Twitterで毎朝つぶやいている「今日のことば」。その日のホロスコープを読んで、これまで自分が読んだ本の中からことばをひとつ紹介するというものです。お正月にうっかり気分が高揚して始めてしまったんですがいつまで続くと思いますコレ(知らんがな)。まあ名言集とか買ってくれば1冊で100日くらいもちそうですが、地道に自分で読んだ本の中からご紹介していきたいなと思うのであります。
1月15日の星回りとことば「感情とは、ある意味わがままで理不尽な力であり、それ自体を完全に消し去ることはできません。ただし理性の光を当てることによって、それを変質させることはできる」(佐藤優『人に強くなる極意』青春新書)だから気持ちを紙に書いて、メタ認知をすることは意味がある。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月15日
1月15日はお昼すぎに月がしし座からおとめ座に移動。その動きに佐藤優さんの自分に厳しく、しなやかな誠実さがこもることばを重ねました。「外務省のラスプーチン」という異名は「すっごいな(∪ ´ω` )」と思うばかりですが、人や自分にどう向き合うか、という姿勢はとても尊敬しています。静かで、強く、優しい意思を持っておられる方だと思います。
1月16日の星回りとことば「愛を支配や所有で置き換えることはできない。そこにあるものを愛するのではなく、そこにあることを愛してはどうだろうか」(須藤元気『無意識はいつも君に語りかける』マガジンハウス文庫)氏は語る。愛は力を与え、不安は力を浪費すると。うんうん、不安だと疲れる。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月15日
1月16日はおとめ座の月。うお座の海王星や金星、火星と次々にオポジションとなる日で、私は「『わかる』も『わからない』も大切に」と書きました。私は占い師のくせにあまりスピリチュアルな人間ではないのですが、須藤さんのお言葉というのはなるほどなあと思うことがたまにあります。好きなものはいつでもそばに置いておきたくなるものだけれど、本当は「ある」ことが大切なのよね。ここをおさえておくと、恋愛のいろいろな局面でやさしくなれる気がしています。
1月17日の星回りとことば「さまざまな強度のさまざまな色合いの『好き』と『嫌い』が彩っている人生こそ、すばらしい」(中島義道『ひとを<嫌う>ということ』角川文庫)哲学者の中島義道氏が妻子にムッチャクチャ嫌われたことを契機に書いたというすごい本…いわく(続く)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月16日
(続き)ひとはひとを理不尽に嫌うことがある。でも嫌いという感情は人間にとって、食欲と同じくごく自然な感情であって、他人を嫌うこと、嫌われることを過剰に恐れるのは、自分にも人にも期待しすぎ、寛容でない話ともいえる。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月16日
1月17日は おとめ座の月。夜にてんびん座へ移動する、その前におやつの時間くらいからボイドタイムという日でした。
この本は中島義道さんが妻子にものすっごく嫌われたことを契機に書いたという、なんというかすっごくすごい本(なんだこのボキャブラリーは)で、いろいろ考えさせられることが多かったのです。嫌うことに罪悪感を覚え、いけないことだとその感情を押し殺そうとしたり、いい人であろうと努力したりする人は少なくないと思います。それは自分が「嫌われること」を恐れるからだと私は思うのですが、中島義道さんによれば人間は「嫌う」という状態が素であって、だから好きでいようと努めるのだというのですね。そして、嫌うという感情を上手く運用していくことに人生の豊かさがあるというのです。
引用されていたヒルティの言葉「人間同士が嫌い合うことを素直に認めることからむしろ他人に対する温かい寛大な態度が生まれる」も然り。そうはいっても「あの野郎」とかどうしても思っちゃうもんですけれども、 ただそれを我慢しようとする、あるいは放出するだけよりも建設的ですわな。そして自分が嫌われたときも、そうそう傷つかなくていい、のかもしれない。そう思っていたほうが人生はきっと楽しい。
1月18日の星回りとことば「今さら変えられないもののことを考えたって時間の無駄です。今からでも変えられるもののことを積極的に考えようではありませんか」(村上春樹『ひとつ、村上さんでやってみるか』朝日新聞社)悩むのも悪いことじゃないけど、最後にこう思うクセをつけると人生は楽になる。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月17日
1月18日はてんびん座の月。この日は村上春樹のムック本から。読者から寄せられたさまざまな質問(恋愛についての意見を求めるものから作品への疑問、はたまた「あのセックスシーンは必要なのか」とかすごいものまで)に回答する内容です。リラックス感がなんともたまらなく、たまに開いたページの好きなところを読みます。
人生はついくよくよと後ろを振り返ってしまうこともあるものです。それは決して意味のない時間ではないと思いますが、どこかで自分のなかで折り合いをつけて、前に向いていったほうがいいと私は思っていて、てんびん座の月にその思いを重ねる言葉としてこれを選びました。ちなみに村上春樹はやぎ座です。
「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)
- 作者: 村上春樹,安西水丸
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1月19日の星回りとことば「人生、前に座らないと景色が見えないじゃん」(益田ミリ『続・僕の姉ちゃん』マガジンハウス)「長い人生、うしろに乗っかって楽させてくれる男つかまえないとな」と弟に言われた姉ちゃんが返した言葉。見たい景色を、見たことのない景色をたくさん見よう。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月18日
1月19日はてんびん座の月。幸運と拡大の星と重なるこの月は、土星とセクスタイルという協調の角度をとっていました。というわけで選んだこの言葉。『僕の姉ちゃん』『続・僕の姉ちゃん』はananに連載されている益田ミリさんの漫画ですが、むちゃくちゃ深くて大好きなのです。淡々とした会話の中に恋の甘さも苦さも、人生の悲哀も喜びもぎゅっと凝縮されていて、すごく良いチョコレートを食べたような気分になります。そして弟がかわいい(笑)
1月20日の星回りとことば「私たちが失敗する原因はすべて、余計な考えごと、とりわけネガティブな考えごとです」(小池龍之介『考えない練習』小学館)いやーもうホントすみません(∪ ´ω` )← イライラや不安をコントロールできないとき(続く)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月19日
1月20日はさそり座の月。土星と火星のスクエアができたちょっとタフな日だったのでこの言葉を。小池龍之介さんはお坊さん。お坊さんにこう言われたらもう「生まれてすみません」とか思っちゃうよね(太宰ばりに)。
自分をメタ認知するというのは本当に大切で、たとえば心理学の認知行動療法とかスピリチュアルな方法とかいろいろメソッドはあるのだけど、小池龍之介さんが『考えない練習』でご紹介していたのは仏教的なメソッド。なるほどなと思いました。どういうメソッドが一番合うかは人によって違うので、感情を多少なりともコントロールしたいなと思われる方はいろいろ探してみるといいかもしれません。私は心理学のやり方が一番合っていました。
1月21日の星回りとことば「希望や夢や勇気は、名前のないかみさま」(石井光太『ちいさなかみさま』小学館)よい思い出もかみさまなのだろうと思う。思い出すたびに勇気が出る、そんな心の中の小さなものを振り返ってみるといいかも。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月21日
1月21日はさそり座の月で、ほか冥王星と金星がセクスタイルを組んでいました。心の深いところを支えるイメージで選んだのがこの言葉です。石井光太さんはノンフィクション作家。ビッグコミックスペリオールで連載していたコラムをまとめた単行本なのだけど、実は連載時のほうが大分よかったと私は思っています(笑)感情にグッと迫るものがありましたが、単行本のほうが読みやすくはあるかもしれません。
この本にはいろいろな方が、心のよすがにしているものが出てくる。突然死んでしまった彼氏の革ジャンをなかなか捨てられない女の子、自分を守ってくれた日本兵の人形、いなくなった猫の思い出。誰もが心の中の何かを拠り所にして、希望や夢や勇気をつないでいるのだよね。大切にできますように。ちょっとスピリチュアルっぽいタイトルですが、精神世界とか宇宙とか引き寄せとか潜在意識といったものはまったく関係ありません。
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