2017年1月1日からTwitterでつぶやき始めた「今日の星回りと言葉」。続けようと思えば続くもので、しかしダイジェスト版まで手が回らず苦難する日々であります。あまり気にされている方も多くないとは思いますが、私が実際に読んだ本から好きな言葉をご紹介していることもあり、ちまちまとまとめてみます。
■1月22日 月は蠍座からいて座に移動。
1月22日の星回りとことば「花を育てるようになると、雨が好きになる。」(1999年、積水ハウスのコピー。岩崎俊一さんのもの。『幸福を見つめるコピー』東急エージェンシーより)誰かに関わると、好きなこと、気になることが増えるよね。それって幸せだなと思います。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月21日
岩崎俊一さんはコピーライターです。人を深く理解すること、その人の愛するものまで好きになることのあたたかさ、をこの日の星になぞらえて選びました。
岩崎さんはミツカンの「やがて、いのちに変わるもの。」や日本郵便の「年賀状は、贈り物だと思う」、ライオン「今日を愛する」などのコピーを作った方です。東急線沿線で配布されているフリーペーパー「SALUS」の岩崎さんのエッセイが、私はほんとうに好きでした。電車のなかで、涙しながら読んだことも少なくありません。ご病気による休載を経て連載が再開されたときは、本当に嬉しかった。でも“そのとき”は私が想像した以上に早くって。できたらもっと長く、岩崎さんの文章に、ひとと世の中を想う心に触れていたかった。岩崎さんがいないSALUSは、ううん岩崎さんがいない世界は星がひとつ消えたようで、とても寂しくなりました。そのエッセイは今『大人の迷子たち』という本になって出版されています。
■1月23日 いて座の月
1月23日の星回りとことば「今、自分が選んでいる道の先には最良の未来があるって思うようにしている」(小山薫堂『考えないヒント』幻冬舎新書)アランの『幸福論』に出てきた「幸福でいることには意思の力が働いている」とよく似ている。幸福は「起こせる」と思うことがまず大事なのかも(続く)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月22日
昔々会社員だった頃、日々広告や企業サイトの企画に追われまくっていた時期に買った本。朝から晩まで追われるような日々の中、たしか虎ノ門あたりの書店で買った1冊なのだった。無理やりに捻じ曲げるようにしかアイデアというものを生み出せずにもがいていた未熟すぎる日々、スッと肩の力が抜けてものを考えられるようになったきっかけがこの1冊でした。折に触れて読み返す中、心に残った一節。いて座の月にぴったりだなと思って選ばせていただきました。
■1月24日 いて座の月
1月24日の星回りとことば「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」(見城徹・藤田晋共著本のタイトル、講談社)これは幻冬舎・見城さんのことば。ちょっと頑張ったくらいで「誰も見てくれていない」と思うのは早計、努力を諦めるなと氏は言う。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月23日
いて座に月があるときは、どこまでも遠くに足を伸ばせるような気分になる。広い視野で世界を見渡らせるようになる。だから目の前のことにじたばたしないで、報われないと思っても自分のベストを尽くそう、という願いをこめました。見城徹さんは『編集者という病い』からずっとファン。この人の熱が好きです。
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
- 作者: 見城徹,藤田晋
- 出版社/メーカー: 講談社
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■1月25日
月は朝、いて座からやぎ座へ。自分への厳しさを前向きなものに転化していける日。
1月25日の星回りとことば「だいせんじがけだらなよさ」(寺山修司『寺山修司少女詩集』角川文庫クラシックス)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月24日
別れた人の思い出を忘れるためのおまじないーー それが「だいせんじがけだらなよさ」。逆さから読むと意味がわかります。そうであってほしくない、逆さに読むのはある種の祈りであり、願いでもあるように私には思えるのです。
■1月26日
やぎ座の月。水星や冥王星と重なっていく。ことばが現状を変えていくかも、とこの日は書きました。
1月26日の星回りとことば「言葉は魔法使いである」(宇野千代『恋愛作法』集英社文庫)「あなたはやさしいのね」「あなたは美しいわね」と言うと、相手はやさしくしよう、美しくなろうとする。言葉ひとつで相手は変わる。だからそういう言葉を言いたいよねという話。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月25日
宇野千代さんといえば恋多き女の代表的存在。さまざまな文化人たちと波乱万丈な人生を送られたことはご存知の人も多いかと思います。『恋愛作法』をはじめとして、宇野さんがさまざまなところで書いた言葉をまとめた本は何冊か文庫化されていますが、骨太で大胆で、それでいて可愛らしく、愛され愛した人生だったことが伝わってきます。単なる人心掌握術ではなくて、大切な人の大切なところをしっかり見つめていけるといいですよね。そんな思いを、この日の星になぞらえて選びました。
■1月27日
夕方に月がみずがめ座へ。
1月27日の星回りとことば「楽観的な意思を持ち、深く考え続け、幸せな未来へ向かって共に歩いていくことが大事なことだ」(尾原和啓『ザ・プラットフォーム』NHK出版新書)課題があれば、それを解決できるというアタマでいると前に進める。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月26日
マッキンゼーで「i-mode」立ち上げに携わり、リクルート、現KLab、サイバード、オプト、Google、楽天と錚々たる企業を渡り歩いた尾原和啓さんの本。プラットフォームビジネスの基本をおさえたくて読んだのだけれど、すてきな一文があったのでご紹介。幸せな未来へ向かって。どんなサービスもここが基本なのだよね。占い師っぽくない本だけどご紹介。
ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書)
- 作者: 尾原和啓
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■1月28日
この日はみずがめ座の新月。スパーンと純粋なスタートライン。追って火星がおひつじ座に入る。どんな心の声も大切に、と書きました。
1月28日の星回りとことば「この地上は、かつては天国だったこともあるそうだ。なんでも、できないことは、ないんだ」(エーリヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』岩波少年文庫)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月27日
大好きな『点子ちゃんとアントン』より。児童文学だけれど、おとなになった今だからこそこの本で取り上げられている「勇気」が必要だなと思って、折りに触れ読み返しています。私がコドモすぎるのかもしれないけれど(笑)
- 作者: エーリヒケストナー,Erich K¨astner,池田香代子
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といったところで1月も終わろうとしている日々の記録でした。