占い師・真木あかりのブログ

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2019年11月12日、おうし座満月。その手に、心にあるものを、ずっと大切にしていけるように。

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2019年11月12日、おうし座で満月が起こります。対岸の太陽のすぐ近くでは逆行中の水星が輝き、やぎ座の土星冥王星が優しく光を投げかけています。この満月のテーマは「ほんとうの豊かさ」。お金やもの、所有することそのものなど、かたちあるものの価値観については2019年〜2020年にかけてそのあり方が大きく変化することになっています。安定してたくさん抱え込むことがこれまでの「豊かさ」だとすれば、これからの時代は知性やコミュニケーションをもって共有される流動的な「豊かさ」へと、移り変わりつつあるのですね。この満月では、そうした移りゆく時代のなかで「ほんとうの豊かさ」を再認識させてくれるものとなりそうです。

 

 

何があれば満たされていると感じるのか。どれだけお金があれば、安心できるのか。お金で買えない幸せはたくさんありますが、お金があることでより多くの選択肢が得られることも事実です。ただ、いたずらにたくさん抱え込むことは「豊かさ」にはつながらない、というのも誰もが実感していることでしょう。強欲や吝嗇。そして「たくさん稼ぐ」人ならではの困難も、ニュースにのぼらない日はありません。そして今後もものやお金に執着し続けることは、移りゆく時代のなか「時の運」を失ってしまうことにもつながりかねないのです。

 

この満月では、ものやお金などあなたが所有する大切なものを振り返り、一生懸命になりすぎてひずみが出てしまっているようであれば、優しく振り返り調整していけます。そして「ほんとうの豊かさ」に気づき、それを得やすくしてくれるでしょう。

 

過去の経験から、お金やものを失うことに対して根強い不安を持っている方は、これまでしんどい思いをなさいましたよね。大事なものを守りたいというお気持ちは、未来への期待なのだろうと思います。ただ、それが常に焦りや消えることのない不安など、心の暗いところをそっと覗き込むようなお気持ちにさせているのだとしたら、この満月ではその不安を行動に変えていく、そして「ほんとうの豊かさ」に近づいていくきっかけを得られるだろうと思います。

 

なお、この時期はものやお金など物質的な豊かさがメインとなりますが、パートナーや好きな人への独占欲、執着心が高まる方も少なからずおられるのではないかと思います。人間関係を「所有する」という発想はお嫌いな人も多いと思いますが、私は単純に、もの扱いするつもりはありません。大切であればあるほど「絶対に手放したくない」という執着心も強まってしまう、そうした方のお気持ちも、また真実であろうと考えているためです。

「この人のことだけは絶対」と思って苦しくなってしまっているのなら、心の一番暗いところ――欲や淋しさと、徹底的に向き合うこと。相手に何かをしてもらうことで、独占欲や執着心を埋めようとしないことが、この満月では大事になってくるのかなと思います。

今、自分はこう思っているんだ。どんな感情にも善悪はなく、ただこう思っているんだと認めてあげることです。そうすることで、「このご縁は確かに私の人生にあって、私はそれを大切に思っているのだ」というところに、立ち戻って来られるはずです。「ある」こと、「大切に思う」こと。あなたが「なかったこと」にしない限りは、「ある」んですね。そして、自分が本当に大切にしたかった豊かさをまた考え直すことができれば、この満月は暗闇にも、光をもたらしてくれるのだろうと思います。

どなたにとっても、良い満月となりますように。

 

さてさてこのブログを書く直前、ちょうど立原道造の詩集を読み返していたのですが、「夢みたものは……」に、どきりとさせられました。これ、私は読むたびに背筋を正す思いになるのです。ご存知の方も多いことでしょう、ここに引用しますね。

 

夢みたものは……

 

夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しづかな村がある 
明るい日曜日の 青い空がある

日傘をさした 田舎の娘らが 
着かざつて 唄をうたつてゐる
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが 踊りををどつてゐる

告げて うたつてゐるのは 
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる

夢見たものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と

 

立原道造詩集』(角川文庫)

 

 

夢見たもの、願ったものがすべてここにあるとは思えないことは多いものです。泥水をすするような毎日のなか、「こんな人生を生きたいんじゃなかった、ただ幸せになりたいだけなのに、どうしてこんな毎日なんだろう」と泣いた夜もありました。昔のことですけれどもね。

ただ、私たちは――いえ、「私は」としておきましょうか。今になって振り返ってみると、夢を見間違えたり、願い間違えたりしていたなと思うことって、けっこうあるのです。それを手に入れても幸せになれないとわかってはいる、けれども痛切に願ってしまう。地位とか、恋人とか、ものとか、お金とか。これからも間違ってしまうのかもしれません。でも、ときどきこの美しい詩を胸のなかで蘇らせて「ほんとうの夢」「ほんとうの願い」を考えてみると、自分に対してまっすぐに生きられるのではないかと思ったりします。

24歳という若さで泉下の人となった詩人が生んだ優しく美しい言葉のつらなりは、なんだかとても、おうし座的な気がするのでした。まあご本人は、しし座の生まれなんですけれどもね。

 

立原道造詩集 (ハルキ文庫)

立原道造詩集 (ハルキ文庫)

 

 

(以下近況です)

水星逆行、いかがお過ごしですか。私は先日、用事があって長く住んでいた街の区役所に行ったのです。引っ越しだの転居だの結婚だの離婚だので何度も通った、古く薄暗いあの建物。引っ越してからはいっこうに足を運ばなくなってしまったけれど――とノスタルジックな思いで訪れたところ、なんととうの昔に移転しているではありませんか。マジかよ。その時点ですでに16:40、慌てて新区役所に向かうものの、「想像を絶する方向音痴」「もはや悪い意味で神出鬼没」と異名を取る私です。GoogleMapの時空が歪んでいたようで見事に迷子になりました。なんとかたどり着いて手続きをしようとしたら、本人確認のためと思って持参したパスポートが見事に期限切れ。さらには「間違ったら困るから事前にメモしておこう」とスマホのメモ帳に書いた住所が間違っており、水星逆行というかもう完全に愚かさのコンボという感じでした。重なるときは重なるものですね……。水星逆行もやっと折り返し地点、あと何をしでかすのやらと思いますがとりあえず締切関連を頑張りたいと思います(もうだめだ)

 

 

(以下宣伝です)

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ウートピ様にて「真木あかりのおやすみ占い」の連載がスタートしました。毎週日曜の18時頃に更新されます。タイトルの字がめちゃめちゃ可愛くてお気に入りです(笑)

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ココロニプロロ様にて、逆行カレンダーとボイドタイムカレンダーを連載しております。天王星逆行についての記事ももうすぐ載るはず…

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mi-mollet様にて、九星気学の週運を連載しています。毎週月曜のお昼頃更新です。

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TRILL様にて「別腹sweets占い」を連載しています。毎週月曜の朝更新です。

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