占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

あきらめずに考え続けることは、希望につながると思う。仕事とか人生とか、あらゆることにおいて。

f:id:makiakari:20171119224447j:plain

私の友人に「フジイユウジ::ドットネット」というブログを書いている人がいまして、まあ本名は田原俊彦なんですけどねといったワイルドなオチがあるわけでもなくまあフジイユウジって人なんですけど(まんまやないかい)、先日「考える」ということについて記事を書いていたのです。示唆に富んだ内容に思わず引き込まれてしまいました。タイトルなげえよ。プレビューに出きってないからもうね。

fujii-yuji.net

仕事において「わかりません」「正解はなんですか?」と考えることを投げてしまうのではなく、考えることをやめなければ良質な解を出すことはきっとできる。だから「わからない」と思ってしまうときほど逃げずに踏みとどまって、考えるのをやめずにいようよ、という話です。

 

私は彼の考えに、つよく共感します。わからないことがあるのはいけないことじゃない。でも、できない、わからないって言ったらそこで話が終わってしまうのですよね。さらには、自分の可能性を狭めたり、“わかる”人に使われるだけになってしまったりと、自分で自分に足枷をはめるようなことになってしまうのです。上司が「俺の言うとおりにやっときゃいいんだよ」タイプだったり、会社が前例主義だったりすると、そうなってしまうのは無理もないと思いますが。

考えるのは決して楽なことではありません。忙しいのに脳は使うし、答えのない問いも多いものです。わからないことを調べているうちに、余計にわからなくなっておのれのバカさ加減がいやになったりもします(私はこれ)。でも、考えるのは一種の訓練です。逃げずに考えてみる、試行錯誤してみるといったことを繰り返しているうちに、少しずつうまくなります。わかることは嬉しいことでもあります。自分の可能性や選択肢、経験値などを無限に広げていく、希望につながるものだと私は思うのです。

 

彼は仕事について、そしていわゆる“頭のいい人”とそうでない人の思考のギャップについて語っているわけですが、しみじみ考えてしまった次第です。仕事だけでなく、考えることをやめないのって人生において大切だよなあ、と。人生は選択の連続です。より良い人生にするためには、考えるのを止めてはいけないのだと私は考えています。誰かの判断に自分を委ねず、他人の価値観に左右されず、自分でひとつひとつ選んでいくこと。それはイコール、考えることでもあります。

 

『夜と霧』を著したオーストリア精神科医であり心理学者のヴィクトール・フランクルは、1946年にフランス・オーストリア大学会議における講演で「私たちに問いを向けるのが人生」と語っています。生きることが問われることなのだ。人は息をしている限り、人生が出す問いにその都度、答えるという責任があるのだ、と。

 

奇しくもこの講演では、フランクルがその数年前に「生きる意味」というテーマで講演を行ったときのエピソードが語られています。「予定があって講演を最後まで聞けないので、今すぐ生きる意味を教えてください」と言ってきた青年がいたのだとか。そこでフランクルがどう答えたかは明らかにされていません。ただ、1946年のこの講演はドイツの詩人、ヘッベルの言葉を引いてこう締めくくられています。「人生は何かであるのではなく、人生は何かをする機会である」それは「するべき何か」を考え続けること、なのでしょう。

 

でもそれは決して、苦しいことばかりではないのだろうと思います。フランクルは別の稿で、こうも述べています。「困難に遭遇したとき、『意味』がわたしを待っている、わたしには実現しなければいけない『意味』がある、と思える人には、窮地を乗り越える力が与えられる」と。それはどなたであっても、人生のさまざまな局面において思い当たるふしがあるのではないでしょうか。対人関係、恋愛、仕事、結婚ーー人によって、それぞれであろうと思いますが。

 

仕事でも人生でも、考えることをやめずにいたいなと思うのです。考えるべき状況にあるというのは、すなわち「今のままでいい?それとも、もっと良くしていきたい?」を問われることでもあり、それはより良い人生を生きるチャンスだからです。まず「どうしたい?」と問うてみること。それでもわからないと思ってしまうときは、アドラーにならって「わからない」ではなく「わかりたくない」のだ、ということを認識する。それはそれで大切なことです。自分で選択する、つまり考えることだからです。

 


私は占い師ですから「どうしたらいいのかわかりません」というご相談をいただくことはとても多いです。絶望のなかにいると、そういう気持ちにもなりますよね。私も、そういう経験がたくさんあります。だからこそ、ご相談をいただいたとき「この人はわかりたくないのではなく、わかりたいんだ」という気持ちでお言葉を受け止めています。いろいろな未来をお答えしますが、答えはこうだ、ということを決めつけることはしていません。それは、ご相談者様ご自身が「考えて」ほしいという気持ちからです。自分で考えたことであるから人は頑張れるし、希望を持てるのだろうと私は考えています。

 

 フランクルの講演は下記に掲載されていたものから引用しました。

現代思想imago 総特集=ヴィクトール・E・フランクル

現代思想imago 総特集=ヴィクトール・E・フランクル

 

 

 

幻冬舎plusで連載している「ご縁の法則」、更新されました。今回は恋人や結婚相手に出会う場所について書いています。ご参考にしていただけますと幸いです。

www.gentosha.jp

Instagramで毎朝、タロットの1枚引きで占いを更新しています。Twitterの毎朝の占いとはちょっと違う、今日をよりよく過ごすヒントとしてメッセージを書いています。

www.instagram.com

真木あかり10冊目の本『辛口誕生日事典2018』(宝島社)が発売となりました!

 2018年の運勢のほか、開運アドバイスや性格、恋愛、仕事の傾向まで充実の内容です。ちょっとスパイスのきいた2018年の占い、どうぞよろしくお願いいたします。

辛口誕生日事典2018

辛口誕生日事典2018

 

 10月7日、『キラキラハッピー!あたりすぎる心理テスト&うらないブック』(宝島社)が発売されています。こちらは小学生の女の子向けの内容となっております。250問の豪華な心理テストのほか、星座うらないからトランプうらない、プリンセスうらないまで網羅しております。女の子のキラキラな毎日に、ぜひと思います。

 

キラキラハッピー! あたりすぎる心理テスト&うらないブック (TJMOOK)

キラキラハッピー! あたりすぎる心理テスト&うらないブック (TJMOOK)

 

 

個人鑑定のご依頼はこちらから。毎日20時に、翌日鑑定させていただける分の枠を追加しております。SOLD OUTとなっていることが多いのですが、鑑定は毎日しておりますのでご安心くださいね。

makiakari.thebase.in