占い師・真木あかりのブログ

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ずっと昔のことを思い出していた

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占い師になる前の、ずっとむかしのことを思い出していました。

つきあっている人がいました。でも、彼は彼なりにいろいろな気持ちがあって、私とつきあっていることを誰にも言いたくない事情をもっていました。お互い独身同士なのに他人のふりをしなければいけなかったり、彼が「いや付き合ってないし」と目の前で言うのを、笑って見ていなければいけない状態でした。

一緒に暮らしていたのにね。

 

いつしか、笑顔には慣れました。にこってしていれば、みんな安心するから。

 

ホームパーティーをやるから出て行ってほしいと言われて、近所のデニーズでしんみり仕事をしていたこともありました。正直、ちょっと泣きました。でも、パーティーが終わった家に戻れば、自動的ににこってしました。

 

彼が好きだから我慢できる、と思っていたけれど、私はいつの間にかとても傷ついていたのでした。

 

たくさん神社に行きました。いろんな恋愛ハウツー本を読みました。でもだめでした。本当にしんどくて、もうお先真っ暗な気がして。知り合いが「よく当たる占い師さんがいる」というのを聞いて、わらをもすがる思いで電話をしました。当時の私は会社員で、毎日終電で帰るような生活をしていて、営業時間にはどうしても間に合うことができませんでした。でもつらすぎて、なんとかお願いをして、土曜の朝に特別に観ていただけることになったのでした。

早起きして電車で1時間半かけて、その方のもとに行きました。ありがたかったです。アドバイス、全部実行しました。結局その彼とは別れてしまったけれど、全身がしわしわになるんじゃないかと思うくらい泣いたのだけれど、私はその方が、自分のために特別に時間をつくってくれたことに、今でも救われた気持ちでいます。大げさかもしれないけれど、生きていくためには、ときとしてこういうことが支えになるのではないかと。

 

月日が過ぎて、こうした経験も乗り越えて、占い師になりました。

乗り越えたけれど、あのときにわらをもすがる思いで救いを求めた自分のこと、きっと忘れることはないでしょう。だからこそ、今はしんどい思いをしている方のために、ほんとうは心で泣いているのに笑顔をつくらなければならない方のために、占い師としての力を使えたらなあ、と思うのであります。

 

しんみりしすぎや! って最後に照れくさくて自分ツッコミを入れてしまうのは私の悪いクセなのですが、いつでも個人鑑定をご依頼いただけるオンラインショップを作ったのは、そうした思いもあったのでした。

 

makiakari.thebase.in