私は占い師だけど、占いをするだけでは意味がないと思っています。占ったあと、その願いを叶えたり、もしくは道を選択したりと、「結果を出す」ことが必要だと思っているのですね。それができないと、せっかくお金を出して占いをした意味がないし、悪くすると“占いジプシー”状態にもなりかねません。
というくらいにはプラグマティストなわけであります(笑)。占い師としては神秘性に欠けるかもしれませんが「人が幸せになるってどういうことだろう?」と考えたとき、やっぱりより良い人生を自分で生きていくことが大切だと思うのですね。
そうした意味で、LINE占いでやっている個人鑑定ではよく、占い(未来予測、お相手の気持ちのリーディングなど)+引き寄せという立場でアドバイスさせていただいています。簡単な実践しやすいものですが、そこから糸口を掴んでいただければいいなと思っています。
で、最近読んだ、一番良かった本は碇のりこさん『「こころのブロック」開放のすべて』。ここ1年くらいで一番実践的だなと思った本です。いろいろなことが腑に落ちました。また文章も読みやすく、共感できるのでその意味でも願いを叶えやすいと思います。
『こころのブロック』解放のすべて ―― 傷ついたあの日の記憶に 今、私たちができること。 (「引き寄せ」にも有効な解放ワーク)
- 作者: 碇のりこ
- 出版社/メーカー: Clover出版
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: 単行本
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引き寄せの法則といえば、前からよく言われているのが「引き寄せができない」というお悩みです。結局、心の中で「ダメかも」と思ってしまっているのですね。これを「メンタルブロック」と言います。
たとえば奥平亜美衣さんですと「それは思い込みです!」とおっしゃったり、秋山まりあさんですと徹底的に自分と向き合い、考えさせるワークで取り除こうとします。自分に合う方法を探せれば良いのですが、一度メンタルブロックを外せたと思っても結局元に戻ってしまう……等、外しきれていないうちに、だんだん悪循環になってしまっている人もいます。
『「こころのブロック」開放のすべて』はそのあたりに、とても優しく頼もしく寄り添ってくれているのですね。スピリチュアル系のアクションが苦手な方にもすんなりと受け入れやすいと思います。ワークも明快で気軽にできるものばかりです。このくらいのライト感が一番、合う人が多そうだなと思いました。
碇のりこさんのお人柄も素敵です。
ちなみに、メンタルブロックといえば……。
私自身も、6年間付き合った元恋人との経験からがっちりとメンタルブロックがかかってしまっていまして、外すのにはかなり苦労しました。具体的にいえば、お付き合いしていながらも自分という存在を常に「いない人」扱い、否定され続ける中で、自分を押し殺す日々を続けていたのですね(不倫でも反社会的勢力でもなかったのですがね……)。そのうち、喜怒哀楽のうち「喜」と「楽」がまったくわからなくなってしまいました。かといって無感情というわけではなく「怒」は押し殺し、「哀」だけがあるような状態でした。
まあ、自分で選んだ道なので誰が悪いというわけでもないのですが、自分で自分をいじめるようなことをしていはいけませんね。それに気づいて、別れを選びました。
この無感動の状態が仕事にも響きそうに思えたので、このあとメンタルブロックを外そうと数々の方法を試しました。そのときは良いのです、でも結局元に戻ってしまう。もう一人ではできないのかと思って遠隔ワークなども受けてみましたが、これもあまりピンとこない感じでした。徹底的に向き合ってやっと外せた、という紆余曲折を経てきました。だからこそ、この本は「なるほど」とスッキリした次第です。
過去につらい思いをなさって、それがどうしてもよみがえって恋がうまくいかない……という人には特に、その泥沼状態から抜け出しやすいだろうと思います。