンス」でもあるんですね。時折「生き方を間違えたのでしょうか」というご相談をいただくことがあるのですが、どんな方であっても「生き方を間違える」などということはありません。でもそのときどきの選択を間違えることはあります。どんなに賢く立派な人であっても、選択ミスはあります。

でも間違ったなら「あっ違ったな」と思ってまた選択し直せばいい。「うまくいっていないかな」と思ったら「気づけた自分は偉いぞ!!」と思ったほうがいいのです。まあこの選択というのもいろいろあって……と書き始めるといつまでも月食の話に至らないのでここはひとつWe are Xということで(意味不明)はしょります。明日、ブログで書きますね。

 

さてこの月食のタイミングで振り返ってみるのといいのは、「あの頃の思いを忘れていないか?」ということ。何かをしたいと思い立ったときの、純粋な心のベクトル。損得なしに「こういうものが欲しい」と思った気持ち。そうした「初心」や「原点」といったものをもう一度振り返ってみたい、そうしたタイミングになっています。自分のなかの高まる感情や、「もっともっと」と上を目指す気持ちがトリガーとなって振り返る人も多いでしょう。

誰もが毎日、それぞれにできるぶんだけ頑張っています。チャンスだけでなく試練も訪れ、ときに報われたり報われなかったりもします。明日が見えない、寄る辺ない思いを抱えるようなこともあるでしょう。そうした日々が重なるなかで、いつか初心は擦り切れてしまったり、肥え太ったり、幾重にも鎧をつけたりすることがあります。

詩人の吉野弘さんの「くらしとことば」というエッセイ集に「初心所望」という一篇があります。そこには公園の一角にある祠でのちょっとしたエピソードを引き合いに

 「初心には欠けない美を貫こうとする力がそなわっているのではないか」

(『吉野弘エッセイ集 くらしとことば』吉野弘 河出文庫

 と語られています。美、とありますが、「凛とした自分の姿」等と言い換えても良いかと思います。ときどき振り返ると、過去の自分の純粋なまなざしにハッとするように、強い思いに思わず背筋を正すように、初心はあとあとまで長く、私たちを力づけてくれるのでしょう。

仕事でも、愛情でも、純粋に「こうしたい」と思った日に立ち戻ってみる。自分が目指した自分にまっすぐ向かえているかどうか振り返ってみる。そんなふうにしてみると、良いタイミングになります。

 

ただ、人間は常に成長しています。かつてベストだと思っていた道が真に自分にフィットしたものとは感じられなくなることも、次のフェーズに進みたくなることもあるでしょう。そんなときは初心にこだわりすぎず、貫くことだけを良いこととせず、新たな初心をここから作っていけば良いのだろうと思います。そのときは「今までの自分は間違っていた」と思わないことが大事です。「選択してみたが、自分の求めるものではないことがわかった」だけです。間違えたのは選択であって、いつでも選び直せます。人生というものを正解/不正解でとらえてしまうと、日々は砂を噛むように味気なく、もろいものになります。そこだけは気をつけて、新たな初心を抱けるといいですね。その「ニュー初心」(もう何がなんだか)だって、過去の初心あってこそ抱けるものなので。

 

折しも、11日は2019年8月12日に逆行をスタートした天王星が巡行に戻る日でもあり、「自分を変える」ということでこのテーマを実現するのは素晴らしい選択です。何かしら変化が起きたら「自分らしく自由に生きられるようになるチャンス!」と思っておくと良いですよ。自分にたくさんのチャンスを、もたらしてやろうではありませんか。

 

ただ、この月食前後はいつにも増してセンシティブになりやすく、心が揺れる方も多いだろうと思います。お気持ち的に無理をしないことです。そういう時期であって、何かが悪いわけではないです。あまり心配しすぎずに、下記を意識していらしてください。

  • 「傷つきやすい時期」と自覚しておく。傷ついたら「傷ついたよね」と自分を認めてあげる
  • 自尊心がキープしにくくなる人は多いかもしれない。「自分はダメだ」と思うとき用に「自分のいいところリスト」「過去に褒められたことリスト」を作ってしんどくなったら眺めると良い。
  • 嫌いな人への感情がいつも以上に強くなるかも(ムカつくことをされる、等で)。「そんなこと考えちゃダメだ」と押し込めない。相手にぶつけない。「どうでもええわ」「知らんがな」といったワードで受け流す。
  • 想像力が高まるので、ネガティブなことを考え始めると止まらなくなりそう。「ネガティブスイッチ入った!」等と自分を客観視することでまずはそれ以上の泥沼化をストップする。「そういう時期だからしゃーないわ」と自分を安心させる。
  • 不安になったら「まあ、でも今日も生きてて偉いわな」と考える

 

といった感じです。特に何も感じないという方は、わざわざ不安にならなくても大丈夫。私が書くのは「もしもこうなったら」という場合の問題解決の方法です。悪い未来を予言して、不安にさせることを目指しているわけではありません。不安になったらその不安をそのままにせず、「ならばこうしよう」と考えることが、解消につながっていきます。なるがままに不安で居続けなくても、いいのですよね。

 

どなたにとっても、良い月食の日となりますように。

 

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(しょうもない感じの近況です)

そういえばここ数年、初詣で大吉を引いたことがないと気づきました。2020は小吉、2019は吉、2018は凶、2017は凶。神様の「調子こいたらアカン」という強い圧(失礼)を感じますが、今年も粛々と頑張っていこうと思います。ひとまず毎日10km走るor歩く、ブログかnoteを書くというのは継続中。締切に追われるとガタガタになる目標ですが、適宜仕切り直しつつ頑張ってみたい所存です。