2017年、俺はやるぜ俺はやるぜ状態でうっかり始めてしまったデイリー企画「今日のことば」。Twitterでその日のホロスコープを読んで、これまで自分が読んだ本の中からことばをひとつ紹介するというものです。とりあえず3日坊主は免れ、3週間坊主も免れたので次は3ヵ月坊主をひとつの危機ととらえて頑張りたいと思いますw
Twitterを遡るのが面倒というご意見もいただきましたので、ご参考までに1月8日〜14日分をまとめてみます。
1月8日の星回りとことば「すべての人生がある種の完璧である」(江國香織『がらくた』新潮文庫)比較することはできず、ひとつずつ味わうしかないしそれが一番。仕事も恋も生きることもきっと、私が私でいることに価値があり、しっかりと味わうことが良い人生を生きることなのだと思う。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月8日
1月8日は水星逆行が終了し、順行に戻る日でした。この日取り上げたのは江國香織さんの『がらくた』。江國さんの作品を読んでいると、個人が個人として生きることの素晴らしさを感じる。独身だとか、既婚だとか、不倫がどうこうとか、そういったものを超越して「自分が自分でいること」をスッと見つめ直そうという気持ちになるのだよ。なお、この本(文庫版)を読了して一番ショックだったのは、本棚を見たらハードカバー版があったことです。道理で既視感があったわけだよ(∪ ´ω` )バカなの?バカなの自分!?(バカです)
1月9日の星回りとことば「自分たちはおおいなる偶然の中に生きている」(中川淳一郎・漆原直行・山本一郎『読書で賢く生きる。』ベスト新書)対談の中の山本一郎氏のことば。だからこそ、運命に翻弄されないようにと氏は述べる。そのために読書で自己研磨することは役に立つ。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月8日
1月9日は水星が順行に戻って、んでもってふたご座の月。情報をどう仕入れるか、自分の中で熟成させていくか。大いなる偶然によって運命が思わぬ方向に向かうこともある。そのためにできることは、自分をしっかり持つことなのだ。やまもといちろうさんのおっしゃることが好きで、この本はときどき読み返します。
1月10日の星回りとことば「人と人がお互いに信じ合い、共に生きてゆくためには、何も相手の心の隅から隅まで知る必要はないのだ。生きる根幹、めざす方向が同じでありさえすれば、それでいいのである」(眉村卓『妻に捧げた1778話』新潮新書)妻が発病した後、1日1話小説を書いた作家の言葉。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月9日
1月10日はふたご座の月。火星とスクエアとなったのち、天王星‐木星のオポジションに調停となるフォーメーションでした。この日取り上げた本はSF作家・眉村卓さんの本。『ねらわれた学園』など、懐かしい書名を思い出すかもしれませんね。
本作は、奥さんが余命1年を宣告されたことにはじまります。死を目の前にした彼女に、自分ができることはなんだろう。そう考えた夫が選択したのは「1日1篇のショートショートを書いて、妻に読んでもらう」ということでした。楽しめるようにいろいろ制限を設けて書くことは決して楽なことではなかったはず。奥さんがその後5年間も生きることができたのはタイトルからもわかるのだけど、きっと眉村卓さんの愛情と、ことばの力だろうと私は思うのです。眉村さんが最後の原稿に書いた1行は「また一緒に暮らしましょう」。
1月11日の星回りとことば「辛い目に遭ったとき、世の中にはそれを忘れる人間と許す人間がいる」(紫原明子『家族無計画』朝日出版社)著者が辛い思いをしているとき、友人のJがくれた言葉。どちらが正解ということはないのだろう。ただ、Jは許すことを選び、相手を恨む気持ちもないそうだ。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月10日
1月11日はかに座の月。翌日の満月に向けてまんまるになっていくところ。ステリうう(星がいっぱい集まっている)のうお座では海王星と金星が重なり、かに座の月とハッピーな角度をつくっていた日です。この日紹介したのは大好きな本、紫原明子さんの『家族無計画』。家入さんとのあれこれも書かれています……が見どころはそこではなく、紫原さんの、世の中やひとに向けるあたたかな視線、だと私は思っています。やさしさにはいろいろなかたちがあるけれど、私はこの本から「理解のしかた」を学びました。読むと平らかな気分になれるのです。ここで紹介した「J」のエピソードは、先日亡くなった友人をほうふつさせて、再読して泣きました。
1月12日の星回りとことば「見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない」(ガリレオ・ガリレイ 幻冬舎『GOETHE』1月号より)目の前に「ある」ものをちゃんと見ようとすると、自分は意外なほどたくさんのものを持っていることに気付く、ことがある。すべては見ようと思うことから。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月11日
1月12日はかに座満月。に加え木星、太陽&冥王星、天王星とグランドクロスですっげえ星空でした(ボキャブラリーとは何かということを思わせる表現)。なのでちょっと強めの言葉をパワフルな雑誌『ゲーテ』より。イタリア押しでおもしろかったw
1月13日の星回りとことば「幸福でいることには意思の力が働いている」(アラン著・村井章子訳『幸福論』日経BP社)たまに待っているだけで得られる幸福もあるけれど、こう生きたい、こうありたいという思いがあるなら、偶然性に左右されない「自分を幸福にする」意思が大事。幸福は作れる(続く)
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月12日
1月13日は朝、月がしし座に移動した日。つよい満月のあとの移動。というわけでしし座らしいことばをご紹介しました。アランの『幸福論』はいろんな訳が出ているけど、この村井章子さん版は訳も本のつくりもイラストも全部が好きです。出てすぐ衝動買いしたんでした。読みたいときに好きなところからパラパラめくって読んでいます。こういう本を手にするのは幸せな時間。
1月14日の星回りとことば「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生があなたに絶望することはない」(ヴィクトール・エミール・フランクル)今回は現代思想2013年4月臨時増刊号『imago』諸富祥彦の記事から引いた。『夜と霧』のフランクルが絶望に打ちひしがれた人に贈ったメッセージ。
— 真木あかり (@makiakari) 2017年1月14日
1月14日はしし座の月。というわけでまた、骨太なメッセージを。フランクルはオーストリアの心理学者にして精神科医。第二次大戦中に強制収容所に送られ、両親や妻を亡くしています。『夜と霧』でご存知の方も多いかもしれません。imagoのフランクル特集号はちょっと古い本ですが、諸富祥彦さんの文章が好きでよく読み返しています。
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