ご質問にお答えしますコーナーをつくりました。鑑定が必要な個別のご質問にはお答えできませんが、「真木あかりは○○についてどう考えているか？」といったことがありましたらお気軽にこちらからお寄せください。ほうぼうに配慮が必要なものはご回答を控えさせていただくことがあるかと思います。ご了承くださいね。シンプルなものはTwitterで、しっかりとご回答したいものはブログで書いていく予定です。
今回はこちらのご質問です。
私が書いたものを読んでくださって、ありがとうございます。言葉を生業とするものとして、そうおっしゃっていただけるのはとても幸福なことだと感じています。
つまらない言い方になってしまうかもしれませんが、言葉はある意味、訓練と想像力なんですよね。いや占い師としては魔法のようなミラクルアクションを教えられたらかっこいいと思うのですが、どうも恐縮です。いろんな方に「あかりさんって、すっごく現実的ですよね…占い師っぽくない」とよく言われています(∪ ´ω` )
で、訓練と想像力の話です。「こう言ったらどう伝わるだろう」「こんな言い方をしてみてはどうだろうか」、たくさん考えますよね。場数を踏むという意味では、人生でどれだけ相手の心情を慮ることをしたか、という数がより伝わる可能性の高い表現につながることはあると思います。ただ、それは相手に迎合することでも妄想を膨らませることでもあってはいけません。優しいことは大事でも、優しすぎるのは違う。わかろうとすることと、わかったつもりになることは違う。健康的なコミュニケーションを目指すうえで、このバランスは重要です。そのうえで、ひとりひとりに誠実に向き合い続けていくしかないんじゃないでしょうか。私は物書きとして、1日の多くを「伝える」ことを考えて過ごしていますが、いつも自分という畑をもくもくと耕しているような気分になります。
考えすぎて何も言えなくなってしまう、自分でいいと思った正解パターンに頼りすぎて失敗する、そういった苦い経験もありますよね。ただ、これは畑を耕すうえでがんこな草の根っこや石に当たるようなもの。はっ、と気づいて丁寧に掘ったり、取り出してよけたりする必要があるものとして、こうした体験を嫌わずにいたいですよね。
人は生きている限り、コミュニケーションを避けては通れません。毎日、自分という畑を耕しながら試行錯誤していくしかないのです。ただ、それは人に対するめいっぱいの敬意でもあります。表層的な“うまくいくテクニック”で得られるものはそれなりでしかありません。素晴らしい作物が実ってこその畑です、こつこつとやっていこうではありませんか。あなたが今悩んでいるものも、きっとあなたという畑にとっては有効な栄養になると思います。
そして大切なこと。あなたもご存知とは思いますが、どんなに言葉を選んでも、相手次第で意図せぬ方向に伝わってしまうこともあります。発する人だけの責任ではありません。相手の性格や受け止め方、そして気分といったやっかいなものに至るまで、いろいろな要素が関係しています。だから、自分だけの責任と思いすぎないことも大切です。あなたがすべてを、背負う必要はまったくありませんよ。
いろいろあると、話をするのも怖くなっちゃいますよね。ただ「嫌われるかも」と思ってしたコミュニケーションって不思議と、こじれやすいです。ちょっぴり肩の力を抜いて「私の言葉は、伝わっていい」と思ってお話なさってみるのも良いですね。
精神論だけだと物足りないお答えになるでしょうか。会話のときなどに使えるちょっとしたテクニックをご紹介しておきますね。相手の言葉をまず、肯定するかたちで受け止めるというのはあたたかなコミュニケーションにつながりやすいですよ。あなたも、普段からなさっているかもしれません。
- 「うんうん」と、ゆったり微笑みながら聞く
- 褒められたら「そんなことないです」よりも「ありがとう」
- 反論したいときも、まずは「そうなんですね」「そういう見方もあるよね」
- 「でも、」「いや、」は封印
優しいあなたが、好きな人や大切な人と豊かにつながっていけるように願っています。
私にご質問をくださって、ありがとうございました。
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noteで暗い日記を書いています。正直なところ、どうして自分がこんなに暗い日記を書いてしまうのかわかりませんｗ 多分暗いのでしょう。
